2009年9月28日月曜日

コガモのエクリプス


用水路にまたカモがいた。近づいてみると、ピッピ、ピッピっと笛を吹くような鳴き声、コガモだ。でもあのツヤのある緑色の頭は無く、これもエクプスのよう。ケツの青いところもほとんど判らない。

メジロ

今年はメジロが非常に多い。カラ類を上回る数が飛び交っている。ズミを見ていると遠くから声が近づいてきた。ちょうど防風林が道路で切れているところなので群れを数えてみると68羽群れていた。

その群れの塊が、アブラムシとかなのか何か判らないが白樺の小枝をひつこく突いていた。枝から飛び立つとき一瞬羽根を閉じる格好になる瞬間が撮れた。何かおもしろい。

ズミとコリンゴ


朝靄が引けて滴になり、赤い実も一段と美しい。

ノスリ


朝夕がめっきり寒くなってきた。この辺りは昼夜の気温差が激しくなると霧が激しく視界10m程と何も見えなくなる。朝8時頃にはだんだん消えてきて朝靄の中幻想的な農耕地の風景になる。そんな中一羽のノスリが豆畑から音もなく飛び立った。なんとも心和み幸せな気分になる。

ムクドリ幼鳥

庭に見慣れない中型の鳥がやってきた。桜の枝影でよく見えないが結構大きい。興味津々で見ていると、ブルーベリーを喰いに見やすい位置に出てきた。ムクドリの幼鳥。ムクドリはよく見る鳥ではあったが幼鳥をじっくり見るのは初めてかもしれない。嘴と足がヤマブキ色で頬とお尻背中が白いという先入観で見ていると、幼鳥はまったく別物のように見える。

2009年9月24日木曜日

マガモのエクリプス

用水路にカモがいた。パッと見カルガモに見えたが、目立つくちばしの黄色がないし どうも違うっぽいので近づいてみるとマガモのよう。おそらくつがいのだろうから、手前がエクリプスのオスのようだ。いつも見るカモ類もエクリプスになるとなかなか判りにくい。一説によると繁殖が終わり飛翔能力が低下するので、狙われにくい雌雄同色になる...らしい。でも、メスは同じ色なので飛翔能力云々ではないような気がするが...。

メジロ

去年まで庭には来なかったメジロがほぼ毎日見られる。群れになって庭に訪れる。どうやらお目当てはブルーベリーのようだ。今年ブルーベリーはもの凄い数の花が咲き結実し、人間はとても期待していたのだが、実はあまり甘くなく、扁平に膨らみブルームという白く粉を吹いた状態にならなかった。だけど相当な数が熟しかけていたので、そいつを収穫しジャムを作った。もちろん自分でだよ。それでもまだいっぱい残った分は小鳥たちの分け前で、コイツ目当てにいろいろやってくる。群れの動きが速いし今まであまりじっくり観察できなかった鳥だが、見ているといろいろ気がつくことがある。

ノビタキ幼鳥?

ノビタキ幼鳥だろうけどなかなか判断が付きにくい。この時期はちょっと難しい鳥が多いね。鳴き方や環境でノビタチと判るが、幼鳥は見た目も違うし資料も少ないしこれといった決め手がない。

ニセコ

巷で言われているシルバーウィーク(この言い方は大嫌いだが)を利用し、ニセコの山小屋の薪割りに行ってきた。

初日は作業が無く、子供たちと藪コギして脇の沢に入った。ひとまたぎ出来るようなヘナチョコの沢だけど、ところがどっこいここには魚がいっぱいいる。ドンガイの覆い被さった中わずかなスペースを見つけてサオを出すと...とたんにググッとアタリがある。嬉しいね。結局2年生のアメマスとオショロコマが釣れた。子供たちはうまくサオを出せず釣りにならないのでガサガサして、ハナカジカをゲット!


2日目はとにかく小屋の前に散乱するチェンソーで玉切りした薪を割る。薪といっても平均直径30cmオーバーの大物の広葉樹で、玉切りしたときはまだ粘って割れなかったので放置し、今日一斉に割る作業となった。地味な作業だが油圧系マッシーンで一本一本割ってゆく。しかしそれでも割れないヤツはマサカリの登場になり、力ずくでストーブに入るサイズに割ってゆく。どうにかこうにか全部割り切れたので良かった。



3日目作業が終了したので、釣りや散策やキノコ採りに向かう。今年はキノコがイマイチでほとんど採れなかった。その年によっていろいろあるのだろうし、たまにしか来ないので事情がわからない。その代わり昆布川でヤマメを釣ったり、鳥を見たりと充実した休みになった。
今年初見のセグロセキレイ。最近なかなか見なくなった。


尻別川の取水ダムにいたカワウ夫妻。



なかなかジッとしていてくれないカワセミ。流し撮りに挑戦...まあなんとか

ヤマブドウ

この時期いち早く紅葉し、秋の彩りを先行する代表格といえばヤマブドウとツタウルシ。ツタウルシはまず鮮やかに黄色くなり鮮やかに赤くなるが、ヤマブドウはどうもくすんだ赤になる。このツヤの無いくすんだ色がまたステキだけどね。

ツルウメモドキ


去年はほとんど実が付かなかったこの木も、今年は大豊作のよう。黄色く色づきいっぱい実っている。メジロやキレンジャクが沢山集まってくるだろう。

2009年9月18日金曜日

紅葉が始まった

先日知りあいに紅葉のお話を伺い、今年はその辺りをじっくり観察してみようと思う。木の種類によって違う紅葉の時期や1本の木でも紅葉が始まる枝の違いなど、今まで気に留めてもいなかったが、話を聞くとグググッと興味が湧いてくる。
判りやすいように代表的な2種の違いを教えてもらったので、それ以外の樹種や環境の違いで差があるのかとか、雌雄ではどうだとか、食害の多いモノとそうでないモノはとか、うんもうっいろいろ考えてしまって収拾が付かなくなりそうだ。

ツリバナ
ツリバナがパカっと割れた紅の実を提げて、葉は少しずつだけど少しくすんだ濃い茶色というか部分的に色付き始めた。何か今年は夏がいつのまにかいなくなってしまって、まだ自分の中で未消化の暑さを期待しているところがあったのだが、否応なしに秋になってきた。



シンジュ
シンジュも紅葉し始めた。今年は大量の実がぶら下がり、鳥たちにとってはありがたいことだろう。この実を狙う小鳥たちがいて、それを狙う私がいる。ここは丘の下にぐるっと続く駆け上がりなので、一日中構えていたらどのくらいの鳥に会えるのだろう?時間を作ってじっくり観察したいなぁ。



サワシバ
今まで気がつかなかったが、もの凄く観察しやすい場所にサワシバを見つけた。大量に下がったホップのような果穂。冬までこのまま残って、ドライになって、色が抜けて、何ともいえない奥ゆかしい風体になるまでじっくり楽しめる。サワシバはまだ紅葉していない。

2009年9月15日火曜日

またまた穂別で

大学生相手のツリーイング体験を行うという話しが膨らんで、どうせなら楽しいところで...ということでこの前講習会とイベントを行った穂別にまた登りに行った。それにしてもいつ見ても圧巻なミズナラだ。枝はりが立派過ぎて難しいと思っていたツリーモックを、今回は張ることができた。天気も良かったし大学生達にとってもイントラものんびりゆっくり存分に楽しんで初秋の一日を楽しんだ。
個人的には自作のリングセーバーの試験と装備の点検を行えたので良かった。実はミズナラが立派すぎてコナラに目がいきにくが、コナラの方が高さもあるし、広がりがあり、木登りマニアにとってはどう攻略するかを考えるために、もの凄く良い樹木。複雑に張った枝で、クロッチング・リデレクト・掛け替え・簡易SRTシステムの確認を行った。
まだまだ楽しめるゼ!

オヒョウニレ

コイツを見つけるとなんだか嬉しくなる。鳥見をしていて双眼鏡で後を追ってもこの葉っぱを見つけるとそこで止まってしまう。「あーなんて多彩な形だ、あー触ってみたい」となってしまう。うっとりしてしまうのだ。この不揃いなギザギザの葉先、サンドペーパーのようなザラザラの触感、薄汚れた感じでもはっきりとした葉脈、全部の葉っぱを触ってみたい。なんか変な感じだが、はっきりいって私はオヒョウニレフェチである。

2009年9月9日水曜日

ノビタキ幼鳥

最近朝に雨が多くなかなかパトロールに行けない。ので、夕方に放置畑の草原に行ってみた。あまり数多くはいないが、カワラヒワとホオアカとノビタキの幼鳥。ノビタキは幼鳥の頃から雌雄の違いがはっきりしているのか、どうやら雄雌の違いのよう。それとも生まれた時期の違いなのか?割とキレイにオレンジ色が目立つ方。目の周りが黒っぽく見え一瞬モズみたいだった。

こっちはノビタキの幼鳥、たぶんメス。いろいろ探してみたが、あまりパッと幼鳥の違いがあるってなことは見つからなかったので確かではないが、明らかに2タイプ違いがある。こっちはまだ白い星がちらちらしていて、ずんぐりむっくりの方。いかにも幼鳥という感じのウブい印象がかわいい。

ウグイス幼鳥


鉄道林のところに行くとなにやら下の藪でけたたましく鳴く群れがいる。ストローブ松の根元を行ったり来たりして、警戒音というよりも追い駆けっこしてじゃれ合っている感じ。めまぐるしく動き回るのでよく判らないがウグイスの幼鳥のようだ。じっとしてみているとだんだん近づいてきてくれて、草が邪魔だったが至近距離で撮れた。

2009年9月7日月曜日

クサギ

クサギが結実していた。花の時期が長いのでまだ咲いているところもあり、いろいろだ。
胞になった部分が割れると、もうあのムラサキというか藍色の実がでてくると思っていたが、どうやらそうでもないようだ。

萼なの?
ポリンっと落ちたものもある。これから咲くのか?咲いた後なのか?はたまた咲く前に枯れた?
花は萼から伸びて花弁が開いているので、花が終わったとその萼の部分が膨らんできて実になるようだが....


まだ白い実?額が割れて明らかに実のようだが、花と同じような色。


これは赤くなっている。萼と同じような色。萼と実の胞は違うのか?よく判りません。


どれがどの時期のモノか判らないが、いろんな色がある。
葉は同時期他の緑とは明らかに違う灰緑色。花はちょっとクリーム色がかった白。萼はクリムゾンレッド。そして実は群青や藍色。この組み合わせはあまり好きなタイプではないが独特の色合い。どことなく浮世絵的なトーンで和風な印象だ。

トンボ


今年はやたらトンボが多い気がする。天候のせいなのか、気温のせいなのか、はたまた別な要因か?判らないがちょっと異様。近所にこんな数のヤゴがいたと思うと不思議。バイクで通勤していると明らかに身体にあたる数が去年より多い。そしてそういう落ちたトンボを食う鳥たちもやたら道路に出てくるから結構アブナイ。見ていると気持ち悪くなりそうな空一面トンボである。

チョウx3

チョウは詳しくないのでよく判らないが、野を歩いていると目を奪われることが多い。鳥待ちでジッとしていると視界に入ってきて、ついついそっちに動いてしまう。
まずカラスアゲハ。これはもう翅がボロボロになってなんだか切ない。翅の表面に黄緑色のラインがあったようなので、たぶんミヤマカラスアゲハなのかなぁ。キハダの木の根元に弱々しく留まる。後で調べたらキハダが好きみたいなので納得。

アカシジミの仲間?よく判らない。チョウは食草や食樹というのでかなり同定しやすいようだが、やっぱりよく判らない。目の前の花にひらりと舞い降り、ドキッとした。コイツも翅の片側が切れていて、飛び方が弱々しい。

ヒョウモンチョウの仲間?だと思う。こいつは元気いっぱい花から花へ飛びまくっていて気持ちいい。野の色合いが濃い緑から少しずつ茶系に移っていく中、この鮮やかなオレンジ色は目を引く。

2009年9月2日水曜日

釧路でツリーイング

大学の非常勤講師で釧路に行ってきた。環境教育の一環でツリーイングを14名の学生に野外活動体験してもらう。一昨年同じような関係で別の地区の学生相手に行った講習会があり、その時は心底ガッカリする講習会だったので、少々不安な気持ちだったのだが、ふたを開けると非常に前向きでノリの良い学生達でとても良かった。
それぞれの学年のカラーというか、年度によって印象が違うらしく、今回の一年生は良く話を聞いてくれて真摯に受け止め、自らツリーイングの理解を深めようと努力する学生達で、こっちとしてもハリがあるし、打てば響く若者が心地よかった。


会場となった公園は、ヤマザクラを中心にミズナラ、ハリギリ、ダケカンバ等の北海道で代表的な樹種が揃い、トイレや四阿の設備も近くにあるツリーイングフィールドとしては結構魅力的な場所だった。これからも継続的にこのような体験が行われれば嬉しいし、ここでもツリーイングの安全性や楽しさの理解を深めて広がっていけば嬉しい限りだ。