2021年4月18日日曜日

出来ればイイ!

何だって出来ればイイ。そうやって考えれば、どんなモンでも使って良い。結果が上手く出来れば何だってアリな人には何を言っても伝わらない。


その人個人が怪我をしたり死んだりしても、
それこそ自分が由るという、まさに自由だ。

コレで出来るんだから何も間違ってない!
己の利益優先で他人に紹介するのも自由だ。

しかしソレが勝手な方法論だと言うことを
知らずに簡単に真似をするのは、
ちょっと違うと思う。
みんな何がヤバいかを知らないで、
誰かがやってること真似すれば良いと
思うのは危険だ!
と言う事を知った方が良いよ。

脚立で、メットも被らず、サンダル履きで、
ひじ延ばしてやっと届く枝を切る。
これは危ないと思うかもしれない。

私から言わせてもらうと、度合いこそ違えど殆どの特殊伐採の人はコレと同じだと思う。
判りやすい危険としてこういう写真を撮ってみたが、本当に恐かった。
誰が見ても危ないと思うかもしれない。
ここがポイントで、良く知ってる危険はアブナイっていうクセに、特殊伐採の人間は良く判らない危険を、さも知ってるかのように振舞ってるだけだろう。

何かそれらしく見えたって本質的な危険には何の違いも無い。
モーション履いて、プロトス被って、アーバープロの靴履いて、何とかランナーで登ったとしても、こういう危険な行為と何ら変わらない。
誰かに安全って言われた事を真に受けたり、YouTubeで見たり、胡散臭いお店や講習で紹介されたり、だからこれで安全って思ってるかもしれないが、
サンダルがアーバープロになっても、危険の本質は何も変わらない。
モーションやプロトスだって、整合性の無いモノで組んだシステムも機器の適合性も無ければ、サンダル履きと一緒だよ。
メッシと同じシューズ勝手も同じプレイは出来ないんだよ。

そういう危険がすぐそばに在ることを意識してないと、足元を掬われる場合もあるし、有名メーカーが作ったものだから何時でも完璧に作動してくれる、長年使っていても常に買った時のクォリティを維持している、と思ったら大間違い。

このロープの強度は6,300lb.ある!って言っても、
メンテナンスしてなければ、直に強度低下するよ。
いい加減に使っていれば、直にダメになる。
キンクを放っておいたり、紫外線にバリバリ当たる保管だったり、クリープ減少が加速してたり、雨の日の作業で湿ったまま翌日使ったり、エネルギーを抜かずに連日の作業で使っていたら、そりゃカタログデータなんて直に失うよ。
一度でも過荷重がかかれば、その製品のカタログデータはただの幻想でしかなくなる。

中華プロダクトは別として、信頼のおけるメーカーの製品だから安心なのではなく、その人が使っている使い方やメンテをしてる履歴を知っていれば、ある程度信頼できるけど、いい加減に使っている人の道具は一瞬たりとも信用しない方が良いよ。

特殊伐採の人はだいたいそうやって仕事している。それでもイイなら一向に構わないけど 一瞬に命をかけられる人には、作業方法やタスクの小技を伝えたくないね。
ちょっとした事が、作業の効率を上げたり、少しだけ楽になったり、そういう眼先のコトだけで作業全体の効率や、理に敵った方法論や、セーフティは担保できないよ。

よく登り方だけ教えろ!俺は何十年も造園やってるんだから、登れてソコに行けさえすれば充分に仕事ができる!みたいな人がいる。
俺の出来てる事は教わらなくていいから、出来ないやり方だけ教えろって
手っ取り速く仕事ができれば、セーフティなんて関係ない。
第一お前の言う事なんか知らなくても俺は今まで安全に仕事が出来てる。
そのためにどんな道具を買えばイイとか、どんなやり方をすれば良いかだけ教えろ!

そんな奴は100段ハシゴとか20mの脚立とかで仕事をすれば良いのだ。

ロープ使った高所樹上作業は、脚立やハシゴと根本的に違うということを理解しないと、自分が今までやってたハシゴの延長線上にロープが有ると思ってたら大間違いだよ。

そういう人に私は「ドローンを買えば良い」って言う。
オペ込みでヘリコプター買えばイイんじゃないの?
サルを調教して仕事を教え込めばイイんじゃないの?

根本的に考え方が違うのに、自分の作業の延長線上にロープが有るって思っちゃってる。
そしてなまじ通販で色んな道具が買えるし、YouTubeを手本にすれば何でも出来るって思ってるし、如何わしい商売人のウソを信じたり、
自分で通販で道具買って、YouTubeで勉強して、やろうとして、やっぱり基本的に何にも出来ないから、その最初の一歩だけ教えろって言う。全くお門違いだ。

ロ-プレンチのSRTで、ロケットシステムでスルスル素早く楽そうに登る人を見て、これだ!このやり方を教えろ!って、そんなもの教えたって出来ねぇよ!

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