2021年7月30日金曜日

ラフテレーンクレーン

ラフターって言うけど、略称なのか?本当はラフテレーンクレーン。クレーンと走行が一緒に出来るし、比較的高速な公道自走式だからセッティングも早いし、不整地にも対応するから、レンタル料金も安価。
スペースがあって、タスクが限定的な解体で、最もセーフティな方法なら、選択しない手はない。その方が安いし、早いからね。


結構大きな株立ちした木で、登って伐ったらアーボリスト4人で片交誘導や片付けで6人、2〜3日で3〜40人工。高所作業車2台と契約リフトのオペ込みラフターで解体作業は半日。その後じわじわ4人で片付けても1日で終わる。
ジャストな位置にアンカー取れるし、伐り方もシンプルカット。動かず危険も少ないから伐り手もオペレータも次々にタスクをこなす。



パラメータが少ないから、計画した段取りが正確に行え、皆んなやるべき事を承知して、有効なコミュニケーションで適材適所で1つの戦略をワーカー全員が動いてるから早い。
不測の事態が起きた時のことだけ考えて、次の状態を予想して、レスキューギアを選んだり持っていったり、殆どが必要にならないコトだけど、側から見たらみんな一生懸命作業してるのに、アイツだけ右往左往して何にもやってない!って見えちゃうよな。
でもそれが有るから皆んな安心して自分のタスクに没頭できる。

ラフターのオペレータは揺らさないし、正確にホイスト動かすし、伐り手も高所の動きも地面の作業もちゃんと見てるから、動きに無駄が無い。カッコいい!



今まさにTG:4と5に取り掛かっていて、これはクレーンとMEWP(Mobile Elevated Work Platform、移動式昇降作業床:いわゆる高所作業車)のセーフティな利用についてで、一時 は非常に高価なレンタルだったけど、最近はこれもレンタル業者が増えてどんどん安くなっている。しかしツリーワークと同じくモノがあれば作業ができるって思っちゃってるアホが結構ヤバいことをやってる。
チェンソー買ったって立木が伐れる訳でも無く、アーボリストになれるわけでもないから、とっても危険なテキトーな使い方をしてるんで、ますます事故を誘発してるし、知識がないからいい加減な伐り方になるし、伐られた木が今後どう言う生長をするか?なんかを考えて作業していないから、レンタル業者から簡単に借りられる高所作業車はとっても厄介。
あれはエネルギーインフラの電柱の作業する人が使う車両だから、高所樹上作業に向いてる訳でもなく、いい加減な使い方で色んなリスクをカバーできる訳がない。

高所樹上作業ではソレに見あった考え方があるからね。
法改正なんかで最近にわかに注目を集めるフルハーネスは、樹上作業で使えないからね。ワークレストレインと、ワークポジショニングやフォールアレストは、全く考え方が違う。侵入制限であって落下を助けるものじゃないから。日本の電柱作業にスリ寄っても、自分の命は守れないからね。


伐りたい箇所にのみ注目してたら、そこに到達するまでに他の枝がブームがぶつかったり、外れた後に枝がゴンドラやブームにぶつかったり、落下のエネルギーを賄えるほど強くないから、落下物を想定していない電柱屋とは違うからね。
そしてワークレストレインではカーゴから体を乗り出したりできないし、対象まで届かないから片手チェンソーで使う作業をしてはダメなのだよ。
ラフターはレンタルも高いから、高所作業車だけでヤロう!なんてのも、MEWPだけなら通常の吊り下ろしにしないと結局ダイナミックな予測不可能なピーク力を発生させることになる。ってことは、ラフターと併用するのが最も簡単で危険少なくタスクに相応しい構成になる。


ラフターで吊ってるからこそパラメータが予測出来るし、スタティックなリギングになる。
籠からだけの視点で自由落下は出来ないと思うよ。やっちゃいけないよ。

まあ街路樹剪定なんかを見てると、バンバン伐って落として、地べたのおっさんがすぐに回収しに行って、その間も伐ってるから見ていて恐ろしい。
一般市民が心地よく景観を感じるために、適切に選定する必要があろうと、今後その木がどういう生長をするか?なんてお構いなしに、伐る人は伐るだけ、片付ける人は片付けるだけ。とにかく早く仕事を終わらせることしか考えていないようだ。イヤになっちゃう。


俺も経験が少ないから、色々勉強するためにもラフター作業は興味深い。覚えることがいっぱいある。その時どうなったら、どうやって救おうとか、風や当日の条件が刻々と変わるから考えることがいっぱいある。力使った作業をしていなくても、脳みその疲労がハンパない。
でもこういう作業はちょっと次元の違うセーフティが求められるからやってみるとわかることも有る。面白いね。
現場固有の条件と状態を的確に判断すれば登るより有効な場合だってある。クレーンは良いねぇ、完全にセーフティで早く効率的にしかも安く仕上がる。登るだけがアーボリストじゃないからね。

2021年7月27日火曜日

トラディショナルバーティカルスライドライニング(改)

今回は少し面白い事をやってみた。

最近レスキューの世界では、ダルルシートベンドリトレースやブーリンやプルージックを信頼しなくなってきている。
効率や新品時の強度や数値化されたデーターばかり気にしてる傾向に感じる。

私はそんな新品で試験場で行なわれた試験データばっかりじゃなく、多様な環境要因や適切なTDSが結果を生むと思っているので、ダルルシートベンドリトレースやブーリンやプルージックを多用する。
レスキュータスクは基本的にその場で1回上手くいけば良いけど、その1回が全てに当てはまると思っていないから「破断強度よりもドレッシング」を大事にしてる。

試験場で得たデータが即ち現場に対応すると思ってないし、唯一の方法はとても危ういと思っている。アセッサークラスになると、その基本が出来上がっているから、臨機応変に対応出来ると思うけど、初心者が経緯や特性を知らずにプライマリプランだけで、タスクはこなせないと思っている。そして初心者にこれが一番他は認めないと伝えちゃうのは、もっと危険だと思う。
確かに良い結びや方法や道具があっても、現場に活かせないなら、クソだ。 そのために「何でコレがイケナイのか?」を説明して、プライマリと同時にセカンダリも伝える。そして選択してもらう。

確かに結びによって強度低下する実験データがあっても、その結びがダメとは言いたくない。しかも結びは強度があっても直ぐ解けないと適切な結びとは言いたくない。
強くてもホドケなければ仕事にならない。

昔アルパインの経験が有る人間が「アーボリストはそんな前時代的な危険な結びを使ってるのか?」と言われた事が有る。確かに山でブーリンで大きな事故が多発した時代があった。ブーリンの危険性を承知して適材適所に使うなら何の問題もないと思う。
そして我々の仕事は、その結びが都合いいのだ。

タンデムプルージックだって、持ってこいのシチュエーションがある。そこにデバイスを使う方がヤバい場合だってある。
シートベンドはブーリン同様とっても有効でちゃんとしたドレッシングや末端の長さを守っていれば、こんなに有効な結びはない。スリップリィやダブルやリトレースなどシリーズで使い分ければ良いし、荷重が載っても解けやすいのが魅力的。

対象木の成りが垂直じゃなく、明らかに鉛直線より傾いてて、傾いた方向に落下させたいが、しかし落下方向は民地と構造物の間で、自由落下ではハネる危険性もあり、絶対に跳ねさせたくない。地面は下草の土手だし、周囲の木に架かる可能性もあり、落下物の横方向外方向に必要以上にベクトルもフォースをかけたくなく、ポータラップでよりシビアなダンスをコントロールするより、シンプルにバーティカルスライドライニングで良いのではないか?
そこで通常のリギングで処理した枝を敢えて落としたままにして、その上に落下させ地面へのピーク力を減衰させ、その上でバーティカルスライドライニングで吊らずに制御落下させる。っていう手法にした。


でも有名な道具屋のカタログに出てるVertical Slide-liningではなく、そこにタンデムプルージックやダブルシートベンドリトレースを使ったバーティカルスライドライニング(改)にした。Vertical Slide-liningのデメリットのボトムにかかるピーク力が衝撃荷重になる部分を、力の相殺が出来るように伐り方と対象の長さを設定して、伸びないスタティックロープを、動くダイナミックシステムにして、リングにかかる衝撃荷重を巧く抜き、しかも過荷重になった場合も、着地後にブリッヅアンカーで開放できるという我ながら気に入った(改)になった。

フンボルトノッチは確実にノッチで跳ね、重力加速度で増すエネルギーをタンデムプルージックが滑り出す事で相殺し、クライマーの幹に当たらず揺れず、良い感じに落下した。

コイツは条件と状態が適切なら、普通のバットヒッチングやトッピングカットのパラメータをコントロールしにくいクライマーを危険に晒すタスクよりも、よっぽどセーフティで、跳ねて飛ぶから伐り方もそれほどシビアに考えなくても良いし、逆に対象セクションをが跳ねて飛ばして、クライマーが道具も傷め難いし、対象が跳ねて何かを傷つける心配もない。

トラディショナルな、リギング以前の往年の方法でも、条件と状態さえ合えば、そして現在の適切な機器の使用や適材の結びで、とっても有効なタスクになる。



今まで適切な状況がなかったから、あまり使う方法では無かったけど、トラディショナルディスマントリングは、条件と状態さえ整えばとても有効な手段だね。
今回は遊歩道だったので、対象セクションをバラ撒いたり残置できないんで、しかも玉伐って運ぶにしても結構な距離とアップダウンが多く、あまり実用的ではない。大きく落としてポータブルウインチで運び出す方がよほど楽だったから、300kgくらいに大きく刻んだ方が都合が良かった。
リギング(吊り)だけでなく、解体運搬を考えた上の戦略選択が、作業を楽にして余裕も生まれる。最終的にどうしたいか?から戦略の選択が決まって、それに合わせたシステムを組んで、セカンダリも用意して、登り始めないと、効率的な仕事にはならないよ。


まずクライマーが俺様で、そして伐って落とせば地上の仕事。みたいにチームで動いてない奴らは、いつまで経っても仕事は早く効率的にならないし、地上と樹上が互いにリスペクトできないから、現場がギクシャクする。そんなのは仕事って言わないね。





2021年7月25日日曜日

パラメータの対応

先日の仕事で、河川緑地と民家の間の狭い間で構造物も民地にも当てず、20m弱のミズナラを処理するタスクがあった。
結構高く育っているので先日の大風で激しく揺れて恐かったらしい。そして枯れ枝も落ちてきて(そりゃ多少は落ちるだろっ)隣接民地の煩方の屋根に枝が落ちて多大な危険と迷惑と被害?を被ったらしい。(スキ好んでこういう土地に暮らしてるんダロ!)
ココに住み見始めたときはそれほど大きな木じゃなかったろうし「緑が多く素敵な所ネ」ってココを選んだと思うが、樹木は人と同じように生きてるんだよ!そして自分と同じく歳月を重ねジジィになり樹も同じく生長し、それを一方的にジャマだから伐れっ!って、どんだけ横柄なんだよ。

緑地の管理行政からの依頼で〈伐倒〉する事になったらしい。その段階で行政に知識があれば、そういう施工にならなかったと思うけど、役人は住人から恫喝されるとすぐに「殺してしまえ」っていう結論を出す。
緑地を管理している行政なら、維持管理のための勉強を積み重ねろよ!って言いたい所だが、まあそんな事言ってもしようがない。
大きく張り出した樹間の枝は完全に民地上だし、そのままいい加減な業者がテキトーにやれば結構な損害賠償になるし、地域のうるさ方らしいから面倒だし、しかし現場はクレーンも高所作業車も入れない。誰も手を上げないから、我々が登って伐るんだけど、発注者ももう少しだけ賢くなったら?いいんでないかい。



まあコッチとしてはシビアなタスクで、
周囲もワーカーもセーフティな戦略で
どんなシステムにしようか?とか
ワクワクしてるんだけど。

並行して作業する木があるから、
まあ最初は通常のバッドリギングで、
屋根に架からないように、
シンクやスピアーやステップカットで
隣の木にホールディングして寄せて返して
スタティックな枝払いで処理する。

最後に残す1本までかえし返しで
最悪のシナリオにならないように
セーフティなツリーワークを目指す。
こういう時にスローラインの深化が伺える。
狭い範囲で確実に仕留めるためにスリックトリックを色々思考する。
投げるのがヘタクソで、ランチャとかに頼る人間の気が知れない。
ランチャは狙いが正確だろうけど、民地に挟まれた狭い土地でちょっと外れて煩いジジイの家の屋根にでも落としたら最悪だ。
素晴らしい道具だって、出来る事を効率良くするなら良いけど、出来ないコトを成し遂げる為に道具に頼ったらオシマイだ。
知り合いに自作ランチャ使っている人が居るけど、彼は投げるのもとても上手い。風を読んだり環境を意識したり、細かいサイト要因を読む。自然に従い己の知識と力量を制御する。素晴らしくコントロールされた使い方をする。でもその彼が紹介してるランチャを、簡単にマネして自作しちゃうオカシナ奴らが後を絶たない。
そういうオカシナ奴らが自慢げに空気圧ランチャとかを見せびらかすからオカシなことになる。だいたい投げるのヘタクソだから道具に頼るって本末転倒だ。

最近良く誘われるチームで、タスクをこなしながら徐々に新しい考えや方法を伝えて行く2~3年でこれほど善きチームに成ると思っていなかった。

出来る出来る安く出来るって虚勢を張って、命を削ってイチかバチか?の男らしい仕事をこなす奴らが滑稽に見える。
何処で虚勢を張ってるんだか?たまたま上手く行った仕事を自慢げに勲章にして営業するような奴らは、勝手にやってください。
このチームは最初は何も出来なくて、ワークショップに来てくれて、その後クラス1の考え方をベーシックな方法で組立てられるように成って、一緒にタスクをこなしながら新しい戦略を解説して、基本がしっかり有るから応用もステップアップもすんなり行く。
ワークショップでも「この最新の方法だけ教えろ」みたいな人が居るけど、教えても基礎が無いから、広がりがない。1つだけ上手く出来る方法を知っても、全てにソレは当てはまらないから、無理矢理になったり、何処かで見ただけの方法を簡単に自分で取り入れようとしたって全然巧くいかないよ。

基本が有るから余裕が生まれ、余裕の時間で新しいコトにもチャレンジできるんだよ。

目一杯で仕事してるから、余裕が無くなって新しいコトも覚えられない。

ひとつ一つがお粗末だから時間ばかりかかる。

時間が迫って手っ取り速く仕上げることばかり考える。

己の危険はを道具の安全率がカバーしてくれてるコトで仕事出来るって。

いつまで経っても進歩しない。残念!


現場でも余裕が有れば、YouTubeでこんなの見たんですけど、コレ行けるんですか?
じゃやってみよう!
ってことになる余裕も生まれ、
実践しても全てに当てはまる訳じゃないという事実を体験してもらい、
条件と状態が適切なら巧く出来る場合もある。ということを理解してもらう。

じゃあこの場合はどうしようか?っている学びとプラクティスが可能になる。

パラメータ(変数)の共有って、そんな難しいことじゃなく、行うオペレーションの目的はチームみんな一緒なので、でもそれは地上で考えてプランを立てたことで、実際その計画で登ってみると、樹上では事前には判らなかった向きや揺れや角度があるため、良好なポジションが変数として出てくる。
クライマーが登っている間、地上では巧く行かなかった場合の他の作戦を予想し、
樹上では計画通り進めても思った通り動けなくなっていたら、
すぐにセカンダリプランを提示してあげるってことだと思う。
地上ではクライマーの状況を確認して、すぐさま違うアイデアを提示してあげられることだと思う。そこで「何やってんだ」とか言っちゃうと、クライマーは余計頑張っちゃうしから「大丈夫?」って聞いたらほとんど「大丈夫!」って答えることが多い。
計画通り進んでないのだから地上で予測出来なかった変数が必ず有るはずである。
チームとして綿密に計画していても、樹上に行ったら巧くいかない状況なんだから、セカンダリプランを提示してあげてクライマーが選択できるようにしてあげる。
ソコを早くしろ!とか言ったらおしまいだ。ますます危ない方向に向かう。
地上では必要になりそうなシステムの準備や、スローラインを投げてセカンダリにスムーズに移行できるように準備することがまさにパラメータの共有だ。

クライマーが何やってるか判らない地上はボーっと眺めてるしかなく、まさにチームで仕事していない。現場で1人しか動いてない。そしてどんどん危険に向かう。
客体的に考え、自分だったらアソコで動けなくなってるんならこうした方が良いんじゃないの?っていうアイデア提示とセカンダリの準備を事前にやっておいて、すぐにシステムを移行できるようにしておけばクライマーは納得しやすい。地上の準備は80%くらいは無駄な作業になるけど、クライマーに余裕が生まれる。

だから地上は片付けの作業員ではなく、一番知識を持ってるクライマーである必要がある。もちろんそれもレスキュー対応も含めてのこと。

タスクのセカンダリに対応する準備と、先を読んで刻々と変わる状況に対応できる必要がある。それが地上が対応するパラメータの対応。



吊り降ろし作業の基本はグラウンドがc
ポータラップでピーク力を相殺して、
クライマーのセーフティを担保する。

伐り方も、樹上と地上で相談して
細かなパラメータを共有し合ってから
オーバースペックでピーク力を見積もって
動きを見ながら指示し合って
オペレーションを開始する。

小さな軽いモノから、基本に忠実に。
グラウンドの指示を100%信じてるから、
クライマーは恐くないから、
時間も効率も段々良くなる。


環境の変化

私が色んな作業をこなしているのは、mid2010のMac mini。
買った時はスノーレパードで、その後、ライオン→マウンテンライオン→マーベリックとアップデートしたが、10.10になるとき、今でもメインに使っているソフトが使えなくなると聞き、それ以降OSをアップデートしていない。というか出来ない。

元々68030で漢字Talk6.0.7で、llciだった。カラー表示のためのグラフィックボードやらフォントやら、なんやかやで200万近かった。その後カラクラ→パフォーマ→クアドラ→キューブ→G3と変遷し、OSもsystem7→MacOS9(ジョブスが幅を利かせていた)この頃までが一番良かったっていうか、今でもこの辺りで充分だ。

その後フォントの問題でOSXにするかどうか?印刷屋やエンドパブリッシングが対応しないならこのままでもイイと思っていたが、そうもいかず、チータ→プーマ→ジャガー→ パンサー→タイガーと頑張った。でもそれ以降PowerPC版クラシック環境は使えなくなるってことで、今のMac miniにして、スノーレパード→ライオン→マーベリックとシステムも進めていたが、今度はイラレがそれ以上に対応しなくなったのでマーベリック止まり。イラレ88から使い出し、今はCS4。もうコレ以上の高機能は必要無い。

新しくソフトを買い直す程デザインにウェイトを置いてないし、デザインは計算機の性能とは関係ないから、バージョンアップするつもりはない。ただでも阿漕なアドビにおもねるのは腹立たしいし、サブスクって何だ!バカバカしい。マイクロメディアFlashやFireWorks好きだったのに、昔からイラレでページ物作ってたからInDesignってのもいただけない。イラレで良いんだ!

データのやり取りは、FTP経由だし、今のシステムの否応無しに対応する必要がある。印刷もウェブ経由で下版することが多い。通信環境は最新になっても、エンドパブリッシングが対応しないので、昔のシステムも必要だし、私がやっている仕事は、もうコレ以上の計算機性能は要らないし、未だにIllustrator 8のデータで入稿する印刷屋もある。

昔作ったデータの改変とかでは、未だにスタンドアローンでキューブを起動させて、修正している。しかし通信環境がマーベリックだと、もうその環境すらサポートしないコトが多く、今はGoogle Workspaceを使うことが多いが、コイツもマーベリックには対応しずらい。1台ではとても対応できない。

今のMac miniが壊れたら、もう廃業と思っていたが、このminiとマーベリックで出来る限り作業を行なうためにも、コイツの負荷を下げてやる必要があって、もう1台通信専用の最新のMac miniを手に入れて..と思ったが、キーボードもマウスもヤレてきてるし、最新のminiにするためには、結局キーボードもマウスも買わなきゃならん。

そこでだ、急浮上してきた考え方で、iPadでイイんじゃね?通信環境が最新ならデータのやり取りも出来るし、Google Workspaceも使える。



と言う訳で、今後通信環境はiPad Airに任せて、miniの一切の通信環境を削除して、書類は外付けSDD経由でやりくりすることにした。

イラレフォトショはスタンドアローンのMac miniで、キーノートやナンバーはiPad Airで完全独立タンデム状態で作業することにした。まだまだ働くことになりそう。

今は、ビッグサーとかモントレーとか言ってるし、心臓もM1になってるし何時まで追いかければ良いんだ?誰か最新の通信環境で動くIllustrator8.0.7を作ってくんねぇかな。フリーウェアで。
アドビも権益だけじゃなく、昔のバージョンをオープンソースで開放して欲しいな。

2021年7月14日水曜日

ヘルス&セーフティ

ジジィどもが、前時代的な産業構造にしがみついて、自分らの権益や名誉を頑に保身して改革を怠り、その結果として業界の効率化が一向に進まず、ただ海外の新しいテクノロジーだけで何とかしようとモガいてるから競争力も生産性も伸びない。

前時代的な知識だけで、今のテクノロジーを操ろうとして、辻褄が合わなくなっていることにすら気づかず、気合と根性で生産性なんて上がらないよ。日本人は「勤勉」で一生懸命働くにも関わらず、ギャラも効率も上がらないという事実を、会社に籍のある働かないジジィどもはしっかり受け止めて、自分たちを否定し、革新的な考えを学ぶ必要がある。基本的に雇用が過剰だから、というか従業員がいくら努力しても、会社に籍のある働かないジジィが吸い上げるだけなら、生産性など上がるわけが無い。

会社を存続させるために、もしくは自分の地位と名誉を守るために、政治におもねって、従業員には法遵守!フンドシをキツく締めろ!なんて言われても響かないよ。

年功序列や旧態依然とした構造のままで、もしくは家族経営でいかんともし難いんでしょ。会社を大きくした事実やそこまでの経緯はリスペクトすべきだけど、仕事は目の前に不具合を解決するだけではなく、創造的に進歩するならスキルアップが必要でしょ。
道具買ってマトモな使い方も判らず無理矢理自分の都合に合わせても巧くいかないよ。
幾ら儲かる公共事業でもマイナスをゼロにするだけの仕事なら、政治力を駆使しても先細りだよ。他だって同じことを考えてるからね。
効率ばかり考えていては、スキルアップなんか出来ない。成長なんて出来ない。
他がやってないこと、自分が出来てることの効率化ではなく、職業訓練プログラムなどで新しく学ばないと、いつまでも薄利多売のスパイラルから抜け出せないよ。
一部では職業訓練で確実に効果が出ている。

企業が生み出した価値を労働力で割ったものが生産性だから、ソレを向上させるために何が必要か?そんなもの「利益を上げる」か「労働力を減らす」しかない。
「利益を上げる」ためには、職業訓練プログラムなどでスキルアップが一番手っ取り早いが、そのためには従来の考えを否定して、海外製の機器を使用するなら、イチから取組む必要がある。今までとは違うパラダイムシフトが求められる。
それがイヤならいつまでもオノ振るってて欲しい。ロープなんて使うな!

「労働力を減らす」なら文句を言うウルサ方を切って、ギャラの安いイエスマンの使い捨ての人材に変えれば良い。
どこかの林業学校なんて即戦力を唱い文句に、資格ばかりにこだわって、使い捨ての人材を量産しようとしている。即戦力ではなく使い捨ての安い人材を育成している。

どっちが良いんだろう?

大量生産大量消費の時代はもうとっくに終わっている。安い技術を沢山つぎ込んで、数をこなす時代ではない。このお粗末なマインドだってそう長くは続かないし、街路樹のみっともない剪定に気づいている一般市民だっている。良い仕事なら高額でも取引できるマインドだよ。いつまでも「良かった過去」に捕われず、その利益を「利益を上げる」ために使うべきだ。R&Dできない企業は生き残れない。
良い仕事ができれば、高くてもお客が付き、利益が増える。そうすると賃金が増え、好循環が生まれる。生産性を上げることで事業も拡大できる。
行政だって貴方の会社を先の「使い捨ての労働力」として見ているかもしれない。
ヘタこいたら出入り禁止にして、新たな安い企業を使えば良い。

工事現場は、立入禁止にする必要がある。高い塀で覆われ、いわゆるブラックボックスで行なわれる。一般もナニをヤッてるのか判らない。
林業機械も一般的にアブナイから出禁にする。だから、市民権を得られないのだと思う。
ワシらの仕事は、民地や都市部が多いからかもしれないが、本当に危険なドロップゾーンは立入禁止だけど、危険が及ぶ恐れが在るハザードゾーンは片側交互通行みたいに臨機応変に変化する。
だから「営業」に繋がる。静かに和気あいあいと、声や笛やハンドサインでコミュニケーションしてタスクをこなしていると、一般に見られても判りやすく、ハザードが変化する場合だけ「ちょっとすみません」って退いてもらう。
一般の人が見ていても何をやってるのかが伝わりやすく、しかもドスンバタンって動かないから安心できるようで「大したモンだ」と言われ「ウチもやって欲しい」と次の仕事につながっていく。行政におもねってスリスリ手揉みして、談合や内部取引なしに仕事になる方が健全だ。まさにヘルス&セーフティだ。

イギリスの労働者の健全とセーフティを
管理する政府機関、HSE
Health and Safety Executive
このヘルスって、日本語に訳すと
「健康」って言われる事が多いが、
私が感じる意は「健全」だと思う。

もちろん労働者の健康一番だが、
その前に政府も企業体も
健全出なければいけないと思う。

政府は健全であることが当然だけど
日本は、そうは見えないな。
一概にステレオタイプのように健康って
訳しちゃう事がすでに健全さを失ってる。

Healthは健康だけじゃないからね。 

生長と成長

樹木はソコに在り、目には見え難いけど日々続けて生長している。
冬芽が綻び、展葉し、開花し、結実し、紅葉し、落葉し、その生長サイクルを毎日続けている。頑張って貪欲に光を求め成長戦略を淡々と熟している。
人間には気付き難いけど日々生長している。

その命を、成長しない人間の勝手な都合で伐り取るコトは容認出来ない。

「森林作り」「木づかい」「木育」なんて言うお題目は誰の都合だ?
やってる事は生産林業の手先じゃないのか?
植林しても手入れしないヒョロヒョロで密なミズナラは可哀想だよ。
お偉いさんが参加した全国植樹祭だから、この森は伐ってはいけない。とか言ってるアホは本当に森林作りって言うことを考えているのかね?
大風が吹いて共倒れになるようなモヤシ林は、森林作りになるのかね?
耳障りの良い、口当たりの良い、言い訳じゃないのかね?
木づかいや木育なんて言っても、一部の行政の自己正当化手法じゃないのかね?

本当に気持ちのいい林は、適当に枯れ枝があり、高い木低い木色々混じっていて、光が射す所も日陰で育つ植物もコケや地衣類も在り、実に健全だ。
キレイに並んだ同一樹種は気持ちが悪い。見た目がちゃんと切り揃えられたりしてると更に気持ち悪い。自然にやさしいとか言って植樹された林は、生長も一緒で気持ち悪い。多様性がなかったり、人間の管理上と言って何でも手入れされてる公園も、枝先がブツッと切られた可哀想な街路樹と同じみっともなさ。
樹木の管理って、基本生産林業の方向からしか見ていない。
生き物の尊厳とか関係なく、管理しやすいように場を繕う事が管理じゃないだろ!

だいたい森林を管理するって、自然の摂理を愚弄した穿った考えじゃないの?
少なくとも私が見た感じその手入れは、金額ありきの入札になって、質を無視してるとしか思えないんだけど。
ライオンテールになった街路樹は、みっともない事この上無し。
生き物をバカにしてるよ。それが管理というなら、そんな管理は要らないよ。



アスファルトで固められた道路脇に、
樹皮の見た目が良いからモミジバスズカケとか
植樹しちゃうから、落ち葉が増えてたまらない。
落ち葉が迷惑ってことで、
高所作業車でバツっと枝先で伐られて、
手足捥がれてカタワにされた樹木は、
景観を守っているのかね?

Witch broom(魔女のほうき)って呼ばれる
(一般的な多くの人間が考える特殊な
能力が有ったり、少しセンシティブな人が、
魔女って呼ばれてたりする事実は
この際置いといて)
全く魔女のほうきのような剪定方法は
特に欧米ではバカにされ忌み嫌われる。
一部のアジア人以外はその「魔女のほうき」が好ましくない剪定方法だと思っている。卑下する事は良くないかもしれないが、そういう手法を選択された剪定は、世界中で嫌がられている。一方日本人は、伐った枝先を見て「スッキリした」とか言ったりする。
感覚の違いかもしれないが、私はバツって伐り揃えられた枝先を見ると樹木が可哀想、みっともなくて不快だ。
街路樹がその後どういう生長をするか経験で知ってるけど、細い枝が伸びて益々落ち葉が増えたり、菌が侵入し繁殖して、手を入れ難くなるなることが明白なのに、スッキリして良くなったと思う一般も行政も、基本的に成長出来ない人間の勝手な都合じゃないの?

メキシコで自宅の庭の木をソコの主人が脚立で登ってバッツリ伐ってしまった事が有り、隣人から訴えられた。
訴状は「木を伐った事でその人間によって精神的に痛めつけられ、今後毎日不快な想いをして生活しなければならない」という理由。

枝先をカットした木は以前から観察され、今回伐られた箇所まで生長するまで15年かかっていて、また同じ程度に生長するまで15年以上かかるから、その間の精神的苦痛に対しての慰謝料と、今後の生長に伴う理に適った適切な剪定作業を今後15年間アーボリストに依頼する費用と言う事。

そういう裁判で、たとえ自宅の木であっても適切な剪定作業を行なわなかった人間が、虐待された生き物を毎日見せつけられる隣人に対して慰謝料を支払うよう、そして行政もその人間に対して景観を意識して作業を行わなかったことに対して(いわゆるゴミ屋敷等の迷惑条例みたいなもので)罰金を科すように結審した。

ただ自宅の木を伐っただけなのに、多額の賠償金を隣人と行政に支払うことになった。

日本じゃ行政が主導で、こういったみっともない剪定を入札でヤラせている。
まったく考え方の違いだ。
一旦伐ってしまえば、また生長に時間がかかるし、その間ずうっとカッコ悪い状態でも構わないことが、日本の景観を維持管理する行政の役割だ。

オカミを訴えた方が適切な景観なんて日本には山ほどある。
オカミが訴えられない景観の方が少ないだろう。
オカミは景観の意識が欠落していても、成長せず学習しない事を「管理」と呼ぶらしい。 オカミは自分たちが管理しやすいように市民を管理したいんだろう。

意識の違いっていうか、ライオンテールでも魔女のほうきでも、カッコ悪いとも思わない行政って何をやってる公務員だろう?
日本では立入禁止にしたり、管理しやすいように整えるのが公務員の仕事のようだが、市民が快適に暮らすために公僕として働くのが公務員の役目じゃないのか?
前年比とか過去事例を恙無く全うするのが公務員か?
それじゃぁコウム員じゃなくてオウム員だよ。

公務員なんて別に金儲けする必要無いんだから。景観の維持管理くらいまともにやって欲しい。市民が快適に生活するために少しは勉強して欲しい。成長して欲しい。

木だって毎日確実に生長してるのに、行政も管理する人間も一切成長出来ない事実。

2021年7月11日日曜日

カンプジャイロ

カンプジャイロの良い使い所が見つかった。


MRTでリディレクトしたい時に
2本のロープの流れる向きが逆なんで、
1本のカラビナにロープを掛けちゃうと
ロープ同士が干渉して気持ち悪い。
やっぱりカラビナを独立させて、
それぞれにロープが流れるようにしたい。
そうするとスリングに掛けたカラビナが
リディレクトポイントっていうか
カラビナの位置が上下になって
ちょっと気持ち悪い。
カラビナをカラビナで接続すれば良いけど
何だか無駄だなぁって思っていた。

そこでスイベル付きのジャイロ。
荷重性能も申し分無い。
とっても贅沢な使い方だけど
コイツは活ける!

リディレクトアンカーって、アンカーからアンカーポイントの長さっていうか、スリングの長さがとっても重要で、バッチリの位置に組めたとしても、荷重してみると位置的にあまり良くなかったり、スリングで架けただけならズレちゃうし、必要以上にスリングが長いと左右のロープのリディレクトポイントがズレちゃって、何か納まり悪い。
どうも良い解決策が無いものか?探っているけど、リディレクトって、予め地上で予測していれば問題ないけど、殆ど樹上で急に使いたくなるテクニックだから、そこでコネクタを3本消費するのはちょっと気が引ける。
ローラー付きコネクタのリボルバーやロールクリップが最も優れてると思うけど、2つ持ってないし、スリングに架けただけなら下がった作業位置が横方向にズレると、ガチャガチャ気になる音がするし、どうも塩梅が悪かった。

先日そういう状況で、気が付くと腰にジャイロが付いてるじゃないの!

試しに使ってみると、下の枝をブランチウォークしても、2本のロープが離れることも無いし、スイベルだからロープの方向に追従して位置が殆どズレない。
そしてジャイロ自体がコンパクトなんで、2本のロープは干渉せずに良い感じでロープが離れる距離。2本のロープが付かず離れずアンカーポイントも動かない。

これ、予めフリップラインに通しておけば、コネクタも使わないでイケるかな?

とにかく今の所ジャイロの最も自分に必要な使い方が見つかった。

他にジャイロの凄くイイ使い方が有れば教えてちょ。

2021年7月10日土曜日

安全教育受講証明って何だろうね?

自分では自分のセーフティは自分で構築するし、振られてヤバいと思ったり、良好な作業姿勢を目指して追加で一時的な確保やら何やら考えて良い方向や力の向きを考えるんだけど、同じ樹冠でも人が違えば方法だって様々。一様な安全なんて存在しない。

安全教育受講証明は、
安全を教育するんだろうけど、
そしてソレを受講したって言う
証明なんだろうけど、
そんなもの何のために必要なんだろうね。
私の経験上でも
レクリエーションのライセンス認定を、
仕事の根拠にする輩が居るのは事実だし、
そんなのたった1回出来ただけであって、
続けてセーフティに登れる訳無いから、
イヤになるんだけど。

何を教えるか判んねぇけど、
これからクライミングを始めたいけど
何から始めたら良いの?とか、
法規に基づいた特別教育とか、
自己流では心配なのできちんと習いたい。
って1日で何とか成るようなモンかぁ?
そういう商売はまず疑わしいって思っちゃうなぁ。簡単にセーフティにちゃんと出来るならそれでイイけど、おおかたそういう講習を運営することで、自分達の利益率が高い道具を売りつける為には有効なんだろうな。

みんな手っ取り速く習得したいのかもしれないけど、簡単に覚えられる知識は、簡単に忘れるからね。テストの前の一夜漬けでは、これから一生分のセーフティには成らないよ。中学校で習った理科をすっかり全部忘れてるか、最初から覚えてない奴らが登る技術と称してやり方だけ1回出来ても、自分の仕事には活かせないと思うよ。
〇〇大学に行ってたってことを、ジジィになっても自慢する奴と一緒で、ある一時安全講習を受けたって事が、全て今でも安全に行なう証拠になってるみたい。
そういう証拠だけで仕事を発注する判断になってるヤツらもどうかしてるけど。
そういう判断しか出来ない奴が多いからみんな資格とか証明とか欲しがるのかな?
でも相変わらず事故は減ってないね。
安衛則とか言ってなんちゃら特別教育を受けたことが、プロとして判断されるエビデンスになってる世の中はしょうがないとしても、自分の身は自分で守った方が良いよ。

参加者の都合良く状態を組んで、一度だけ体験させて出来た気にさせて、モノを買わせることが、きちんと習う事ではないと思うよ。
イイ気持ちになってモノは沢山売れるかもしれないけど、自分で工夫出来ないと自分のモノには成らないよ。たった一日でその気になっても、安全講習かも知れないけど、仕事がセーフティにできるようになるとは思わない。そしてそういう業者の人間が俺の本を買ってくれるんだけど、ちゃんとセーフティを伝えられてるのかな?そう思えないな。

相手が自然なんだから、二つとして同じものが無いんだから、自分の都合良く1回だけ出来ても何モノにも成らないよ。自然の摂理に従って、自然の力を巧く利用して、自分で再構築出来なければ仕事にならないと思うよ。

「方向・力・重力」を、改めて理解し実践する事が、一番の近道だと思うよ。

方向と力と重力を巧く扱って、自然の摂理に従って作業しないと、すぐに限界が来る。
脳ミソを筋肉にしたって、疲れて自滅するだけだよ。
成功を繰り返して失敗しないようにトレーニングしたって、何の学びも無い。
トレーニングじゃなくてプラクティスしないと、現場で軽い間違いやちょっとしたトラブルにさえ対応出来なくなる。
「アレ?おかしいな?いっつも出来てるのに」って、条件も状態も考えずにトレーニングで行なった成功しかイメージ出来なかったら、現場では使い物にならない。
トレーニングタワーシンドロームってやつだね。
いくら運動会で速く走れても、現場ではその通りに出来るはずが無い。運動会で1等賞を取って立派な看板背負っても、現場に役立たなければクソだ。
鍛えれば何でも出来るって妄信は、マインドコントロールだね。

明日の試合のことだけ考えて、高校野球に打ち込んで、、、相手チームも同じこと考えてるからね。練習の量をもっと増やして、、、とか方向がおかしい。ロングビジョンを見て何かを改善する施策プラクティスじゃないと、たまたまその試合に勝って17歳の栄光だけでその後の人生は過ごせないよ。勝つチームがあるってことは、負けるチームも居るからね。そしてそれは一部の人間相手に勝っただけで、相手が自然だとそうはいかない。
勝負に勝つってことは、絶えず相手が自分と同じ人間だから。自然じゃない。その如何わしい方法論を自然に当てはめようとしても無理だからね。だから人間同士の勝負に興味が無い。私は勝つってことに魅力が無い。

それより、自然をリスペクトしながら、地球の力を巧く使って、危険少なく楽に出来る方がオレは好きだ。
過去にいくら凄い事をやったって、それは過去の事で、今同じ事が出来る保障にはならないし、そんな栄光だけで日々学習してなかったら、安全教育受講証明持ってても何の役にも立たないね。そんな奴らとは絡みたくないね。

腕立て伏せを1,000回繰り返す事が出来る気力や体力を身につけるより、どうして出来ないんだろうって考える事や、どうしたら同じ効果が得られるだろうって、現場で考えるコトの方が役に立つと思うよ。
そういった意味では、左利きでチビで小デブで気力も体力も人並以下で良かったな。
身体的に体力的に恵まれてたら、そうは考えなかっただろうな。
これは負け惜しみだな。

一時の巧くいったやり方を証明されたって、何になるんだろう?

是非!
エラそうなお題目ばかり並べて、こういう証明とかを発行する的な講習を受ける人には、「あの〜、ワークレストレインとワークポジショニングの違いを、日本の法令に照らし合わせて説明戴きますか?」って質問して欲しい。
それで明確な説明があれば、その人の言うことを信用してもイイと思うけど、ウヤムヤにされてハグラかされたり、話をすり替えられたり、俺の言うことが信じられないのか!とか逆切れされたら、もうこの人の言うことは殆ど信用しない方が良いよ。
私はこういった講習で質問攻めにして、明確な応えを貰えなかったんで、その後手を上げても当ててくれなくなって無視され続けた。こんな奴の言うことなんか信用ならないね。

この人の儲けや、紙っぴら貰うより、私は自分のセーフティが大切だからね。

2021年7月8日木曜日

シビリアンコントロール?

シビリアンコントロールて、文民統制だけど、一般を制御するっていう意味もある。
シビックを操作するのもそういうその一部だろう。
原子力は安心安全で、クリーンなエネルギーです。なんて、誰が言ったウソだ!
「危険」ということは、道具が危険な訳じゃなく、使う人間が危険なんだという認識が最も大切だと思う。そして人間は必ずミスをする。
車が悪い訳じゃなく、車を運転する人間が危ない。そして危なくない車を開発しても、事故は減らないんじゃないかい?オートマ限定とか取得しやすい資格を作ったら、事故は増え続けるんじゃないかい?資格を細分化して、簡単便利にしても事故は無くならないんじゃないかい?
道路を規制したって、安全な道にしたって、仕事で鬱積したストレスを酒で誤摩化し運転しちゃう人間が居れば児童の列に突っ込むトラックだっている。
川が氾濫した自然災害って言っても、それは単一樹種のいい加減な植林や所有者を不明瞭に出来る法規や残土の放置や安易な宅地化なんかが絡んでる人災じゃないの?自然に起きたことじゃなく、誰かが手を加えたことで起きてる人災じゃないかい?

日本の法律は、フルハーネスって言ってるけど、ホームセンターで売ってるモノより、なんとなく専門ショップの方が良いかな?って、アウトドアショップに来る人が居るらしい。〇〇電工やアマゾンよりなんとなくチャンとしてるってペツルを買いにきた奴らに、根本的に違うものだと説明できる方が良いに決まってる。

だいたい国家規格に準拠した資格を貰えるアーボリスト講習って、講師陣も本来辻褄が合わないコトを理解してるのかな?自分の商売に繋がれば何でも良いのかな?ソコを伏せて講習なんて出来ないと思うけど、お茶を濁すために講習中寝てても良いとか言うのかな?だからショップで選ぶ前に、根本的に違うものだと知ってる方が良いに決まってる。

世界基準のメイド・イン・​ジャパン品質!とか言ってても、それは国際適合じゃないし、国際適合バージョンは、日本の法規には適合しないってことを、水際で知ってもらうことは、とても素晴らしいことだと思う。

フルハーネス型墜落制止用器具は、フルボディハーネスと違うってことを理解していればそれなりの対応だって出来ると思う。電柱登る人たち向けの日本の規格では樹上作業が出来ないということだけでも、知ってるのと知らないでは大きく違う。少しだけ死亡事故を少なく出来ると思う。

私も色々な人に聞かれたり、相談されたりして、その日本の規格と整合性を取ろうとしたけど、結局根っこの所が違うから、ツリーワーカー向けには日本の規格を推奨できない事実に至った。その筋から、今なら誰でも講師に成れるって、特別教育の講師を打診されても断った。自分が言ってることと辻褄が合わなくなるし、そこをやんわり誤摩化して儲けることは出来ても、自分の根本をやんわり誤摩化す事が精神的に許せない。



良いじゃないか!「国が」とか「業界が」どうであっても、自分の考えて伝えてることをオボロゲでも理解してくれれば、少しだけ事故を少なく出来ると思う。
って自分の歩んだ道筋を提示して、各々がそこから発展させて考えてくれれば、ワークショップをやってる意味がある。
アイツはコウ言ってるけど、オレはこう思うっていう発想になった方が、それこそ単一樹種の林は脆いってのと同じで、正解じゃなくたって良くって、色んな発想があって、その発想を知り、自分が自分の考えに出来た方が強靭化すると思うよ。
正解を提示するだけならそっちの方がやさしいから、資格化するんじゃないの?

何をコウすりゃ安全なんて無いよ。そりゃ切創防止手袋やチェンソーパンツは必要かも知れないが、無くても伐れる条件と状態があると思う。全ての作業に当てはめて、そうやらなきゃダメ!って決りや規則が、危険を増長させる場面だって現場には幾らでも在る。エンピツを削るためにはナイフで軽く指を切ってみる方が良い。善後策や対処できる状態でを用意して軽い失敗から学ぶことの方が多いと思いよ。
許容範囲の失敗はセーフティに繋がるよ。

絶対やってはいけません!って言っちゃうから、事故は大きくなる。
絶対に落ちない道具よりも、落ちたときに自分を守ってくれる道具や、自分でどういう行動を採ったら良いかを考えてそれに備える方が良いと思う。
コレが良いです!とか、これで巧く行きます!とか、コレが速いですとか、誰かが使ってますって、成功だけ見せるのって、見せる方はラクだけど、見せられる方に学びはない。だってそんなんの役に立たないモン。
でもそれは、国家の決まりだし、こうヤレばいいとか必ず役に立つみたいな嘘をついて資格を出す奴らはどうかしてる。

ロープクライミング体験会とか、ロープ高所作業特別教育とか、リギング体験会とか、ウインチ体験会とか、伐木造材特別教育とか、アーボリスト講習とか、エラそうな資格や安全講習受講証明なんて無くてもイイという人向けに、生産林業じゃない森を守るための、自分自身のためのセーフティな活動を続けて行こう。

だいたい「ただ伐って儲ける」生き物を殺す生産林業の人間と、
その木を活かすためにどういう施工をした方が良いかを考える人では根本的に違う。
林業者が特殊伐採と言って木に登るのは止めて欲しい。

特殊伐採も林業も、効率良く儲けるために「機械化」してるんじゃないか?
機械化や道具に頼ることが森を守る事では無いと思う。
それを自然にやさしいみたいなアピールをされると、気持ち悪いよ。
お前らは生き物を殺して儲ける商売だろ!
オレたちは生き物を守るために考えるヒトだよ。

儲けることしか考えてないから、みっともない街路樹剪定になるんだろ。
一般市民に美しい形の樹木が、葉っぱの量を減らすってことをアピールせずに、葉っぱの量を増やして継続的に儲ける施工をすることが景観維持じゃない。
バツッと伐れば、ボファと生えて、葉っぱの量が増えて、益々掃除が大変になるっていう事実を隠してるから、高所作業車で手っ取り早く継続的にカネを手に入れるんだろ。
自分がやってる方法が、街にも木にも自分のセーフティにも景観にも適切じゃない事実を隠してるのかな?世の中が悪くなれば儲かるからかな?
それとも知らないのかな?
機器の適合や条件と状態を鑑みず作業が楽なテクノロジーを利用するすることが、どれほど危険が知らないのかな?
機械化が丁寧な作業を駆逐するとは思わないが「結果」に飛びつく姿勢がこれまで自然を破壊してきたことは明白だ。
少なくとも良好な仕事を知らない林業屋が特殊伐採と言ってることは間違いない。

作業の目的じゃ無く、方法だけのことを言ってるのかな?
でもそういう輩が偉そうな資格に頼って、行政がその資格の権利を握っているのは間違いない。分けも判らずテクノロジーを利用し、テクノロジーに頼っている。
結果だけが全て!と思っている人間が地球を汚してる。
言葉の判らない小さな子供がチェンソー振るのは危険!って思っても、
それが自分と同じだと思わないのかな?
残念!

ライオンテールがみっともないと思う人だっている。
みっともない業者に発注する自治体もみっともない。
ヘタこいて出入禁止になって、別法人が受注してヘタ業者に外注するのがみっともない。
インサイダー取引やカルテルで、皆に気づかれないように受発注するのがみっともない。
そういう構造がみっともない。

みっともない行政や業者はしょうがないけど、市民をオルグるのはやめてほしい。
本来の意味とは違うけど、シビリアンコントロールしないで欲しい。

2021年7月5日月曜日

ワークショップClass1

コビッド-19の影響で、いつもワークショップをやってる会場が休館延長になった。
1,000人以上も来ないし、っていうか講習の間に訪れる人だって殆ど居ないし、密になる事なんて無いのに、道の要請で田舎の地方自治体も右習えで休館にする。こういう融通の利かない世の中になってしまうのか?トータルイタリアニズムっていうか、親方日の丸な体制が、一般市民にどういう変革を齎すのかイメージできない人間に政治体制を任せておくと、田舎はどんどん衰退して、、その方が自然の為にイイか。



何処か他に場所を用意しないと、ってことになり、レスポンスがイイ植木屋さんに相談して、そこが管理しているレスポンスが良い自治体の出先機関にコンタクトすると「どーゾどーゾ使ってください」ってことで、会場を直前になって変更した。
エラそうにしている田舎の役人より、世の中の役に立つコトを行なってると判っていただける、都市の指定管理団体の方が良いな。もう今度からコッパ役人の施設は使わないようになるかも?
今回は、その筋じゃ超有名なアウトドアショップの店員さん向けに、システムやテクニックの考え方を伝えるワークショップ。
商品知識はあっても、実際に適したシステムを組めるか?は、全然別な話だからね。機器は適合性が要だから。一流な人がこれイイよ!って言っても、その人の装備や考え方に適さない場合だってある。そういうコトを理解してる上司が居るから、実際にどう使うか判らない道具を、コレ売れてますよ!って商売するのは忍びないんだろう。
その上司はモノを売る前に、実際に自分で使ってみて、その適正を理解して、好ましい状態の場合に、条件付きでお勧めする。一概にコレが良いなんて機器はない。ことをちゃんと理解している。だから信頼されてるし、信用できる。
一緒にプラクティスするし、使ってみるからこそいろいろ画策できるし、私ももの凄く得るものはあるし、お互い切磋琢磨出来るから楽しいしね。コレは一方的な考えかな?
もっとも売れるモノを売る、という商売の仕方をしていれば、客が熟成すれば売れなくなるのが目に見えてるしね。

特に木登り道具はニッチなモノが多いし、ポータラップなんか、どうやって使うかなんて本当の所は理解されてないことが多いしね。
私も理解してなかったし、見よう見まねでは絶対に良好な使い方なんで出来ないね。

機器の適合性を無視してたら、結局気合と根性で何とかしようとするし、方向・力・重力をザックリとでも知ってないと、危険だしキツいし効率悪く疲れるだけだからね。

そういうコトを理解してる店員さんが居ることで、益々信頼できる所になるよ。

ショップで色々聞いてみる方はイイけど、モノだけ持ってレジに来る、またウェブの一側面の情報だけでこの道具が有れば良いって、知りもしないで俺様は一流だぜ!っていうアンポンタンな特殊伐採の奴らには、解説無くそのまま売った方がいい。
でもセーフティを見てる人にはちゃんと説明できた方が良い。
もっともアンポンタンな特殊伐採の奴らに売れるものは高価なもの売った方がイイしね。 でも、そのアンポンタンが死ぬのは構わないが、アンポンタンがうそぶいて素人に吹聴するのは許せない。そういう奴らが、俺はコレでコウやってる。って事が危険なコトだって理解してもらうためにも、販売者が一定の知識を持っていた方が良い。

お店ではキラキラピカピカで、動きが激しいYouTube映えするようなギアが相変わらず売れるらしい。まあそういう条件も状態も考えず、手っ取り早く「結果」が出せると感じそうな道具ばかり注目させるらしい。そしてマニュアルや注意書きも読まず、巧く使いこなせなかったら、この道具おかしい!ってお店にクレームをつけるらしい。
自分がどんだけアホかを露呈するような文句らしいが、そういう輩にも真摯に対応する必要があるから、そのためにワークショップを受けてくれる。
輩を一蹴するために知識で武装する必要がある。大変だね。

例えば機器の条件を知っていても、どうやって使うか?を聞いてくる輩も居るらしい。どうやったら良いかを自分で組立てるのが「仕事」だと思うが、臆面も無く正解を知りたがる。そんのな知らねぇよ!で良いんだけど、お店ではそうもいかない。現場の条件も状態も均一じゃないんだから、その都度〈現場の環境要因に適合させてコンビネーションを組む〉って発想が仕事になるのだと思うが、手っ取り早く「結果」を出すために「正解」を当てはめようとする。

自分で正解を探して導き出す訳でもなく、今ある一定の条件下の正解をそのまま自分の現場に使おうとする。自分の現場に合わせてタスクオブユージュアリーで、出来るだけセーフティに向う姿勢が、個性ある仕事だと思うが、誰かが巧くいった方法のみをマネして、その巧くいった方法が自分の現場に即ち当てはまる分けないのに。
現場の要因を照らし合わせて、できるだけ適合性の高いコンビネーションを組むことが価値ある「仕事」だろ!
そういう輩は、いつまでも儲からない辛く厳しい誰でも出来る方法でシンドく仕事をすれば良いけど、お店の人にイチャモンつけるのは如何なもんだろう?

地上で出来ることでも、樹上に行ったらそう巧くはいかない。登ることよりポジショニングやタイイングが難しいこと、力の方向が重力と違うということ、登るシステムだけでは何もできないこと、レクリエーションや方法だけ知ってても実際の作業は出来ないし、手っ取り速く仕事を進めようとすると直に限界がくること、そしてそういうタスクオブユージュアリーが、セーフティを削ってより危険な方に向かうこと、を身を持って体験できたことが良好な考えに向って貰えたと思う。

自分がプラクティスしていないから道具に走るバカが居ること。
パウチを投げる経験が乏しいからランチャーに走るバカが居ること。
そういうランチャーを見せびらかし、さも仕事ができる風に見せるバカ。
道具を自慢するバカが、知識が無いとアピールしているようなもの。
知ったかぶりで条件も状態も考えず、ただ切ればイイと思うバカ。

そういう輩にどうアピールしたら良いか判ってもらえたかな?
お店の人は大変だね。そういうバカを相手にしなきゃいけない。


実際に登って良好な作業姿勢や、結びの厳しさや、的確なアンカーの採り方を実践交えてプラクティスできたし、失敗から学んでもらえたと思うし、園路上空に、枯れ枝や架かり枝が在り、手入れの許可も得たので、実際に伐って落とせた。
今回は災い転じて福と成す感じで、会場が使えなくなったコトで新たな良好な会場を使わせてもらえたし、公園も参加者もウィンウィンで、こういうセーフティで適正な作業を目指すのなら、今後とも何時でも使って欲しいって逆にお願いされた。

この後昨日まで往復400km走って、別のワークショップだったので、身体がキツい。
けど、セーフティ重視の良好なクライミングを伝えられたからイイか。