2008年2月27日水曜日

ドロノキ

木材としては柔らかくあまり役に立たず「泥みたい」ということから名前がついたらしい。種子が遠くまで飛散するので、パイオニア樹種で成長が早く川沿いに多く見られる。樹皮にダイヤ型模様があり青っぽく判りやすい。大木になるし枝の張り方も立派で、明るい土地に生えることが多いので木登りにはもってこいだが、何度か痛い目に遭っている。枝が一カ所から複数本でていることが多く、伸びた幹に何らかの障害があり、真上に伸びた幹がなく、いかにもかけやすい樹は要注意。選択され落とした幹の洞が真上にある場合がある。材質が柔らかいこともあり、グチュグチュの洞に水がたまり、パウチがサクッと挟まる。

2008年2月25日月曜日

巣箱

2月24日
昨日は最後は暗くなってきたし、雪がひどく気温も下がったので、早めに撤収した。土曜の夜から日曜日にかけてものすごい荒天になる。国道で100台以上の車が立ち往生するし、公共交通機関もとんでもないことになっていた。
家の玄関も腰まで雪が積もってエライことになっていて、午前中いっぱい雪かきに追われた。午後から設置した巣箱を確認に行った。風と雪がひどかったが、無事樹上に鎮座していた。
これで誰かが利用してくれたら言うこと無い。

ツリーイングで巣箱かけ

2月23日
先週作った巣箱を掛けに行った。予報では大嵐で気温が高いのに細い雪が降り、すぐべちゃべちゃになるあいにくの状況だが、風がないのが救いだった。
目星を付けていたエゾマツ樹林の脇にあるセイヨウハコヤナギにまず取りかかる。セイヨウハコヤナギは小枝が多いし、樹皮がボコボコで、しかも見えない洞が多い樹なのでツリーイングにはあまり向かない。DRTでいつも苦労するし、作業なので効率の良いSRTでトライ。柔らかい新雪なので、クロカンスキーを履いたままのスロー。足場がフカフカでいつも苦労するが2発でかかったメズラシイ。

ロープの末端でMAを組む。何せ20kg程の重さなので3:1のZで引き上げる。重量も軽くなるし、ブレーキプルジックが効くので途中で手を離せるのが利点。
2時間ほどで難なく設置完了。

子供たちにも手伝ってもらって2本目ドロノキ。ここで思わぬ落とし穴。掛けやすい樹だし、素直で見通しも良いので甘く考えていた。気温のせいで樹皮が濡れ、クロカンの靴だとものすごく滑る。つるっとして湿った樹皮とプラスティック樹脂底の靴は最悪の組み合わせ。
3本目のヤチダモでは、滑った拍子に仮留めしていた巣箱を樹上から落としてしまった。でも樹下には誰もおらず、巣箱も思ったより作りが頑丈で壊れずにすんだ。
苦労するだろうと予想していた、セイヨウハコヤナギが一番スムーズに、そして楽ちんだ考えていたヤチダモで一番苦労した。木登りはいつも予想通りには行かない。そこが楽しみでもあるのだが...。
カミさんと子供たちに感謝。

2008年2月21日木曜日

シラカンバ

シラカンバ
春の準備なのか雄花の蕾が伸びて膨らんできてるよう。冬芽も少し大きくなっているかも。

エゾニワトコ

エゾニワトコ
防風林の中にはかなり多いニワトコだが、以前下笹を一斉に刈ったことでまた大量に増えた。笹を刈ると明るくなった林床にはタラノキがぐんぐん伸び、樹木の周りにはツタウルシが増え、両側の日当たりが良いところにはニワトコが増えている。これは結構大きくなって太さが7-8cmになった木。

アズキナシ

アズキナシ
この場所はアズキナシが多いと思っていたが、実はミズキが多く、その違いを良く理解していなかったので間違っていた。でも確実にアズキナシという樹木もあった。

カワアイサ

2月21日
今日もハギマシコがいるかな?と思い基線川沿いの防風林に向かったが、今日はいなかった。鳴き声を聞いたような気はしたが、何処かへ移動したのか発見できず。コゲラが盛んにギートントンやっていた。

かなり遠くからカモ類を発見。マガモはよく来ているが白っぽい感じがして、ちょっと近づいてから、川に下りるとカワアイサだった。盛んにに潜ったり、水中に顔を突っ込んで泳ぎながら魚を探してようだ。川岸には雪が積もり水面が見えないのだが、見通しが良いのであまり近づくとすぐに発見され飛び立たれる。マガモだと思っていて確認のためと塩梅を見計らって下りたのだが、ちょっと遠すぎてうまく写真が撮れなかった。ザンネン。ちょっとでも違うなと思ったら用心深くゆっくり静かに近づくべきだった。

2008年2月20日水曜日

ハギマシコ

2月20日
やっと写真が撮れた。でもポプラにばかり留まるし、ちょこまか動きが激しいのでなかなかピンが来ない。カメラの性能もあるのだろうが、大望遠でもないし、明るさにも限界があり色再現性も良くない。チックショー!まあでも双眼鏡でしっかり見つけられたからイイか。
ちょっとくぐもったジュンジュンという鳴き声で、赤みの強い個体や後頭部の土色が濃いもの薄いもの、雌雄で色が違う。全体的にずんぐりむっくりで、何となく印象として「アズキ」ちゃんというイメージ。


おとなしく留まっているヤツがいる、っと思ったら、ツグミだった。もうツグミもやってくる季節だ。ゴジュウカラもフィーフィー鳴き始めたし、まだまだ雪深い防風林だが、最近めっきり春めいてきた。

2008年2月19日火曜日

ヤチダモ

家の前の防風林はヤチダモが多い。防風林という特性もあり、一度に植えているため、割合細く樹高が高い。しかしちょっとはずれた場所には、ヒョロっとしたやつではなく、枝葉が張ったものもある。落ちた葉の根本がゲンコツ状となり、小さい頃はゲンコツの木と呼んでいた。葉が大きいので葉痕も大きく判りやすい。

ハギマシコ

2月19日
昨日ハギマシコを観た場所へ、同じ時間にまた行ってみた。今日は家人も一緒なので同定しやすいだろう。橋のたもとの防風林を入ったすぐのところで、さっそく発見。今日は3-4羽の群れが多数いた。どうもポプラの芽がお気に入りらしく、ポプラにばかり留まり、渡り歩いていた。この辺りのポプラはもうお年寄りで、ヒコバエがすごく繁茂しているため、なかなか写真が撮れない。帰りに橋の所で水辺に下りている小群もいた。

2008年2月18日月曜日

ハギマシコ

2月18日
今日は風が強く、いつものルートをあきらめ、川沿いの防風林に向かった。日曜に子供たちが遊び回ったのか、林床は踏み固められスノーシューなしでもラクラク踏み込めた。なんだかよく判らない木の芽を観察していたら、ふいにチューンチュンと間延びしたようなスズメ風の聞き慣れない声を聞いた。ひこばえの生い茂ったポプラにいるらしく探すがなかなか判らなかった。頭はアトリみたいだが、腹は白くなく、縞模様があり赤っぽい。ピンが全然合わず写真は押さえられなかったが、間違いなくハギマシコだ。ザンネン。

フクロウの巣箱

2月17日
今日も天気が悪く、小鳥たちの食事も楽な方に走るのか、家の庭は大繁盛。先週初めて確認してから2回目の来庭のヒガラ。先週も土曜だったか、ようするにわりとのんびり目に庭を眺めてられるときに確認できてるようで、毎日来ているのかも。


枯れ木も山の賑わい
節分に撒いた落花生を小鳥たちにお裾分けした。彼らにはひまわりの種を割れないし、普段あまり果実をあげないのでヒヨドリは来ないが、ここぞとばかり集まってきた。
一度にシジュウカラ・ハシブトガラ・ゴジュウカラ・ヒガラ・マヒワ・シマエナガ・アカゲラ・シメ・スズメ・ヒヨドリと10種類25羽ほどが大集合。本当に賑やかだ。写真はエゾヤマザクラの上の方に陣取ったカラ類とマヒワ。あまり野生の生き物にエサを与えるのはどうかと思うが、冬の間だけだし、貴重なタンパク源となるようなので、節度を持って与えている。
もう少したって春の渡りの時期には、その小鳥たちを狙ってハイタカなんかが庭で狩りをする。庭で行われる壮絶な食物連鎖だ。


懸案だった、フクロウの巣箱の制作に取りかかる。
フクロウ先生からサイズや場所や細かいことをリサーチし、ちょっと遅いかもといわれたが、作らないことには話しにならないので3個製作した。それにしてもでかい。果たしてこんなサイズの巣箱に鳥が入るのか?それにこんな大きさに耐えれる木があるか?
生の板はソリやワレもあるし、白くて照れくさいので、表面を焼いてワラで擦り、少しても自然になじむようにヤキを入れた。フクロウじゃなく他の動物でも利用してくれたら嬉しいな。

まあ時期等いろいろ考えることはあるが、できれば来週掛けに行こう。

オニグルミ冬芽

2月16日
今週は大量に雪が降り、ちょっと雪かきもうんざり気味。でも小鳥たちはそんなことはお構いなしにイイ声で鳴いている。今年はキレンジャクが非常に多い。毎朝防風林にやってきて、ピリリチリリ鳴いている。

以前裏庭に果肉を腐らせ、実を食べるためにオニグルミを埋めたことがある。その時取り忘れたのか、子供があえて植えたか判らないが、結構立派な太さになってきた。オニグルミの冬芽は本当にユーモラスで大好きだ。よく葉痕がサルにたとえられるが、その名の通りオニやピエロやハクション大魔王にも見える。

2008年2月13日水曜日

ツタウルシ

ワイルドツリーにツリーイングをしようと思うと、必ずといっていいほど絡んでいるツタウルシ。かぶれるしやっかいモノだが、冬に残って乾燥した実はタテのシマシマが特徴でカワイイ。ちょっと塩っ気があり美味しいと言うことで食べてみたが、乾燥した草の味しかしなく塩っ気もあまり感じなかった。
しかしかぶれは大丈夫なのか?

ツルアジサイ・イワガラミ

冬の樹林に入ると目につくフリーズドライフラワー。このあたりでよく見かけるツル性の植物にツルアジサイがある。花がよく似ているものでノリウツギ(サビタ)やイワガラミがある。

イワガラミはガクが1枚。イワガラミは頭が下がっていてうなだれているよう。樹皮はツルツル。

ツルアジサイはガクが4枚。

ヤマナラシ

葉がある時期であれば、比較的容易に違いはわかるが、葉が落ちた時期だとドロノキとよく似た木。ドロノキの樹皮の特徴であるダイヤ型の模様があったりする。この木も地表近くの樹皮にダイヤ模様があった。ヤマナラシは主に乾燥地に、ドロノキは湿った場所に生育する。
ヤマナラシは葉柄が扁平なのが特徴で、風が吹くと扁平な葉柄で風を受けやすくカラカラと音が鳴り、そこから山鳴らしと名がついた。

2008年2月12日火曜日

樹木観察会

2月11日
今日は白旗山営林事業所で樹木の観察会。詳しい先生を迎え、冬芽や葉痕で樹木の同定を教えてもらった。よく知っている方とご一緒すると心強いが、しかし難しい。専門家の方でも正確にはわからないことが多いみたい。とにかく知識が豊富なので、自分で判りやすい種の同定方法を確実にいくつか覚えていこうと必死だった。
同定以外にもその木にまつわる話しやうんちくがとても興味深く、熱心に聞いてメモをしたが、なかなか理解まで行くのは難しい。後で写真とメモと記憶が合致するかどうか不安だった。気がついたことを備忘録として書き留めておこう。

写真はクリの木が大好きなウスタビガの繭。このクリの木には14個の繭殻がついていた。山カマスとも言うらしく、入り口はジップロックのごとく開け、下には排泄のための穴もある構造だ。スバラシイ。

上弦の月

2月10日
夜かなり冷え込んできた。防風林の上に上弦の月が出てとても神秘的でキレイだった。

ヒガラ

2月10日
我が家の庭に、初登場の鳥が来た。ヒガラだ。このあたりで観ることができるカラ類は、庭でほぼ制覇した。山ではよく見かけるが庭に来たのは初めて。彼らはわりと人気がない針葉樹林で見かけることが多いので、庭には来ないと思っていたが、庭のニオイヒバの芽を盛んに啄んでいた。アカゲラ達がメインで啄む脂身にも止まってつまんでいた。

ちょっとオオハクチョウが気になっていたので、昼頃石狩川対岸のワンドに家族で鳥を見に行った。今日はオジロワシはいなかったが、薄氷の上でバリバリ音を立てて歩くオオハクチョウはなんだか滑稽だった。娘がカワセミを見たいということだったので、ちょっと遠かったが枝に留まるカワセミを発見し、喜んでいた。
じっとしているとコガモもすぐそばまで来てたし、トビもすぐそばの枝でピーヒョロヒョロ鳴いてよく観察できた。

桂沢湖でツリーイング

2月9日
朝から桂沢湖で行われる冬遊びのイベントに参加。ワカサギ釣り、イグルー作り、ビーコン宝探し等の雪で遊ぶ楽しいイベント。風もなく青空が気持ちよい氷結した湖面に出て、早速ワカサギ釣りをしたが、どうも穴が悪かったか私はボウズ。家族4人で3匹と情けない結果となったが、まぶしい日差しの中で気持ちよく過ごした。午後からはイグルーとビーコンだったが、裏メニューとしてツリーイングのお手伝い。湖を望む白樺で15名ほど登ってもらい冬の木登りを堪能してもらった。小学校1年生の初体験の子供ががんばり屋で、最初はおぼつかない登り方だったが、自力で8m程まで登り「たのしー!」と満面の笑みで喜んでいた。我が家族には宝探しが大好評だった。本来の雪崩遭難救助という目的とは違うが、手軽にビーコンを体験でき、しかも機能や目的も理解でき、非常に有意義で楽しい体験だったようだ。

最後に造ったイグルーに何人は入れるかという挑戦をし、参加者全員とスタッフ合わせて、昨年の記録を大きく上回る51名がイグルーの中に入り盛り上がった。
シジュウカラ
帰ってくると、玄関にシジュウカラが死んでいた。どうも2階の窓が通り抜けられると勘違いするのか、年に何度かバードストライクが起きる。以前仕事で自作したバードセーバーを2階の窓に貼った。これで痛ましい事故が起きなければいいのだが。