2008年12月26日金曜日

ロープスリーブ冬仕様

北海道の冬のツリーイングでもっとも気をつけるところは、スリーブの落下だ。枝に積もった雪の上にスリーブを乗せるとちょっとした荷重移動でも滑って落下する。子どもの体重くらいだと、ぶら下がって荷重がかかっているのも関わらず、落下する場合がある。落ちたら急に上からブレイクスが押されることになるか逆側でも手を直撃する場合があり大変危険。
そこでロープスリーブの抵抗値を増して冬仕様にする。簡易的に使うのなら、布やヒモをタイラップしたり、消防ホースを通したりで済むけど、いかんせんみっともない。その場限りでシャレてない。今までいろいろやってみたが、しばらく使うのならこの麻ヒモ編物被いバージョンが、安い早いカッコイイ、しかもリユースできるので今の時点のベストです。


まず、ホームセンターの園芸用の麻ヒモをかぎ針で編む(ここはよく判らないがチェーンノットを繰り返して編むような単純なモノで、編み物をする人なら簡単にできるそう。)

スリーブがギリギリ被われる程度の幅で帯状にする。ユルユルに編みフレキシブルにするのがポイント。

スリーブを麻ヒモの帯で被い、同じ麻ヒモでつなぎ目を縫い合わせる。

両端をきつく結束する(中央はゆるめの方が良いようだ)

これだと1本の作業が20分程度。しかも春になって外す場合も、つなぎ目の麻ヒモをほどけば、また来年も使え無駄がでないし格好もいいぜ。

2008年12月24日水曜日

エゾヤチネズミ


日曜日あまり期待せずにパトロールに向かう。ヒヨドリには悪いが最近あまり鳥たちに会っている感じがしない。今年はムクではなくツグミが多いような気がする。歩いていると、また前回と同じところでオコジョが出てきたが、写真は撮れず。同じ時間に同じ場所見たので定着しているかもしれない。
あまり成果がなく家に戻ってふと庭を見ると、ミヤマホオジロがいるではないか!初認!カシラダカではなくあきらかに黄色いし、胸が黒い。興奮してカメラを取り出すが寒い外から戻ったばかりで、レンズが思いっきり結露して撮れない。まあそんなモンだけど残念。結露が治まるまでいてくれればと思ったがそうはいかなかった。
口惜しい思いで庭をにらんでいるとエゾヤチネズミがいた。激しく動き回るのでピンがきていないけど、なんか動きがカワイイ。車庫に住み着かないでくれれば良いけど。

2008年12月19日金曜日

食事時


このところあまり鳥が見えない。気温も積雪も何か中途半端で、カラ類しか出てきてくれない。
でも、でもですよ!今日は歩いていると、ふと前方に棒っきれのようなものがあり、風で落ちたデッドブランチっと思ったら、動いたよ!ササッと藪に消えたよ。オコジョだよ。慌てて近づき探すが、そんなもんはもう居ないわな。しっかりと雪の上に足跡が残っていた。エゾユキウサギの足跡を追って出てきちゃったかな。あんな細い小さい身体でウサギを狩るんだもんな。

更に進んでいくと、樹上で不意に影が動いた。普通はそんなに近づく前に警戒して逃げるが、かなり近づいてから飛び立った。ノスリだ。どうやらお食事中だったらしく、辺りにシジュウカラの羽が散乱していた。ゴメンゴメン食事の邪魔しちゃったよ。最近見つける前にいろいろ逃げられる。鈍ったかな?




神社には今日もエゾリスがいた。最近気にされなくなったか、一心不乱にクルミ(だと思う)を食っていた。食ってたおかげでかなり近づけて、カワイイ表情で口の周りにカスをつけて。今日はみんな食事中。

2008年12月18日木曜日

ツリーイング・ミーティング

先週ツリーイングのミーティングで関東に行った。当然雪はなく、温かかった。駅から会場まで歩いたら北海道では間違っても出会わない、道ばたの景色に立ち止まってしまう。だってカキなんかないモン。さっきまで吹雪の中で滑る路面に神経をすり減らしていた...とは思えない。


ミーティングは大きな変革がテーマになった。組織を運営していく上で大切なお約束を話し合った。でもやっぱり身体を動かすことを決めるのに、頭で考えても良い結論は出ない。
個人的な考えだけど、目的が変わらないのだからどれでもイイとか全部イイとかじゃダメなのかなぁ。ダメだろうな。
自分でもこれから少ない時間でトライアルを繰り返し、方向性を決めよう。

なかなか会えない人たちといろいろ話ができて、とても有意義だった。ツリーイングを通して対峙する目的に多少違いはあるが、同じ方法でもって木に登る仲間が集まると、かなり濃い会話ができるので本当に楽しかった。
このブログをチェックしている人もいて、こそばゆい感じがした。やっぱそうなるとあんまりヘタなことは言えねぇな。
でも、離れていてもツリーイングで繋がっている人がいることはうれしく素敵なことなので、見るだけじゃなく今度なんかつっこんでくださいよ。情報交換しましょうよ。ムギさん!

2008年12月11日木曜日

エゾリス


神社にシメの群れが渡って行くのを見て急いで神社裏に行くと、笹の中で思いのほか大きな物音が聞こえた。これは哺乳類でしょう!という感じで恐る恐る近づくとエゾリスが慌てて飛び出した。笹の中で食事中だったのかすぐ上のミズナラの木に登り、こっちを見て、前足をタンッ!と勢いよく踏み込み、飛びかかるような体勢でジャッジャッと威嚇してくる。静かに後ずさりで退却しようとしたらトドマツにぶつかり、大きく木を揺らしてしまった。慌てたエゾリスは横の木に飛び移ったが、ちょっと失敗して何だかだらしないオヤジのような体勢になったところをパチリ。
この辺りのエゾリスは街中のヒト依存型の個体と違い、野生的で畏怖を感じた行動なので嬉しい。でもあまり近づきすぎると威嚇するんだなぁ。ゴメンゴメン。

2008年12月10日水曜日

足跡

久々に違う防風林の中を歩いた。ポプラの大木の根元からいきなり飛び出している足跡。間隔が20cm程開いていて、横に並んでいる。リスやネズミではないしテンやイタチだと思うが、何だろう?

こっちはすぐそばにあったヤチネズミの足跡。大きさも尻尾の後もかわいらしい。林の中で見る分にはありがたいが、車庫の中で越冬しようとするヤツには参る。

2008年12月8日月曜日

エノキダケ

日中もプラス気温にならない真冬日、時折激しく吹雪く西風の中、風を避け谷筋パトロール。まだスノーシューはいらないが長靴でワシワシ雪漕ぎという感じ。近所に見つけていなかったサワシバを発見、また楽しみが増えた。本来の目的のエノキダケもそこそこ採れたので夜は旨い鍋が食える。
倒木を探し、雪を払ったときにボワッと現れるオレンジのカワイイヤツ。雪の下とか言われるだけあって、凍っても枯れずに天然樹上冷凍されたエノキは旨い!の一言。この辺で採れるキノコの中ではこれが一番好きだ。よくスーパーで売っているエノキを想像されるが、あれは本当はエノキのモヤシだ。今時期のエノキは虫も入っていないし、雪の中では間違えようがないので危険もない。ありがたく野生を頂く。

2008年12月4日木曜日

灯台の着氷実験

朝早く日本海側の小さな漁港に向かった。暑寒岳が朝日に映えてとても綺麗。天候も良く風もなくキリッと冷えた空気が心地よい。途中の山の中でチゴハヤブサを確認。なぜ漁港に向かったかというのは少し話しが長くなる。


北海道の防波堤灯台は、冬の厳しい波高と寒冷や風雪の影響で着氷することで灯台自体が樹氷のように覆われ、灯火が見えなくなったり、倒壊のおそれがあるような状況になります。更にいつも波に洗われる灯台までの防波堤の道のりも、氷の斜面になった中を保守に向かわなければならないそうで大変危険だそうです。
そのため、着氷の影響を緩和するための措置として、実験用灯台を帆布で覆い、風によって起こるフラッタリング効果で、表面に付着した氷や雪を落とすという着氷対策実験を行っています。


昨年は撥水性の帆布で実験灯台を巻いたそうですが、数ヶ月で布が破れてしまい、直そうにも絶え間なく海水と波しぶきがかかる中を、アイスクライミングの装備で雪壁のトラバースよろしく長尺のハシゴを担いで向かうのは無理となり、装備が手軽でメンテが容易な方法が無いかということになり、この研究をしている大学の先生からツリーイングの技術を何とか応用できないかと相談を受けました。
ザックひとつでどうにかなり、容易にメンテできるシステムづくりをいろいろ試行錯誤し、行き着いたのがSRTとTRRの応用でした。
灯台の上部には設置時に使用した吊り下げ用の耐荷重9tのフックが4つあり、そこにビナでアンカーを取りロープを通し、SRTシステムのようにボトムアンカーにします。ボトムはアンカープレートを使ってプルジックで2カ所カウンターバランスになるように確保し、普段はパツンパツンに張っておいて、荷重が乗った場合には確保したプルジックで滑り出すことでロープが切れるのを防ぎ、落ちてきたらボトムアンカーのプルをリセットすることで状態を維持できるので、メンテも楽なはずです。


手配してもらった道具に若干の不備があったので、倍力でノットを固着させたり、システムを組んだり、漁師や釣り人も興味津々の中、なんとかセッティングできたました。しかし冬の時折波しぶきがかかるような防波堤で、しかもこんな海の間近の灯台でツリーイング(この場合ツリーじゃないな)したのはもちろん初めてで、非常にエキサイティングでした。
布の素材は範疇外ですが、今までこんな利用をしたことはないし、道具もそれ用のものではないし、耐久性や耐食性も不明だし自信はありませんが、トライアルとしてでかまわない旨了解を得たので、この冬の動向が楽しみです。
目的は違いますが応用した使い方で、北海道らしい利用方法だと思います。
うまく行ったらいろんな意味で仲間が増えるかなぁ。

ヤマゲラ


渡りも一段落したのか、防風林もおとなしい。ヒヨとカラス以外は確認できず神社まで行った。遠くでヤマゲラの声がしたので、真似して呼んでいると裏山から3羽のヤマゲラ登場。こちらの様子をうかがいつつ、しきりに樹皮の間から虫を引っ張り出していた。雌雄で若干鳴き方が違う感じがした。個体差かなぁ。最近ヤマゲラを呼ぶことに自信がついてきた。本当はあまりヨロシイことではないけど。

2008年11月28日金曜日

シメ


歩いているときに防風林を渡っていった100羽ほどの群れを見た。留まってくれなかったのでレンジャクっぽかったけど確認できず。また別の群れがやってきて、さっきのはシメだったよう。

ヤマガラ


一緒の混群でヤマガラがイイものを見つけたらしい。

キクイタダキ


中学校のエゾマツの辺りが騒がしい。ヒガラが騒がしく飛び交っている。ひょっとしてと思い近づいて待っていると、いましたキクイタダキ。立て続けに確認できたので、やはりひょっとしてこの時期この時間帯には特に現れるのか。

エナガ


いつもの防風林を歩いていて、エガナの群れに遭遇。亜種シマエナガの中に、眉が黒めの亜種エナガが混ざっているのか?今まで見たことのなかった。

2008年11月26日水曜日


イタヤカエデの枝先に7cmくらいの巣を発見。綺麗に密に丸く編み込んでいる。なんの巣か判らないが、今度よく観察してみよう。

キバシリ


キクちゃんと一緒にやってくるキバちゃんも舌をチョロチョロだして虫卵物色中。
この辺りでは一年中見られるはずなのに、冬場にしか見たことがない。鳥見ヘタクソだからかなぁ。

キクイタダキ


今日は暴風が落ち着いているので久々に防風林脇の雪畦をザクザク神社に向かう。裏手でジッとしていると、キクイタダキが登場。

ブレたが黄色い菊を見せてくれた。チョコマカ忙しいのでなかなかうまく撮れない。でもハチドリ並みに停空飛翔する姿を見ることができた。

2008年11月25日火曜日

ニセアカシヤ伐採

旧小学校グラウンドの周囲の木に登り数本剪定した後、裏のニセアカシヤの駆除を行った。元は裏山スキー場だったところらしいが、放っておいたためドンドン更新増殖し生息域を伸ばし、今はとんでもなく近寄りがたくイタイ林になっていた。直径親指大から20cm程度、高いものは10m近くの樹高で、とりあえず手鋸でバンバン倒してゆく。薪としては高級品なので整理し有効活用するそうだ。
そこの裏山には昭和30年代に緑化植樹としてニセアカシヤが盛んに植えられていたそうで、辺り一面ニセアカシヤだらけ。この山全部を在来広葉樹の林にする壮大な計画があるそうだ。とても私の世代だけでは手におえる代物ではない。

キンクロハジロ


11月22日お手伝いで剪定&伐採のため三笠に出かけた。天候も落ち着いたし、途中幾春別川のインレットの沼にいつもカモ類がいるので寄ったが、6羽程の群れしかいなかった。いつもここにいるキンクロハジロ。エクリプスだろうはっきりとしない色になっていた。

吹雪


11月21日昨日のイスカ?がまた居ないかと朝のパトロールに向かったが、とんでもない吹雪になった。防風林脇の畦は風上側が原野なので、思いっきり吹きっさらし。片側真っ白になりながら途中まで行くが気持ちが萎え帰ってきた。風の音で鳥の鳴き声も姿も見えない。

イスカ


11月20日トドマツのトップに群れが来た。大きさからしてシメかなぁと思ったが、妙に赤い個体がいる。でも朝日の加減で赤く見える感じもする。双眼鏡で視認できる距離まであとちょっとだったが飛び去った。20羽ほどの群れで個体の色が明らかに違った。シメのように羽に白いところがなかったので、多分イスカかなぁ??とりあえず撮った写真では判然としなかった。

まだアオサギがいた。最近越冬する個体がいるみたいだが、ここでは無理でしょう。

2008年11月18日火曜日

オジロワシ空振り


3日間続けて通勤の時オジロワシを見つけていた。この辺りは若い個体が多いが、見るのは尾羽も立派な成鳥。昨日は2羽見たので気になって、ちょっと早めに家を出て鳥見通勤。しかしこういうときに限って出ないんだよなぁ。残念。
気を取り直して、トンネウスに行くと、マガモ・カルガモに混じって、カワアイサ(エクリプス)がいた。


ここでも小鳥は、ヒガラが多い。場所によってはシジュウカラやハシブトガラよりも数が多いかも。


ノスリ君が電柱にいた。バイクで通り過ぎて停車。慌ててカメラを取り出すが飛び去った。

2008年11月17日月曜日

27m越え

近所の大木を攻めてきた。樹高は30m以上で周りの木から飛び出している。枝張りが複雑で、いきなりトップのは掛けられないのでアプローチが難しい。18mくらいのところからとっかかり、2人でアタックしてルートを造っていく。視界が開けた位置から投げ返し6回ほどデイジーでつないで150ftのロープが足りない位置まで行った。
上に行くとまだ登れるアンカーを作れるが、時間の関係で今日ここまで。でも周囲の樹冠を見下ろす感じになり、林越えに平地の畑や丘陵地帯が望め、実に爽快だった。イベントでいろんな人に登ってもらい、ツリーイングの楽しさを感じてもらうのも素敵だが、気心の知れた仲間と楽しみながら攻めるという感じのツリーイングはまた格別だ。

2008年11月13日木曜日

ヤマゲラ


数日前からヤマゲラの声を確認していた。しかし姿は見られなかった。防風林の間の道を走っていると、不意に鳴き声がした。それも近そうなので、鳴き真似で呼んでみたところ、すぐそばまで来て確認し、慌てて方向を変え飛び去った。飛び去った先には林がないので、仕方なく電線に留まったのだ。ヤマゲラが電線に留まる姿を見たことがなかったので、とても滑稽に見えた。


この時はもう8時過ぎだというのにまだ氷点下だった。とても綺麗な霜の花。

冬芽

キタコブシ
ケブケブがもう出てきてるのか。

ホオノキ 
葉痕がグルグル。

イヌエンジュ
今年は咲かなかった。花芽が上がっていたのに...

エゾイタヤ
冬芽の隙間に虫卵っぽいのが見える。こういうのがカラ類のエサになるんだ。

アズキナシ
今年は咲かなかった。来年に期待しよう。

オオバボダイジュ
実がケブケブだったが、冬芽もケブケブ。

キタコブシ
もう赤い実は飛んでしまっていた。

2008年11月12日水曜日

こおり


今朝はまた一段と寒くバリバリ。レンズが曇る。自転車もそろそろおしまい。急に留まろうとすると、凍った路面が滑り危ない。



神社の水盤が葉っぱの形に凍ってキレイ。