2010年2月25日木曜日

カワラヒワの巣?

10cmほどの小さい巣があった。
針葉樹だしカワラヒワかなぁ。
草の細い茎を使って丁寧に
仕上げてある。
部分的に人工物があり
梱包用のビニール紐を
上手いこと細く裂いて、
(避けたモノを集めたのかも)
上手に編み込んでいる。

エゾリス

エゾリスが庭に現れた。
6年ほど前に庭のヒマワリ狙いでよく来ていたときに、飼っていた猫がエゾリスを襲い、尻の毛を毟られて来なくなっていた。今回来ているのは小さめの別個体だ。ネコも最近はお年寄りになり、むやみに生き物を襲わなくなったが、それでも自分の縄張りに小動物がやってくると心中穏やかではないようだ。

愛らしい表情だ。
括り付けた豚肉の脂身を、
アカゲラやカケスと一緒に
奪い合っている。


器用に前足で
アミの隙間から引っ張り出し、
掴んで食べていた。

元素生活

息子が図書館から面白い本を借りてきた。「元素生活」なんじゃそりゃ。
著者はウンココロや死にカタログでお馴染みの、寄藤文平。

元素周期表なんて、タダのイニシャルのラレツをオボえることにイミなんてナく、ギモンすらオボえず、イヤなだけだった。水兵リーベって誰だよ!
多分当時のガッコのセンセー方もそのイミとかトクセイなんてギモンにも思わなかったのではないだろうか。

しかーし
これが面白いのだ。

特に超ウラン元素の、元素番号117番ウンウンセプチウム(Uus)なんてアルことすら知らなかった。というかまだ発見されていないらしい。

発見ってどういうこと?

元素周期表に出ていた元素の中でまだ発見されていないモノがあるなんて事も知らなかったし、2000年代に入り数種類のウンウン達が発見されているらしい。
元素としての存在は明確らしいが、人工的に作り出さなければならないらしい。

元素を作り出すってどういうことだ!

あの元素周期表というのにはちゃんと意味があり、それぞれの特徴を現しているらしい。(意味があることすら知らなかったが...)
モンカ省ではそんな元素周期表を販売していたり、WebからDL出来るようになってたりするが、やっぱり魅力的じゃないし結局のところ水兵さんから変わっていない。

まあそんなことはさておいて、

この元素生活は、そのいわゆるエレメント(元素)のキャラクター性(性質)を具現化しちゃってくれている。
髪型や服装などの風体で特徴と相関関係を表し、重さと性質を文字通りキャラクター化しイメージしやすくしているのだ。
キャラクターといっても最近流行の意味無いユルキャラじゃなく、ちゃんと意味があるオヤジ化である。

中肉中背のパンツ一丁のひげを生やしたパンク野郎が、元素番号30番 [亜鉛くん] [Zn]である。

デザインを生業にしている身からすると、判りにくいものや事象を判りやすく翻訳し興味を持ってもらう。これがデザインするということだと思う。
寄藤文平サイコー!


---スーパー元素周期表---
40年オセーよ!

2010年2月23日火曜日

ツグミ

どうも渡ってくる鳥たちが少ない気がする。
去年はこの時期ギンザンマシコやハギマシコ、ベニヒワやマヒワなんかをよく観たのだが、今年はレンジャクの姿すら見ない。
数年前もこういうときがあったが、まあ何かしらの要因でこういう年もある。

ツグミ
目の前のナナカマドでドライになった実を
啄んでいる。

ツグミは本当にいろいろだ。
微妙に胸の模様の付き方や色合い、
眉班や嘴なんかもそれぞれだから識別しやすい。
だけどソレを覚えてられないんだよなぁ。

シジュウカラ 春の声

頭の上でカサコソ音を立てている
シジュウカラがいた。
枯葉の中に頭を突っ込んでガサゴソやっている。
たまに上を見て呑み込む動作をするので、
虫卵だろうけど、卵を産み付けられた葉は
落葉せずに残るのだろうか?
まれに樹上に残る枯葉が気になる。

カラ類もフィーフィーフィー
スッチャホーイ、スッチャホーイ
もうすっかり春の鳴き方だ。
心なしかシジュウカラの背中の黄色も
色濃くなってきたような気がする。
気のせいか!

エゾクロテンの形跡

今まではそうでもなかったテンの目撃が多い。
防風林の倒木に雪が積もり、地上との隙間を
上手く利用し移動する。
まあネズミたちもそうやって生活しているから
単に餌探しかもしれないが、
大きな倒木には必ずインアウトの雪穴がある。
毎日チェックする食堂なのかもしれない。


数日雪が降らなかったら残る足跡がよく判る。
ほぼ毎日現れているし、気温や積雪で
1日もの2日もの3日ものの判断がつく。
経路も探りやすいが、如何せん畑の境の側溝に
潜り込んだらそこから先はなかなか判らない。

指が5本前を向いているしっかり付いた足跡。

ハリギリのウニ冬芽?

先日ヘンなもので見つけた、ウニ冬芽は
ヤチダモではなくハリギリだった。
何でそんなことに気がつかなかったか!
ソレまで横のヤチダモを見ていたので
すっかり同じものだと思いこんでいた。
頭が硬い。イカンイカン。

改めてよく観ると
この樹にはいっぱい同じような集合冬芽があった。
この前は何だろうと思いながら、
その直後にクマゲラの声がしたので
そっちに行ってしまって、ちゃんと見なかった。

隣にあるハリギリには
そんな芽はなく、他に見たことない。
この個体だけウニ状態の芽が多い。
枝の途中のモノもあれば
枝先のモノもある。

いずれにしても
春が楽しみ。
この辺りは5月頃だったか。
よく見るのであまり気に掛けない。
今年は芽吹きからしっかりチェックしよう。

2010年2月18日木曜日

樹霜

ここ数日氷点下10度を下回る朝が続いている。
アヒルのかいちゃんも凍ってしまう。
積もった雪と樹氷のおかげで普段見ない美しさを発見できる。


タランボの棘に樹氷がつき
水玉模様のようにプチプチ白くなっている。
いつもダウンを引っかけないよう
なるだけ近づかず避けているが
トゲトゲしく厳ついイメージが
かわいらしくファンシーに見える。



ヨーロッパトウヒ
男らしく高くそびえ立つ姿は
威厳に満ちあふれているが
近づいてみると、
針葉の隅々についた霜にホワホワの粉雪が
なじんで、何ともかわいらしい。



エゾノウワミズザクラ
これはそんなに霜がついていない。
薄く樹皮を被うように固まりになった
ツブがこびりついていて
塩をまぶしたかりんとうのよう。



エゾニワトコ
コレデモカっちゅうぐらい
結晶化した霜がびっしりついて
ブラシのようになっている。

どうして霜の付き方に特徴があるのか。
樹種じゃなく周囲の環境なんかにも
影響されるのだろうか?

ヘンなもの


ヤチダモの枝の途中に
変な芽を見つけた。
1箇所からこんなにたくさん
ウニのように出ている芽は
見たことがなかった。
どうしてででしょう?



なんかの卵。
ヤナギの枝にキレイに並んで
螺旋状に産み付けている。
気になって手で暖めて
霜を落としてしまったが
何とも絶妙な模様だ。
これを産み付けているときの
虫の姿を想像すると面白い。

2010年2月17日水曜日

リデレクトの回収 no.1

樹上で横移動するときに、頻繁に使うテクニックで
リデレクトがある。
これを覚えると樹上の動きの幅がグンっと上がる。

しかし、リデレクト架けたところまで戻ってリリースするのは
なかなか大変な作業だし、できればそのまま降りて
地上から回収できる方が楽だし安全だ。

これも知識として知ってはいたが
実証したことがなかったのでトライしてみた。

スリングとビナを使った場合

注意****
この時は手持ちの道具が無かったので、
写真は便宜上ロープにクローブヒッチで固定したが、
枝の股に引っかかったり、抵抗が大きく扱いにくい。
後日ソウンスリングをバケットにして使いリトライした。

----セッティング----

カラビナのゲートが
互い違いになるようセット
アンカーから来るロープを
1本ずつそれぞれの
カラビナに通す


----回収----

1.
リングセーバーアンカーの
大きいリング側を末端にして、
結び目(リムーバーとなる
リンクスやノット)を通す。


2.
片側のカラビナを通り外れる。


3.
リングセーバーを通り、
小さいリング側がロックして
外れる。


4.
リングセーバーと
リデレクトのカラビナと
スリングも一緒に回収。


一応は成功したが、よく考えると
リングセーバーのリングがリデレクトのカラビナにロックせず
通り抜けてしまうことはないのか?

2010年2月15日月曜日

エナガ

いつも混群で見る防風林のエナガは林の樹幹部をせせこましく動き回るので、高さがあり見にくいことが多い。木に登っていると好奇心旺盛なのか目の前まで来ることもあるが、地上からは首が痛くなりけっこう大変。
10〜5mの低い林でエナガを見つけるとよく観察できる。

混群ではなく20羽ほどのエナガ単独の群れだったし、キレイなピンク色を堪能できた。このまるっちい体といい、色や声もかわいいなぁ。

ヤナギのが芽燐も弾けてケブケブが顔を出している。

カケス

低い針葉樹から聞き慣れないグジュグジュという鳴き声が聞こえたので、林の中に入り待っていると...いきなり顔を出したのはカケス。

音量からしてけっこう遠いと思っていたが、これだけ近いと向こうも慌てただろうが、こっちもビビル。

しかしコイツはいろんな鳴き方をするので、いつも驚かされる。

ワカサギ

いつもこの時期にワカサギ釣りに行く。釣り場として有名なところはオンシーズンのキャンプ場のように、家庭をそのまま持ち込んだような目的と行動が一元的な人が多くどうも苦手なので、人っ気のない(簡単に行けないというか行きやすくない)ところへ雪を漕いでいく。


今朝はかなり冷え込んで、
イイ感じで樹氷になっていた。
釣れなくても




氷結した水面の縁には自然の林が残る。今日は時間が遅かったからかあまり生き物の影は見つからなかったが、猛禽の狩り跡があった。ネズミを狩ったようだ。



近くにノスリが止まっていた。アイツかな?


釣果は1時間半で39匹。
陽が昇ってからいい加減にはじめてた割にはまあまあだな。
まだ時期が早かったか魚体が小さいモノが多かったけど、美味しく頂きました。

2010年2月12日金曜日

ツタウルシの実

あれほど憎ったらしいツタウルシも冬の間は気にせず近づける。昔は全然カブレることがなくウルシを使って木に登ったりしていたのだが、数年前から体質が変わったのかカブレるようになったので、最近は軽く恐怖を感じる。でも気にしてたら藪には入れないから関係ないけどね。
冬場には実を付けてコレがまた美しい。

何とも言えない色合わせだしよく判らないが機能的そうなシマシマ模様が素敵。
それに旨いとは言わないが塩気があり味わい深い。夏場には近づけない分、冬になったらいつも喰ってやる。そうするとまたいつかカブレなくなりそうな感じがする

ハクウンボク

近くにはないと決めつけていてのか、よく観ていなかったのだろうが今まで気がつかなかったハクウンボクがあった。どうして見過ごしていたんだろう。

なかなかかわいく、
素敵な冬芽。

花が咲くのが
楽しみだ。

防風林フクロウ

先週から続けてまたもやフクロウを観た。
先日自宅に一番近いモモンガ穴の上に留まっていたのでちょっと気がかりだったが、今日もフンがいっぱいだな、っとそこを双眼鏡で確認しながら遠巻きに移動していた。近くのハンノキの花も大分膨らんできたのでそこを喰ってるだろうなと近づくと、奥の方にシルエットで発見した。
警戒されないように今日は近づかずルートを変えた。

別のハンノキの下に雪が踏み荒らされた痕があった。羽跡があるので何かの鳥ににシジュウカラが狩られた後に哺乳類たちが集まってきてキレイに喰っていた。ただ羽根の上にご丁寧にフンまでして。テンかなぁ?

一回りして先ほどのフクロウがいた逆サイドに回ったので、遠巻きに見てみるとまだ留まっていた。

ここにいそうだという目で見ないとなかなか見つけられない。
今まで声は確認していたが、こうも続けてフクロウが見られることはなかった。
きっと向こうには見られていたのだろう。

2010年2月9日火曜日

日本海北上

土日と所用で日本海を北上した。まあ急ぐ事もなかったのであちこちフラフラ。
朝まで猛吹雪だったが、根拠のない自信?で出発、丘の上に行くともう晴れていた。海に出るまでのいつもの道はなかなか興味深いコトが多い。面白そうなポイントはゆっくり車で走ると...電柱にフワリっと白いモノが止まった。

なんと数日のうちに3度もフクロウを見た。
今度は見通しの良い(電柱は残念だけど)場所で、しかも車を止めたので意識はしつつも逃げない様子。
ゆっくりと車を降りて...と思ったら、後ろからトラックがガーッて近づいてきたのであえなく見失った。

日本海側の海岸沿いは断崖が多く、
しかも今日は雪が降った直後、山は真っ白だ。
真っ白な中に黒く枝振りとは違った塊は
遠目でもは確認できる。



コイツは近い。
光がイマイチではあるが、
この威圧感というか
威風堂々とした佇まいには
敬服する。


目的ではなかったが、ついでということもあり灯台難着氷システムのその後も見てきた。

左が
09/12/10
右が
10/02/06


えらいことになっている。波も高く益々増長しそうだ。それでも数日のうちにフラッタリング効果で氷は落ちるのだろう。
テンションメーターはmax1.2kN。これって水没しても機能してるのかなぁ?


灯台を見ていると
不意に足元に
オオセグロカモメが..
ウニ喰ってやがる。



シノリガモ
いつ見ても素敵な
色あわせだなぁ。

講演会

面白そうな講演会があるとコウモリを調べているツリーイング仲間から教えてもらい、それがなんと地元の身近な自然をテーマにしたもので、その方にも会ってみたかったので行ってきた。
そしてまさしくストライクゾーンのテーマに心躍り、この防風林にも同じような気持ちで接している人がいたんだなぁと興奮した。
正直言って「なんちゃら移住なんちゃら」という講演会自体の主旨や主催にはかなり疑問を感じたが、内容自体は素晴らしく楽しかった。
演者の方ともお話ができたし、その方がこのブログも見ていたらしく、照れくさいやら恥ずかしいやら。なんかキンチョーするなぁ。
あんまし変なことは書けない。

でも今度、フラッと歩いていて会えたらモノスゴクうれしいな。
いろいろもっとコウモリの話しとか聞きたいし、違った視点で新しい防風林の観察もできるだろうし、そういう繋がりができると素敵だなぁ。
でも、お互い気配を消して歩いているだろうからなかなか会えないのかも。

2010年2月5日金曜日

フクロウ

散歩のいつものルートの入り口にモモンガの巣がある。
見るとはなしに遠目で確認すると糞尿はなく、ここ数日利用していない様子。
木の根元がよく見えないので少し近づいてみると、
そのキハダの上から何かが飛び去った。
白っぽかったのでノスリだと思ったし、
行こうとしている方向が違うため追うのをやめ防風林沿いに歩いた。


ポプラ樹上でガリガリ音がして
エゾリスがいる様子。
近づくとどこで見つけたか
大きく立派な実を
一心不乱に喰っていた。
指を突っ込んだりするんだなぁ。



パラっとかけらを落としたので
すぐ下まで行ってみると
オニグルミの実だった。
1分前まで彼の手の中にあった
カワイイかけら。
この辺りにはオニグルミはないが
何処かで見つけてきたのだろう。


まあ、ここからが本題で帰り道、さっきの場所に近づくと
ヒラリっと影が踊った。ノスリが舞い戻ったのだと思い、
静かに近づくと、フクロウだった。

明らかにこちらを警戒している様子だったので
針葉樹の奥の方からそれ以上は近づかずに観察。フクロウがやってきた!
巣箱のそばでもあるし、ここで営巣してくれたらなぁ。
でも、モモンガを喰っちゃうんだよなぁ。
なんにせよ、クロテンや猛禽が増えていろんなバランスが
保たれるのだろう。

2010年2月3日水曜日

二重巻きリングセーバー

リングセーバーを二重巻きにすることがある。
樹上で別アンカーを捕る時、枝の途中や長すぎる場合、
ディレクションチェンジする場合、けっこうよく使う。

しかし、地上からリリースするとき不便なことがよくある。

今まで実証したことが無かったので
ちゃんと荷重を移し、太さや角度の違いで
どうなるかトライしてみた。

1.2

※セッティング時には大きいリング側を外に巻く。
 (大きいリング側の重なりが上にくる)

3.4

1.大きいリング側を末端にして、
結び目やドッグスナップ(リトリーバーとなるリンクスやノット)を通す。

5.6

2.大きいリング側が外れると緩むので、強く引くと外れて回収できる。

単純なだけに間違えやすかったり
(先に通す側のリングサイズを間違う)
高いアンカーの場合、ロープのキンクや
風の影響で2本が絡むと引く側を間違えやすい。

夕暮れで急いでクリーンナップするときなど
いちばん最後に残したアンカーが残置して、
また掛けるところから始めなきゃならないことが
往々にしてある。セツナイ。

枝の角度や太さにも影響されることもあり
万全ではないし、経験を積んで微妙な感覚を掴まないと
トラブルの元になるが、かなり有効な方法だ。