2011年1月28日金曜日

クローブヒッチとコンストリクターヒッチ・メソッド

ロジックだけ理解して機能を果たしていないノットが数多ある。
それじゃダメだろっていう本やWeb資料も数多ある。
一般的に
KNOT STRENGTH LOSS
NO Knot/100%
Double Fisherman's/65-70%
Bowline/70-75%
Water Knot/60-70%
Figure Eight/75-80%
Clove Hitch/60-65%
そんでもって、ドレッシングしないとコレ以下じゃん!
まあ、だからドレッシングをテーマにした
手の入ったノット本を作ろういうきっかけにもなったのだが、
やっぱノットはドレッシングでしょう!ということで
いま、ノットに関していろいろ考察し、
また新しいコトをなんかやろうと画策中でして...

クローブヒッチ・インクノット・巻き結び。
いろんな呼び方があり、古くから使われている。
結びやすく解けやすい効果的な結び方。
ノットは基本的にループ・ターン・バイトの3要素で出来ており、
シンプルなほど変に難しかったりする。
昔、スマートフォンなど無かった時代に、
インク壺を携行するのに壺の首を縛って持って歩くためのノット。
歴史を感じさせる。
ロープワークなどまったく知らなかった人に
コイツを教えるのはなかなか難しい。
いろんなメソッドがあり、そこも興味深いが、
先日ひょんなコトから新しい方法を発見した。 かもしんない。


Clove Hitch
[ ひねって・戻して・パタン ] 
That's All
というか今まで知らなかった
だけかも知れないし
全然新しくないかも知れない。


これだけメジャーなノットだからきっと誰かがやっていると思うが....
自分的には画期的だと思う。
知ってたゼそんなの!っていう方はツッコミヨロシク。
gifに解析すると複雑なように見えるが、覚えると極めて早く出来る。
慣れると2秒で出来る。しかしアニメGifはここで動くのかなぁ?

で、画期的だと思ったわけにはもう一つある。
クローブヒッチの兄弟ノットというか仲間に
コンストリクターヒッチというのがある。
極めてシンプルで「もう一回下を通す」だけなのだが、
これがなかなかやっかいで、知っているメソッドは
覚えてしまえば何のことはないが、けっこう難しい。
そいつがクローブヒッチの変形で

Constrictor Hitch
[ ひねって・ひねって・パタン ] 
That's All
クローブヒッチよりも
簡単にできるくらい。
どうでしょう?

まあ、いろいろ調べた中ではこういうメソッドは見つからなかったが、
基本に忠実、シンプルなものにこそ新しい発見がある。
変にこねくり回さず、目的を見据える。
きっと、まだまだあるぜ!
日本人って欧米人よりこういうコト向きな民族だろうな。きっと。

シラカバ特伐

札幌の高級住宅地の一角で特殊伐採を行った。
3方向を電線に、もう一方は家の屋根に囲まれたリギング向きというか
セオリー通りのシラカバだ。
朝の気温は−15℃、ピリッとした青空で気持ちよかった。

私は2日目からの参加だったので、
初日の姿は見ていないが、
小山になったボサが
たいへんな小枝の量だったようだ。
3本のうち一番高い幹にアンカーを取って、
他の2本をリフティングカット。
アンカー部の幹がそれほど太くないので
スタティックで降ろしてもけっこう揺れる。


1本だけ残った幹のトップにブロックを回収に行くコマさん。
迫力の一枚。

私はトッピングカットのため、
その残った一本をスパーで登る。
1回目は電線に架かる心配もなく軽いが
目の前のアンカーは直径15cm程度。揺れる。
細いのでリングセーバーもランヤードも
2重巻きにしないと抵抗が少なすぎる。
1回目が終わり2回目に降りるが
2重巻きリングセーバーが巧く回収できない。
重ね方を間違ったようだ。
フライとテンネックスの相性は最悪だった。
いろいろあるなぁ。

登っていると自分の写真はあまりないが、
条件も良かったので撮っていただいた。

今度は奥のヨーロッパトウヒをやる予定。
午後からちょっとだけ下枝を払った。

2011年1月26日水曜日

キツツキ比較

ここ連日オオアカゲラがやってくる。
今までじっくり観察する機会はあまりなかったので嬉しさ半分、
庭には来るなよ山に帰れよって思う気持ち半分の複雑な感じ。
なんかあんまり、温々とした環境で観察できるのもどうかと思う。

同じアングルからコゲラ・アカゲラ・オオアカゲラ

赤いベレー帽は濃いクリムゾン系だと思っていたら、黒い点が見えるごま塩状の模様がある。アカゲラのスカーレット系の色とは明確に違う。腹から胸にかけての赤色は薄くピンクといった感じ。胸の黒筋がチャームポイント。ヒゲというか嘴と胸から伸びる黒は後頭部で繋がっていない。真後ろから見ると黒筋が3本見える。個体差かも知れないが白い部分が生成り色というか黄色みがかっている。ただデカイだけじゃない。よく観ないと解かんないモンだなぁ。

2011年1月24日月曜日

幾春別の崖ミズナラ

いつもお世話になっているクラブの新年会で三笠に行った。艇庫の除雪、宴会、テレマークで盛り上がる中、今年も幾春別川に登りに行った。
クランクに川が曲がっている崖の上から水面を目指して刻んで懸垂下降しようと計画していたが、結果できなかった。
崖の縁までスノーシューで行き雪庇を踏み抜いて落ちないよう夏の間に確認しておいたポイントから目標のアンカーを狙うが、連日の降雪で枝の上に貯まった雪が予想以上に多く硬くパウチが通らない。数回やっていると手前の枯れ枝にみごとに挟まり残置。
しようがないから手前の枝からアプローチしてパウチ回収後、樹上からアンカーを狙うことにした。

枯れ枝の根元まで行って周囲の枝を使いランヤードやモンキーテイルでいろいろ工夫するが、挟まったパウチまで届かない。

枝上の積もった雪を払うというか
掘ると震動で頭上にも多量の雪が
落ちできて息ができなくなったり、
もう大丈夫と乗っかると
そこは枝じゃなく
雪を踏み抜いたりして
一筋縄ではいかない。
[枝に積もった多量の雪]

生きてる枝はまだしも、高さ3m太さ40cm程の垂直に立った枯れ枝は滑って登れずスパーが必要な感じ。結局枯れ枝自体にデイジーでアンカーを取りバックアップしながら登って捕る。

いいポジションなので
そこから投げるもアンカーの上の
締まった雪にスポッとはまるが
向こうに抜けてくれない。ふう。
[アンカーを通らないパウチの痕]

枯れ枝にリディレクトっと思ったが、垂直方向の荷重ならまだしもさすがにそれは危険を感じ、目標のアンカーまで届かずタイムアップ。諦めた。

崖の駈け上がりは正確ではないが
斜度50º高さ25mくらい。
自分で落とした枝上の雪が
雪崩状に斜面を転がっている。
川面まで行くために3本の木を
掛け替えなければならないのが
解った。
いつかリベンジするゾー!
[川が見える体感30mの斜面]

最近は敢えてトラブルを起こしそれを安全にリカバリーすることに快感を覚えてしまったので、そこが楽しかったりする。

悪い条件でのスローの練習や行けない
ポジションにどうアプローチするかが
テーマになっている。
フカフカの雪の中気持ちいいしね。
でも端から見てると、
この人何やってんの?って感じで
ジタバタしているようにしか
見えないだろうけど。
[崖の上から見るとそうでもないのだが]

庭にオオアカゲラ


庭にオオアカゲラがやってきた。
この辺では防風林や神社で
見ていたが庭に来たのは初めて。
いつも見慣れている
アカゲラに比べると
相当でかく見える。


長い嘴で脂身をガスガス突き
多量に喰っている。
ひまわりの種にも行くが
上から採る機構が解らないのか
お構いなしにえさ箱を
ガツガツ突いて無理矢理
種を引っ張り出し喰っている。

2011年1月20日木曜日

ツルウメモドキ

この所もの凄い天候が続き、いつもの年より多い降雪になっている。
2週間で小屋の屋根の雪下ろしを2度行うことなど今までになかった。
ここに住まうからには「雪かきもまた楽しからずや」なのだが
少々うんざり気味。
久しぶりに雪かきから解放され、防風林を歩いてみた。
正月に笹が落ち着かないほどだった防風林もすっかり雪に埋もれたが
日中プラス気温にならないため、さらさらフカフカで
スノーシューが沈み歩きにくい。BCスキーの方が良い。

昨年はよくエゾクロテンやフクロウを見たし、
アライグマなんかも増えているからか、
エゾモモンガの巣が少ない。
けっこう淘汰されたのかなぁ。


ハンノキの雌花はまだ下がらず
出てきたばかり。



ツルウメモドキが豊作だ。
グレートーンが覆い尽くす林で
コイツを見つけると嬉しくなる。
胞なのか萼なのか
実が落ちた後もかっこいい。


庭にコゲラ

雪が窓を覆い屋根からの落雪で割れることがある。
昔は板張りで保護したが、今は住宅事情がよくなり必要はない、とはいえ
それでも滑り落ちた氷が窓を直撃する恐れがあるので、
窓周辺を雪かきする。
眼と鼻の先では、カラ類などがひっきりなしにやってきては
ひまわりの種や脂身を突いている。
こんなに側で動き回っているのに警戒しない。

ハシブトガラはちょこまか
落ち着き無く飛び回る。
今年は庭では数が少なく感じる。

そんな中あまりに庭には現れない
コゲラがやってきた。
かなり近づいてもお構いなく
脂身を突いていた。
色といいフォルムといい
コゲラはかわいいなぁ。
[コゲラとシジュウカラ
奥にスズメが潜んでいる]

家の庭にはひまわりの種と手に入れやすい豚肉の脂身を
雪のある期間だけ置いている。
脂身は金属のかごに入れて桜の高枝に付けることで、
カラスやキツネやエゾクロテンに狙われなくなった。
ひまわりの種は第5世代のえさ箱になり散らばらず一定の効果がある。
スズメが中に居座るのをどうにかできればなぁ。
スズメが来ることに問題はないけど、
まず、ひまわりの種を自力で食べられないのに辺り散らばすのが困る。
ハンパ無い数でやってきて、一度に全て散らかしてしまう。
それにいろいろ弊害があるネズミが増えてしまう。

スズメは自力で種を割れないため、
周囲でカラ類が来るのを待っていて、
カラ類が種を割ったところで襲来する。
カラ類は驚いてまだ中身を食べていない種を落とすので、
落ちた中身の入っている種を横取りして食べる。
賢いというかズルいというか、したたかだ。
しかし、えさ箱の中に入ってしまうヤツがいて、
食べられずにごそごそ長時間やってるだけなので、
えさ箱の中にフンをするだけだ。
スズメもそのうちシメのように嘴だけで割れるようになるのだろうか?

そう、シメが居るとスズメが近づかない。
カラ類はタッチアンドゴーで種を持っていくが、スズメは追い払う。
シメがいつも居てエサ箱の番人をやってくれたらいいのに。

2011年1月14日金曜日

砂川ホワイトアドベンチャー

毎年恒例になっているネイパル砂川のホワイトアドベンチャー。
小中学生相手にハードでエキサイティングな冬遊び。
今年も約70名の参加者という
大所帯のため、前夜に体育館で
基本的なレクチャーを行う。
恒例になった体育館の天井と
H鋼の梁の隙間約25cmに
スローラインを通すという競技?
メンバーが3回づつ投げる
密かな楽しみを制したのは
なんとannaちゃん。

やはりスローはトレーニング次第。
ひとまわりする前に入れられてしまった。もう少しやりたかったなぁ。
何度も失敗するとパウチが敗れそうになるのでWesspur製は禁物。
弾けた鉛は毒だし片付けるのがやっかい。バラ撒いちゃうからね。
通常の使い方ではないから文句は言えないが昔のBuckinhamが一番イイ。
縫製もさることながら、フォルムも絶妙。コレ再発売してくれないかなぁ。

当日は雪が心配だったけど、
砂川は笹がまだ落ち着かない
ほど雪が少ない。
石狩から岩見沢にかけての狭い
東西ラインだけが豪雪のようだ。
当日朝は吹雪もなく青空で
ピンネシリが綺麗に見えていた。


4班に分かれツリーイングとスノーラフト、
アップルパイ作りを1日でこなすハードな
スケジュールだけどみんな元気いっぱい。
いつも参加する知った顔の子供も多い。
毎年ツリーイングを楽しみにしているの
今年はてっぺんまで行くよ〜っと
自分の目標をクリアする子もいた。
慣れると安全対策も疎かになりがちだし
経験則で勝手に大丈夫と思うのは危険。
寒くて動きが悪いときこそ、いつも以上に
気をつけなければならないことが多い。
でも、眼をキラキラさせた最高の笑顔で、
キモチ〜!って言われるとヤッパ嬉しい。


4年前にこのイベントに参加した中学生が
高校でボランティアで参加し、
もう大学生になった人がいる。
去年釧教大に非常勤で行ったときに、
僕は砂川で初めて登って木登りが好きになり
特講のツリーイング楽しみにしてました。
って言われたときはちょっと嬉しかった。
70名はちょっと多すぎるけど、
続けているとそういう出会いもあるし
興味を持ち続けて楽しんでもらえる
ツリーイングはやっぱりいいねぇ。

2011年1月11日火曜日

吹雪とシメ

日曜にいろいろやりたいことが
山積みではあったが、雪かき。
昨日江別で7時間ほどで40cm
くらい積もっていて、
今朝はまたこんな感じ。
雪雲が石狩-当別-岩見沢から
消えてくれない。
結局3日間で1.4m程積もった。
今も降り続いている。

用があり遭難しそうになりながら
札幌に向かうと、橋を過ぎたら
ピーカンだった。なんだこれ。
天気図とリアルな雲の際が
はっきりと認識できた。
こんな日は、家から鳥見。
鳥たちも大変なのだろうか、
ひっきりなしにやたらと来る。


それぞれ力関係というか、性質というか、見て居ると飽きない。
シメとそれよりちょっと大きいアカゲラが対峙し、
どうかなっと思ったが、アカゲラが追い払われた。強面のシメの勝ち。

アドバンス

大雪の中土曜に江別消防学校で
アドバンス技術ワークショップの
お手伝い&撮影に行ってきた。
7mraの実践や担架垂直上げ下げ
SAのレイジーレッグなどなど。
書物の絵や英文、詳しく書いた
解説書やwebなどを見ても、
理解した気になるだけだった。
解説を受けながら練習し始めて
危険やポイントを理解できる。

出来るか出来ないかと問われると、セーフティファクター分で出来ちゃう。
そのための安全率だからね。
知っちゃうと絶対にやらない方法でも、出来てしまうことが多し、
知っていて感じていて、それでもまあいいかってやっちゃう場合も多い。
出来るからイイという考え方はより破綻しやすい。
力業で真似してトラブルのは勝手だが
自分の命だけではなく、いろんな人を巻き込んだり二次災害を招きやすい。
基本しっかりした根拠と理解があって初めて繰り返しの練習になる。
理解せずに練習を繰り返しても、頭でっかちになるだけ。
現場でもそういう人々が多いらしい。ダメじゃないけどね。耳が痛い。

一年ほど前から解説したいと
先生に言われていた、
チンプンカンプンな7mra、
何が言いたいのか言うべきか
やっと理解できました。

トレーニング場は極寒だが
ナンバーのついていない
消防車や救急車が
すぐ側で見られるので魅力的。

2011年1月3日月曜日

新年鳥見


新年一発目、鳥に出会えるかな
っと実家近くの川に行った。
河原をワシワシ歩いていて
気がつかなかったのだが、
不意に横のハンノキから
大きな猛禽が飛び立った。
オジロワシだった。縁起がいい。



川は凍って雪が積もり、
いろんな生き物の足跡が残る。
一部開けて水場が出ている所に
数羽の鳥がいた。
コガモが5羽とアイサかな?
近づいてみるとちょっと違う。
ホオジロガモだった。



もっと近くに、っと思い
対岸から雪を漕いで
近づこうとしたが気がつかれ
飛び立ってしまった。
ゴメンナサイ。
それにしても奇麗な模様だ。
去年も1羽だけだった気がする。

バカボン


私の生き方の根本の部分で、
少なからず影響があった師
赤塚不二夫の展覧会に行った。
気がつくとパパの職業にも
近づいている。
これでいいのだ。