2011年9月27日火曜日

釧教大でツリーイング


釧路教育大で学生相手にツリーイング。
野外活動集中講義の非常勤として呼ばれ
3日間ぶっ通しで安全対策とリスク管理
ロープワークなどをみっちり行う。

今回の学生さんは素直でノリが良く
それでいて役割分担とチームワークが
素晴らしく整っていて、
木に向かうモチベーションも高く
非常にやりやすかった。



バディがキッチリ見合い
声を掛け合い、注意を促す。
するとよいグルーヴが生まれ
作業も早く高度なことが出来る
今までで一番レベルが高い。
チームが全員の役割で
ツリーボートを見事に張り
本当に楽しんでいる様子だった。

秀岳荘洞爺湖キャンプ


秀岳荘イベントのツリーイングスタッフで
洞爺湖に行ってきた。
今年は時期がずれたり、連絡の行き違いで
3人で見ることになった。
出来る範囲でやろうということで、
ちょっとキツイかな?っと思ったけど
参加者もそれなりにレベルが高いし、
こっちも楽しみながらゆったりと登れた。
カヌーのイベントではあるが、
木登りを楽しみにして来てくれる人も多く
有意義な時間を過ごせた。



しかし、毎年行っているミズナラの木は
林床に苗木を植えていて、立ち入り禁止。
一般キャンプサイトの木になった。
隣でテントを張っている家族の子供は、
セッティングから興味津々で
人が疎らになった時間を見計らっては現れ、
結局10回以上も体験。
何度登っても楽しそうに樹上で笑っていた。
こういうアットホームなイベントも
悪くない。

2011年9月13日火曜日

Art of rigging

師匠のホームページをリニューアルした。

けっこう大変だったが
まず満足のいく仕上がり。
格好良くできた。
www.rigging.ws
ドメインの[ WS ]は
ワークショップの意で
サモア独立国/旧西サモアとは
関係ない。


テクニックのページにはFlashで動くノットクラフトが掲載してある。
ちょっと面白い試みです。
これは今進行中のプロジェクトで iPhone App を作ろうと思っていて
そのプロトタイプ版でFlashで作ったモノです。
しかし、どうもX codeは難解で挫折し続けている。
アイデアはあってもソースコードはなんともならない。
誰か協力してくれるフリーのプログラマとかいないですかねぇ。
モノになるかどうか解らないので、外注するのもなんだし、
もちろんタダとは言いませんが、自分でも覚えたいし、
一緒に勉強しながら作業してくれる協力者求む!

おおかたイメージが出来ればデザインできると思うのだが、
コトバが伝わらなければ考えていることが理解できずデザインも出来ない。
C言語とかX codeは今の所そういう次元なんだなぁ。
***
おおよそ人が行うことで、デザインの必要がないものなどない。
デザインが必要ないと思っているのは必要性を感じていないだけか、
そういう感覚を持ち合わせていないだけだと思う。
他人に任せられないシミッタレっつう場合もあるかな?
そこで自分の知っていることだけで何かしようとすると、
他人が理解できなかったり、一般に流通しなかったり、
独りよがりでナンセンスなことになる。
私は稚拙なデザイナーなので何でもかんでも格好良くはできない。
よく「絵が上手いねぇ」なんて言われるが、まったくそんなことはない。
クライアントの考えていることをちゃんと理解できれば、イイモノは作れる。
モチーフを限定されて表現でなんとか格好良くというのが一番困るし、
アイデアなしで丸投げされると、イイモノは出来ない。
デザインで一番大事なのはブレーンストーミングだと思う。

私はアーティストではなくデザイナーだ。
残念ながらアートな感覚は持ち合わせていない。
でもアートが好きで、アーティストを見るとスゲ〜な!って尊敬する。
素晴らしいアーティストは良いプレイヤーである場合も多いが
アートな感覚がいっぱいあるのだけど、それを巧みに表現しずらかったり、
方法や手段を知らなかったりする人もたくさんいる。
そういう方々のお手伝いというか、頭の中にある漠然としたモノを
整理したり順序立てたり、キーワードで引き出して、
それを具体的な形に表現するお手伝いだと思う。

よくデザインって上っ面の装飾のように思われがちだけど、
実はそうじゃなくって、モノや行為には本質や意図や目的があって、
その意図には必ず理由があり、
理由を理解するとイイモノは必ず出来る。
それを高度に純粋化したモノは良いデザインになるし、
アーティスティックな人の意図がはっきり理解できて
その人の望むモノが解れば私にもそれなりに巧く表現できるのだと思う。

考えていることを頭の中で整理して何らかの形で出力できれば、
樹の上も紙の上も何も変わりはない。
まずは信じてもらうことなんだけど、そういう感覚を任せてくれるなら、
あなたの頭の中のコトを形に出来まっせ!ってのが私のデザインだと思う。
クリエイティビティを必要としていて、私が協力できる範囲ならば
Webのデザインも特殊伐採もやりますよ!
まさに Art of rigging ですね〜

(後半何の話しか解らなくなってしまった!)

2011年9月7日水曜日

アドバンスエディション


1年半前、秀岳荘の駐車場で
クワッドトラックハイラインを
張って以来、ようやく
アドバンスエディションが
色校正までこぎ着けた。


大雪の中消防学校での実践や
自宅でシミュレーションしたり
写真を撮り直したり、
画を起こし、描いては訂正を
繰り返し、けっこう難航したが、
実際目で観ると理解度が増すし、
逆にやってみないと
理解も出来ない。
それこそ絵空事だ。

実際研修の時にも自分のパートは理解できても、
全体のシステムを把握したり、流れを理解するのはとても難しい。
写真を撮ったりメモしたりしても、
終わった後に確認すると理解できてなかったりする。
トライアルでシステムを組む状態を
一歩引いて観ているとキメのポイントやウィークポイントが
良く理解できて本当に参考になった。
実際に繰り返しトレーニングする時にはさぞかし強う見方になると思う。
単独流通しても何のことやら解らないと思う。

Handling of TECHNICAL ROPE RESCUE Advance Edition
出来上がりまでもう少し時間がかかるが、本当に楽しみだ!


最近は、やろうと思えば
何処でも何時でもヤレちゃうので
電車の中や布団の中、
ちょっと陽気が良かったら
涼しい木陰で洒落てみたり。
こうやってちょっとの時間を
見つけてはコツコツ仕上ました。

トガリネズミ


エゾヤチネズミを見かけない。
ちっこいヤツを見かけるとそれは
トガリネズミのことが多い。
そして道路で死体を見つけた。
臭いからカラス達しか
喰わないみたいだが
間近で見るとヤッパ可愛いぜ!


ネズミはエキノコックスを媒介するが、
タイトな生活域で完結するところに
間違ってヒトを中継してしまうとエライことになるわけで、
ネズミもキツネもそんな悪者ではないし、
ましてトガリネズミは関係ない。

トガリネズミはエキノコックスを媒介しないらしいが、
単に臭いからキタキツネが喰わないだけなのだろうか?

イギリスのプログレでMatching Moleというバンドがある。
キャラバンで大好きだった、デヴィッド・シンクレアが在籍していたバンド。
mole トガリネズミ(食虫目)
vole ハタネズミ(齧歯目)
モグラがmoleで、エキノコックスで注目されるはvole。
関係ないがいつも思い出してしまい、シンクレアのオルガンが聞きたくなる。

ツタウルシの紅葉


熱い暑いと言っていた割に
朝夕はめっきり涼しくなった。
野鳥の子育ても一段落のようで
今はノビタキの斑なヤツとか
モズの色の薄いヤツが多い。
そんな中、嫌いだけど綺麗な
ツタウルシが紅葉し始めていた。

黄色い外来種


最近オオハンゴンソウだらけだが
外来種といえど彼らに罪はない。
そんなオオハンゴンソウに
ジャノメチョウが留まっていた。
この辺りのチョウの中で一番好き。
飛び方が変拍子で何となく優雅で
目を奪われ、でも留まると
目があり引き付けられる。


セイタカアワダチソウ
何となく山吹色の固まりが
モサモサとある感じだけど
よく観ると小さな花が
密集している。
今まであまり興味が湧かず
見えていても観ていなかった。
今日初めてハッとする。

2011年9月5日月曜日

山の手児童会館ツリーイング


昨年理想に近い形で体験会ができた山の手。
ツリーイング仲間の児童会館館長さんが
今年は転勤になり、もうできないかな?
と思っていたが昨年に引き続き開催できた。
しかし企画の主旨を理解していなかったか
昨年実績でただ単に引き継いだか、
ちぐはぐで話しが通っていなかった。
企画を練る担当者でこうも違うものか。
当初2日間でゆったり楽しむ予定だったが、
そんなこんなで今回は1日になった。
話が違ったら断るのもリスク管理だ。


担当者が木登りの魅力を理解していないと、
ミノムシの早登りのような体験になる。
自然系のイベントをやったという実績や
たくさん登らせたことが勲章のようになる。
それはそれで良いのかも知れないが
僕の目的は違うので
午前と午後たっぷり2時間づつかけて遊ぶ。
樹の上に立ったり枝に座ったり、
梢につかまってシャボン玉を飛ばしたり、
参加者と一緒に登って楽しんだり、
動物の話しをしたり、樹を感じてほしい。


登った後に感想を書いてもらうと
「恐かった」というのが結構ある。
それを克服して充実感を得る子もいるが
そうじゃなくたって木登りをしてイイ。
昨年、2mくらい登ってそれ以上行かない
少年がいて、スタッフがじっくりお話を
聞いてあげると至極満足した様子だった。
彼にとってそれは挑戦で他人がとやかく言う
筋合いではない。でも今年はどんどん登り、
自分のリミットを上げてきた。
こういう成長を感じると本当に嬉しい。
スタッフ含めてみんなありがとう!

2011年9月1日木曜日

防風林のコウモリ

家の前に防風林にはいろんな生き物たちがいる。
季節や環境で方法が解ってくると、徐々に観えてくる。
でも、観方が解らないと皆目見当も付かないことだっていっぱいある。
そこに存在があり、見えないけど感じると、どうしても観たくなる。

コウモリをちゃんと観てみたい。
居るのは解っている。でも寄る年波には敵わず、
子供が聞こえる声も聞こえないし、夜目が利きにくくなり、しかも老眼だし...
以前からタイミングを待っていたコトがようやく実現になった。
木登りで知り合った方のリサーチ的な調査に同行させてもらった。

夕方、防風林の間の用水路の上を飛ぶヤマコウモリ。
コイツは大柄だし、空ヌケの所で観察できるのである程度観られる。
でも、用水路の水面を飛ぶヤツや林間を飛ぶ小型のコウモリも数多くいる。
ヤブ蚊が多い暗闇の林間にバットディテクターを向けると
トントントン...ヤツらは確実にいる!


方法はいろいろあるらしいが、
捕まえました!
カワイイ〜そしてカッコイイイ!




キーキー元気がよく、
結構凶暴そうな面構えだが、
凄く繊細で華奢な、
ポキッと折れちゃいそうな
骨と羽根というか皮膜。
何か捕まえ方というか
持ち方があるようで、
早速、計測・同定。




鳥と同じように
コウモリにもバンドリングする。
計測の間に逃げられてしまう
可能性もあるので、
体重を量った後、
先にバンドリングする。




ライトテーブルで膜を広げ
羽先というか指先の関節を見る。
膜の先端はいわゆる指が伸びて
その間に張った膜で、
指の関節に当たる部分を見る。
コレは若い個体らしい。



後脚と尾の間の膜の血管の
走り方も同定の決め手になる。
なんかこうビラビラを広げて
いじくり回すのは忍びない。

この個体はカグヤコウモリ。



性別はもう直接的な方法で
確認する。
1個体だけだと違いが
よく解らないが、
比べてみると、
ポチッと出っ張りがあるものと
無いものの差らしい。



先ほどのとは違う個体。
これはドーベントンコウモリ。
サイズ的には小さめだけど
体重は一番重かった。
数を沢山見ると微妙な差も
見つけやすいが、
最初はなかなか解かんねぇや。




血管も真っ直ぐ。足も短め。
後ろ足の両側の膜の付け根も
同定の決め手になるらしい。
いろいろ計測してようやく放免。

ありがとう!
君たちを間近に見られて
本当に幸せでした。



今回は小1時間ほどで
カグヤコウモリ♂x2、♀x2
ドーベントンコウモリ♀x1を観察できた。


コウモリのいろんな話しが聴けたし、特徴や行動もリアルに感じられた。
何っつたって日本で最も種の多い哺乳類。
日本では昔から吉兆の紋として着物や手ぬぐいに多く登場するのに...
身近なくせに忌み嫌われたり、怖がられたり。
それに一晩で体重の半分ほどの虫を喰う彼らが居なかったら、
もう蚊だらけでカユカユな生活をしなければならない。
害虫駆除(害虫というのも何だが)に一役かっている。
どうも偏見やイメージ先行で見ていないものを見た気になって、
一方的に畏れられたり。
まあその方が彼らにとって好都合かも知れないが、
あの柔らかい背中を触ったら、もう虜になってしまいました!
ありがとう!コウモリたち、ありがとうケンちゃん!