2019年2月11日月曜日

アキンボー、さらに



アキンボのいろいろクセの特徴を知るべく
続けてやってみた。
まずタキオン問題。問題ではないが
周りの人やコメントにもあったように
タキオンはダメじゃ無いです!そこで
今試せるタキオンで試用してみました。

まず最初にオレンジ/ブルー。コレは
2015製_7/16(11.5mm)_7,100lb
MRSで登るが、特に問題なくイケる。
設定は私は[B1]が良いようだ。
ただやっぱりアームがぶつかる。
ちょっとイヤかな?



次に同じロープでSRSで登ってみた。
登りは特に問題ないが、
降りは、キツ感じる。
そしてアームがぶつかり
[B1]では急に動き出す。
[A1]でもちょっとキツい。
スラックを生まないように注意して、
昇降する分には問題は無い。



2番目にグリーン/ブルー
2017製_7/16(11.5mm)_5,900lb
比較的新しく、ロープの毛羽立ちも無く
この前のHBカラーと一緒のデータ。
設定はやっぱり[A1]がお好み。

ただアイ加工してるのでMRSはイイな。
MRSの方が降りる時の挙動がスムーズ。
そりゃそうか、荷重半分だもんね。



同じ[A1}でSRSで問題ない。
一番好き!
ここで気がついたが、
コレは最近洗ったばかりなので
よりスムーズか?

ロープを買って直ぐに一週浸して洗う。
その後も汚れたら洗うし、
私はそんなに使用頻度が高くないけど
少なくとも2ヶ月に一度は洗う。
そしてローテーションして
1〜2日荷重をかけたロープは
最低5日は休ませて違うのを使ってる。
状態良好で、スムーズなのかもしれない。



最後に、オレンジ/イエロー
2012製_7/16(11.5mm)_6,800lb
コレが一番古く最近あまり使っていないし
そろそろ廃棄かなっと思っていたヤツ。
キツいね。[A1]でもキツい。
MRSだと何とかイケるけど。
仕事でSRSでは、私にはうっとうしくて、
ちょっと無理。

やっぱり古いロープは、径が太るんで、
スムーズに動かない。

ロープは消耗品だから、当然だけど
無理して使って、作業が遅くなったり
疲れがたまるなら、あまり向かないかな。

タキオンをMRSとSRSで色々やってみて判ったことは、当然ながら、ちゃんと手入れした洗い立てのロープがイイんじゃないかな?ソコが一番の違いのような気がする。
ロープ径が最も重要なファクターでしょうが、それはメンテナンスによる部分が大きい。例えば雨で濡れたらシステムが調子悪くなるのも、基本的にはダイヤメータが超重要だと思う。そしてその径の変化がデバイスの調子を変える。デバイスのセイじゃないと思う。
メンテナンスせずに、部分的に砂を噛んだロープをそのまま器械に通してゴシゴシ擦り付けると、そりゃ径が変化してるんだから、動きづらかったり、滑ったりするのは当然。そしていくらアルミアロイだって傷がつく。

逆に、買ったばかりのトリートメントが効いてるロープを、そのまま使ったらどうなるだろう?自分は荷重乗せる前に絶対に一度洗うから判らないが、一度でも荷重乗せてしまったらパーマネントエロンゲーションが生じ、滑り続けるし、外皮と内芯のズレが生まれやすいし、なにより寿命が短くなる。せっかく買ったロープだからそんな無駄はしたくないので、初期設定と日々のメンテナンスは欠かさないけど、手間をかけるとやっぱり自分にとっても都合が良くなってくる。

「楽に登れそう」?って色々なデバイスが注目を集めるけど、楽に登れるのモノは基本的に無いし、楽に登るために自分なりのファインチューンとメンテナンスを心がけた方が、カネもかからず快適に仕事できると思うんだけど....
ありがたいことに、いろんな人が私の道具は使いやすい!って言ってくれることが多い。でも、同じの買ったけど調子よくない、みたいな話しも伺う。それはファインチューンのメンテナンスですよ。

それからご承知のように、例えばタキオンでも、製造年によって、MBSが違いますからね。同じ色のロープでも根拠が変わっているんで気をつけてね。
おそらくENの根拠なんかは、多分EN1891のテスト結果を受けての変更だろうけど、変更が生じるとメーカーは改めて試験データと結果を報告する必要があり、メーカーだって基準を満たしていれば、あえて強度を高く表示する必要も無い。しかし、タキオンは一度MBSが高くなってから、最近昔より下がった。

面白いな。

タキオンなんかは、元々ニューイングランド製で、買収したトイフェルベルガー(まあ造ってる工場は変わらないんだけどね)が、改めて試験したら...変わったのかなぁ。さらに、原糸メーカーが変わったとか、そのメーカーで出してる原糸データが変わったとか、いろいろありそうだけど、いずれにしても、根拠は毎年変わる!と思った方が良い。

基本的にメカニカルデバイスはあまり好きじゃないんで、それは100か?0か?のコンディションってどうよ。っと思うから。やっぱりグレーゾーンの多いソフトマティリアルが好きです。アキンボで登っている時も、やっぱりヒッチコードとランヤ持って登るもんな。基本的に信じていない。だからアマタのデバイスを次々に手に入れる人間が信じられない。そんなのラプターで良くない?その方が楽よ!って思う。楽に登りたいならエンジン付きでしょう!
アキンボだって結して楽ではないよ。
コレまでのものよりは自分のスタイルに合ってるというだけ。
ギアコレクターならイイけど、買う前に友だちに借りようよ。借りて登ってみようよ。
目の届く範囲ならいくらでも貸すよ!
そして根拠を自分にして、フィールを確かめてからでも遅くない。



そしてもうひとつ。
チェストアタッチメント問題。
海外でコイツが、壊れる!とか使えねぇ!
とか言われてるけど、私は???
何の問題も無い。確かに外れるけど、
それは設定とチューンの問題な気がする。

私はアキンボが来る前に推奨している
rockOのワイヤーアイとrockXを
手に入れて、とりあえず言われてるように
やっているが、問題ないぜ!

壊れた人の画を幾つか見たけど、やっぱりなって部分が多い。ひとりは完全にバネが飛んでたけど、その人の設定は、モーションでブリッジが長く、アキンボの位置が頭の上の方にあった。それじゃテザーだってパンパンだろうし、急に変な動きをすればブッ壊れるかも?コネクタの問題ではなく、テザーと張り方だと思う。もう1人もやっぱりシステムがかなり上にあった。
自分は小柄な小デブなんで、とにかくシステムを目の前にしたい。だからセコ◯ヤでアジャストブリッジなんだなぁ。つうかアジャストブリッジを使いたいからペツラーじゃないけどセコ◯ヤなんだな。その位置で張りすぎず緩みすぎずテザーを取付ければ、登る時についてくるし、降りる時に外しやすい。確かに写真撮る時に外し忘れて、不意にのけぞったら、パチンッて外れたけど、そもそもアッパーカムとボーラードを強制的に外せる機構なんで、それが何か?って感じです。
テザーの善し悪しはまだまだ決まらないけど。

調子が悪いのはデバイスのせいじゃなく、ハーネスとの相性やテザーの設定、延いては登り方のパーソナルな問題のような気がする。それを。デバイスのせいにしてはどうなんだろう?自分の問題だろっ!

面白いね。

また私のような、好き勝手やってるヤツの感想なんて、へぇ〜そんなヤツもいるのね。くらいに考えてもらいたい。私は国家資格も無いし、エラそうな肩書きも名声も無いただのヒトで、そういうコトを自由に発言できる体制が出来れば良いなぁと思いつつブログにしてます。なんかしがらみで(例えば販売店とかメーカーとか、講習とか、肩書きのために)自由な言葉を発せなくなるとイヤなんで。
あの講習を受けて、あの先生が使っていて、とかで道具は選ばない。そしてイイと思っていない道具を売るために宣伝したり、コレを売って欲しいからお勧めしてとか、、、そんな情報に踊らされたり、考えも無しに真っ向から信じたり、イヤなんで。
他のヒトの忌憚ない意見を聞きたいな!
そういうフォーラムがあればイイな!ってやってます。
だから、自分で思うことをこっそり考えてるだけじゃなく、教えてね。
よろしく

2019年2月9日土曜日

アキンボー!




やってきたゼ。アキンボー!
いわゆるメカニカルヒッチの仲間で、ジグ◯グやランナーや犬の骨やジャックなどと同列。使われどこが違うがウニセンダーのツリーに特化した後継器。
ソフトマティリアルを使わないのでハイカーやレンチとはちょっと違う。
私はペツラーじゃ無いので、ジグ◯グが発売された時にもかなり懐疑的だった。イメージの中で使い難さやポジションのとり方に疑問があり、なぜ皆が期待するのか判らないし、浮き足立つ人々を見て不思議だった。

そんなに自分には合っていないし、実際凄げぇイイ!っていう人の登り方降り方を見て「楽に登れる」とか「スムーズ」なんていう言葉を聞いても、そんなに楽そうでもスムーズそうでも無いから、本当に不思議だった。
ジャックはちょっとイイと思ったけど。まぁその後周りの人が色々持ってくるので試せたが、ジグは身体の向きに追従しないし壊れるし、ランナーはスムーズだけどつぶれるし落としそうだし、犬の骨は重いし長いし、レンチにいたっては必要性を感じない。やっぱりイメージ通りというか「オレにはメカニカルヒッチは必要ないね」と思っていた。

でも、そんな懐疑的な部分がアキンボには見当たらない。コイツは良いかもな?っと思っていたので、ちょっとしたルートから手に入れることになった。
今までは自分に一番合ったのはジャックだったけど、抜いたね。

後発メーカーだけあって、SRSもMRSも使えて、ミッドラインに取付けられ、陽極酸化されたアルミニウムアロイなんで軽くて、なんと言ってもコンパクト。
小柄な小デブにはもってこいのサイズ感!
モーションとかで顔の前にターミネーションが来て、ソコから手を伸ばして上のシステムをバンザイ操作するって、ダサくない?FBIが捕まえた宇宙人みたい。システムは肘を少し曲げたくらいで目の前にあった方が良いよ。誰か教えてくれなかった?
そういう七五三のようなクライマーたまにいるよね。
コンパクトだからまあそういう人にもイイかも?



一番の欠点は、CEを取っていない。
ヨーロッパで売れないのだ。イイねぇ。

最近のデバイスはやたら注意書きが多く
読み解くのが難儀だけど、
コレには一切認証データが無く
WLL100kg/11.5≤13mmだけ。
多分そのうち認証すると思うけど。
でもそういう潔いトコ好きだなぁ。
欠点じゃないな。

何か判らずCEがイイっ!って、
ランヤードとか使っている人は、
エビデンスが無くなるから
使ってはダメですよ!
そんな理由でCEがイイって言ってる人は、他のシステムにも根拠が無いパターンが多いから、良いのかなぁ?

道具にはメリットとデメリットがあり、自分で考えて、工夫して、合わせて、、、当たり前にそうだけど、実際はそういう所いい加減で、イイ道具はイイ!とかその道のプロが使ってるから間違えないって人多いからな。欧米人並みの身体の人はいいけどね。
自分に合っていないシステムで無理なコトして、こりゃダメだって、そりゃ道具がダメじゃなく自分がダメ。ファインチューンするし、登り方だって効率的にすりゃ良いのに。

何にせよ手に入れたんで、使ってみるんだけど、その前にちゃんと読まないと、って言うか先行してマニュアルPDFがブラ下がってんで落として勉強していた。

摩擦の設定は上下のボラードの
フリクションセットで行う。
アッパー = A(-)〜G(+)で、
ロワー = 1(-)〜7(+)で、
A/1で最小の摩擦、G/7で最大の摩擦

メインアタッチメントポイントは、
オーバルのトリプルロック
(これはキャプティブ付きが無難)
チェストアタットメントポイントは、
ロックXをお勧め。



そしてしか〜し、ロープを選ぶみたい。
まあ、ダメ!っとは言っていないが、、、
WLL100kgで
サムソン/ボイジャー11.8
トイフェルベルガー/Xスタティック11.7
エール/ポイズンアイビーとブルームーン11.7
WLL130kgで
カシン/Aトラックス11.6
スターリン/シリオン・ワークプロ・HTP12.5
トイフェルベルガー/フライ11.1
トイフェルベルガー/ドレナライン11.8
エール/スキャンドレ11.7

う〜ん、この中で持ってるのはシリオンとフライだけ。HTPは7/16だし、仕方なくシリオンとフライでテスト。そしてHTP7/16とティンディルとべアールのイチョウの2種も。


ロープとの相性があるので、バウンズテストしながら、フリクションセットを行う。
これはロープの相性や、登り方のクセがあるので、個人的に対ロープのデータを取っておかないといけない。
上下のコントロールアームが接触した時に下降するなら、摩擦設定を下げる必要があり、少しスキ間が開くくらいで下降するのが理想的。
最初にロープとの相性をみて、この細かい設定がキモになり、使いやすさが変わってくる。海外のトークでもこの設定で盛り上がってるようだ。でも人の設定を鵜呑みにしても、自分の根拠にはならないからね。
最初っから摩擦強めで、上下のコントロールアームが接触する程度まで下げないと下降できないなら、それは設定ミスだ。
何か「硬ぇ〜なぁ、手が痛いよ」なんてロープの選定やセッティングを無視してレビューして、一瞬で犬の骨の方が数段イイ!なんて言っちゃう人間もいるだろな。

ステーショナリーロープシステムでは、上昇ではチェストアタットメントポイントをチェストやテザーに接続することが条件だけど、下降は外す?ムービングロープシステムでは、このチェストアタッチメントポイントは使わなくても良い。ってか、使うとどうなるんだ?って使ってみると、、、
MRSでチェストアタッチメントポイントを使うと、、邪魔なだけでした。SRSの下降時も同じ、っていうか外れるパターン。後述するが外れるように出来ている。
写真では、上下のボビンの色が若干違うのかな?って思ってたけど、これは基本的にアルマイト加工のロット差だね。作りはアメリカ製って感じで、オムニプーリーやAZTEK程の色気はない。社長が替わって....そんなことってあるかな?

マニュアルにもあるけど、「摩擦は頻繁に、そして場合によっては装置を使用しながら調整する必要がある。 登ってる間に摩擦設定を変更するには、二次アンカーでポジショニングしている間に実行する」これは、ログブックを点ける必要大だ。
「SRS→MRSの切り換えや、気温・天気・雨・雪・湿度などの条件で変化する」とも書いてあるから、ファインチューンはとても大事になる。

あと、ハンドアセンダーとの組み合わせは条件があり、フットループ付きで使うのは禁止。アッパーアームに干渉して墜落を招く恐れがある。ただMAを使う場合のみOK。
下降はもちろんセルフビレイですよね。

パニック機能が無いので、上部コントロールアームに下向きの力がかかると、墜落を招く恐れがある。そして早く降りると熱が溜まって火傷するゼ。当たり前ですね。
ライフタイム制限はないが、条件や用途によって寿命ははるかに少なくなる。 場合によっては使い捨てになることさえある。以前にテストされた設定を使用していても、上部と下部のカムは最終的に摩耗するからスリップし始める。 カムが摩耗し始めたら、摩擦設定を増やすか、ロープの直径を増やす必要がある。 機能テストに失敗した場合は、使用中止。汚れたロープでの使用を避け、長いまたは速い下降を避けることによってライフタイムは長くすることができるゼ。


そんなこんなで早速ロープをいろいろ試しで登ってみよう!



●トイフェルベルガー/フライ
まずはお勧めのヤツ。さすがにイイ感じ。
まずMRSでセット。
最大のAdjust [G7]、凄くキツい。
ロープが引けないくらいなので、
1こづつづらすが、[E5]くらいで
やっとこ動く感じ。
結局[C4]でイイ感じ。
登りは何の問題も無い、快適。
降りもアームがぶつからない程度。
フライは見た目タキオン同様だけど
カーンマントルなんで違うのか?
なぜ?フライなんだろう。



登ってからSRSにチェンジ。
普通逆だな。
ランヤで二次確保とって、、キツイ。
慣れていないせいもあるけど、
まあロープが入れ難い。
しっかりボディを伸ばさないと、開かない。
上下のアームをつなぐパンタグラフ機構で
途中で開かないようにできている。
雪が凄く深かったんでコグのも大変で
スポーツハーネスにしたんだけど、
コレはやっぱり失敗。



●スターリン/シリオン
フライよっかちょっと細身のフィール。
Adjust [E3]でイイ感じ。
これはSRSで登り降り。
上のアジャストはキツめで
下は緩めが好みかな?
試しに[E2]でやってみたが
コレくらいでも充分。
ロープ上に停まるっていうより
効率良く動くには下が緩い方が良さそう。



●*スターリン/ティンディル
ここからは未承認のロープ。
Adjust [D3]でイイ。
シリオンとそう変わらないフィールだから
設定も同様で良いのか?
ハンドアセンダーでRADSシステムで登る。
フットループを着けたいけど
それは、ダメ!なので
末端をフットアセンダーで登る。
こりゃあんまり良くない。
ハンドアセンダーと末端を掴んで
同時に動かすからメリットがあると思うが こんな面倒なことをしなくても
ロケットとフットで良いと思う。
でも、今までで一番好きかなぁ



●*トイフェルベルガー/タキオン
コレも未承認ロープ。
私の周りではタキオンを使う人が多い、が
あんまし良くない。
硬い感じかな?
設定は、結局[A1]にした。
まあ[C3]くらいで登れるんだけど、
効率良く動けそうも無い。
そして下降がモノ凄く硬くなり、
ガチっとアームがぶつかる程引かないと
降りていかない。
試しに[A1]にしたら調子良かったよ。
でもこれ以上ユルくできないから
作業中汗かいたり、雨で濡れると
メッチャ硬くてうっとうしいだろうな。



●*べアール/ビロバ
重くて持参できなかったんで、
ここから室内。家中のアンカーで登る。
メカニカルデバイス用にと作られた
ツリーワークロープ。
ちょい太く感じるけど、軟らかいんで
スムーズだわぁ。
[C2]で昇降しだか[B1]位でも良い。
緩くてイイ。ってか緩い方がイイ感じ。
最初はMRSで登る。
一応マニュアル通り、ハイドラで。
ターミネーションがアイじゃ無いので
このくらい間が空いた方が良い。
さっきはスポーツハーネスの
ビレイループに2枚ビナかけたけど
でも、ハイドラ好きじゃね〜し。



●*スターリン/HTP7/16
最後は今までとはちょっと異質の
セミスタティック7/16。
このロープめっちゃ好きなんです。
アジャスタは[D5]
何となく、設定がキツめユルめの真ん中が
いろんな場合に対応できそうで良い。
っと思っていたが、正にこの設定[D5]
そしてMRSはどうしたものかと
コングのブレブを使ってみると
相当良い。
MRS←→SRSの切り換えも、
ノット干渉問題も解決する。




ロープの特性上ちょっと扁平になるが、
非常に安定していて、今のところコレだ!
って感じのロープが見つかった。
未承認だけどね。
更に、SRS専用のセミスタだから
今まではフリクションヒッチでもMRSは
出来なかったが、コレなら両方行ける。
セミスタティックを使って
SRSでサクッと登って、MRSで作業。
正に理想的。
あとはアイ問題だな。
HTPアイ加工はファクトリースプライス
しか無いもんな。
ベーシックアンカー作りに登る時とか
慣れたシステムでチョイチョイって
でもCE取ってないしな。

まだファーストインプレッションだが、幾つかロープを試してみて、また幾つか登り方も変えてみたが、アキンボーは私が理想としていたメカニカルデバイスにかなり近いんじゃないかい!という結論になった。
コンパクトで操作性も良く、極端な動きではあるけれどユルユルで使える。ロープ上に停まる為のモノというより、効率良く動く為のモノで、動く時にFF0.3以上にならないように絶えず張っておくクセがついていれば、ユルユルの方が良い。相当武器になる。ランヤとしても有りだし、セカンドシステムとしても有用性を感じる。

チェストアタッチメントの穴は、当初シャックルが着いていたが、軽量化やキャンセルの容易さから、荷重がかかると抜けるように故意に重さに耐えられないように設計変更。下向きの力がかかると強制的に解放する仕組み、コレが素晴らしい。欲を言えば向きというか90˚ずらしてヨコ向きにして欲しかったかな。ってかRockXより直接テザーを掛ける方が良いかな。今回は35cmのスリングをテザーとして使って見たが、ジャンプコード的な方が良いかも?




その他感じたことは、ロープセットが慣れるまでちょっと面倒。新しいIDとかもそうだけど、簡単にスルッとは入らない。

氷点下10˚以下の時には、グローブ履いてないとヤバい。ツルツルの表面に肌を持って行かれる。ロープセット時に慣れなくて、グローブ外して持ったとたんに手に乾っ付いた。

コングのブレブがめっちゃイイ。SRSからMRSに切り替えて作業する時には、もってこい!ケビングやキャニオニングでエイドの長さ調節とかで使う道具で、本来の使い方じゃ無いからNGだけどコレが便利。(UIAAでもENでも使い方が違うので保証は無いのでマネしちゃダメ)でも今はもう販売してないんだなぁ。

それから、スポーツハーネスで、腹筋プルプルしながら、揺れ回転しながら、逆さま近くなって、変則的な姿勢で写真を撮るのはツライ。何かこう広角のカメラだな。やっぱヘルメットカメラかドローンかな?



今ギンコを人に貸してるんで
テストしてないが、
何か感じとしてギンコがかなり良さそう。
早くテストしたい。

一応メーカーが確認している
ロープの中では、
スターリン/シリオンが最も好き、

未承認はスターリンのHTPの7/16
本当はコレが一番好き。
良いではなく好きだからね。
くれぐれも、私感ですからね。

楽しいおもちゃを手に入れた

2019年2月8日金曜日

鉄道林



今日から風も雪も激しくなるっつうことで
昨日の晴れのすき間を狙って
例の鉄道林にトライした。
スノーシューで結構な距離を
歩ってく必要はあるんだけど、
またしばらく吹雪が続くらしいから
今のうちに見に行こうと、、、
ここは濃いねぇ。
日中でも平気で出てくる。


今日はこの前よっか低い枝で、
メッチャ見やすい。
全くって言って良い程に警戒しないから
300mmのズームだと入りきらないくらい。

今日もハンの雄花雌花をむさぼっていた。
太めの(と言っても7mm程の)枝に飛び移り
ソコから伸び上がって梢を狙う。
下から見ると、ハムスターっつうか
正真正銘のネズミですね。


器用にパキッと新芽のある枝を折って
良いポジションの所で抱え込み
次々に芽や花をたいらげる。

ムシャムシャと音まで聴こえる。
すっげー可愛いし、
手でメンコメンコできそうだけど、
動物由来の人との共通感染症や、
まだ知られていない寄生虫なんかもいる。
相当ヤバイやつ。

2019年2月5日火曜日

東の防風林



今日はちょっと趣向を変えて
東の防風林と鉄道林。
ここは冬期は除雪してないから
まったく行き難い。
スノーシューでワシワシ歩き続ける。
天気が良く風の無い日じゃないと遭難する。
今日も強烈な風が吹く予報だったが
朝起きてみると風は強いが晴天で、
しっかり硬雪なんで、歩きやすい。
全く人が入らない林は気持ちイイ。
早速いました。エゾモモンガ。


日中だというのに元気に動き回り
枝から枝へと飛び回る。
それにしてもすばしっこい感じ。

こっちのことなどおかまいなしで
ハンの雄花をむさぼっている。


雄花だけかと思いきや、
冬芽の樹皮も雌花もむさぼる。
器用に新芽を折り、両前足で抱えて
むしゃむしゃ喰いまくる。

真下に入って見ていると
喰い終わった枝をポトリと落とす。
雌花も雄花もしっかりっ喰ってる。


ここしばらく悪天候が続いたから
あまり喰っていなかったか、
もう繁殖の時期が近いからか、
それともここは猛禽の脅威が少ないのか。
JRの通過音もおかまいなしだし、
枝から枝に飛び回り
(だから長い距離飛ばないけどね)
忙しく慌ただしく。

遠くまで歩いてきた甲斐があるってモンだ。

2019年2月3日日曜日

TEXORAラウンドスリング



最近チマタを騒がせている
っと言っても私の回りだけだが
TEXORAのラウンドスリング
ドラスティックな色使い、
Breakload:100kN、
ラトビア製。
何処を取ってもウサンクサイ。


触った感じ、ウネウネの軟らかさ。
いわゆる吊り荷用の玉掛けスリング、
幅5cmくらいの緑色のゆるゆるのヤツ。
アレは幅が広くてバスケットでカラビナに
掛けるとメジャーアクシスになる?
って、疑問も出てくるし、
あんなにユルユルじゃない。
そしてオープンスリングのように
重ねて縫い合わせた縫合部が無い。


おそらく縫合部だろう箇所も
意外と軟らかく、なんか2本のモコッとした
チューブ的な盛り上がりがあるだけ。
そのセンター辺りをステッチしているだけ。
もうこういうヤツは、どうなっているの?
柔らかいし、しなやかさはなんで?
何で強度高いの?
疑問ダラ〜ケで、納得がいかない。
CE取ってるし、EN354とEN795Bで
ランヤードやアンカーの規格も通っている。
でもにわかに信じがたい。


だから、バラしてみましょう!

早速この縫合部分をタテ(輪の方向に)
縫っているステッチを1カ所切って
**この1カ所がこの製品のキモであることを
 のちに知ることになる***
まあ、簡単にほぐれる。スルスル抜ける。
益々怪しさ満載で簡単にステッチは抜けた。


そうすると、インフォシートが外れ
このドラスティックな外皮がスルスルと
ムケてきて、コアが現れる。
コアはやはり編まれていない。
それどころか撚られてもいない。
このまま剥いていくと、
ストランド(本当は撚って無いので違う)
ファイバーをまとめたヤーンでもない。
便宜上「束」というしかないモノが
24本単位で束になっている。


何処かにつなぎ目があるはず...と
触ってみてもほとんど感触が無い。
それでも何となくココかなぁ?ってトコを
剥き回してみると...
ありました!1カ所。テープでテキトーに
止めてある箇所。
そしてここをよ〜く見ると、
片側2本束で、もう一方が3本束?
なんだコレ?どういうこと?


判らないから、更に剥き回してみると、
微妙に、2本の束だけが弛んでくる。
元に戻そうにも、戻らない。
仕方がないから、更に剥き回してると...

スポッて2本の束が抜けてしまった。
アチャ〜やっちまったか?と思いきや

待てよ、ここが末端だとすると...


更に剥き回してみると、
グルッと周回してしまった。
ということは、このテープ部分が
もう一方の末端なのか?

ということで、テープを剥がしてみると、
そうでした。
何のことは無い、もう一方の末端を
適当な所で(3本の束に)止めてあっただけ。


そこで初めて、この2本の束を単純に
グルグルグルと12周してるだけ?
だからさっき剥き始めた時24束だったの?
2本の束を12回巻いて外皮に入れてるダケ。

だから遠慮なく、2本の束を掴み
外皮をグルグル廻し続けてると、

ヌケました。バラバラ。
最初のステッチ以外
撚っても、編んでも、結んでも、いない。
ロープは撚ると、撚っただけ強度が低下する。
力のかかる方向と、繊維の方向が、一緒の方が良い。
ファイバーアングルってヤツで、
この角度が力のかかる方向と同一な時に一番強度が上がる。
理論上の繊維1本の強度X本数ということになる。
でも、実際はバラバラの繊維だと、扱い難くてしょうがないので、
撚る。

でもキンクしやすいので、何本かのストランドを編むことになる。
相対方向に半数を編むことで扱いやすく強度も高いロープになり、
これがホローブレイドのロープになる。
同じ太さならダブルブレイドよりも高強度になる。
ファイバーアングルがより力の方向に近いまま、
繊維の束をそのまま外皮に入れてまとめただけなんで、
編んでも撚っても無いので強度が高くなる。
編みや撚りの方法で扱いやすくしようとするのと全く逆転の発想で、
編まない撚らない結ばない縫い付けないで、まとめるだけ。
だから縫製も要らないし、巨大な編み機も要らない。
加工に手間がかからないんでコストもかからない。
しかも強度は一流になる。

恐らくは、2本の束を緩すぎずキツすぎず、12回巻き付けることで、繊維同士の摩擦や、ハイストレングスタイオフのように強度を分散し、オイラー定理では12回巻いてるとほとんど力がかからないことになるんで、丁度良いサイズで片側の末端をテープで止めるだけ。もう一方は外皮の中にしまうだけ。ってのが高強度の秘密のようだ。



長さが細かく設定されていて、
バラしたのが、50cmのスリングで
1周で100cmになる。
ちなみにこの2本の束を延ばして
ザックリ測ってみると、
14mほどあった。
2mは天使の分け前ってヤツ。
大体そんなもんだろう。


この軟らかさと、しなやかさと、
適当な堅さと幅の細さが決め手。
ドラスティックな色使いはダテじゃない。
これならバスケットでカラビナも入る。
マニュアルには、EN795Bで
チョーク、バスケット、数回巻き
が紹介されている。
まあ、100kNあればガースで半分としても
G-USEの規格さえ通る。


ちなみに、
ポータラップの台付けだと難しいかな?
根元をガースにするんで、ジャストな
サイズで設定するのがムリかもね。
チョークポイントからの遊びが長過ぎる。
まあポータラップの台付けは地面に立って
結ぶのでカウヒッチだって簡単さ。


しかし樹上でタイトなポジションで使うなら
コイツは良いかも?
ガースやさらにプルージック的に巻いたら
ティンバーヒッチよりは信頼が置ける。
長さ調節も数回巻きでクリアになる。


長めのスリングなら、ラウンドスリングでも
カウヒッチのように決めることができるゼ。
これは色々有用ですね。

玉掛けスリングも強いから良いけど、ビナが掛からず使い難い。
プロダクトって、アイデアですね。
ラトビアすげぇよ。
ロープアクセスやツリーケアでも
使い所を考えて、条件を満たしていれば
凄い武器になる予感。

TEXORA Round Sling Lanyard
編んでも、撚ってもいないので、
これ逆行程でリメイクできる。
エビデンスが無いけどね!

BEALのツリーワーク用ロープ



BEAL biloba 11.5mm
EN1891 typeAで30kNと高強度で軽い。
シースがポリエステルで
コアがポリアミドの
メカニカルデバイスのDdRTに特化した
クライミングライン。
ブレイド構成が特徴的で
プリクションヒッチには向かないのかな?
ってな訳でヒッチコードで登ってみたけど
何の問題もなさそう。
時代は機械式なのだろうか?
ダブルブレイドなんでどうせなら
アイ加工しようと思ったが、、、
コアとシースの割合があからさまに違い
これは難敵だ〜ね。
製造者末端アイ加工は18kNの表示あり。


Beal Gikgo 12mm
EN1891 typeAで破断荷重が27kN。
同じべアールのバオバブと同じ製法で、
より細くより軽くしなやかで扱いやすい?
とあるが、細くなったが、
しなやかな感じがしない。
どっちかっていうと硬い印象。
イメージとしてエールとかの16st.だが
一般的な16st.よりも細い感じ。
12mmって言ってるけど、7/16かな?
ユニコアでコアとシースのズレは無い。
シース率は69%らしい。
荷重の受け持ちの表示は無い。
何か情報が無さ過ぎで良く判らない。
でも表面の平滑性が高そうで
ちょっと硬く芯がしっかりした感じなんで
ランヤードにはもってこいかも?


ユニコアはどういうものか?ちゃんと見たことが無いけど、スプライスできるって書いてるし、これでサムソンの16st.のやり方で出来るゼって人もいるので、早速バラしてみる。いわゆる16st.はコアで荷重を受け持っていないので、シースの引き入れで良いのだけど、まあファイバーがいちいち硬く、一筋縄では行かない。そしてどこがどうユニコアなのか理解できない。まあバラしたらユニコアもなんも無いけどね。
そんなこんなで、サムソン方式で3度トライしたが....惨敗。硬くて引き込めねーよ。ムリ。誰か出来る人がいたら教えてチョ。
個人的にはアイ加工は諦めたんだけど、ポジショナー2に突っ込んでみたら、メッチャ相性がいい。メカニカルデバイスとの相性はスコブル。これはカーンマスターを越えたかなって思うけど、ノットでコネクタ接続するのは個人的にイヤだし、どうにかならんかなぁ。

アイ加工はいつもは失敗から学んで、改善していけるのだけれど、データを変えてやっても、同じ所でつまずく。っていうか引き込めないのだ。両方5回トライで10連敗。これはキズつくなぁ。これ以上やってもロープの無駄が生まれるだけなんで、ヤメた。
両方ともメカニカルデバイス向けよ!って言ってるから、これはもうアイ加工がもってこいだけど、メーカーの製造者末端アイ加工は、デカい。デカ過ぎてカラビナ回るし、気に入らん。どうしたもんかなぁ。

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Bealのロープ2種類、Ginkgo Biloba だけど、これ、イチョウの学名の前半と後半なんだな。ラテン語の生物の種や分類に付けられる二名法をそのまま2種類のロープの名称として付けたのは、ツリーワーカーを意識してだろうが、単純なのか、凝ってるのか、判らない。
でも、べアールのロープ、なかなか良いと思う!大好き!