2009年4月30日木曜日

ツリーイング_ロープノットブック

待望のツリーイングノットブックが完成した!
今まで数あるノット本とはちょっと違った切り口で、ノットの性能を最大限引き出すようドレッシングをテーマにして、さらに持ち方から手の動きを一連で表記している。
ツリーイングに使用できるロープノットを35種類プラスアルファとメカニカルアドバンテージ(プーリーを使った倍力システム)の付録をつけて、全64ページ・オールカラー。
判型はA6サイズ(幅96X天地140mm)手軽にフィールドに持ち出せるポケットサイズのリング製本。用紙はユポを使い、水に濡れても安心、汚れても水洗いできる完全防水。1冊2,500円とちょっと高めですが、価値ある仕様です。欲しい方は連絡ください。
長いことグラフィックデザインをやっているが、全くオリジナルの印刷物というものを作る機会はなかなか無かった。ひとり眺めてニマニマしている。

写真はワザと川に落として撮ってみました。

エゾヒメギフチョウ


チョウはてんで詳しくないが、サイズからいってエゾヒメギフチョウだと思う。まだあまり色のない荒涼とした河原に鮮やかな色がフワフワしていたので思わず追いかけた。止まったときはキレイに羽を開いてくれるが、すぐ閉じてしまう。なかなか写真を撮らせてくれない。

クスサンの繭

クスサンの繭。
栗の木にはウスタビガの繭がついていることが多い。栗の木を見つけると、あの変な形に魅せられてどうしても探してしまう。しかしここでは、私の中でウスタビガと双璧をなすクスサンの網目状の羽化後の殻がいっぱいあった。どちらにしても自然の作り出す形に感動する。
急あつらえのだじゃれの地デジカとは訳が違う。地デジカといいながら白い鹿なので白紙化か?いずれにしてのあのマヨネーズのようなフォルムはゆるキャラとして嫌いじゃないが、要するに露出度が上がればキャラの形などどうでもいいという結論を見た。

ナニワズ


ナニワズも咲き出した。エンレイソウとは違いこっちはパッと明るい黄色。威勢の良い元気な感じ。エゾリュウキンカと並んで春の黄色の代表格。

エンレイソウ


エンレイソウの季節になってきた。白く大きいオオバナノエンレイソウはまだ顔を出していないが、この小豆色というかムラサキのエンレイソウが今が満開、地味ではあるが可憐で素敵な春の彩り。

2009年4月28日火曜日

Petzl A'mD トライアクト

Petzl A'mD トライアクト
片側の荷重が完全に抜けるスプリットテイルシステムでは、カラビナが回転するのを回避するのが難しい。どうしてもガチャガチャ動いてしまう。ダイゴナルロードになってしまうこともしばしばで、カラビナがその状態で急に荷重がかかることを考えるとぞっとする。少してもそれを回避するためにサードジェネレーション以上のオートロックカラビナが推奨されている。

そこでペツルのA'mD トライアクトを使ってみたが、あまり良くないことがわかった。
先日購入して早速使ったが、1日目でトラブルがあった。ギアラックに「ガチャ」っと掛けたつもりが、中途半端なところで止まって、しっかりキーロックにかかっていなかった。まあそれを確かめていなかったことも落ち度ではあるが、シットハーネスの後ろ側にあるギアラックをいちいち見ることはできない。
しっかりとロックがされていない状態で何処かに擦れたかどうかして、何かの拍子にゲートが回転したらしい。するとロックされていない状態でゲートが回転してしまった。
そうなると、開き側にも閉じ側にも回転できなくなり、にっちもさっちもいかずゲートが開いたままでロックする。これは恐い。
荷重がかかっている状態でこういうことは起きないが、いざ使おうと思ったときにこうなっているものに命を預けるのはちょっとイヤな感じ。
後で同じ症状が出るかどうかを確かめてみたが、通常の使用範囲ではないが、簡単にゲートが回ってしまうことが確認できた。同時期に同じ店で購入した人がいたので、同じようにやってみると、やはりゲートが回ってしまう。
正常な状態

第1段階
オレンジのゲート部分の途中で止まる。キーロックにかかっていない。

第2段階
オレンジのゲート部分もキーロックから外れる。通常このような状態になることはないと思うのだが。

ロックが外れて動かない状態
第2段階で何かの力がかかり、ゲートが回転してしまうと....完全に外れた状態でロックし、どちらにも回らなく、ゲートも開かず、動かなくなる。

別アングル


違う時期に購入した人に確認してやってみたが、まずゲートが中途半端なところに引っかからない。ひょっとしたらロットの問題でこうなるのかもしれないが不安なものがある。
現在、写真を撮ってペツルに確認中。買ったばかりなのに〜!

2009年4月27日月曜日

白いエゾリス!

昨日の大荒れの天気の名残で今朝は寒いし、もの凄く風が強く、自転車が前に進まない。すぐ根性が萎えて、生き物たちの観察に切り替えていつもの神社へ。
ヨーロッパトウヒの樹上にガサッと動く大きめの物体が...春の時期を迎えエゾリスたちもおさかんネっと思っていたが、白いヤツがいる!
なぁ〜んと!!白いエゾリス!!アルビノちゃんがいるではないか!
ビックリだぜ!話しに聞いたことはあったが、いきなり目の前に出てくると当惑する。

うさぎみたい。

2009年4月24日金曜日

ホオジロ


ホオジロも冬の間ちょくちょく見かけたが、最近になって良くさえずっている。イイ声ね。

ツグミ


いつもの年は今頃から開けた草原でよく見かけるツグミだけど、今年は冬の間もよく見かけた。私の印象の中ではムクドリとかぶってしまい、あれっと思うことが何度かあり、でもツグミはやっぱり少し緑が出てきた草原がよく似合う。

皆伐

この辺りは農家が多く、地鎮のためかいくつも神社がある。4kmごとくらいで神社がある。いつものパトロールで行く神社ではない近くの神社に行くと、参道(それほどのものではないが)の樹木が切り倒されていた。そんなに立派な林ではなかったが、手入れを怠っていたのでいい加減自然に帰っていて、私としては好きな感じになっていた。この時期林床にはエゾエンゴサクが一面満開になり、遠巻きに見ても丘が青っぽく見えて実に美しかった。
しかし皆伐され、作業で踏み荒らされ、一部は残っているものの壊滅状態だった。せめてもの救いはこの辺りでは珍しいカツラは残っていた。
こういう近所の場所の手入れをやってあげたいところなのだが、どうしてイイか判らない。

2009年4月22日水曜日

アオジ


月曜に今シーズン初認のアオジ。いきなり最近増えてきた。
気がつくともう、ノビタキやツグミやカワラヒワなどいつものヤツラが渡ってきている。
今年は春が早いと思っていたが、例年通りの渡来、毎年変わらないサイクルで楽しませてくれる。アオジの声はピンと張りがあって清々しい気持ちにさせてくれる。

スラロームカヤックデビュー

自分で持っているカヌーは20年ほど前のファルトカヤックで、今までそれで遊んでいた。よく家族を連れて行っていたが、イマイチ反応が良くなく興味のないものだと思っていた。しかしPDFのみの川流れとかをやった甲斐あってか、恐怖心がだんだん無くなっていったようで、昨年千歳川で知りあいに会ったとき、スラローム艇に乗せてもらい、愚息がハマった。
元々平衡バランスが良かったのが幸いしてなのかどうやらスジが良いらしい。私にはなんのこっちゃ判らないのだが、そこのクラブの人が、子供用の道具は一式貸してくれるので、やってみないかということで息子もノリノリ。クラブに入会することになり、今年の初漕ぎで、幾春別川ストリーマーデビューとなった。
この日は、21t放水(上部にダムより)ということで、いつものメンバーもちょっと心してかからないとヤバイ感じだったらしい。多分沈脱するから、お父さんは着替えを一式持って待っててください。というわけで、川は恐ろしい、呑み込まれて苦しいという経験を積む絶好の機会(父は一人ほくそ笑んでいた)が、なんと沈することもなく、乗りこなしやがり「たのしー!」と吠えていやがった。

コーチをかって出てくれた何度も国体選手になった方は「なかなかイイ」という評価。これからしばらくトランポで幾春別に通うことになる。

2009年4月21日火曜日

オナガガモ

オナガガモ
目当ての宮島沼は時折激しく降る雨。それでも近くにオナガガモが寄っている(餌付けされている)ので行ってみた。初めて気がついたが、ノドの白い線が真後ろからだと両側が見える。面白いな。胸の色がクリーム色っぽく薄汚れた感じのヤツと、真っ白なヤツがいた。違いは何だ?遠くにホシハジロ、キンクロハジロがいた。

フィールドスコープを覗いてみようとビジターセンターへ行くと、いい時期だからか、観光客がごった返していた。スコープで見ていると群れの中にミドリの何かを首に巻いたマガンがいた。スタッフに聞くと何の識別かよく判らなかったが識別票らしい。それにしても、落ちていた監視員の腕章に間違って首をつっこんだようなデカい識別票だ。邪魔じゃないのかなぁ。

マガン

ゲストと一緒に温泉に行くついでに、夕まずめの宮島沼まで足を伸ばそうということになった。しかしだんだん暗くなり雲行きが怪しい。途中の畑でマガン達が落ち穂を突いていた。

サワシバ

あまり鳥がいないのでちょっと遠くまで歩き、ついでにサワシバの冬芽を見に行ってきた。まだ枯れた実が付いていて、さらに色素がヌケ白く澄んだ殻が残っている。冬芽は堅い感じだった。

アイヌネギ

いつもこの時期からいろんなところに行って山菜採りが始まる。しかし最近はだんだん行動範囲が狭まり遠くへ行かなくなった。というか、元々1回食べる分を少し山から分けてもらう程度なので、どこにでもあるということが判ってきた。犬の散歩が多いところは避けるけどいくらでもある。
今日は鳥見ついでにいつもの神社の裏に様子を見るため入ったら、あるはあるはここで充分、ということになった。ちょうど食べ頃のアイヌネギ。今夜の鉄板焼きで春を味わおう。

2009年4月17日金曜日

春になってきた

最近ツリーイングの機会が多く、あまり野に出ていなかった。せっかくの春なのに、春を感じていない。ので、久しぶりに自転車でなく散歩でパトロール。
家の周りではまだ咲いていなかったが、神社ではもうエゾエンゴサクが咲いていた。この花大好き!北海道の春には欠かせない色。この色を見るとワクワクしてくる。

木の芽花の芽狙いだったので、標準レンズしか持ち合わせていない、時に限って出てくるんだよなぁ。近所では初認のイスカ。クッソー!明日また来よ。小さくて見えないがこのエリアに6羽くらいはいた。オスは朝日に映えて赤がもの凄く綺麗だった。双眼鏡でははっきり見える。ぶら下がっているトドマツの実と同じくらいの大きさで、形で、色で、しかもぶら下がった実を啄むのが面白い。擬態?

それから来る道すがら、シーズン初認のノビタキの若いオス、ウグイスは姿は確認していないがホーホケキョッを初聴き、その他ホオジロ、ヤマガラ、ヒガラ、キクイタダキ、ハシブトガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、コゲラ、アカゲラ、ヒヨドリ、ハクセキレイ、ムクドリ、コムクドリ、多分アオジなどが賑わっていた。
帰り道、数日前にカミさんが見つけたトビの死骸。もう中身はほとんど無くなっていたが、羽やくちばしが残っていた。

円山公園剪定

北海道も日増しに暖かくなってきた。野山も雪が消え、もうすぐ爆発的な開花を迎えそう。札幌の花見のメッカである円山公園でも春に向けて整備が進んでいるのか、危険木の剪定話しが舞い込み行ってきた。
学生時分ここは庭のようなところだったが久しく来ておらず、木登りを始めてから改めて樹木を見ると、植林ではあるが多彩で巨木が多い。市民から「高い枝に枯れ枝がかかり危険だ」という意見があり、公園管理側としても動かずにはいられなかったのだろう。しかし部分的に込んでいたりかけ上がりの斜面で、高所作業車が入れない樹木の剪定だった。

大手を振って登れるのだが、どれも高い。最近スローラインのトレーニングをほぼ日でやっているたまもので、オーバー15mは楽に掛けられる。8オンスのパウチで22mオーバーのアンカーを一発で取れたときには感動した。作業はアンカーを複数獲り、登って枝を落とすわけだから、できるだけ高いアンカーを取った方が良い。
本当はスタティックリギングをやりたかったが、依頼主側からグランドスタッフが付き、とにかくズドンと落としてくれといわれ「そうじゃなくて樹上の作業危険のために、グランドスタッフや降ろすためのロープが必要」と訴えたのだが、人工の頭数で料金が決まるので無理。といわれた。まだまだ認識が低い。それにまだ依頼主を説得できるだけの知識も技術も持ち合わせていない。
バックアップで隣の木に組んだDRTやランヤードで確保しつつ樹上20m近くで作業を進めるも、おっかないのでチェンソーは使わず手ノコで引く。枯れ枝とはいえ18cm以上ある枝を手ノコで引くのは大変だ。体勢を維持しつつ作業性を向上させるために、先日習ったマルチポイントアンカーのハーネス、スプリットテイルが大きく活かされる作業となった。

2009年4月13日月曜日

ツリーイング体験会

土曜日に野生生物を研究している大学生相手に、安全なツリーイング技術の体験ということで内輪のイベントをやった。調査に使えることはもちろんだが、目線が変わることが楽しくてエキサイティングで「キャーキャー」奇声をあげていた。もちろんでフィールドの別な見方ができることに研究に対するスタンスも変わり幅が広がると喜んでいた。最後には参加の5人全員がライセンスを取りたいと輝いた目で熱く語っていた。

2009年4月10日金曜日

ロープノットの本

今、ツリーイングに特化したロープワークの本を作っている。[one-step beyond] useful ROPEWORKS for tree+ingというリング製本の耐水紙を使ったポケットノート。
ツリーイングという視点でなくても、作り方ではなく、ドレッシングをテーマにして手の動きや持ち方から解説したモノは今まで見たことがなかった。自分で理解するために書きためた図解を見た人から思いのほか評判が良く、本にするまで至った。ノットというのは奥が深く、その機能を最大限果たすためにはドレッシングが不可欠で、最後のドレッシングひとつで強度がまるで違ってくる。

今日その色校正が上がってきて、長いこと印刷関係に携わってきたものの、全く個人的なオリジナルというものはおそらく初めてだろう。感慨も一塩だ。

2009年4月7日火曜日

T2伝達講習

まだ所々に残雪が残る石狩美登位でインストラクター向けのT2の伝達講習を行った。ひと通りシステムや考え方のリフレッシュ、安全管理についての説明後、実際にシミュレーションを行ったのだが、初めはメリットを感じられなかったり、理由を体感できずに半信半疑のよう。
このままではマズイ感じで、巧いシチュエーションもないし伝える難しさをヒシヒシと感じた。でも、初日夕方にはそれなりに理解していただくことができた。夜にはホローブレードのアイスプライシングにみんなで挑戦。とまどいつつも若干必要性を感じてもらってきたので盛り上がって作った。

2日目は昨日のシミュレーションを実際の課題で挑戦。目標ができバディで相談し、セッティングから取りかかると、思っていたようにはなかなか行かない。下から指示するが動きの中でなかなか理解できない。でも次のひとは指示を下で聞いているので、自分の動きをある程度理解できて、実際やってみるとだんだん枝の先までいけるようになる。感覚として目標があり課題に挑戦することで、その有用性や理に適った道具の使い方・身のこなし方・スローラインの大切さを理解してもらったと思う。本当にエキサイティングな2日間だった。

1個目のリディレクトで向かう枝先に近づき、途中ランヤードで確保しつつ、もう1個リディレクトし別な枝先に近づく。