2019年8月1日木曜日

理想に近づくために



夏休みも始まり、短い北海道の暑い季節が
やって参りました。

ツリーイングもこの季節は毎週土日は
びっしり埋まっています。
先週末はトリプルブッキングになり、
キャンセルを出してしまいました。

以前から例年のように行ってる地方のイベントがあり、参加人数が増えたので1回の体験を30分にして欲しいと言われ、断りました。
そこは、最初はツリーイングのメンバーが居て、ギリギリ1時間の体験を4回転していましたが、メンバーが辞めてから地元のスタッフが運営している会で、しつこくツリーイングの危険性を訴えていたにもかかわらず、翌年50分、その翌年45分、と、時間を短縮してきて、今年は30分にしろと。
まあ、危険性とか理解してくれていないから、地元の何にも判らん学生とかジジイを付けるから、登らせてくれるだけで良いみたいなことを言ってきた。
そこのヤラせたがりのジジイは、私のヤリ方を見ていてビレイなんて考えも知らずに、そんなの簡単だろって勝手に指示して降ろそうとしたこともある。
会議で容易いことだから30分で良いだろうと言うことになったのだろう。
一番危険で注意すべきは体験者じゃなく地元スタッフ。
ハイ、すぐ登って、すぐ降りて、プログラムを突っ込めるだけ突っ込んで、子供たちも分刻みで、アッチ行ってコッチ行って、どうですかこんな楽しいプログラムを我々は提供出来るんですよ!って自慢げな地元スタッフ。子供たちは忙しくて、クルクル休みなく動かされ、遊びに来てるのに、遊ぶヒマもない。

ツリーイングは、時間に追われて木に登る遊びじゃありません。高さも早さも関係ありません。我々が手を引いて森に誘い、森の魅力を知ってもらう活動だし、自分が自分の力で目に見える成果を体験し、何か心に残ればそれで良し。
煩い大人がやいのやいの言って、集まれ!並べ!私語はするな!登れ!降りれ!ありがとうって言え!って指示されて消化する体験ではありません。
ワイルドライフとか言いながら、軍隊か?主体は子供たちなのに、子供たちの意思や行動なんて関係ない、客体的に物事を見られない、自分たちがズレていることを知らない。知ろうともしない。そんな自然体験は自然ではなく、イヤラシイ大人の社会体験でしょ。


一方我々が受けた活動は、主催者がその辺りのコトを良く理解しているというか、主体は子供たちだから、子供たちが選べばよい、って考えの方でした。
あいにく前日までの豪雨で川は大増水。プログラムの目玉だったカヌー体験はやむなく中止。でも、一度みんなで川を見に行って「ほら、こんなに流れが早く、茶色い水が増えてたら、イヤだよね。今日はだから中止」って納得してもらって「じゃ、何する?」って感じで、クラフトやパン作りと並んでツリーイングも、ひとつの遊びとして子供たちに提示する。そして何をやりたいか選んでもらう。終わったらアッチコッチ行ってもいいよ。陽が傾くまで自由に遊ぼう!って感じで、木に登りたい子は、何度でも繰り返し樹上の世界を楽しんだ。



翌日も川はダメなので、鍾乳洞へ探検とか
プログラムが増えて、
大人がそれに合わせて対応する。
木登りしたい子は木登りでって感じの、
ゆる〜く楽しめる豊かな体験でした。

自分たちの理想と主催の考えと
子供たちの満足度が巧〜く合致した
相当満足度が高い
素晴らしいツリーイングが出来て
本当にありがとう。
また来年もあれば、喜んで!


怒濤の一週間



いつもの美登位創作の家で
ツリーイングクライマーT-1講座と
チーフインストラクターの検定を
伝えつつ、伝え方を伝えつつ、2日間。
デモンストレーションを含め
メンバーにも手伝ってもらい、
ブラッシュアップも兼ねながら、
もう盛り沢山の内容で、大満足。
でも疲れたな。


そして、翌日は私事で地方巡業。
とんぼ返りで翌日は伐採。
難しくはないが、
急傾斜地からはみ出して、
折れ架かった枝の剪定。
下の国道に落とさぬように
ロードトランスファーで荷重移動して
引き込んで降ろす。
セオリー通りに巧く動くと嬉しいね。


またまた翌日は伐倒。
コイツも急傾斜地なんで落とせない。
バットヒッチングのトッピングカットで
落とせるが、安全策でガンマリグ。
落下係数を上げないで出来るんなら
その方が良いに決まってる。

トップカットのテイで
スパークライミングで確保して
ヤリ方を説明しながら
良いプラクティスになった。


そして翌日は中頓別。
片道300kmの移動はツラい。
でも嬉しい笑顔がまっている。
ココの子供たちは、実に子供らしく、
こっちの心も洗練される。

怒濤の一週間。ご苦労様でした。