2014年5月28日水曜日

エゾノウワミズザクラ



近所にいつもチェックしている
エゾノウワミズザクラが開花した。
今年はいつもより少し早い。
エゾヤマザクラなどと比べると時期も遅いし、
色彩が増しフレッシュな新緑真っ盛りの時に
ひっそりと佇むように咲くので地味だけど、
香しい白い花が大好きだ。




このエゾノウワミズザクラは樹高も低く
防風林の中のあまり目立たない場所で
周りの元気な樹木に押されつつ、
猛烈に勢いを増す草木に埋もれ、
ツタウルシやネズミに樹皮をやられながら
それでも頑張って毎年少しだけ花をつける。
そんな辛いことでは無いのだろうけど
抑圧されて虐められても何かけなげで
感情移入してしまう。

ガンバレ~!


2014年5月23日金曜日

ブリッジハーネス

先日、講座でハーネスの衝撃荷重の質問が出て
ワークポジショニングやレストレインのことを
EN358を絡めて解説したのだけど、
その中でMaximum Arrest Forceって
ハーネス的には大丈夫でも
最大6kNで何らかの障害が起こるゾって
(これはどういう実験の結果なのか
探しきれていない旨を交えて)伝えた。
いずれにしても衝撃荷重はダメで
作業上はMAF>6kNでねってコトで
話はついたのだけど、待てよっと、




逆に言えばハーネスはその程度で
出来ているということは
根拠を積み重ねればいろいろ出来るな?って
イージーに考えている訳ではないが
例えばナバホバリオに後付け出来た
サイドストラップを販売中止にして
(中止前に慌てて買ってこれを使っている)
高価なセコイヤを作るようなセコイ考え方は
どうも納得いかない。

まったくメーカーでは認めてないけど
オウンリスクであれば、ブリッジハーネスの
利便性は確認できるぜって
通常のシットハーネスのブリッジ化に
トライしてみることになった。




サイドのD環にU字吊り出来るのなら
ストラップにデルタマイロンを併用して延長
すればOKな訳で、そこにリギングプレートを
付けるのも構わない訳で、
レッグループにバイパスしちゃって、
リギングプレートをロープで繫いじゃえば
簡易ブリッジハーネスの出来上がり。
スリーポイントロードにならないようにとか
ガースを使わないとかネジレがでないように
向きを調整するとか、いろいろ細かい
チェックポイントは沢山ある。

いつでも根拠は自分にあるので
簡単に考えてマネないでね。




以前はずいぶん多かったがマルチアンカーの
ハーネスは殆ど淘汰されつつあり
カタログからも姿を消している。
まあ、方向性としては、そうなるわなって。
マルチアンカーは動かないようにするため、
不安定な所で固めるにはもってこいだけど、
いかんせん自由度が低く汎用性が少ない。
ブリッジタイプはその機動性が重要で
動きを重視して身体離れが良いし、
一度使うとやめられない、みたいな
気持ちよさがある。
自分でもセッティングやあちこち動くなら
ブリッジだけど、
システムが出来上がって、上でチェンソーを
振るうだけならマルチも良いと思う。




要は使い分けで良いが、マルチに慣れ過ぎると
ブリッジタイプは不安定で頼りなくって
根拠のない不安感が襲うのだと思う。

木に登ったことの無い人は、
危ないとか不安だとかいうのと同じで
根拠を理解して危険を少なく組み立てれば
世界が広がるのにね。

そんな向きにお試しでブリッジを体験して
もらうのには良いシロモノだと思う。
ダメかな?


2014年5月21日水曜日

スプリングエフェメラル

自分のiPhoneは3世代も古いモノで、
もうなかなか付属品も手に入りにくくなっている。
でも、良いこともあり、以前は二の足を踏んでいた
後付けするマクロレンズが、超~安くなっていたので買ってしまった。
180度魚眼と広角・標準マクロが1つになったもので、これが実に面白い。
春の野の草花をドアップで撮ることにハマった。



エゾノリュウキンカ




オオカメノキ




ヤブデマリ




これもヤブデマリ




オオバナノエンレイソウ




キタコブシ




クルマバソウ




これもクルマバソウ




これはクルマバツクバネソウ




セイヨウミザクラ


 


ニリンソウ




ハウチワカエデ




フッキソウ




マイズルソウ




山も少しずつ彩度を上げている。
ヤマザクラのピンク
イタヤカエデの黄色
上の新緑はシラカバ

マクロの世界は色鮮やかにまぶしい。

春は一瞬で終わってしまうけど、
またこれが素敵だなぁ。


2014年5月15日木曜日

ハイイロチュウヒ?



春なるといつもやってくる
オオジシギのご機嫌伺いに
放置農地草原に行った。
いつもヤブから不意に飛び出すので
慎重に歩いていると、
猛禽が飛び出した。




一瞬、羽根の先が黒っぽく見え、
ゆっくりとV字飛翔をする姿が
チュウヒだな?って思い、
追ってよく見ていると、
腰の辺りが白っぽく見えて
おややっと、これは
ハイイロチュウヒなのかな?
という疑問が生まれた。




確かに最初グレーっぽく見えたが
今一自信がない。
帰って図鑑を見ると
ますます疑問が深まった。
ハリヤーには違いなさそうだけど
あまり見かけない鳥は
一瞬の判断がつかない。
もっと良く見たかったなぁ。


似て非なるもの



ミズバショウはどことなく
清楚で可憐な感じがある。
何かさっぱりしていて
清らかな瑞々しさを醸し出している。

似たような印象のザゼンソウは
ヌラヌラと濃厚な毒々しさ。

同じサトイモの仲間なのに、、
ガミラスとイスカンダルのようだ。




ミズバショウの白い苞は
リネンっぽいコブシの花のようで
比較的肉厚だけどペラい。
一方ザゼンソウの紫の苞は
ソレルのインナーフェルトのように
ごっつい肉厚でヘビーな感じ。

肉穂花序が発熱して雪を溶かすため
まだ周囲が雪で真っ白でも
ヌラっと顔を出すらしい。
触ってみても暖かい感じはないけど。





これもいつも観察している
ヤブデマリとオオカメノキ。

こちらオオカメノキは
鮮やかな新緑って感じの葉
清々しく明るい印象。




一方ヤブデマリの方は
緑色と茶色の中間くらいな
濃く強かな感じ。

同じ時期に同じ感じの違うもの。
何か凄げぇ。