2011年2月25日金曜日

食痕


ヨーロッパトウヒの枝先が
散らばっていた。
今まで注目していなかったが
拾ってよく観ると
芽が喰われている。
芽を喰う時の都合で先っちょだけ
落とすのだろうが、
もっと先に芽があったりして
もったいない感じがする。


丹念に探すと、居ました。
今度はポプラの上で
ゴソゴソやっている。
カケスがジェージェー
鳴いている。


ちょっと目を離したすきに
今までモモンガが居たところに
カケスがきた。
なんか旨そうに喰ってるから
カケスも気になってか、
まさに同じ枝に留まった。
けど君は喰わないモノだろう。


ちょっと離れたところにいた。
また飛ぶ瞬間を見逃した。

でも尻の方から見ると...
後ろ足のつけ根と皮膜の縁が
若干黒っぽいので、
まるでミミズクのようだ。


ヤチダモの樹上の一部だけ
樹皮が剥がされている。
枯れているんじゃなく、生きている枝が
キレイにはぎ取られている。
足元ならネズミやシカの仕業だろうが、
この高さだとエゾリスかなぁ?
今シーズンはエゾリスをあまり見ないが、
他にも樹皮を剥がすヤツがいるのかな?
巣材にしたり、喰ったり、
そこを巣にしたり、突かれて喰われたり、
ぼろぼろに腐朽してまた栄養になったり、
身の回りで何でも調達できる環境っていいな。

2011年2月22日火曜日

気持ちイイよなワルイよな

気持ちイイよなワルイよな

散歩中に面白いというか
不気味というか、
一瞬毛虫に見えたが
何かの卵のようだ。
何だろうね?
キレイに揃ってグルグル。
嫌いな人は大きく見ないように。


これも何だろね。
ノリウツギにくっついていた。
多分形状からガ系だろうけど、
ダンボール的な繊維質を
何重にも巻き付けたようで非常に強靱。
中身は居ないようなので、毟ってみると
毟れない...強い。
ナイフでもないと中をのぞけない感じ。
すげー暖かそうで、快適な部屋なんだろうな。


これは何かに何かが狩られた跡。
風もないし、直後っぽいし
大きなハンノキの下に
広範囲に散らばっていて、
捕食者はハイタカかなぁ。
そして獲物はヒヨドリかなあ。
う〜んやっぱり決め手がないと
判らない。


不気味系が続いたので口直しに、
ハクウンボクの冬芽。
色っぽくて、これ大好き。
もうちょっとずつだけど膨らんできている。

2011年2月18日金曜日

Petzlのニセモノ

Petzl.comをブラブラ見ていたら...
ついに来たか!という感じですが、
Petzlの中国製ニセモノが出回っているようです。
一見まんまコピーみたいなのでLogoや取説も一緒で
突っ込んだ分析をしないと特定するのは難しいみたい。

クロールは4kNでありえねー動きをしてますし、
アタッシェカラビナは13kNで崩壊するらしい。コエ〜!


対策としては、認可した小売店から購入するしかない...みたい。

オークションや怪しい通販はイカンよ。
変な使い方や改造、手に入る部品を安く済ませるとか
ハンパなことして事故るのなら自業自得なんでしょうがないですが、
正規品を安く手に入れたゾー!って喜んでいても、
実はチャイニーなモノだったりして....危険がいっぱいだ。
類似品にご注意なんてレベルじゃない。
PPEはやめてくれ〜って感じ。どういう了見なんだろね。

http://www.petzl.com/en/news-pro/2011/02/12/warning-regarding-presence-counterfeit-versions-petzl-products

2011年2月14日月曜日

エゾモモンガ

この時期、日中気温が上がり夜に冷え込んで濃霧になり、翌朝は綺麗な氷の華を咲かせることが多いが、今年はず〜っと寒い日が続いたり、数日暖かい日が続いたり、寒暖を繰り返すことが少ないので、あまり樹氷を見る機会が少なかったが、土曜日は見事に林が真っ白になった。

ハリギリに残った花の跡に
びっしりと樹氷が付き
そのまま雪の結晶にようにも
花火のようにも見え
華やかでとても美しかった。



翌日は林がやけにザワついていて、カラやゲラが飛び回っている。
よく観るとポプラの枝先に白いぼんぼりの様なモノが...
エゾモモンガだった。
もうとっくに陽が上がったのに、モゾモゾ木の芽を喰っている。

あまり警戒していないのか、スノーシューでワシワシ歩いて
真下まで行ってもお構いなしにガツガツ喰っている。
ちょっと警戒して飛ぶところを見たかったのだが...
持っていた電話で子供たちに話すとすっ飛んで見に来た。
まあ、モモンガを日中にこんなにゆっくり見られることはあまり無いからね。

細い枝に伸び上がり
枝の上に立つように枝先を狙う。
すげぇリムウォークだぜ!
細枝をポキッと折って
ガツガツ喰っている。
喰い終わると...落とす。
ポプラの根元の雪の上に
折れた枝が刺さっている。



今まさに上の枝で喰い終わり
落とした枝をキャッチして、
よく観ると先の芽と葉痕の上の
脇芽の部分だけ喰っている。
ポプラも喰うんだねぇ。



この防風林はこの辺りだけ高い針葉樹に囲まれている。
今回初めて気がついたのだけど、不自然に小枝が多量に折れてたり、
トドマツやトウヒも同じように先だけ5cmほど落ちていることが多かった。
エゾリスは実をトウキビのように喰って落とすが、
この先っちょだけバラ撒いていたのはエゾモモンガだったのか。


え〜っと、巣はどうかな?っと
様子を見に行くと、
穴からゴソッと毛玉が出てきた。
もう一匹は巣の掃除中だった。
面白いからしばらく見てると、
こんな至近距離でも
顔を出したり引っ込めたり。
そうしているうちに、
さっきのリムウォーカーが戻ってきて
ニュルっと滑り込んでいった。

いや〜!しかし、かわいいねぇ。


2011年2月8日火曜日

防風林そぞろ歩き

先日の暖気で少しは締まったがまだまだスノーシューなしでは歩けない。
毎年この時期に何かしら新しい出会いがあるんで期待しているが
なかなかそう簡単には野生には会えないなぁ。

雪の重みで枝が折れたような
ホウノキを見ていると、
何かキラッとした。
ムムム、よく観てみると、
ビー玉が挟まっている。
裂け目に見事にパックリと
高さもあるし林の奥なので
投げてどうこうはあり得ない。
カラスの仕業かなぁ。
きらきらキレイだった。



最近は家の前を素通りするクマゲラ。
いつも突いていたところは
もう雪の下なので、別の所を狙っていたか、
キョーレツな舟彫りを見つけた。
通側から見るとなんの変哲もない木だが
裏に回ると、こんな感じ。
上の方が徐々に新しい彫り痕のよう。



天気が良い方が光量があるし
コントラストがついてイイ感じになるけど、
なかなか良い色で撮れない。
エナガの側頭部のメッシュや背中のピンクは
かっこいいんだけど、巧く撮れない。

昔、知りあいのカメラマンが言ってたけど
コンマ何秒後の次の瞬間によい表情や光が
来るって解らないヤツには
イイ写真は撮れないんだよ!
そー簡単じゃないんだよ!って言われた。


まったくその通りでございます。
私のは証拠写真だし、センスもないからイイの。備忘録だから。

でもシャッターを切った次の瞬間
思いもよらないシーンが
写っていたりする。
基本的に失敗だけど、
まれに面白いものもある。
コゲラの尻尾がかわいい。


木登りイベントでいいポジションにいるスタッフに
「ちょっと写真撮っておいて」ってカメラを渡すときがある。
すると...自分では絶対に撮れない構図や表情が収まっているコトがよくある。
ドキッと活き活きしたカットや隙がなく緊張感のある構図に唸ってしまう。
センス良いヤツにはかなわねぇや。

2011年2月2日水曜日

おうちでアンカー

今までカミさんに止められていた吹き抜けを利用したアンカーを作った。
なかなか大変な天窓へのアプローチとか掃除とかいろいろ理由を付けて梁に穴を空けようと画策していたが、却下され続けていた。なんかのきっかけで純粋に「登れるアンカーを作りたいんだよなぁ」って言ったらあっさりOKが出た。アレッ?そういうことだったのか?
元々子供ができたらここを塞いで部屋を一つ作る予定だったが、天井が高い吹き抜けの開放感は譲りがたく現状維持していた。

冬の間ちょっとしたアイデアや工夫を実践するために、しっかり賄ってフィールドへ...というのはとても億劫で、メモにとっておくもいざとなるとその案を忘れたり考えていたこと自体もおぼろげになったりするし、着ぶくれすると何かと都合が悪い。
即、実践!というのはコレはとてもアンバイが良く、結論も早いので強力な武器になる。子供も遊べるしね。本当はインドアトップロープというのは好きじゃないけど、木じゃなくてもシステム理解や説明は十分できる。そして何より絵を起こすのに荷重した状態を真横から見られるのが相当メリットだ。

簡単に考えているとケガするが、一応ボウズもクライマーだしね。5チェックを忘れずに!


さっそくといっていいのか、
あまりないトラブルが起こった。
Petzlのアスペンで登っていて、
絞ったウエストのあまりを
ブラブラさせていたら、
セーフィティノットのバイトに
入ってしまった。
そのまま下降するとバイトが
すぼまってハーネスのブラブラを
締め上げ取れなくなった。

手の届かない範囲でこうなるともう降ろせない。

ボトムビレイの時にハーネスの末端を確認せず、
セーフィティ解除すると簡単に起こりうるトラブルだろう。
アスペンに限ったことではないだろうが、
クライミングハーネスの時は要注意だ。

海で鳥見


用があり断続的に吹雪く中、
日本海側を北上した。
時々とんでもなく地吹雪になり
視界がマジ10m程。
久しぶりに運転が恐いと思った。
時折晴れ間があり、厳しくも
凛とした空気感が気持ちいい。


鳥見と思っても沿岸は4mほどの
荒波で海鳥も寄ってこない。
沖に明らかに大きさの違う
集団が漂っているが、
双眼鏡では判断がつかない。
吹雪の合間に上手いこと当たった
漁港に入っているカモを見る。
シノリガモ。


不意にシノリのオスが
何か咥えて目の前に浮上した。
海藻の中から何か選んで
食べているようだ。

少し離れたところに
ウミアイサの集団。
港の中でも同種が集団になる。
どういう棲み分けなのかなぁ。


この辺りは海岸線の崖に
へばりつくような入江に
小さな漁港が点在する。
ふと、山側に目を移すと、
オジロワシが2羽いた。
カッコイイ!