2008年6月30日月曜日

ハイジ

日曜日の帰り道、家禽類が主な生き物の、観光動物園に寄ってみた。
キリ
北海道では野生の木を見たことがない。今年の花が終わり、去年の実がはじけて落ちていた。

ハス
釣り堀にハスがありきれいに咲いていた。匂ってみたかったけど、近づけない。

ウシ
入場者が100円でエサを買って周りの動物たちに与える、のが良いのか悪いのかは別にして、牛たちは強烈なアピールをする。内蔵が見えた。

乳搾り
子供たちも初めて搾乳に挑戦。牛の大きさとチチの暖かさに感動していた。今では普段なかなかできない体験なので、ある意味良かったのかなぁ。

バイカウツギ
さっぱりとした清涼感のあるとてもイイ匂いの花。バイカ(梅の花)という割には花弁が4枚。あまり梅には見えない。

キササゲ
その名の通り、木に生っているササゲ(私はササギという)みたいな感じ。花がきれいなのだそうだが、ここではもう実になっていた。花から結実しだんだん長くなっていく様を見てみたいものだ。

イボタノキ
図鑑では見ていたが、現物となかなか一致しないものだ。低木の園芸種に強いカミサンがいなければ、すぐには判らなかっただろう。まだ蕾だった。

トチノキ
こいつも家の周りにはない。というか北海道の野生ではまず見ない。花が終わって、実に成りつつある。良い季節にトチノミ拾いにまた来ようかなぁ。

穂別キャンプ

せっかくと遠くまで来たのだからっと終了後キャンプをした。
クワガタ
イベントの最中家人は付近を散策していて、深い森が迫った野外博物館で面白いものを発見。クワガタの頭と甲殻だけが残った死骸を多数。どうやら付近にフクロウがいて朝食を摂っていたところ。まだ顎が動いていたらしい。


カメムシ
こちらはキレイな色のカメムシ。うちの近所ではなかなか見ない。


ガサガサ
イベント終了後向かったキャンプ場の小川でさっそくガサガサ。最近はキャンプのメインイベントになっている。ガサアミと水たまりがあれば何処でもできて親の手間もかからない優れた遊びだ。

フクドジョウ
採れた生き物は、カゲロウやカワゲラ、ヤゴの川虫系と魚はフクドジョウ。子供たちにはやはり動きが素敵な魚類が人気。本当はヘビトンボとかの方が怪しくてステキだと思うのだが...


ガサガサ中私は木や鳥を見ていた。谷間のキャンプ場なので鳥たちが渡っていく声が聞こえる。写真には捕らえられなかったが、今ここはジュウイチ祭りが開催中のようだ。昼夜を問わず鳴きまくっていた。他はキビタキ、カワガラス、カラ類、アオゲラ、コゲラ、イワツバメ、夜にはトラツグミも鳴いていた。
カツラ
川に張り出した手の届く枝で果実がなっていた。うちの近所にはなかなか無いので時間を追って観察はできない雌株を初めて見た。雌雄異株なので雄株を探したが、ようするにこの果実がないヤツが雄株のようだ。上に向かって小さいバナナのようなカーブでなっていた。


コクワ サルナシ 
これは雄花、実はならない。近くに両性花か雌花があったろうが、探しきれなかった。マイマイガの毛虫だらけの旺盛なツルの茂みに入り込むだけの気合いがなかった。それに以前コイツにやられてひどくカブレたことがある。

穂別ツリーイング

週末に穂別のイベントに呼ばれツリーイングの体験会をやってきた。
初めてツリーイングを行うところで、現場も見ておらず不安もあったが、先方の担当者が木登りライセンスを持っている樹木医の方で、何度か登っている木ということでお任せしていた。一応準備や状態の確認もあり、朝4時に出発、六時半には現着した。
打ち合わせの段階では3-4本の木があるということだったが、いってみてビックリ!そのうち1本は樹齢350年のミズナラの木、胸高円周5mというしめ縄が巻かれていてもおかしくないような立派な巨木だった。北海道ではめずらしく枝振りもヨコに張り出し、樹床は手入れされているし、裏が文化施設でかけ上がりになっていて、人の流れも制限できる。これならこの木1本で全てを賄える!スバラシイ!!ということで、1本の木にリーダズラインを含め14本掛けた。まだまだいける感じで、最大20本以上は掛けられそうだった。
体験会自体は5名のイントラ、DRT取得者のサポートが4名、子供たちの引率の中にもDRT取得者が4名来ていて、何のトラブルもなく天候にも恵まれ実に楽しいものだった。
普段はバタバタでなかなかできないが、イベント終了後スタッフも皆この木には登りたい!ということで全員で登って楽しんだ。張り出したヨコ枝に7人の人が並び、枝に腰掛けた姿は壮観だった、っと思うが、皆うれしくて我先に登ったので下で写真を撮ってくれる人がおらずちょっとザンネン。でも明るい日差しの中、非常に有意義で楽しい体験ができた。
現地スタッフの中にも興味を持てくれた人もいたし、こんな木に登れるなら片道2時間半は何の苦労もないので、今後もここで体験会や講習会ができればサイコーだ。

2008年6月25日水曜日

オニグルミの実

気がつかないうちに、もう実が膨らんできていた。ベルベットのような光沢を吸収するケブケブの赤いかわいらしい実。いっぱい成って冬場の生き物たちの重要な食料になるだろう。

ニセアカシヤ

イイ香を漂わせ、目にも清々しい美しい花。美味しいハチミツも採れる。しかし、とんでもない外来種で放っておくと、河原が一面ニセアカシヤだらけになる。ハンノキやヤナギたちの在来の樹木たちはどんどん駆逐され、生息域を縮小している。切っても切っても広がり大きくなり、倒れてはまたそこからさらに増え続ける厄介者。長〜い目で観察していないと気づかないようだが、今から何とかしないととんでもないことになる。

アオジのメス

近くに巣があったのだろう。ひょっこり顔お出し枝に留まったアオジのメス。いぶかしげにこちらを伺いながら警戒していた。個体差もあると思うが、前から見ると頬線の方が目立つけど、横から見ると眉線の方に目がいく。

ノビタキ3態 オス・オス・メス

エンレイソウの実

こちらも真っ黒な実になっていた。まだはじけるとこまで行かないけど、パンパンに膨らんでいる。春先は美しい花で楽しませてくれたが、この時期はあまり注目されない。

2008年6月24日火曜日

ノビタキ

オスのさえずりが一段落し、メスが巣かあるであろう周りで「ジェッ、ジェッ、ジェッ」っと警戒している姿をよく見るようになった。メス同士が追い駆けっこをしている姿をよく見るが、縄張り争いなのか?よく判らない。

ノゴマ

まだまだ居ました。でもいつもと違う場所でした。ノゴマは繁殖中にでもさえずりを止めないそうで、近くでメスを見つけたら抱卵している可能性があるそうです。でもまだメスは見つけられない。

ヒバリ

最近は高鳴きが少なくなってきて、営巣が始まってきているのか、あまり飛び去らない。そのうち羽を伸ばしてケガをしたフリをして、近づいたものの気を引くようになったら、そのへんで繁殖が成功している証拠だ。

2008年6月23日月曜日

渓流

これから7月末まで週末はすべてツリーイング関係で埋まっているので、のんびりできるのは今日の日曜だけ。家族にリクエストすると「釣り!」ということになり、ちょっと距離はあるが暑寒系の渓流に行ってきた。以前に入ったことがあり、その時は砂防施設ができたばかりだったのか、開けた所が多く手軽だと思っていったが、あまり利用されておらずコンクリが到る処にあるものの自然の回復力に目を見張った。いくつかある砂防ダム下のタマリには尺オーバーのイワナの魚影が!しかしすれているのか、エサも毛針も見切られる。でも追ってくるのがキレイに見えるので楽しかった。コマドリやセンダイムシクイやコルリが盛んに鳴いていた。

青葉公園の樹木

ここに来ると普段近所では見られない樹木があり楽しい。
サワシバ
見たことない木だった。大型の果穂が下がり周囲の注目を集めていた。前回来たときにちょうど花の時期だったと思うが気がつかなかった。均等に真っ直ぐ伸びた葉脈、葉柄のつけ根が心型。

ツリバナ?
控えめな色合いのカワイイ花。本当にツリバナかどうかは判らないが、その仲間だと思う。赤く熟して胞が割れたものはよく見るが、花を意識したことはなかった。花びらが落ちた後の実になる部分の星形の点がカワイイ。

ハクウンボク
これもうちの近所にはない木。樹皮がキレイで好きな木だけど花を見たのは初めて。もう花期も終わりで樹床にいっぱい花が落ちていた。

DRT同軸レスキュー

懸案だった体重差があるDRT同軸のレスキュー(ビクティムが子供)をやってみた。ビクティムとレスキュアーの体重差が2倍以上のある場合は、ゆっくりではあるが登ってしまうので、やはり注意が必要。最初5mの高さにいたビクティムが、最終的なレスキューポイントは7m程になり、2mも上がってしまったことになる。また、高さに対しての恐怖心や力を使いすぎてから動けなくなった意識があるビクティムを助けにいく場合は、だんだん高くなって恐怖心を増長しかねないので難しい。ユレや動きに対しては、レスキュアーが声を掛けながら注意をして静かに登れば大丈夫だと思う。7分台のレスキューになった。対大人の体重差があまりない場合は4分台で助けられたことを考えると、DRT用のロープ径とストップの相性もあるが時間がかかりすぎる。
体重差が3倍以上ある場合は現実的ではない。一番てっぺんのスリーブの口にブレイクスがあたるまで登っていけない。どんどん押し上げてアンカーに対してスリーブが回転するまではいかないので、不可能ではないが、不安を増長する結果になる。

青葉公園下準備

昨年も行った厚別区青葉公園の体験会のための下準備を行った。市中の公園ではあるが起伏のある雑木林であまり手入れはされていない。若干のデッドブランチがありそれを処理しに登ってみると、下からは確認できなかったデッドが予想以上にあり、この下を子供たちが日常的に走り回っていることを考えるとちょっと恐かった。イベントのための整備なので、あまり手を加えるのも考え物ではあるが、3本の木の計6本ほどを落としてきた。下は安全とはいえ3m以上の枝をズドーンと落とすのは、他の環境にも影響がありそうなので、逆末端を使ってゆっくりおろす。スタッフにもこれを徹底しなければならない。

2008年6月19日木曜日

ノゴマ

初認から一週間、まだいました。近所の麦農家の方々が盛んに出入りしているので、あまり近づかなかったが、まだカップリングできてないのか盛んに鳴きまくっている。できればこの辺りで頑張ってほしい。
夏鳥たちの抱卵の時期なので、あまり深寄りはしたくないが、見通しの良いところに出てきているうちは観察を続けられる。ホオアカもノビタキもまだ抱卵に至ってないのか、盛んに追い駆けっこをしている。今は近づくとすぐに逃げてしまうが、抱卵が始まると、警戒音とともにあまり動かなくなる。巣の周りを飛びこっちの注意を引き付けているようだが、あまりにもその周りだけ飛ぶので見え見えだ。沢山の虫を咥えて飛び回る姿がもうすぐ見られると思う。いっぱい繁殖してほしい。

アカゲラ抱卵

こちらは、もう抱卵に入って一週間、あと一週間ほどで孵って元気の良い声が聞かれるだろう。こいつらもあまり近づかない方が良いが、どうして見通しの良い人目につきやすい、しかも低い位置に巣を作るんだろう。それにガイガーカウンターのように近づくほどに警戒音を早く大きくするので、わかりやすすぎるのに...でもここはあまり人が近づく場所ではないので、元気に育ってほしい。

オオバボダイジュ

今まで気がつかなかったのだが、すぐ近所にオオバボダイジュらしき木があった。長楕円の葉のような苞がついている。蕾になる部分がもう膨らんできて、これから楽しみ。


左が葉の表            右が葉の裏

ヤマグワ

ヤマグワの実がだんだん赤くなってきた。交配の時期に好天が続いたので、今年は大量に実がついている。鳥たちが食べた後少しだけ分けてもらおう。

2008年6月18日水曜日

ツリーイング全国大会

ツリーイング全国大会のため、フェリーを使って東北に行ってきた。ほぼ10年ぶりくらいにソロのロングツーリングでツリーイングしてきました。

会場となったのは岩手県久慈市平庭高原。到着早々地震の強い揺れを感じた。
この場所は特に被害はなく、たいしたことはないと思っていたが、後でニュースを知りビックリ。
岩手・宮城内陸地震の被災者の方々の一日も早い復興をお祈り申し上げます。

バイクのうしろに積んだ大きな箱。荷物の半分以上はツリーイング道具で占められた。ほとんどの行程で"雨"。でも久々なので非常にエキサイティング。

平庭高原は白樺林が有名らしいが、北海道から行った身としてはあまり興味がない。しかし素直に伸びた図鑑に出ているような樹形の木が多く、普段ひねくれてこじけて、もとの樹形がどうなのか判らない木を多く見ているためか、ゆったりとした奥行きを感じさせる森だった。会場となったブナ林。北海道とは植生が違うので見るもの聞くもの目新しく、そしてスローラインがすんなりかかる伸び伸びとした枝ぶり、すばらしい森でした。

宿泊で入った立派なコテージの前では、イワツバメが元気よく飛び回っていて、水たまりに来たところをパチリ。まだ抱卵は始まっていないようだが、巣作りを盛んに行っていた。

花が終わり実になる前のブナ。ブナの樹上でじっくり観察。

向かいの木の枝の上に立っている。何気なく立っているようだが、8m程の高さがあり、ロープバックが下の方に見える。不思議な絵面。

北海道の樹上ではあまり見たことがない3cm程のヤスデ。脱皮していた。

そして、これがその脱皮後。

ブナの樹上12m程の所でひと抱え以上ある幹。模様がきれい。それにしても掛けやすい素直な枝ぶりだった。この辺りも雪は多いそうだが、枝の上は融けて積もらないそうだ。

左側の木に登っていた。掛けてたアンカーは見えない。そこからさらにデイジーで2m程上がり、沢向かいの山並みが見えた。樹冠にあったウィドーメーカーを撤去したときに、22mのデイジーの末端が届かなかったから地上18m程。

立派なブナが沢山ある。しかし、樹芯が腐って空洞化しているところのあるそうで、気をつけなきゃならんそうだ。今回はスタッフが事前に木槌片手に全部調べてくれていたらしく、楽ちんツリーイングだった。スタッフに感謝!

林床ではオダマキの白い花がキレイに咲いていた。いつも見ている紫色ではなく白が多い。この上の高原のある場所には明るい青色のめずらしいオダマキもあるそうで、でもまだ季節が早く会えなかった。ザンネン。

説明を聞いたが、名前を忘れてしまった野生のラン。両手に道具を抱えていたのでメモできなかった。教えていただいた方は、人目につく場所だが誰も興味を示さないと言っていたが、すごくカワイイ。ひっそりと咲いているところがステキでした。

会場周辺ではツツジ祭りが開催されており賑わっていた。テント村で食ったまめぶ汁が旨かった。この地の名産「短角牛」の闘牛ツツジ場所が行われていた。高台からタダ見の見物。

横綱クラスの牛は迫力が違う。ふだんメスのホルスタインしか見ていないし、このゴッツさには目を見張る。関取は取り組みが始まると興奮して目が充血しさらに迫力を増すそうだ。

帰りはのんびりめに出発し、道すがらの久慈渓谷に寄ってみた。清々しい水の流れと険しいゴルジュのコントラストが美しい。

北海道では見る機会が少ないコサギが国道そばの河原にいて、思わず河川敷に下りて観察。警戒したかすぐ飛んでいってしまった。バイクで近づくべきではなかった。


今回が初めての全国大会参加で、本当に利己的に楽しもうと思って出かけた。なんだあいつは勝手なヤツだと思われたかも知れないが、バイクに跨り、風景を楽しみ、鳥や花を見て、ブナの巨木に登るという目的を純粋に楽しんだ。
大会の企画・準備そして運営をしていただいた北東北ブロックのみなさん、勝手に遊んでてゴメンナサイ。本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。