2010年6月29日火曜日

クロツグミ

環境月間を控えここんとこ忙がしく、あまり野にも行けてない。

今年は家の前の防風林にキビタキが居着いて
いつも良い声で囀っている。なかなかパートナーが見つからないのかな?

下草刈りが入ると、エゾセンニュウやアカハラが一時期いなくなるのだが
キビタキは相変わらず、透き通ったハリのある声で
コッチャコーイ、イヨヨヨ、スズシィーヨって呼んでいるようだ。

キビタキと並んで
今まであまりいなかった
クロツグミも
よく響く声で鳴いている。
なかなか姿を見せてくれないが
せっせと餌を運ぶ時期に入り
ニンゲンには構ってられない
とばかり虫を咥えて現れる。

ハシドイ


札幌ではライラックの方が
よく知られているが、
ちょっと時期を外した今
ハシドイが満開になった。



6月10日
芽が上がっていた。
なんか花というよりは
雑草って言葉は嫌いだが
雑草が生えてる感じ。



6月15日
芽が膨らんでいた。
やっぱり雑草っぽい。
花には見えないなぁ。



6月23日
やっと花かな?って思える。
プチプチが白っぽくなってきた。



6月28日
満開になった。
シベが薄い黄色なので
全体がクリーム色っぽく見える。
匂いはあまりよくないが
一斉に咲いた様相は素敵だ。



ハシドイの横には甘い匂いの
悪玉ニセアカシアが満開だ。
木や花は悪くないが、コイツは
ほっとくとどんどん増えるし
他の在来種を駆逐しかねないし
あんましありがたくない。
蜜は甘くて美味しいんだけどね。


街路樹にしているからか、おびただしい量の花が落ち、
ということは、あのサヤ付きのタネもいっぱい落ちる。
地面が土じゃないので、鳥や微生物にやられることなく
アスファルトに落ちたタネは、雨に流され排水溝を通り、
水の流れに乗って河川敷に広がる??
ニンゲンの都合を逆手にとって、生息範囲を広げているような気がする。

ぜんぜんハシドイの話しじゃなくなってしまった。

青葉公園ツリーイング

毎年恒例になっている、青葉公園でのツリーイング体験会。
スタッフのスキルも上がりコンパクトに16本セッティングした。
それにつれ逆にいろいろ気がつくこともあるが、
毎年楽しみにしているリピータの子供たちの成長を見られ、
楽しい一日を過ごした。





日中の気温が30℃を超え
うだるような暑さだったが
木陰は意外に涼しく
都会の中であっても
鬱閉した多様な樹高の林は
貴重な存在ですね。

2010年6月18日金曜日

下草刈りの基準は?

この時期、防風林の下草刈りが入る。
虫が減るし、林に入りやすくなり、
木にとっても、ありがたい事ではあろうが、
鳥獣にとってはあまりありがたくないようだ。
あれだけ盛んに鳴いていた、エゾセンニュウやアカハラは、
別の場所に避難したようで、クロツグミもいなくなった。
おそらく巣が近くにあり、警戒音で威嚇していたノビタキも
残念ながらその付近から退散したようだ。
刈払い機によって....巣もろとものようだ。


植物はというと
この時期花が咲いている
バイケイソウやエゾカンゾウは
生き残る。
オオウバユリなど大きな草も
駆逐されずに生き残る。
目立つからか?



サイハイランやサカネランのように
目立たないものも残っている。
個人の趣味か?
しかし、上手いこと、
一部の草を残して刈るもんだ。
普通に刈払機を振っていたら、
絶対に気づかないほどの
他に埋もれて低いし地味な花。
それでも生き残っている。


下草刈りの基準はドコにあるのだろう?


とは言えトドマツの根を
スパッと切った後もある。
まあ失敗したのだろうけど、
それにしても、
ハッとするような鮮やかな
オレンジ色になっていた。

2010年6月16日水曜日

ミズキとその受難


6/11金に花芽が上がってきた。

まだまだ咲かねぇなっと思って
今日見たら、もう花が終わりかけ
早い!去年は花が上がって
10日程後に咲いたはず。
花の命は短い。





ふっと気づくと、周りの木とは
明らかに違う様相の木があった。
緑の葉柄のようなものが伸びて、
これから展葉か?と思いきや、
マイマイガによって
すっかり葉を喰われて
丸坊主にされていた。



近づくとマイマイガのなる木。
よく見るとかなり気持ち悪い。
しかしココまで喰われると
木にとっては相当の
ダメージだろう。
今年は葉を伸ばせないのかなぁ。
土用葉というか二次展葉が
あるのかなぁ。

アズキナシ


ノーマークだった。
去年素晴らしく咲いていたので、
今年は咲かないと思っていたが、
1本に3箇所ほど花の塊があった。
一部はもう花が終わっている。
暴走したフランチャイズなのか?
意図あって一部だけ咲いたのか?

エゾリスの受難


防風林脇を散歩してると...
前からネコがやってきた。
心ないヒトが捨てて野生化し、
いくつかの個体は
この防風林で生活している。
飼い猫と違い
異様にヒトを警戒する。

こっちを見てサッと林に入った。

私はというとミズキが気になっていたので
ちょっと観察していると、
ものの数分でさっきとは反対側の私が来た道に出ていた。

面白いからちょっと追おうとすると
慌てて駆け出し、またサッと
防風林に逃げ込んだ。



ところが
ネコが飛び込んだ所に
エゾリスがいたらしく
今後は慌てたエゾリスが飛び出し
そばのオニグルミに登った。
こっちを警戒しつつ
樹上に上がろうとすると...




そこにはムクドリが
巣を構えていたらしく
親ムクドリが果敢に
エゾリスを威嚇。
ギャーギャー激しく鳴き、
バタバタ羽を動かし、


私がネコさえ追わなかったら、
あのエズリスもひどい目に遭わなかったかもしれない。

2010年6月14日月曜日

美登位T-1

週末、美登位でT-1講座を行った。
今回は新テキストになり、参加者1名という初の試みが多かった。

テキストはスムーズに流れを掴んでいただけたし、
この本のみでは流通せず、突っ込みすぎず、食い足りなくならず、
あくまで講座のサポートとなり、お話しの中の根拠となる
大変有効な武器となった。

マンツーマンでの講座は、正直やりにくい部分も多いが、
考えてることや、自然に対してのスタンスが近い人なら
より一層親密に、カユイところに手が届く良いモノになる半面、
ある程度のスキルがある方だと、ショボいトラブルを起こさず、
粛々とことをこなすため、トラブルシューティングができない。
嘘くさく作り込んだトラブルや
これはいけません!という悪い例をもっともらしく行うのは気恥ずかしい。


一長一短だが
参加していただいた方には
大変満足してもらえたよう。
清々しい木漏れ陽の中、
ツリーモックでランチは
忘れられない経験になったようだ。

2010年6月8日火曜日

T-1マニュアル

足かけ2年、実作業1年半。やっとモノになった。

TMCAツリーイングクライマーマニュアル
Tree+ing Technique 1 (T-1)



危険を排除した(見えなくした)安全ではなく、
いろいろな危険を理解することでより安全に近づくこと。
スタンダード以外の方法を知ることで、より純粋化した方法が見えてくる。
また、最初はそれでもイイが、物足りなくなったり、
行けないから行かない樹上ではなく、行くためにはどういう危険があり
そのための様々な方法の中から安全に行動するための木登り。

誰かの受け売りだったり、書類や情報のみの危険だったり、
検証されていない伝説に近い技術だったり、利害関係だったり.....
おそらく、そういう一元的な部分をしっかりブラッシュアップした
唯一の日本語マニュアルだと思う。
でも、マイルストーンでもあると思う。
なので、これができたことで、更に情報が熟成し、
より納得できるモノに近づいていくと思う。
情報は変わらない。情報を見て考える脳が進歩する。
一度こういう形で石を投げてみると、どういう風に波紋が広がるか楽しみだ。

大沼でツリーイング+α

道南の大沼に出張ツリーイング。
初めての会場だったので
全日入りし、枯れ枝除去等をし、
セッティングを終わらせる。
仕掛け人の方がカヌー乗りなので
右に見える小さなハンモック島に
行ったり、歴史や文化を交え
湖を案内してもらう。
駒ヶ岳が隠れていて残念。



やはり地元の方にいろいろ話を伺いながら
ガイドしてもらうと、魅力が倍増する。
思っていたより、断然素敵な大沼!
虹の尻尾の話しや370前の大噴火で出来た
新しい湖だと言うこと。
ここは本当に魅力的なフィールドです。
曇りがちな天候で、素晴らしい夕陽は
楽しめなかったが、
大沼に直結したカヌーハウスには
展望露天五右衛門風呂!があり
大沼の眺望を楽しみながら、野趣あふれる
五右衛門風呂を浴びさせていただいたり、
ダッチオーブンで鹿肉のグリルを頂いたり、
本当に旨い「大沼ビール」を堪能した。



翌日は抜けるように青い快晴となり、
森づくりを絡めたイベントは、
アフリカンドラムパーカッションとダンスで
幕開け。このリズムの高揚感に血が騒ぐ。
奥に見えるミズナラが今回の会場。
野外彫刻が点々とある広々としたフィールド。
その一角にある、見事なミズナラ。
雪の少ない道南の木らしく、
のびのびと枝を伸ばし、ゆったりとした
包容力がある大きな木だった。



ゆったりと流れる時間の中、
延べ30名ほどの方に体験していただいた。
もっと大人の人に登ってほしかったが、
時間に追われることなく丁度良いペース。
また、ユニバーサルツリーイングも行い
車いすの方に木登りを体験してもらった。
横アテンダーのクライマーと
グラウンドからCDプーリーを使い
ダブルのサポートで、かなり上まで行けた。
慣れない体勢なのでちょっと辛そうだったが
目線が変わり、未体験の高度で
興奮していたようだった。

2010年6月2日水曜日

ノビタキ


ノビタキがどんどん増えている。
さかんに柔らかなイイ声で
囀っている。
つがいになった個体なのか
もう唄わずに、ジェッジェッっと
近づいてもあまり逃げずに
周囲を飛んだり定空飛翔したり
明らかにこちらを意識している。

コヨシキリ


今シーズン初。
まだとぎれとぎれで続かない。
キーを合わせてウォームアップ、
目立たない草の根元で
チューニングしているようだ。
ロングトーンはまだ
ヒバリに負けている。
その内表舞台のように茎先で
華々しい唄声を聞かせてくれる。

エゾニワトコ


エゾニワトコが花盛り。
このクリーム色が大好き。
まだ寒いが、いよいよ初夏って
雰囲気が近づいてきた。



近づいてみると、
小さな花がまとまって
ネー見てみてぇ〜って感じで
元気いっぱい、はじけたよう。

ムクドリ


家の前の防風林では
ムクドリの巣作りが真っ盛り。
キツツキが空けた穴を使い
巣材を咥えて出たり入ったり。

キビタキ


キビタキが鳴いていると
どうしても聞き入ってしまう。
防風林の隅々に染み渡るような
透き通った響き。
うっとりしていたら、
マダニにやられた!クソッ!
この時期林でジッとしていると
ヤラレることが多い。

三笠クリの木

先週末にカヌーイストがトレーニングに集まる河原に行った。
私は息子のトランポなので新しく手に入れたギアのチェックをした。
RigやnForceやリボルバーでヨーヨーやフロッグやテキサスやら
いろいろコンビネーションを試したりした。
セーバーをかました状態でトラディショナルを組んで
ランニングエンドを引ききってしまい、(フリクションノットが上がりきりロック)
そこをSRTで登るなんてことをやってみた。
アンカーがトップのみで良いこと、
上手く行けばディセンダーがいらない....
いろいろ良いことがあると思いトライ。
一番上でDに乗り換えて降りられるかどうか
登ったときにスラックを感じるかどうか。
なんていろいろやっていると、
カヌー仲間の5歳の息子が
なんか木登り面白そうだなっ
てな感じでこっちをじっと見ている。
そんな目で見られると...
登っていただきましょう!
5歳児にしてはなかなかのレスポンスで
初木登りを楽しんでいた。
目的は変わったがのんびりと楽しい一日。