2019年5月24日金曜日

夏を運ぶ鳥



日に日に日に、
どんどん緑が濃くなっている。
夏鳥たちもやってきて、
もうウキウキ散歩が止まらない。

ウグイスも大分鳴き方が巧くなってきた。
どうしてそんなに小さな身体で
あれほどの声量があるんだ?
そして、ケキョケキョケキョケキョケキョ
って、いつブレスしてるの?


用水路をふっと見ると、
オシドリ夫妻がサーチ&エクスペリアンス
この辺りは、林もあるし、川もあるし
テキトーに開けてるし、
子育てにはイイ環境なのだが、
去年カラスが巣立って、
カモがいつも利用してる
丁度良い樹の洞のそばに
そのまま2羽が居着いているんだなぁ。
ちょっと厄介になると思うから
他所に巣を構えた方が良い。

田んぼに見ずを入れ始めてるから
見ずは濁ってるけど、
オシドリは綺麗だな。


数日前からキビタキが現れて、
透き通った清々しい声で
楽しませてくれている。

林間のちょっと陰になってる枝で
麗しいリフレインを響かせている。

風が流れ、木の葉が揺れ、
葉のすき間から一瞬陽が差すと
鮮やかな黄色がまぶしい。

姿も美しくビビットな色使いで
それでいて声も美しい。
なんかズルくない?

2019年5月6日月曜日

ニンジャ2.0



今までは初代パンタンを使うことが多く
(二代目以降のベルトが細いヤツはNG)
使用頻度が高くベルトが擦り切れそうで、
中華製のパクリ商品を買ってベルト交換
して使っていたが(PPEじゃないからね)
もう、ニンジャは放せない。
最近はニンジャ以外使ってない。

ただ、ベルトのバックルが使いにくい。
コイツだけはいただけない。
締め込みにくい。緩む。堅い。

っうワケで、バージョンアップ。
【くれぐれもPPEじゃないからね!】


以前に初代パンタンのベルトを交換しようと
色々画策していたが、
1インチのチューブラウェビングは
どうしてもデバイスが通せず
諦めていた。が、しかし、ニンジャは通る!

1インチのチューブラウェビングを
二つ折りにしてデバイスを通せる!
多少ごっつくなるけど通る。
強度も17kNだし、太いから安定する。

更に1インチだから、roc'teryxの
クイックリリースバックルを付けられる。


フットアセンダーは、
足首が痛くなる程締めつけるのが好みで
(っうかユルユルで使っている人の
動きを見ると、モノ凄くロスが多く
アレじゃ登りにくいんじゃないか?
って思っていた。)
足首が堅いハイカットのシューズで
動かないようにキツく締めないと、
機能を全うしない気がする。
地下足袋やスニーカーじゃ話にならない。


クイックリリースだから
靴に合わせてベストサイズを決めておける。
着脱が素早い。
最近腹も出てきて、フットアセンダーを
締めつけるのに難儀してたから、
めっちゃイイ!カチッと填めれる。
バックルがゴツいからどの位置が良いか?
色々工夫したが、
足の下を回るベルトは外側で可動するので
使用頻度が高い右足なら踵側
左足でも甲側に来ても違和感がない。
靴に合わせて10cm程の変更が可能だから
何も問題がない。


今まで不可能というか左右別だったから
することも無かったけど、
コイツは樹上でぶら下がった状態で
左右のチェンジできる。
アキンボでSRSでロケットで登るときは
左足の方が都合が良いが、
上でMRSにチェンジして、フットも右に
変更可。クイックバックルなんで。
しかも1インチウェビングは
ホールドがしっかりしていてズレない。


試しに荒く使ったり、付けたまま歩いたり
色々試験中ではあるけど、
何かコレしかないって思っている。
次の次元にシフトチェンジした感じ。
一応自分で縫製したけど、
これは超高分子量ポリエチレンの糸で、
強度も耐紫外線も申し分ない。
スベやかなんで縫うのも楽チン。
最近この糸が様々な改変に役立っている。
縫製をカットすれば汚れやほつれを
自分でアップデート出来る。

roc'teryx A825-25+1in Webbing
イイんでないかい?

くれぐれもPPEじゃないからだけどね!

コアの破断



去年手に入れた、割りと新しい
ロープを収納している時に、
カクッと引っ掛かる感じがして、
おや?何かヘンだぞ!って気がついた。
ロープをシゴキながら滑らすと、
明らかに細くなってる。
プルージックでテンションをかけながら
引いてみると、完全にココで止まる。

最近よく使っていた硬めのロープで
メカニカルデバイスを多用していた。

ピンチテストをすると、こんな感じ。


何でもない部分のピンチテストは
このくらいのオーバルになる。

特に過荷重が掛かった訳でもなく
普通に使っていたのだけど、
末端がアイでないからターミネーションを
ダブルオーバーハンドヌースヒッチにして、
末端だからいつも同じ位置で
結びを作っていたから?か


末端だから躊躇無く切って確かめると、
コアが数本破断していた。
このロープのコアは
荷重を受け持っていない。
断面を円に近づけるために
成形用で入っているコアだから
まあ強度的には大丈夫だけど、
コアってこんなに簡単に切れる?
擦れてちぎれた感じ。

ロープバックへの収納は
リスクマネジメントだ!
ということを再認識した。

再発したらイヤだなぁ。検証が必要。

最近の鳥見



ハシブトガラが木の洞から飛び出す。
もう子育てかな?って思って見ていたら
どうもこれから巣に使おうとしてるらしい。
2羽の親が交互に出たり入ったり。
入るときは何も咥えてないけど、
飛び出す時に何か咥えてる。
ゴミを掃除している。

ハシブトは年間に環境が良ければ、
何度でも子育てするらしいから、
これから要チェック!


近くの溜まりモノで、
キンクロハジロが居た。
夏になると消えちゃうような
浅い水たまりだけど、
盛んに潜って何かを喰ってるようだ。

何時ものんびりプカプカ浮いてるイメージだ
けど、こちらに気づくと
結構な早さで離れて行く。
涼しい顔して、足は相当動かしている。


イイ感じでマガンが飛んで行く
このVもそろそろ最後かな。
ということで、
いっぱい溜まる沼に
ねぐら入りを見に行った。


毎年この時期に行くんだけど
何時もながら素敵。
何とも言えず穏やかな
春が近づく予感。


ふと目の前の水際を見ると
どういう訳か1羽だけ
水草の上に佇んでいた。

ケガしたのか?足が寒いか?
どうしても人間ぽく感情移入してしまうが
別にドオってことは無く
スイスイ泳いで群れに所に帰った。


近所の農耕地では、
ノビタキが姿を見せるようになった。
コイツらが来ると、
もう晩春というか初夏というか
夏鳥達がいろいろ集まってくる。

相変わらずイイ声で
のんびりとした気持ちになる。


林縁に行くと、サメビタキが居た。

目がクリッとして可愛いな。
鳴き声はあまり特徴無いけど
姿が愛らしい。
いつ見ても上がるわぁ。


そしてアオジ。

今日は地べたの薮を、数羽のメスが
チョロチョロしてる所に
オスが現れて梢に止まり、
めっちゃイイ声で鳴き始めた。
すると、数羽のメスが慌ただしくなり
だんだん上の方の枝に動きだした。
そして、オスが1羽のそばに寄った。

アオジはオスがメスを選ぶのかなぁ?
そんなこと無いか。


ハリのある複雑なイイ声がしたので、
キビタキ?って思って探っていると、
クロツグミだった。
クロツとキビタキの鳴き声に違いは
まだ私には判らない。

でもどっちにしても、
カッコいい姿なので
見つけると良いことが起こりそう。
幸せを呼ぶ美しい声の鳥。


何か気になって草原の方を見ると
大きなオスシカがこっちを見ていた。
このサイズのオスを見ると
ちょっとこっちもビビる。
メスを1頭だけ引き連れていた。


何時もの防風林のすき間では
ヤブデマリがそろそろ咲きそう。

葉っぱの色の、茶色が強くって
外向きでカールしてる。


一方オオカメノキは、
色が清々しいグリーンで、
内向きにカールしている。

ここは直ぐそばに2株あるから
違いが判りやすく、
春の標準木になっている。


ヒトリシズカって名前が
そのままイメージできるところに
ひっそりと愛らしく咲いていた。

ヒトリシズカって言う割に
集団でごっそり咲いている所が多く
こういう1人で静かに咲いてる所を
見つけると嬉しい。
まあ2人だけどね。

春は確実に近づいて、直ぐに通り過ぎる。

2019年5月5日日曜日

ATSチーム@傾斜地伐採



傾斜地の緑地から隣地に傾いたトチノキ
伐倒だけど、胸高80cm程度、
高さは20m程あり、
かなり傾いているので、
重力方向も不明瞭。
太いけど軟らかいし、
それなりに難しい。


先日ATSを受講してくれた方と
トレーニングを兼ねて
慎重に少しずつ、システムも丁寧に。

樹冠の梢は、まあ手で持てる程度だけれど
それなりに長さもあるので
安全策として別系統でリギング、
軟らかいから、引ける引ける。
でもそうすると、
いきなり外れるし、
対象が動く方向がどんどんズレる。


高い枝は、それぞれにバットヒッチで
リギングアンカーは、別系統から
隣地に落とさないよう引き気味で、
落下率0.8以下に抑える。

傾いてるんで、対象の動きと
ポジショニングの関係が難しい。


力学とセオリーをザックリ理解して
クライマーとグラウンダーの意見交換
一番リスクの少ない方法を選択する。

まあ、そんなに大変にしなくても
出来るんだけど、
そこを敢えて基本に忠実に行う。

大きいヤツでも、小さいヤツでも
地球の力は一緒だから
こういうヤツを丁寧に扱えれば
後は物量を上げて行けばヨシ!
伝えたことをしっかりと理解して
軽いモノで実践を繰り返す。
1人の天才に仕事を仕切らせるのではなく、
チームで仕事を完結させる。
みんな同じ方向を向いて互いに共有して
チームで仕事を完結させる。
こういう姿勢で仕事に取組めば、
アーボな仕事はそんなに難しくない。
最初はなかなか時間がかかると思うけど
実践の中で余裕を持って
自分の引き出しを増やして行けば、
事故も減るし、不測に自体にも対応できる。
こういう向き合い方をする人たちが、
ゆくゆくは継続的に儲かる人なんだと思う。
素晴らしい!

ツリーイングT-1,T-2講座



先日T-1,T-2講座を4日間連続で行った。
参加者は少なかったけど、
その分ツリーイングの魅力を存分に
伝えられたと思う。

方法を伝えるのではなく、
知識や考え方を伝え、
自分で工夫して様々な手法を試す。

何もやったことのない人に
出来るだけ楽しんでもらえるよう
我々がリスクマネジメントする。
簡単に考える人が多いけど、
レクリエーションはそんなに甘くない。


T-2ではファインチューンをテーマに
自分の登り方・身体に合った道具選び
どんな危険が内在するかを検証しながら
大変良く理解して頂けたと思う。

道具があれば何でも出来る!んじゃなく
自分のスタイルに合わせて
最も適切な道具を選ぶ。

誰かの真似をして、優れた道具を持っても
頭の中がそのレギュレーションに
対応していなかったら危険が増えるだけ。
樹上の救助は、自分たちでこなせないと
公共サービスでは間に合わないかもよ。