2021年4月29日木曜日

chainsaw filing



メチャメチャちびったノコ刃でも
充分に機能を果たせば、何も問題無い。
しかしもうこれはそろそろ限界だな。
デプスがリンクに当たって、下げられない。
新しい刃を買おう。

チェンソーは、ほぼ木の上で使うから、
軽くて馬力のちょうどいいトップハンドル。
力を入れずススッと伐れる方が良い。
だから角刃でベベルヤスリで
構えた時にブレにくく高速で失敗し難い
刃が一番良い。
って言うか、この刃を使いたいから、
この機器になった。
切削工具は自分の身体にストレス無く
構えやすく使いやすい方が良い。

ヤスリは、フェアード〈pferd〉ダブルベベルを使っていたが、バローベ〈vallorbe〉のダブルベベルを買ってみた。
フェアードって、ドイツ語で「馬」って言う意味らしいが、
発音的にはペフォードって聞こえる。
ペフォードとかフェローとか色々に言われて、何か判り難い。
最初は全部別のヤスリのメーカーだと思っていた。
まあドイツ語だから仕方がないけど、でもこのヤスリ凄くイイと思っていたが、ちょっと浮気して、バローベを手に入れた。

これはスイス製らしいけど、これも読み難いね。
バローベは、土地の名前のようで、バロルブとかベローバとかこっちも色々言われてる。

ベベル自体の角度や厚さは一緒だけど、幅と長さが違う。

使った感じだけど、、、
やっぱりフェアードの方が好きだな。
俺の手にしっくりきて、ブレが少なく操作できる。
やっぱりドイツ製の機器にはドイツ製のヤスリかな?

チェンソーの刃にそんなにこだわりは無いが、自分が扱いやすく、目的に最も相応しいのが、3/8ピッチ、1.3mmゲージだったから、重さ的・速度的にも192Tが良く、それよりおおきくなると樹上で扱いきれないと判断し63PS3になった。バーも44リンクで充分。 しかしワリと何処でも手に入りやすいオレ◯ンの刃は、好きじゃない。
なんか伐ったときの振動というかフィールも、ヤスった時の感じが好きになれない。
だからやっぱりオリジナルのピコスーパーがイイね。

ソレを自分のポジションのスタンスや構え方をイメージして丁寧にヤスって、コレだよ!って仕上がりに研いだ自分の刃が好きだね。

むかし筒井康隆が、Macは別に好きじゃない。でも俺のマックは大好きだ!って言ったけど、まさにそんな感じね。スチールだから良いのではなく、俺が研いだ刃だから192Tが好きなのね。

新品の刃がイイっていう人が居るけど、研がれてない刃がイイってどういう事よ。

2021年4月28日水曜日

挟まった



倒すまでもの凄く気を使って、
方向とか木の成りとか見て、
気持ちよく倒せたんだけど、
横になった枝の払いで、ちょ~しこいて、
刃を挟めてしまった。

この伐り口のように、
気を張って倒した後に、
可愛らしい模様が見えると、
緩めちゃいけないんだけど、
現れた表情というか顔みたいな模様で
緊張から開放されて、
一気に気が緩るむ。
力の方向や、今後の動きを予想して、上から?下から?どっち?
まあそういうコトは良くあるんだけど、機器を傷めてしまうのは良くない。
厳しい作業では気を張ってるので、あまりミスする事は無いが、私のミスはだいたいその後の気の抜けた作業に多い。
軽い枝だから大丈夫だと言う甘えから、無理矢理引っこ抜くように伐ってると、その重さで一致に挟まる。刃にとってもバーにとっても良い事は無い。挟まるってカッコ悪い。
ダサい。

機器を大切に扱えないヤツに、良い仕事が出来る訳がない。
自分の戒めとして、気をつけなきゃならない部分だ。

ハンドヘルトで持てないときは、どれだけどっちに深く切り込むか?挟まるならシンクカットしなきゃならないし、重なって載ってる場合は重量の見積りも判りづらい。
だから片付けながら伐らなきゃならないけど、面倒臭がってテキトーになる。
自分のこれまでの経験だけでやろうとするから、間違うんだなぁ。
凄く判ってるのに、やらないんだなぁ。
間違いはこういう時に起きる。

11.3.1.-c Weight of the section: This will affect how deep into timber an operator may be able to make cuts before a cutting tool becomes trapped. Weight will affect the operator's ability to manage hand-held or hand-cast sections and may also influence whether a branch can swing on a hinge if directional sink cuts are being used. 

2021年4月27日火曜日

視覚的触覚的

14.4.7 Any time a connector is opened during climbing, the climber must check it fully closes and locks properly again. This should be both a visual and a tactile check on the locking mechanism.
14.4.7 クライミング中にコネクターを開く必要がある時はいつでも、コネクターが完全に閉じて、再び適切にロックされることを確認する必要があります。これは、ロック機構の視覚的および触覚的なチェックの両方の役割です。


3rdジェネのオートロックカラビナが
手を離せば勝手に閉じてくれる
と思うのは勝手だけど、
手を離しても閉じない場合が有る。

100%いつも完璧に同じように
正しく機能してくれるとは限らない。

ケツのギアラックに掛けてガチョン!
って音が聞こえれば掛けたと思うけど、
実際にこういう事態になれば
ちゃんと機能していない事に成る。
だから視覚的にも触覚的にも
確かめないといけない。

オートロックカラビナが、使い続けていればこんな風にいつも正しくゲートが機能しなくなることだって在る。オカシクなる可能性を知ってないと、ケガするぜ!

安くはない機器を買ったので、それはあくまで自分の思う通りに機能するかって言うと、上手くいかないときだってある。
実際に買ったばかりのがコウなることだってある。そしたらそれなりの手順でメーカーに条件や状態を詳しく説明しクレームした事もある。改めて新品を戴いた事もある。
せっかく買ったのに上手くいかない!と腹立たしいけど、それは使用中の自分を守ってくれたと思えば安いもんだよ。

しかしケツで、こんな感じになったら、外せないのね。
ガチッてゲートが噛んで、後のギアループから外れないのね。
体勢も背面だし、無理矢理引っぱがしたら取れるかもしれないけど、それを自分のPPEには使いたくないね。
何も使えない訳じゃないから、だましだまし使っても良い。でもそれは自分が危険な方を見てる証拠よ。危険な方を向いてる意識を持ちながら使い続けるのは問題ないと思う。必ず視覚的にも触覚的にも確認して、頻繁に付け外ししないような、例えばSRTボトムアンカーのムンターミュールとかなら私は良いと思う。確実にロックさせてね。

でも誰かのそういう行為を見て、ああアレで良いんだって判断するのは間違ってる。

そういうチェックや毎回の確認が鬱陶しかったら、使うのをヤメれば良い。
判っていながら使い続けるのは愚の骨頂。ユーチューボリストのアホクライマーだね。
一瞬ちらっと見えた機器でも、そういうヤレ道具の判断が出来る動画とか見ちゃうと、コイツの言う事は信用できないって思っちゃう。
ユーチューバーはその辺気を付けた方が良いよ。すぐバレちゃうよ。

これ見よがしに意味が判らない複数のシステムを使ってるのとか見ると、アクシスにネクサスつけたりしてるから、私はモノを知らない馬鹿よ!って言ってるみたいな人も居る。そういうアホを手本にしない方が良いよ。ただのマニアって言うかコレクターだからね。ちゃんとしたギアマニアは、システムの整合性や冗長系リダンダントな目的も適正も判ってるから、とにかく一杯面倒臭くする事は無いからね。

写真のようなゲートトラブルは、3rdジェネレーションになってから頻発するね。スクリューゲートには無かったトラブルだもんね。

一度でもコウなったら、そのオートロック機能は信用できないので、長年ありがとうってスタメンから外して戦力外通告。でも捨てるのは惜しいからPPEとして使用しない部分のギアラックになる。
信用できないモノは仲間にはしないほうがいいよ。

2021年4月26日月曜日

苦しいことを我慢するのは当たり前?

先日手に入れたODIN最高だね!
俺のターミネーション問題も解決だ!



別にこんな面倒な事しなくたって
仕事ができればソレで良いのかもしれないが
ここんとこ懸案だった懸架用アンカー
ほんとちょっとした事なんだけど、
そのちょっとした事が解決すると、
俺は仕事が上手くなった!速くなった!
って勘違いしそうな程、快適になった。

チェンジオーバーの時に悩まなくなった。
向きが変に捻られる事が無くなった。

弘法筆を択ばず。って言うけど、
天才じゃないから道具は選ぶもんね。

今までカラビナやマイロンやクイッキーやオリクや使ってたけど、どうも一長一短で、機器の整合性を鑑みて、シックリくるのが無かったから、凄く嬉しい!

これでレスキュー時も、自分がメインに荷重してさえすれば、直接のリンクを一緒の所へ繫げられる。

ハーネスのポイントが細いからマイロンを2本付けていたときは、1個は自分で1個は要救につけていたら、コネクタの使い方として問題は無いけど、1個ずつ交互に引かれた場合ハーネスの縫合してる縫い付けポイントが弾ける可能性があり、メーカーとして使用方法が認められていなかった。
それをある人から教えてもらい「ヤバい」ってんで、ドゲンカセントならん!と思っていた。二方向に引かれる構成ではマズいのだ。
でも必ず自分がそのポイントに荷重さえしていれば、リング状だからどの方向に複数引かれても大丈夫。ハーネス的にも問題は無い。らしい。

ソレより何より、自分が快適になるのだ!

どこかで聞いたか、YouTubeで眺めたか、凄いテクニシャンが使っていた、なんて事で道具を選ぶのは本当にナンセンスだ。

ハーネスはそれこそ一番重要なんじゃないか?

皆が使ってたり、有名な人が使ってる事で、多くの人がモーションに飛びつくけど、ソレは本当に快適なのか?実に疑わしいよ。
ツリーモーションはとても良いギアだよ。最高だよ。でも皆がそのパフォーマンスを多く引き出せる知識と技術と身体的特徴が有るとは思えない。
自分は、ヘソの近くに懸架用のセンターDが無いとイヤだし、ブリッジに繋がるとシステムがえらい高い位置になって、肘が伸びた状態でシビアなコード操作が難しくなるし、結構な頻度ですり切れるブリッジを支えてるウェビングが取り替えられないのも信じられないし、ブリッジ吊ってるリングも身体の中心に寄ってしまい効果的な支持用アンカーにならないし、チビでデブで力の無い自分にはとても使いこなせない。
第一良い姿勢に成れないハーネスって、いくら素晴らしい道具でも、身体的特徴がある自分には向かない。高いしね。

ソレを無理して使ってる人を端から見ちゃうと、無理して作業するのは快適じゃないし、いくら自分でカッコつけても端から見るとカッコワリィって思っちゃうし、どうしてそんな苦しんでタスクをこなすのかなぁと思ってしまう。

痛いのはイヤだ。
そんな所で我慢したくない。
ただでもシンドイ姿勢の時に、更にシンドさを増長させて嬉しいかね?
無理矢理システム掴もうとして、ブリッジ長いから届かなくて、ブリッジ手繰ってシステム掴むって、どれだけ危険か判んないのかね?
ソレが漢というものかね?

知り合いの身長180cm体重100kgオーバーっていう豪快な身体の持ち主だったら、凄くカッコいいよ。似合ってるよ。ピッタリだよ。
でもチンチクリンのガリガリがソレを真似ても、みっともないだけだよ。

多くの人が、一番良いヤツとか、何にでも使える、これ一個で全て賄えるモノを欲しがるけど、そんな都合の良いものは無いよ。

タスクに合わせて道具は変えるもんだよ。

弘法のような天才なら良いのかもしれないけど、素人に毛の生えた特殊伐採の人ほど、オールマイティなものを欲しがるよね。
そして仕事を辛く遅く厳しく危険にしていると思う。

ママチャリでパリダカに出場しようとしてる、F1でコンビニに行こうとしてる。

苦しいことを我慢するのが当たり前な人は、少しはその作業に合っていても、ある程度の所までいくと、技術も知識もストップしてしまうよ。
最初にいい加減なヤツに出会うと、それで良いと思ってしまうのは勿体ない。残念だよ。

それで樹上作業は危険だとか言ってるから、頭悪い。

本質的に樹上作業は危険だけど、
より快適にラクに速くセーフティにこなせる方法だって有るよ。

2021年4月25日日曜日

トレーサビリティ

15.7.1 Equipment must be used and maintained within a controlled system. A purchase record should be available for each piece of equipment, enabling traceability ultimately to the manufacturer and a production batch.
15.7.1 機器は、管理されたシステム内で使用および保守する必要があります。購入記録は、全ての人が個々に利用可能である必要があります。これにより、最終的には製造業者と生産ロットへのトレーサビリティが可能になります。


ログブックと一緒に購入記録もあると良い。
って言うか、購入記録はその破棄基準にも
関係するから、マストでしょ!
何年経過して、何年使い続けてるから、
もうそろそろ現役引退かな?とか
そういう意識を持つことが大切だね。
いつまでも新品同様にしていても、
必ず経年劣化するからね。

ジジイにもトレーサビリティ可能な
2次元バーコードとか点いてれば、
経年劣化してるんじゃないかとか、
この人間はこの仕事に相応しいくないとか
判断がつきやすいのにね。

俺にも点けるかな?

管理されたシステム内で使用や保守が行なわれているテイにして、その実全然やってないとかヤッてる風の会社が沢山あるよね。

テロ対策っていいながら(テロって言うと予算がつきやすいだけじゃないか?)何年も機能していなくて、山菜採りのジジイが忍び込める管理って、一体なんなんだろう?
そんな時放射能漏れしたら笑い話にもならない。

ある会社で、有能な人が居た時は、購入履歴やログブックが有ったらしいけど、辞めちゃったら、その後は一切行なわれてないだろうし、今までの書類だってもう何処にあるかも判らない。マニュアルもユーザガイドも一切無い。
ヤメる時に引き継ぎとかなかったんだろうか?

まあそういう重要な事を気にする人間じゃなければ、その書類を要求する事は無いし、社員達も、マニュアルもユーザガイドも購入履歴もログブックも見てないだろうから、何処にあるかも知らない。

こっそり行ってパクっても誰も気が付かないよ。
パクった所で根拠が無いモノだから、恐くって使えないけどね。
ミシンで縫い付けてるかもしれないからね。

購入履歴なんかは、労働の対価として、この仕事は幾らで上げたから、不備が出てきそうな機器を入れ替えるとか考えられるし、こんなに儲かったから10%くらいは新しい導入出来るなって考えられる指標になると思う。
社長が儲かるためのソロバン勘定だけじゃなくね。

しかし最近あのギア本体に点いてる、二次元バーコード、小ちゃ過ぎるし、だいたい本体はピカピカの金属だし、なかなかカメラが反応しないんですけど。

2021年4月24日土曜日

used for lifting

15.1.6 Arboricultural equipment used for lifting people must also be thoroughly examined by a competent person at least every six months. Any individual carrying out thorough examinations must have appropriate practical experience and theoretical knowledge of the equipment they are examining. They must be sufficiently competent, independent and impartial to allow objective decisions to be made. 
15.1.6 人を持ち上げるために使用される機器も、少なくとも6か月ごとに有能な人によって徹底的に検査されなければなりません。徹底的な検査を実施する個人は、検査する機器に関する適切な実務経験と理論的知識を持っている必要があり、客観的な決定を下すことができるように、十分に有能で・職務から独立していて・公平でなければなりません。


人を持ち上げる機器ってレスキュー以外にも
チョイ登りチョイ降りで
自分のシステムに倍力を組む事がある。
まあもちろん通常の使用では
定期的にギアチェックをしていれば
それを自分の倍力に使う事は良くある。

夕方まで厳しいタスクで
ちょっとでもラクしたいとき、
目の前のシステムに倍力を組む事がある。

あまり使ってない人が多いけど、
私がセコイアSRTを選んだ理由に
アタッチメントブリッジが使えるという
目的が有った。
これはまさに楽々倍力構成を使うための
手段のひとつだった。

何かリフティングって簡単に考えるけど、もの凄くリスクがあると思う。
アホなお店でウインチとか大々的に紹介して売ってるけど、リフトの前に覚えるべき事が山ほどある。ベーシックを習得していれば、次の段階のリフトはスムーズに移行できるけど、結局力も方向も重力も知らないで、ただグルグル回せば44倍力って、短絡のアホが考えそうな事だね。
スタティックリギングで使うならまだしも、引っ張り上げて引きちぎるみたいな使い方はリフトとは言わないからね。
機器もすぐぶっ壊れるよ。
リフトした後に動かないシステム作らないと危ないよ。

リフトが安全な訳じゃなく、あまり方法が無い時に、いくつかの中ではリフトが相応しいってことだからね。

この場合は、人を持ち上げる事をテーマにしてるから、ツリーリグじゃないんだけどね。

自分のシステムに倍力組み込むと、チョイ登りチョイ降りがめっちゃラク!あと目の前をスッキリさせたいときとか、あえてシステムを身体から離す必要がある時、戻りが手だけで出来るから便利よ。

私はクイッキーと5.5mmのケブラーコードで簡易倍力装置作っていて、基本エマージェンシー用だけど、ラクしたい時に使ったりする。
厳しいタスクになりそうな時に、密かに忍ばせている。
それをどっかで見たか、真似したか、Dビナと6mmのアクセサリーコードでやろうとしてたアホが居た。大方しみったれで有るモノで構成した感じだけどね。
まあ伸びちゃうからそんなに効果無いし、高倍力にしようと何回も巻いたらコードがお互いを締め殺してロスや無駄が多く、その効果が得られない。って事知らないからね。
しかもアンカーが離れてるから結局寄るだけって、目的も機能もおかまい無しに形だけそれらしく見える、エセ倍力だったからね。

こういうのどこかで見たか?自分の都合良く訓練して出来た!って自己満足に浸りきったアホだから、結果が得られないだけなんだけどね。
何かそれらしいモノ持ってたって、出来なかったらアレッ?アレッ?って同じ事何回もやって時間と体力だけ奪われて、結果が得られない。

徹底的な検査を実施する個人は、検査する機器に関する適切な実務経験と理論的知識を持っている必要があるよ。
客観的な決定を下すことができるように、十分に有能で・職務から独立していて・公平でなければなんもならないよ。

終いには一度も使った事無いAZTEK出して来てやろうとしたから、止めたけどね。

2021年4月23日金曜日

エゴ剪定とロードキル

先日ある仕事で庭の剪定に行った。


施主の庭にはヒバが有り、そのヒバの
落ち葉が近所の迷惑になってるらしい。
要望は、ヒバの葉は年中少しづつ枯れ落ち、
風で流され他所様の玄関前に流れ飛び、
ソコの主人がアスファルトの隙間を爪楊枝で
こそぎ1本の葉も許さず片付けるらしい。
それを見せられていると、
気持ちが沈み何とかしようとなったらしい。

でも施主の庭にはヒバと桜と紅葉があり、
野鳥が来るのを楽しみにしており、
落ち葉で他人に迷惑を掛けたくないから
ヒバは伐りたい、でも桜と紅葉は残したい。

全く勝手な人間の都合だけの剪定を希望。
ヒバ無くして風通しが良くなったら、
桜や紅葉の落ち葉は増えるかもしれないよ。
ちょっと先のことも考えた方が良いよ。

中途半端な生け垣のように植えられたヒバは、一切手入れされず、しかも下だけ刈られているので目隠しの役目も果たさず、意味の判らない状態で放置されてる。施主の要望は一定の高さで葉だけが無くなるように断幹する、エンピツのように幹だけが残り、実にみっともなくなると思う。しかもヒバは旺盛なので、棒杭並べたように剪定しても、直ぐさま芽吹き暴芽して再び葉が茂り、前より余計みっともなく落ち葉が増えるライオンテールになることが予想できる。

伐った所からボワっと小枝が生えて、飛ぶ葉っぱの量も多くなるから、掃除が余計大変になる。落ち葉が出ないように施工するなら、根元から殺して伐採した方が良い。でも殺すことは忍びないらしいけど、活かさず殺さず中途半端に伐ると、今後もっと悪い方に向くことが簡単に予想できる。それに施主の言う通りボッコにしても、非常にみっともない状態になり、桜も紅葉も風当たりが大きくなり、根本的な落ち葉対策にならない。ってことを説明しても聞く耳持ってくれない。
ヒバは成長共に古い葉が枯れて来るから、生け垣にするなら枯れの部分を自分で摘んで手を掛けて手入れしないと良くならない。剪定の道具が無くたって、手の届く高さに揃えたら、はさみで切るか指で摘めば良いと伝えると、それは面倒臭いから根元から全部伐ってくれと。全く自分勝手なその場シノギの考えで、生き物を殺す施業に疑問すら持たない。 今のヒバは風よけ陽よけになってるから無くすと、避光性の植物は乾燥でダメになり、庭の歌壇や畑の土埃が舞うこと間違いない。洗濯物だって汚れるし、野鳥は来なくなる。
話だけ聞くと、ヒバを無くしても、誰にとっても善き施策にならない。
しかし今目の前の問題に対処しなければ施主の気が済まないらしい。
他のアイデアを提案しても、一切聞く耳を持たず、とにかく伐ってくれって感じ。
ソコに住まう人間のエゴで、木を植えて、一切適切な管理をせず、困ったら生き物を殺すと言う意識は無く、ただ眼先の伐採を選ぶ。

こうなったら、いわれた通りやるしか無いんだけど、マイナスを一旦ゼロにするだけの仕事は忍びないね。直に別な問題が露呈するのだが、聞いてもらえなければしょうがない。


自分のエゴで生き物を殺す。
一瞬の見栄えのために生き物を殺す。
俺が植えたものだから、 俺がどうしようと勝手だ。
そういう行為に疑問も持たない。
言われた通り施工することは出来ますが、
この先の豊かで潤いのある生活が、
望めないことを言っても
眼先の問題だけを何とかする。

そして作業が終わると施主は
「寂しくなった」と言った。
そんな事は判りきった事で、
そうなる事を何度も確認して
再三助言していたし、
明け透けに見通せるようになった庭を、
せめて「スッキリした」って
言って欲しかった。

手を汚さず生き物を殺す指示を出して、いざ殺したら、寂しくなったって、始めから判りきった事なのにどれだけ身勝手なんだ。
コッチは指示通り殺戮を行なって、殺風景になったとか言われたら立つ瀬が無い。
誰も徳をしない。

長い事生きてきた生き物を、一時の自分の都合だけで簡単に排除する。
きっとまた近所の目を気にして、不都合が生じるだろうけど、
今後どういう自然の変化が起きても知らんよ。
もうこういう仕事はやりたくない。

夕方になった帰り道、野生生物が道に飛び出してくることが予想できたので、ゆっくり走っていると、後からハイエースが近づき、もの凄い速度で追い抜いて行った。
まもなくセンターライン上に、うずくまるアライグマを見た。
恐らくハイエースに引かれたのだろうが、まだピクピク動いてる。
人間社会ではヒトを殺すと咎められるが、野生動物を殺しても咎められない。
ハイエースのドライバーは「くそっ!クルマ汚れた」くらいの意識しか無いんだろう。

アライグマは、人間の勝手で野生化して、野生化したアライグマの問題もある。
でもその動物は人間の勝手で野に放たれた動物だ。アライグマ自身には何の問題も無い。 アニメで一時期可愛い!ってもてはやされ、それをペットとして販売する人間が居て、凶暴な生き物を飼いきれなくなった飼い主が、殺すのは可哀想だから、何処かで生きろよって、人間の勝手な都合で野に放たれた。

人間の都合だけで生き物との共存とか関係なく経済的にメリットがある所にアスファルトの、スピード出してくれと言わんばかりの整備された道路を作る。
野生動物も、今まで生きてきた外敵も自然の摂理にも及ばない、考えられないスピードの外敵に襲われることは予期してないだろうし、見たことも無いツルッとした危険地帯を横切って渡っていると、突然ロードキル。

人間社会で他に迷惑がかかるからって生きてるヒバを、殺す。と同じだな。

何時でも人間の都合だけで、しかたないとか、自分たちに対する言い訳ばかりで、自然を無視して、条件も状態も考えずに、とりあえずの対処をしようとする。

俺にはどうしようもないことけど、つくづく目先の利かない、人間にはなりたくない。

2021年4月22日木曜日

日常

12.1.1 Climbers must receive training that ensures they can select the correct PPE for the circumstances and know how to use, maintain, transport and store it. 
12.1.1 クライマーは、状況に応じて正しいPPEを選択し、その使用・保守・輸送・保管の方法を知っていることを確認するトレーニングを受ける必要があります。


道具は日々使ってると当然ヤレて来る。
自分では道具達の劣化に気づかない事が
他人に指摘される事もある。

もちろんログブックで確認もするし、
ロープバッグにしまう時、手で触って
おやっ?と思ったら確認するし、
振ったり、揉んだり、ピンチテストするし、
雨に当たって汚れたら洗濯するし、
しまう時にキンクしないように確認するし、
金属製品が機能を果たさない場合もあり、
開け閉めでヒンジの部分を確認するし、
アルマイトが煤けた部分を触診するし、
ホツレやメクレを確認するし、
使い終わったら次ぎ使うときの事を考え、
大事にしていればこそ、
チェックは欠かせない。
ある人間が、バッグからロープを引き出したら、、全てのロープに結び目が出来ていた。ランラードの落とし止めワイヤーが千切れて紛失していた。
アクセサリーコードで、耐荷重を受け持とうとしていた。

あれっ?おかしいな?いつもは大丈夫なのにな?どうしてこうなってるんだろう?
そんなこたぁどうでも良い。全ての道具を使う前に確認するのは当たり前じゃないのか? 他人に借りたものでも確認しないで使っていたら、自分が壊したのか、壊されたのか、判らなくならないのか?だからログブックじゃないのか?

そもそも使い方以前に、その道具がPPEとして大丈夫なのか?という疑問を持っていないと、何をやるにも出来ないと思うのだが。
昨日出来ていても、今出来なかったら終わりじゃないのか?
特にレスキュー使用を考えている道具が、何もチェックされていないって、それでタスクをこなせると思ってるのか?誰か他の第三者を救えるのか?形骸的にレスキューキットを持っていれば良い事では無いだろ!
整合性の無いコンビネーションだったり、目的に合っていなかったり、自分の都合の良いようにある部分だけ抽出して、その道具がさも実行可能なデバイスであるかのように振舞うのは、自分がケガするのはもちろんだけど、他人を怪我させるかもしれないんだゼ!そういうコトが恐ろしくないのかね?

俺はイヤだから、自分で確かめておくね。のっぴきならない状況で「あれっ?」とか思うのはイヤだね。自分が出来ることはとことん危険に向かないようにしておきたいね。道具の事は地上で出来るもんね。ヤバい条件以外の、平時にチェックできるもんね。

ギアチェックしてると、いろんなコトが判るよ。

デバイスの煤け具合で、何処に負荷がかかってるか判るし、
どんな使い方した時にこういう変化が出来るとか、
あの時に泥喰っちゃったもんなとか、
いろんな事が判るよ。

そこで自分の使い方の悪い点が見つかり、改善点や不具合を修正できるよ。
破棄基準も判るよ。
とりあえずコウしよう!と思った事でも後からそういう障害に気付いたら、改善策も検討できるよ。

YouTubeみて手に入れて、マニュアルも確認せず適当に使って、その他の整合性も確かめず、全く自分の都合だけで、GRCSのベース曲げちゃった人間知ってるよ。

ケガしなければ良いけど、それは今日かもしれないぜ。明日かもしれないぜ。
特にPPEは今日ケガしなかったコトは、ただの偶然かもしれないぜ。
たまたま上手く行っただけかもしれないぜ。
明日同じ事が出来ないかもしれないぜ。

クライマーは状況に応じて正しいPPEを選択し、その使用・保守・輸送・保管の方法を知っていることを確認するトレーニングを受ける必要があります。

日常的にチェックして、プラクティスで気づきがあり、整合性を確かめていれば、おおかたのミスを先送りできるよ。

2021年4月21日水曜日

Bull Shit Jobs

5.1 All climbers involved in arboriculture have a responsibility to promote good occupational health in the workplace. Self-awareness among climbers and ground staff about their own health and how to reduce the chances of long-term sickness and ill-health will help develop a positive culture in the workplace.
5.1 高所樹木作業に携わる全てのクライマーは、職場の良好な労働衛生を促進する責任があります。クライマーと地上スタッフは、自分の健康と長期的な病気や不健康の可能性を減らす方法を認識することが、職場での前向きな文化を育むのに役立ちます。

個人が働きたいからって20日間以上も連続で働かせるという、とんでもない馬鹿な経営者が実際に居る。生産林業方面の何とか協議会とかのトップの役職の人だ。
職場の良好な労働衛生なんて考えず、本人が働きたいからって言って連日の現場に、しまいには落ちて怪我をさせる。本人が希望すれば何でもやらせるような会社ってどうよ。 働きたいって言うのは、給料が安いからじゃないの?
働きたいって言ったってそれを止めるのが経営者の役割じゃないの?


会社の状態とか社長の都合で、
ブルシットジョブで無理ヤリ稼がせる。
確かに本人のミスが有ったようだが、
その本人にミスを促したのは、
会社だ。経営者だ。
重大事故を起こした本人も
「自分のミスで会社に迷惑を掛けた」って、
自分が殺されたかもしれないのに
会社を擁護する。イエスマンにも程がある。

それを許す会社ってどうなのよ?
良好な労働衛生云々の話じゃなく、
ヒトとしてどうなのよ?
ソコは相変わらず、登る人イチバ~ン!って、グランドワーカーの待遇がとても低い。地上班は登らないんだから日当だって安くて良い。
地上の人を誰も信頼しないから、誰にも信頼されず、現場に何人も入っていても、結局作業をしてるのは1人か2人。整合性も無い道具使って、登ってどうやるかも、何をするかも判らないから見てるだけ。何か降りてきたら玉切る。その場シノギの場当たり作業。

事故の報告見たら、驚いたね。俺が描いた画を使うなや!
事故が起きたのは人的要因だけど、環境も機材も第一組織の要因が一番の原因なのに、良好な作業を模したイラスト使うなや。
無断転写厳禁って書いてるだろ!
まあ文を読まないで、画だけ見て真似する人だから、字が読めないのかもしれないけど。

これは危険以前の、組織要因というか、職場での前向きな文化を育むもなんも無い。

危険な方を向きやすい自分を知って、職場としては可能な限り危険から遠ざかるように、社員と話し合い、検討し、善き方向に導く事が組織だと思うが、ソコの社員が社長に対して意見をして改善使用としたら、現場を外され閑職に追いやられた。
恐怖と好意で、社員を締めつけて、自分帝国を築く。
他の社員だってそういう事実を見ていたら、我が身が大事で誰も意見を言わなくなるから、ますます危険な方に進んでしまう。
これは一種の文化かもしれないけど、ヤバい文化ですね。

2021年4月20日火曜日

時間的制約

2.5.2 Where operators feel insufficient time has been allocated to a task, or where the safety of operations is jeopardised because of a shortage of time, they have a responsibility to stop work and contact the competent person/health and safety representative to raise their concerns. 
2.5.2 オペレーターは、タスクに十分な時間が割り当てられていないと感じた場合、または時間不足のために操作のセーフティ性が危険にさらされていると懸念する場合は、作業を停止し、担当者/セーフティ衛生担当者に連絡する義務があります。

実際に作業に関わる全員が、適正で相応しい時間配分を検討して皆が納得して承認を求められますが、その実体は、いい加減な経営者が、他所に仕事をとられないように、一番安い相見積りになるように構作する事が多いです。

仕事を取ったとしても、コストを抑えるため実際に厳しい時間配分になる事が多いです。経営者や現場見積りをする人は、最悪の事を予想して見積もらなければならないはずなのに、全てが上手く行き何のトラブルも無い事が前提になることが多いです。
そんなのは見積りって言いません。ただの経営者の希望です。

だいたい、相見積りを取って、価格で競争させるような仕事は、基本的に誰でも出来る仕事です。誰でも出来るから相見積りになるのだと思います。



経営者が自分たちが行なう仕事を
安く見積もるということは、
労働者をバカにしてます。
ウチの会社が行う作業は安い作業だと
考えているはずです。
仕事を取って儲かるのは
経営者だけかもしれません。
使い捨ての安い労働力だと
考えてると思います。
誰でも出来る仕事なら、
もし壊れて使い物にならなければ、
次の安い労働力を捜せば良いのです。
そういう会社を愛する作業員はアホです。

だから作業員は、
安くて辛い厳しく危険な作業で、
命がけになるのはナンセンスです。
しかし、おいそれと転職は出来ないと、そういう人を何人も見てきました。
実際にはそういうコトなんでしょう。

安くて辛い厳しく危険な作業を行なうために、急いで命を削る事は無いので、そういう経営者に何と思われようが、自分のセーフティを自分で構築して、出来ない事は出来ないでイイんじゃないでしょうか?
そんなチンケな会社に義理を感じる事も無く、トロいヘタクソ役に立たないと思われても自分の身を守りながら行なえる方法を模索するべきで、それは会社のためではなく自分のスキルを磨くために会社を利用してやるくらいの気持ちで、ゆっくりセーフティにやった方が自分のためになると思います。
そんなクソみたいな会社でも、現場が有るという事は、スキルを磨く機会はあると思います。職長や監督に何と言われようが、俺はこの会社を利用して自分を磨くんだと思っていれば、辛いタスクも自分の糧に成るなら頑張って、自分が他の人には出来ない理に適った作業を行える自信がついたら、さっさとヤメれば良いんです。

樹上作業は、数をこなす仕事では有りません。

そのクォリティが高くなれば、見ている人も必ず居るはずです。
見ている人が評価してくれれば、クォリティが高い仕事が来るようになります。
自分の質を高める事で、ブルシットジョブから抜け出す方がイイんじゃないかな?
誰でも出来るなら、誰かにやってもらえば良いんです。
自分じゃなくたって出来る仕事は、誰かにやってもらえば良いんです。

自分じゃなきゃ出来ない仕事を突き詰めていく方が効果的です。
日銭は稼げなくても、ケガせずに続けていけます。
続けていける事はゆくゆくは儲かります。

今は命がけで行なう特殊伐採の人が横行してますが、そのうち居なくなります。
ケガして働けなくなるか、疲弊して辞めちゃうか、死にます。

だから今がチャンスだと思いますよ。
今からちゃんとやっておけば、おかしな特殊伐採の人とは差がついて、質を求められる仕事が出来るように成ると思いますよ。

労働者を安く買い叩くような厳しい辛い仕事より、時間に余裕が有り、よりセーフティに目的を果たせるように、その仕事の質を上げた方が良いですよ。

今から始めれば、すぐ追いついて抜けますよ。
空師が淘汰されたから、ツリーケアを輸入しなきゃならなかったんだから、
空師の真似をして、ツリーケアの道具を使ってたらそれこそ整合性が無い事になるよ。
淘汰される人たちと同じだよ。

自然の摂理に適ったタスクを、粛々とこなす方が良いよ。

2021年4月19日月曜日

ワークショップ2

前回に引き続き次のワークショップ。
ハシゴや脚立じゃなく、スローラインを投げて、実際に木に登ってみよう!


生憎外は雨の荒天なので、
本当は実際に木に登ろう!
って訳だったが、
外はちょっと適切じゃなく、
条件と状態を鑑みるのが、
自然を相手にする作業なんで、
こんな日はしょうがない。
室内で今後に活かせる
Tipsや考え方を
実践形式で色々紹介する。

スローラインは外で投げるのが一番だが、木を相手にすると、みんな判りやすく他の人にぶつからないように、バラバラに散らばって投げようとするけど、
実際の作業では、電線や通行人を意識して、コールや注意点をシビアに、複数人で同じアンカーを次々に狙う方がタスクに相応しい。
厳しい条件でタイトな目標を確実に仕留める方が、バラバラでやるよりよほど練習になり低い目標で確実にコントロールする方が仕事に適したプラクティスになる。

アホな特殊伐採屋は、自分はスローがヘタで、、、とか言うけど、それは練習してないからだよ。本番を想定したプラクティスをしてないからだよ。
パチンコとかキャプテンフックに頼るやつらは、基本が判ってないヘタクソだよ。
登ることだけがツリーワークだと思ってるよ。だから仕事の二割しか進めないんだよ。

段取り八分。って言うでしょ。
段取りをすっ飛ばしたら、良い仕事なんて出来ないよ。

車通りの多い、周りの通行人に気をつけて、電線に気をつけて、植栽に気を使って、力よりもコントロール優先で、確実に仕留めるつもりで、狭いターゲットで練習してない怠け者だよ。ヘタクソじゃなく怠け者だよ。

セッティングでもトラブルが多い。

ヘタクソだから、ロープスリーブしか使わない。って人間が居るけど、それなロープスリーブで出来るような簡単な仕事しかしてない証拠だよ。
樹上で際どい事をしてない証拠だよ。

少ない耐荷重アンカーを効率良く使って身体を安定させるような事が無いからだよ。
ロープスリーブでは自分のリスクが増えて、姿勢制御が難しいコトを知らないからだよ。
ひとつのシステムしか使ってないから、2系統で片方荷重が抜ける経験が無いからだよ。
アンカーポイントがズレて変な所に気を使わなきゃならない経験が無いからだよ。
スリーブよりも格段にリングセイバーの方がメリットが大きい事を知らないだけだよ。
天辺の際どい所まで行かないから、ストロークを出来るだけ上げたいとか無いからだよ。 自分アタッチメントポイントを出来るだけ下げて、より上に行く事が無いからだよ。
ただロープにぶら下がって、片手でコガルくん振り回してるだけだからだよ。

作業性の向上のために、難しくてもトラブルが多くても、リングセイバーを使うという選択ができない人は、それなりの仕事しか出来ない人間だと思うよ。
だいたいアレはレクリエーションの道具だからね。
そんなモン使ってるのは日本だけだからね。誰かの陰謀か呪縛だからね。
トラブルが多そうな時には、最初にロープスリーブで登って、リングセイバーに架け替える事が多いよ。それほど重要な武器だよ。

脚立やハシゴで行けるポイントでも、スローラインにしてもリングセイバーにしても、低くい所からプラクティスする必要があるんだよ。
ただ低い所で何回も練習するんじゃなく、自分で難易度を上げる効果的なシバリをつけてシミュレーションをプラクティスするんだよ。これは何時でも何処でもできるよ。
そういうコトをやっておかないと、いきなり高い所に掛けようとしても出来ないよ。

高い所はクレーンや高所作業車で行く!っていうアホが居るけど、高所やクレーンで行けない所に行く知識と技術なんだよ!
脚立が届く所は、今まで通りの地下足袋でやって、できない所は高所に頼って、そこからロープを使うって、それがどんだけ自分の都合の良い野望か知らないとね。
いきなり高い所で失敗するだけだよ。
今までどれだけいい加減に危険にやっていたかに気づかないと。
それが高所では出来ない、ちゃんとしたセオリーで基礎から組立ててないと出来ないよ。

すぐ限界が来るよ。

会社がそういういい加減な会社で、無理矢理登らされて危険を感じてる人が居る。そういう人に適切な考え方を伝えるワークショップは本当に楽しい。

そういう点で、30代メインのこれからしっかり始める人たちが、集まってくれた事は非常に嬉しい。若いから飲み込み速いしすぐに上達するし、漢祭の危険な勲章ぶら下げてる、適当に覚えて利用してやろうっていう、飲み込みの遅いジジイは寄って来ないでくれ。
ヤバい特殊伐採の奴らが作った頭がおかしい常識をぶち壊してくれ!
ブレイクスルーじゃ、パラダイムシフトじゃ!

2021年4月18日日曜日

出来ればイイ!

何だって出来ればイイ。そうやって考えれば、どんなモンでも使って良い。結果が上手く出来れば何だってアリな人には何を言っても伝わらない。


その人個人が怪我をしたり死んだりしても、
それこそ自分が由るという、まさに自由だ。

コレで出来るんだから何も間違ってない!
己の利益優先で他人に紹介するのも自由だ。

しかしソレが勝手な方法論だと言うことを
知らずに簡単に真似をするのは、
ちょっと違うと思う。
みんな何がヤバいかを知らないで、
誰かがやってること真似すれば良いと
思うのは危険だ!
と言う事を知った方が良いよ。

脚立で、メットも被らず、サンダル履きで、
ひじ延ばしてやっと届く枝を切る。
これは危ないと思うかもしれない。

私から言わせてもらうと、度合いこそ違えど殆どの特殊伐採の人はコレと同じだと思う。
判りやすい危険としてこういう写真を撮ってみたが、本当に恐かった。
誰が見ても危ないと思うかもしれない。
ここがポイントで、良く知ってる危険はアブナイっていうクセに、特殊伐採の人間は良く判らない危険を、さも知ってるかのように振舞ってるだけだろう。

何かそれらしく見えたって本質的な危険には何の違いも無い。
モーション履いて、プロトス被って、アーバープロの靴履いて、何とかランナーで登ったとしても、こういう危険な行為と何ら変わらない。
誰かに安全って言われた事を真に受けたり、YouTubeで見たり、胡散臭いお店や講習で紹介されたり、だからこれで安全って思ってるかもしれないが、
サンダルがアーバープロになっても、危険の本質は何も変わらない。
モーションやプロトスだって、整合性の無いモノで組んだシステムも機器の適合性も無ければ、サンダル履きと一緒だよ。
メッシと同じシューズ勝手も同じプレイは出来ないんだよ。

そういう危険がすぐそばに在ることを意識してないと、足元を掬われる場合もあるし、有名メーカーが作ったものだから何時でも完璧に作動してくれる、長年使っていても常に買った時のクォリティを維持している、と思ったら大間違い。

このロープの強度は6,300lb.ある!って言っても、
メンテナンスしてなければ、直に強度低下するよ。
いい加減に使っていれば、直にダメになる。
キンクを放っておいたり、紫外線にバリバリ当たる保管だったり、クリープ減少が加速してたり、雨の日の作業で湿ったまま翌日使ったり、エネルギーを抜かずに連日の作業で使っていたら、そりゃカタログデータなんて直に失うよ。
一度でも過荷重がかかれば、その製品のカタログデータはただの幻想でしかなくなる。

中華プロダクトは別として、信頼のおけるメーカーの製品だから安心なのではなく、その人が使っている使い方やメンテをしてる履歴を知っていれば、ある程度信頼できるけど、いい加減に使っている人の道具は一瞬たりとも信用しない方が良いよ。

特殊伐採の人はだいたいそうやって仕事している。それでもイイなら一向に構わないけど 一瞬に命をかけられる人には、作業方法やタスクの小技を伝えたくないね。
ちょっとした事が、作業の効率を上げたり、少しだけ楽になったり、そういう眼先のコトだけで作業全体の効率や、理に敵った方法論や、セーフティは担保できないよ。

よく登り方だけ教えろ!俺は何十年も造園やってるんだから、登れてソコに行けさえすれば充分に仕事ができる!みたいな人がいる。
俺の出来てる事は教わらなくていいから、出来ないやり方だけ教えろって
手っ取り速く仕事ができれば、セーフティなんて関係ない。
第一お前の言う事なんか知らなくても俺は今まで安全に仕事が出来てる。
そのためにどんな道具を買えばイイとか、どんなやり方をすれば良いかだけ教えろ!

そんな奴は100段ハシゴとか20mの脚立とかで仕事をすれば良いのだ。

ロープ使った高所樹上作業は、脚立やハシゴと根本的に違うということを理解しないと、自分が今までやってたハシゴの延長線上にロープが有ると思ってたら大間違いだよ。

そういう人に私は「ドローンを買えば良い」って言う。
オペ込みでヘリコプター買えばイイんじゃないの?
サルを調教して仕事を教え込めばイイんじゃないの?

根本的に考え方が違うのに、自分の作業の延長線上にロープが有るって思っちゃってる。
そしてなまじ通販で色んな道具が買えるし、YouTubeを手本にすれば何でも出来るって思ってるし、如何わしい商売人のウソを信じたり、
自分で通販で道具買って、YouTubeで勉強して、やろうとして、やっぱり基本的に何にも出来ないから、その最初の一歩だけ教えろって言う。全くお門違いだ。

ロ-プレンチのSRTで、ロケットシステムでスルスル素早く楽そうに登る人を見て、これだ!このやり方を教えろ!って、そんなもの教えたって出来ねぇよ!

2021年4月17日土曜日

ミニマムシステム

自分では本当にイヤな気持ちにしかならないのでYouTubeを見ることはほとんど無いんだけど、先日の泊まりがけの講座で使ったスライドスクリーンの大画面で、知り合いが教えてくれたジジイになってから始めた造園屋ユーチューバーの動画を見た。
酒の肴としては楽しく見られたけど、ミニマムの木登り作業ってマルチセイバーとCEランヤードだけでやってるらしく、、ん?スローラインすら使わないのか?って思ったけど、とても興味深い内容だった。

ほう、マルチセイバーを使って複数支点のシェアリングアンカーで荷重を分散させるのかと思ったら、真ん中のリングプルージックを外してた。カッコいい!
要は、マルチセイバーは1.5mくらい有るから、その両端を使えば75cmくらいのストロークになる。素晴らしい発想。真ん中のリングプルージック要らないんだ。

CEランヤードのコネクタ部分のファクトリーアイが酷く傷ついていて、コレはどうしてかなって思ったら、おもむろに小さい方のリングに無理矢理突っ込んだり引き抜いたりするから、ソコが干渉してメクレるようだ。
リトリバルコーン付けて回収してたけど、使わなくてもこの末端ならハズれるじゃん!

そして案の定ハシゴで登って作業が始まった。

そうだな、ハシゴで3mくらいまで登って、マルチセイバーの両端使って10mのCEランヤード使えば、高さ8mくらいまで作業出来るもんね!
まあもちろん1系統で、上がるまでの確保は何も無いし、ハシゴすら止めてないし、架け替える時には枝の上に立てばイイ。そしてコガルくんで手を伸ばせば大概のことは出来る男らしいね。コレで出来る作業多いもんね。

世の中のそういう使い方をしている人、使わなくなったリングプルージックをくれ!



ターミネーションの縫い付けてる端っこが、
小さい方のリングに引っ掛かって
タダでは外れない。
無理矢理外すから端っこがメクレてしまう。

もはやマルチセイバーを使ってる意味や、
CEランヤードの目的を失ってる。
そのクォリティを無駄にしてる。

道具の理屈も、
セーフティも、
作業の整合性も、
何も無くたって、
出来ればイイならなんでも良い。
超高級品を使ってればイイ感じに見える。
でも道具をすっかりダメにして使ってる。
事すら気づいてない。

なんか一流の道具を持てば、安全と思ってるのかね?

こういう奴らに長いリングセイバー作って、ECランヤードって15mくらいのコンビネーションのセットで更に高い所まで行ける!って売ったら儲かるかな?
ECはエセの略ね。エセランヤード。

ヤバいことを知らずにコレで仕事ができるって、ソレらしく見える動画で紹介しちゃうのはどうだろう?ヤバいことを知ってて看板や地位を利用してエラそうにイイものだよって自分の商売の都合を正しい方法だって紹介する商売人よりはマシか。
受け手は何を参考ししても構わないし、どうやって怪我しようが関係ないけど、なんかソレらしく見えちゃうYouTubeって恐ろしいね。

この人本人は悪い人では無いかもしれないけど、ソレをひけらかすのは確実に悪い人だよ 何ですぐ自慢したがるかね?

2021年4月16日金曜日

何か違うんだよなぁ。

地元で地域観光づくりって、自然を楽しめる持続可能な体験って、アホみたいな自然喰い潰しのアクティビティを売りにしてる業者が居る。


ワカサギ釣りをさせて、
釣れなかったら
お土産に持たせてくれるらしい。

自分たちに自信が無いから
モノに頼るのはイイかもしれないけど、
生き物はダメだろ。

結果ありきの体験って、
釣れなかった残念ですねって
言えるのが体験じゃネェか?

釣れなかったら、他の何か豊かな
自然を体験してもらい、
お客さまを満足させる事が出来るのが
ガイドさんじゃないの?

お土産持たすって、ただの自然からの搾取じゃ無いの?
エラそうに自分たちはちゃんとやってる風にして、エラそうなお題目の上に自然にやさしい的な紹介をしてる、全く頭のおかしい人だと思う。
他人が作った環境とか観光とか適正化とか持続可能っていうキーワードを利用して、自己正当化してるだけじゃん!他所で考えられた事をことさら大きく自分は正しいとかいうヤツがみっともない。自分の言葉じゃないもん。ウケが良いから利用しているだけじゃん。 クリーンで安全な原子力発電と一緒だよ。

そういう奴が自然をダメにする。己の利益優先で自然を喰い潰す。アクティビティにしなくたって、アクティブな人は自分で楽しんでるよ。アクティブじゃない人を観光で金とって自然を荒らすんじゃないよ。搾取するんじゃないよ。

サーリーのファットバイクはイイね。
何せ一流だもんね。誰が見ても良さそうに見えるもんね。キャッチーだもんね。
アドベンチャーアクティビティとしてはカネになるね。

そういうスタンスの業者とは友だちになりたくないね。俺の可愛いツリーイングを広めて欲しくないね。

あくまで森に親しむ手段としてローインパクトで、お邪魔しますって森に入りたい。

自然を喰い潰す自然体験は好きじゃない。
自然体験といいながら、自然を利用して金儲けしてるだけだからね。

自然と一緒に遊ぶっていう事と、自然に遊ばせてもらうって事と、自然を自分の都合の良いように利用する事と、自然をお題目にして金儲けする事は、全部違うと思う。
なんか違うんだよなぁ。

2021年4月15日木曜日

courant ODIN

俺のセコイアSRTのターミネーションは今の所コレがべたーと思っていた、courantのOLIKオープンリング。が、しかし、使い始めた直後ODINが登場した。

OLIKはチェストクロールの向きがちょっとイヤラシくなる。そして内径が少し小さいとか、筐体自体がアルミ合金だからリング自体が太いなとか、リグや他のコネクタを接続する時も向きや順序がシビアで、もうちょっと内径が大きいと良いのになとか、いちゃもんを付け出したらキリが無いし、使い方の整合性に慣れれば問題が無いと思っていた。

OLIKを手に入れてすぐ登場したODINは、別に悔しくないさって思ってたけど、知り合いがセコイアSRTの懸架用アンカーにそのcourantのODINを点けた。
機会がありその知り合いに、ODINをターミネーションにしたチェストクロール付きのセコイアSRTを履かせてもらったら、、スッゲェいいの!
ステンレススチールだからちょっと重いけど、内径が少し大きいし、スチールだからアルミ合金より細いし、細くなった事でチェストクロールの向きが改善できる。
ちょっと不満に思っていた点が見事に解決している!別に悔しくないさって思ってたけど、とっても悔しい。

チェンジオーバーで、クロールのどっち側に着ける?アンカーの位置がこっち向きだから、ブランチウォークの後に重力方向が変わって身体が回転するから逆に付けた方が良いな、とか思って敢えて反対側にセットすると、チェンジオーバーでリグに荷重を移すとクロールと干渉しやすくロープが引き出し難い。ちょっとイラッとする。
そういうコトが無くなりそう。厳しい姿勢で気を使うポイントが少し快適になるだけで、作業効率が上がり、速くなり、苦しくない。コレはとても重要な事だ。
ってな訳で、


クーラント・オディン
ステンレススチールのイヤラシイ輝き。
トリッキーな動き。
固定は1カ所で更に小さくなった、
T15のヘクスレンチのいもネジ。

上がcourant ODIN
下がcourant OLIK

クロールSでもスムーズだし、
ロープの引き出しで干渉する事も無い。
SRTのチェンジオーバーがすこぶる
調子良くなった。
OLIKは内径が42mmで、ODINは内径が47mm。たった5mmだけど、この差は大きい。

一番大きく違う事が、
OLIKはEN354で、ランヤードの墜落に対するPPEだったけど、
ODINはEN362M。産業用コネクタの墜落に対するPPE。マルチユースのカラビナ扱い。

今までのOLIKは一応支持用のアンカーには適合していたけど、ODINは扱いがコネクタだから、懸架用も大丈夫。やっぱりコレだよ!

自分では今イチしっくりきてなかったけど、様々にやってみた中でそれがベターだって思ってたOLIKだけど、そのシックリこないポイントが解消されたODIN。
恐らく使っていると、いろいろ不具合が有るかも知れないけど、今の時点で私のターミネーションとしては完成形じゃないか!

2021年4月14日水曜日

リダンダント2系統

単純に2つのシステムを使えば、そりゃぁ危険が半分に、リスクは半分になるような気がするけど、決定的に安全にはならない。

例えば1系統で作業していて、それをチェンソーとかで切っちゃえば、そのまま落ちるから、それの対策としてもう1つシステムを使えば良い、と言う訳ではないと思う。
フォールプロテクションとしては、二重の対策をしてるかもしれないけど、決定的にプロテクションになっていない。



多くのワーカーは、ハーネスのブリッジを
使ってターミネーションしてるけど、
そのブリッジが1系統で、
ソコに2つのシステムを点けるだけでは、
ソレはフォールプロテクションを二重に
しただけであって、ソレは2系統だけど、
ちっともフォールアレストにはなってない。
2系統ってそういうコトじゃないと思う。

同じブリッジから2つのシステムが点いた
冗長系リダンダントシステムだ。

むろんリダンダントが悪い訳じゃないけど
ソレはバックアップになってる訳じゃない
ってことは、決定的に安全になってない。

バックアップは独立してないと、バックアップって呼ばないと思う。
1系統がダメになった場合、もう1系統が機能しないとバックアップと呼ばない。
冗長系リダンダントシステムでは、決定的地上に落ちないけど、落下のエネルギーを相殺してくれないので、ダメージは身体に残る。その場合バックアップと言えないと思う。
見た目だけで落下の対策になってるような気がするだけで、それはバックアップとして機能していない2系統システムで、ソレは面倒臭いシステムってだけだな。

人的要因で、自分のシステムを切っちゃうようなミスは防げるような気がするが、実際に樹上でふらついて、危ない!ってハンドルを強く握ってしまって、急に回転が上がりキックバックとかしたら、両方一遍に切っちゃうんじゃ無いの?

システムは2系統有ったとしても、ソレが繋がってるブリッジは1本なら、本当の2系統にはなってない。
ターミネーションしているポイントが1カ所だけだからな。
2つのシステムが見えるけど、そのターミネーションは1つじゃ無いの?
そのブリッジ切っちゃったらオシマイじゃ無いの?
2系統のシステムが残って、身体だけ落ちるんじゃ無いの?

だから最近のブリッジハーネスは、ダブルブリッジで、デュアルシステムにすることを進めているのだと思う。
シットハーネスの落下に対するPPEとしてEN813としては有効だと思う。
でもダブルブリッジだって、デュアルシステムだって、結果EN813で同じ所から出ていれば、その同じ所を切っちゃう事だってあると思う。

だからEN361の胸部や背部のアタッチメントポイントを使う方が有効だと思う。
着いてる所が違えば同時にその2カ所を切っちゃうことはそう多くないと思う。
だから作業にも邪魔になり難い、胸部や背部に、普段荷重していない独立したバックアップシステムを点けるべきだと思う。

作業にしても、同じ所に2つシステムが有ると、邪魔だしなかなか鬱陶しい。
目の前がガチャガチャしてると間違いやすいし、作業量も増える。

私が言ってるP&Bシステムは、基本的にメインで荷重しているポイントは、腹部アタッチメントポイントEN813で1系統、
姿勢制御のためのポジショニングで、側部アタッチメントポイントEN358で1系統、
バックアップはその2つと全く違った加重しないシステムで、胸部や背部のアタッチメントポイントEN361で、完全に独立したバックアップ、万が一の落下エネルギーを吸収してくれるフォールアレストになってた方が、良いと思う。

作業だって、同じ所から2つシステムが出てると鬱陶しく感じるけど、別々なアタッチメントポイントで目的がそれぞれ違う箇所であれば、初心者にも判りやすいし、間違い難いと思うんだけどなぁ。そんなに鬱陶しく感じ無いけどなぁ。
だからフルボディハーネスの方が有効的だと思うな。

今までシットハーネスだけで作業していた人は、作業量が格段に増えて、ただでも厳しい姿勢で手っ取り早くタスクをこなしたいかもしれないけど、だいたい厳しい作業を安定した姿勢で行なうためのワークポジショニングだし、そのためにシェアリングやデュアルのアンカーポイント知識が必要だし、EN813で懸架され、EN358で姿勢制御し、EN361でバックアップするってことは、今の所私の中でもの凄く理に適ってるし、チェックするポイントが分散している方が間違え難く、トラブりにくい。

全部繋がってると思う。

懸架のフォールプリベンションも、ワークポジショニングも、フォールアレストも、全て別々に考えて、整理つけた方が初心者には伝わりやすいと思う。だから始めからソレでスタートした方が良いと思う。

何年か樹上作業していて、一通りことが出来る人は、急に面倒臭く時間がかかることになって毛嫌いするけど、初心者にこのP&Bシステムの本筋とそのロジックを伝えると、何の抵抗も無く吸収してくれる。
そうやって始めた人は、次々と自分のスタイルを確立して、メソッドに取り入れれば、始めはトロいけど、どんどんスピードアップしてくるね。
確実にノットやスローを勉強しているね。
ノットやスローをプラクティスしない人が、特に面倒臭がるね。

変に出来る!っていう自信がある人は、なかなか今までのセオリーをぶち壊せないから、なかなか巧く出来ないみたいだね。スクラップ&ビルド出来ないね。
間違えたくないから、トライ&エラーも出来ないね。

みんな学ぶときは学んだ方が良いよ。今までの方法が適していなければ、ソレをぶち壊さないと新しい世界には行けないよ。

ただでも面倒臭いことが二倍になると考えずに、それぞれ別な考えを取り入れるんだよ。

全部繋がってるから、都合の良い道具とか部分だけ取り入れても破綻するよ。
全部繋がってるんだよ。

2021年4月13日火曜日

ジムニー

私はジムニーが好きで、もう4代目なんだけど、希望する性能も暮らし方も軽で充分なのね。そしてソレにピッタリなのがジムニーだと思っている。



今のJB64も、今だからソレで充分で、
若い頃この車だったら、何じゃこりゃ!
リジッドじゃないのはダメ!
こんなのジムニーじゃない!
って怒ってたと思う。

それでも砂利道に行くし、
泥の急坂を上る必要があるので、
今の暮らし方に合ってるのが
今のJB64なんだと思う。

私の住んでる場所柄だけど、
ドロドロでボコボコの
JA11ジムニーに頻繁に会う。
スペアの所に剣先積んでる人が良く居る。
ソレはもちろん理に適った装備で、
必要だからソウしてたんだろうけど、
最近スペアタイヤを外してる人が居るね。
アレは一体なんなんだろう?
JAF呼べる舗装道路しか乗らないのかね?そもそも電波が無い山ん中に行かないのかね? それならジムニーじゃなく、もっと違う選択肢が有ると思うけどなぁ。

山ん中行く風だけでワックスかかってるジムニーは、ちょっと恥ずかしい。
俺はヘビーデューティだぜ!ってマウンティングしてるつもりなんだろうが、ピカピカの車体で車高上げてると、なんか気持ち悪い。
なんで車高上げてるんだろうね?
見て見てタイヤハウスの裏側までピカピカよ!って訳じゃないと思う。
そもそも泥道に行かないから当然スタックもしないし、サスのストロークを稼ぐためとかそういう目的を失ってる。

無理にモーションで、ブリッジのターミネーションが高い位置で、ヒッチコードを操作するために伸び上がって使いにくくしてる人、居るよね。
登ってる姿見るとFBIが確保した宇宙人のようだ。

それと一緒で、仕事ができる風のヤツが気持ち悪い。色々新しい道具に飛びつくくせに、肝心なコンポーネントに整合性がなかったり、ただ持ってるだけの凄い道具だったり、ひとつ一つの所作が、コイツ考えてねぇなってバレバレのヤツ。
プロトス被って重いし無線使わないから電池外してるヤツ。
リグのメクレやカラビナのゲートやヒッチクライマープーリーのコードが当たる部分が、アルマイト剥げていないピカピカのヤツとか、ちゃんと使ってちゃんとメンテしていて適正に使ってたら、色が煤けてしまう部分って有るよね。
かといって金属の隙間にぴっちり砂ホコリが貯まってるのもどうかと思うけどね。

チェンソーの角が擦れて塗装剥げてて凹んでても、舐めれる程キレイに手入れされてるヤツ、もちろん横刃も上刃もちゃんとヤスられてるのを見ると、おっ格好イイなぁって思っちゃう。本体がドロドロでオレゴンの新品が着いてたりするとガッカリ、新品が一番切れると思ってるヤツだし、刃を変える時にメンテナンスしてない証拠。
そういう人間は、鋸のようにブレードを押し引きしながら切るし、おがくずが出てくる。

ロープだって洗っていたら見れば判るよ。
新品を大事に使ってるなら、大事に使ってるという証拠が見える。
ただ洗うのが面倒だから汚さないようにしてるヤツのロープは見たら判る。

前に一見キレイに見えて、これ何時のロープ?って聞いたコトが有って、もっともらしく3年程しか経ってないと言ってたが、見れば判る程グレージングしてて、ストランドの外側と内側が明らかに色が違う。一見キレイでもそれは信じられなかったので、中の適合性表示のフィルムを引っ張り出して確認しようとしたら、フィルムが加水分解してボロボロ千切れて出せない、バリバリ紫外線に当たってる証拠だし、ストランドを終おうにも、コアがキンクして元に戻んない。(そういえばこの人のロープは、殆どのバッグの中で結び目があった。どういう管理よ!)これはたとえ製造年が新しかったとしても、保管や使用状態が思わしくない、ログもないし信じられない。

確実にソレはウソだ!とは言わないが、エラそうな事言う割りに、タスクを見てるとぎこちなかったり、無駄が多い、テキトーに誤摩化す、言い訳する奴らに多い。
ロープだって洗っていたら見れば判るもんよ。

ジムニーもロープもピカピカ綺麗なヤツは嘘くさい。

外ヅラがいいヤツには、気をつけろ!

2021年4月12日月曜日

Tandem Line Secured M-rig System



タンデムラインを使った
セキュアードMリグシステム

こう言うのをどこで使うの?っていうか、
環境や条件と状態によって
使いたいシチュエーションが有るから
機器のコンビネーションの整合性を確かめ
「行けるんじゃん!」って作ってみる。

だからそんな複雑なシステムを組む
必要性というと、殆ど現実的に無い。

ただコレがとても有効な場合が有るから
引き出しというか戦略の手段として
持っておいた方が良くって
イザという時にギアさえ持っていれば、
よりセーフティに安定した作業が望める。

例えば、ジャストの位置にアンカーが無く、対象の枯れ枝はヤバくて載ることが出来ず、リディレクトの荷重を受け持てるような枝も無く、ランヤードを掛ける所も無い対象は細いけど長い。隣の木に良いアンカーが有るから、予め投げておいたラインを取って、殆ど地面と平行の対象を梢まで移動しながら、面移動だけでは難しいので、移動した後にデフレクションとかで三次移動しながら、短く軽く落としていく。
別系統のデュアルラインでジグザグに動くより、タンデムならあまり身体が上下せずに移動できる。Mリグは両側で操作できるので細かい位置関係を修正しながら、確実に近づいて安定する。時間はかかるけど、こんな仕事に命はかけられず、勢いで出来るほどヤンチャになれず、苦肉の策でやってみた。

イイじゃん!

耐荷重アンカーとして自信が持てないから、セキュアードにしたMリグは、ヒッチコードが4ポイント有るけど、結局操作するのは1本づつだから、それほど難しくない。とってもニッチだけど的確なシステムだ。

時間がかかるのはセットアップだけど、タスクが始まったら、おっかなびっくりヤッてるより確実で早いんじゃないか?
眼先の時間に捕われて、とにかく動いてヤッてるテイの男らしい仕事より確実だし、何より見てて安心だし、ヤバい動きの状態でレスキューになるより、計画が組立てやすい。

今後コウやる作業は殆ど無いだろう。でもまたひとつ道具の新たな使い方がアイデアとして蓄積できた。時間に追われとにかく片付けなきゃならない作業は、新たな戦略も考察できないし、その場でアイデアを考える余裕も無いし、何よりヤバい方に向っちゃうから、やりたくないね。

仕事は40%の力で出来る方が良い。
50%はレスキューのために残しておいて、残りの10%が新しいアイデアを生む。
現場でアイデアを生む事が出来てこそ、Art of Clean Riggingだよ。

2021年4月11日日曜日

ガンカモ



春の一時だけ近づける湿地帯。
ゆっくり動くと警戒されず
けっこう近づける。
雪融けも相まって
湿地帯には湖沼が沢山。
場所によって種が分かれて
ここはヒドリガモが沢山。


カモを見るのもイイが
この時期は猛禽良く会える。
ハヤブサ・ノスリ・オオタカ
そして低く飛んで来た
オジロワシが隣の水溜りに
近づくと、、


慌てて辺りの水溜りからも
一斉に飛び立った。

あ〜あ、でも凄い迫力。

オジロワシは多分
奴らを狙ってないけど
1羽飛び立つと連鎖で辺りの
他の奴まで飛び立つ。
サンクチャリ的に車も入って来れないように、大きなブロックや柵が有り、ここまで来る人は殆ど居ない。よくガンカモが溜まる人気のない水溜りだけど、一年でほんの数日その先の湿地帯の水が引け始める一瞬だけ近づける機会を狙って観に来るのだが、こういう場所は大切にしないとね。
サンクチャリ的に車も入って来れないように、大きなブロックや柵が有り、ここまで来る人は殆ど居ない。

2021年4月10日土曜日

狙いを伝える

今まさにTG:1を手本にして、自分なりに色々検証して、私のTG:1を作ってるんだけど、それ用に写真を撮るのが難しい。

説明的で部分を強調したいならイラストの方がイイけど、それだけでは伝わらない動きや解説にはやっぱり写真が良い。
イラストで表現しやすい事象もあるけど、どうも臨場感が無くなってしまうイラストが適さない場合はやはり写真の方が良い。



こういう風に撮りたいとか、
この視点で見えるポイントを強調するとか、
スタジオじゃ無いから太陽が欲しいとか、
順光になるように時間を考えるとか、
芸術写真じゃなく、
意図と目的を持った状態の写真だから、
時間や天気や状況によって結構難しい。

良いカメラがあれば写真が撮れる!
なんて思ってないし、
そういうシチュエーションや目的が
合致してないと意味が無いものになる。

見る人の立場に成るっていうことは、
なかなか難しいモンだよ。

実際の仕事現場でソレをやろうとしても、自分の考えてる意図になかなかならない。
そして意図通りに成ってると主観で考えても。実際はそうじゃない場合が多い。
一緒に出来るはず無いけど、そんな事は主観で思ってるだけな事が多い

誰かの現場にお邪魔して、写真撮らせて~ってやるのが最もイイけど、それ専門で考えていないと、アングルや構成や目的を失った証拠写真になる。光の方向で暗くなったり動いたり、自分は写真と撮ってる状況も状態も判ってるけど、その写真を見ただけの人にその状況や状態を判ってもらえるように構成する必要がある。

客観的に写真を撮らないと、ただのマスターベーションになる。

客体的な視点を意識しないと、ただのエゴイスティックな凄技の恥ずかしいものになる。

そういう部分をちゃんとディレクション出来ないと、カッコ悪いものになる。

昔はスタジオカメラマンも自然や報道のカメラマンも、銀盤のフィルムだったから、撮って直ぐに確認など出来ない。だからその一瞬次の瞬間を予想してシャッターを切る。
それはセンスとしか言いようがない。残念ながら俺にはセンスが無い。

デジカメが出て来たとき、スタジオではバシャバシャ撮ってすぐ確認して、要望に添った仕上がりを決められる。それにしても光がモノを云う次の瞬間にシャッターを切れるのはやはりセンスだと思う。

この人は宝石を撮らせたら凄い!とかタイヤを撮るならこの人だ!っていう専門的に特化したカメラマンが居たね。
デジカメの普及により、そういう良質な写真が求められなくなって、有れば良い的ないい加減な写真が増えて、ちょっとイヤになる。
レストランとかでも、色が煤けた光が廻ってない無いアングルもおかしい料理の写真を見ても「美味しそう」ってならない。ちゃんとカメラマンがプロデュースしてライティングしてディレクションして撮影したものとは比べ物にならない。
けど、ソコに重きを置いてないから店長がカメラ買って自分で撮った写真が美味くなさそうでも、その料理が美味いこと知ってる、見た目に美味しそうな記憶が有る店長は、そのもの自体が変わらないクオリティなら、写真なんてどんな状態でも一緒だって思ってる。 一見さんがその写真だけで判断する客体的な視点を持てない。
それで売上が落ちる可能性があるって客観視しないから、何でも良い。

ただカメラマンのマネして同じ機器を買ったら、同じ写真が撮れると思ってるアホが実に多い。情けないことだけど、ちゃんとディレクション出来ないヤツが撮った写真は自分のエゴしか写ってないよ。

バシャバシャ撮って、一番良い瞬間を選ぶっていうのは、カメラマンじゃなくカメラ人と呼んでるけど、そんな奴らに客観も客体も成れない奴に良い写真など撮れるはずが無い。オレ自身も含めてセンスの無い奴が道具だけ買っても良いものにはならないよ。
だから時間がかかっても、ひとつ1つ組立ててディレクションして、自分の狙いがその写真だけを見た人に伝わりやすい方法や手段で撮るんだけど、巧くいかないね。

自分の仕事中にそんな事出来ないよ。

ついでに出来ることじゃないよ。

そんなアホどもに仕事を奪われるカメラマンが可哀想だなぁ。

珍しい野鳥に群がって、でっかいバヅーカ砲で、バシャバシャ撮るカメラ人の意味が判らないけど、そういうんじゃなく、目的があるからね。芸術はただ数打ちゃ当たるっていう証拠写真じゃないからね。

野鳥だって、群がるカメラ人が迷惑してるかもしれないっていう客体の気持ちを持って、周辺環境にとっての迷惑を考える客観の気持ちを持っていたら、あんなに暴虐武人に振舞わないと思うが。

2021年4月9日金曜日

防災

先日私の住む自治体から「防災マップ」っていうものが届いた。

それは万一の災害に備えて対策しようとする「ハザードマップ」的なものだった。

もの凄い違和感を感じてしまった。


防災って、ちっとも災害を防いでないし、
災害が起きた時の対処案、対策案だろ。
それも御用学者が数字で予想した対策だろ。

基本的に防げない災害に対し、
あたかもコレで安心とばかり一様な対策
というか逃げ道を、暴力的にカッコ悪い、
これ見よがしなデザインでフォントで、
立派な紙使って厚い印刷物に仕上げたのだ。

俺は正しい!って前面に打ち出した対策を、
恰も防げるように「防災」って言うなよ。
防げるような幻想を感じさせるなよ。


例えば火災は人的要因で防げるものもある。火災を発生させないことが防災になる。
でも地震などの自然災害は防げないだろ。
本当に河川氾濫のための防災って言うなら、ダムを見直したり、有効なかすみ堤とか、開発だけじゃない取組みが有って、その上でハザードマップを利用した災害対策なんじゃないか?それを「防災」って何処まで厚かましいんだ?

火の元を各々が始末して、火災が起きないように防ぐことと、
川が氾濫した時に何処に逃げる、ってのは、根本的に違うと思う。
対策は対策で、ソレを防ぐために出来てはいないぜ。

しかもこんな立派な冊子作って、クソみたいなデザインで、厚い紙使って薄っぺらな内容で、防災って、おかしいだろ!
役場と結託してる地元の印刷屋が儲ける手段で、安全対策してるというテイで庶民に逃げ道を教えて、防災とはバカにするのもほどほどにしろ。
地元の郷土資料とか意味無く重く厚い紙で薄っぺらな内容で、疑問を待たずに小学生に持たせ、教科書や資料でランドセルが一杯になって苦しめさせるなよ。

最近実質無料とか、実質ゼロとか、耳障りが良い手法でケムに巻く方法が横行してる。

CO2排出実質ゼロって、CO2を出す元をどうにかする訳ではなく、巧みな計算で排出量が 相殺される事が正しいみたいに言われるのがおかしいだろ。
CO2を出さないようにすることが、先決だろ!実質じゃなく、本質ゼロにしろよ!

カーボンオフセットとか、オフセットして眼に見え難くするだけだろ!
排出量は変わらないけど、カネで解決して誤摩化して、自分は自然にやさしいとか言ってるんじゃないよ!嘘くさい植林活動とかで誤摩化すなよ。

持続可能な取組みって、それは役人が自分の任期以内話じゃないのか?
何世代もソレで行けるのか?SDGsとかって言ってケムに巻くなよ。

防災は、その根本を防ぐから防災に成るんだろ。
災害が起きたとき対策は、防災ではないよ。

川を護岸で直線化し、ダムばかり作って、コンクリートをより多く使う仕事は、地元の土建屋が儲かるだけだよ。先のことなど考えず、日銭を稼ぐため自分たちで自然を都合良くぶち壊しておいて、その対策を防災ってどんだけイヤラシイんだよ。

持続可能 SDGs 防災 カーボンオフセット 実質ゼロ 安心安全

こういうことを声高に言ってるヤツには、気をつけろ!

2021年4月8日木曜日

エンペラー

先日の天才プレイヤーだけど、簡単なことをチャチャッと出来ないと、そんな簡単な事も出来ないの?って思っちゃうみたいだから、そりゃ下々だって辛いよね。


物理的な事象を天才的に判断して危機管理
できてる人は何の問題もないけど、
天才プレイヤーのやり方や、
YouTube見ただけで同じ事やろうと
しする人が恐いんだよな。

多分そのプロセスをすっ飛ばして
結果が速く出せるみたいに編集された
倍速動画見て、スゲ〜な俺もアレ買おう!
って飛び付いちゃうんだろうな。
そういう行為に疑問を持たない人間が
不思議でたまらない。

単独の強固なボムプルーフアンカーより、
ドンピシャの位置で色んな方向から組む、
FFアンカーの方が好きだな。

ひとつ1つは非力でも、皆で力を合わせた集合体で、時間がかかるけど位置が適切な、理に適ったアンカーの方が良い。恐~いって思いながらヤル事では無いし、恐がりもせず俺なら出来ると思っちゃう人間はどうかしてる。

私は、恐~いって思う人に、恐くない考え方を伝えているが、そういう人は何かを学びに来てると思うけど、親方のシモベに成りたくて、舎弟になろうと集まって来る訳じゃ無いかもしれない。自分と同じ事をさせても要求しても、結局親方以上には成れないし、舎弟だってソウ成ろうとも思っていなければ、親方から吸収できるものを吸収して一定の成果が得られれば、そそくさと辞めちゃうのも当然だね。

帝国から離脱してレジスタンスになるかもしれない。
賢明な人程ある程度天才プレイヤーから学ぶべき事を学んだら、すぐ独立しちゃうよ。 自分の個性を生かした仕事の仕方になるよ。

恐怖と旨味で、帝国に追従する者は、とにかくイエスマンかよほど鈍感な人間だと思う。

エンペラーは自分の考えてる事を指導したって、その人が自分と同じ発想になるとは限らない。エンペラーが納得する方法以外許さないで個性を認めなければ、客体的にモノを考えないで押し付ければ、下々だってイヤにもなる。養成とか指導って一方的な上から目線じゃ付いて来れないし行きたくもなくなる。

特に木に登って、伐ったり倒したりは結果が無くなる事が多いので、一度っきりだから、当然皆プランを考えて、やってみて、失敗する事が超重要で、プラクティスに意味があるんだと思う。だから問題があまり無い、軽くて短い対象で何度も失敗する方が良いと思う。仕事の現場で最終的に失敗しないなら、過程でどんどん失敗してもらう。
時間はかかるけどその方が自分のやり方が身に付くと思う。
自分のセーフティは自分で組立てる必要があるって事を一番に考えて、その過程は各々が決めれば良いってことを、最初っからやってみる。

私のアメリカの師匠は、Art of Clean Riggingってテーマを良く言って、これは芸術的リギングではなく、個性的に整ったリギングだ。
結果は一緒でもその過程が個性的であっても良いし、個性が活きてクリーンな仕事が良いと思う。その個性を潰して、俺が指導するんだから、俺の言う通りヤレ!ってのは横暴だし部下もついて行かないだろう、ってことを客体的に考えられない天才は、苦労するね。

指導や育成って、受け手を意識できないと、長嶋茂雄的になるんだと思う。
そうやって親方一人が頑張ってたら、周りも鬱陶しいよ。

指導や育成って、自分の思いを強要しないで、君たちのアンダーカバーをしっかりやるから自分の思う通りにヤッてみなはれ!危ないときはバックアップするよってやってれば、勝手に育っていくんじゃ無いの?無理矢理自分のレギュレーションを他人に要求しても、ソレは自然の流れにと理に適ったチームにならないよね。

仕事はバカでのろまな集合体でも眼が増えた方が、セーフティになるよ。
逆に親方一人で多くのリスクをカバーしようとしたら自分も周りも息が詰まる。

それともエンペラーになりたいのかなぁ?
自分帝国作って、小ちゃい山の頂点で王様に君臨したいのかな?
ご苦労様。

危ない所を無くして時間がかかっても、仲間とグルーブする方が好き。 エンペラーは自分が思った通り出来ないヤツを見るとイライラして、ライトセーバーですぐ斬っちゃう。トゥルーパーだって、失敗しないようにビクビクして、エンペラーの顔色ばかり気にして、グルーブとは無縁な一人天下。
私は楽曲を作るのにこねくり回して考え抜いてかなかな結果を出せない天才ビートルズより、おう、集まろうゼ!って楽しんでるローリングストーンズの方が好きだな。
技を極めた超絶テクニックのソロプロジェクトよりもガレージバンドが良いな。

ビートルズもローリングストーンズも好きだけど「第二のビートルズ」とか言われるのはイヤだろうな。インスパイヤーされたとしても比較対象がソコだとヤだな。
エンペラーは基本的に一代で終わっちゃうんじゃないの?
その一代で終わったとしても自分さえ良ければ良いのかな?
隣の国の金さんみたい。

2021年4月7日水曜日

天才プレイヤー

ピョンピョン樹上を飛び跳ねるような素早くレスポンス良い凄く天才的な動きが出来て、出来ればランヤードを使わずにソレをヤリたいって言う(ああいう人が空師なのかもしれないが)無茶に命をかける、ボルダラーのように仕事をこなす人がいた。

本人はそれに危機を感じていないし、それでも出来るから良いでしょ!っていう、面倒臭い道具は使わない方が仕事が速くなるって思ってるようだ。


ソリャそうだ。全く持ってその通り。
ランヤードなんて使わない方が速い。

私がビビりながら、2系統3系統取るべく
写真のように色々考察している間に、
スルスル登っちゃう。

だからそれが良ければやってください。
出来るなら何でも良いと思うよ。
出来ればイイなら、いい加減な法律に
スリ寄らなくてもイイんじゃないの?
地下足袋で安全帯で胴縄で、
日本の法律を遵守しようとする姿勢に
疑問しか感じない。

そのくせ海外物の道具だけは揃える。
何でも良いけど出来ればイイんだよ。結果オーライなら、法律なんて関係ないじゃん!
ツリーワークを覚えたいって、私にすり寄ってきても、日本の法律に準拠してないよって言うと「それは困る。日本国民たるもの法律に適合しなければ成らない!」って、
何なんだろうね。どれだけ親方日の丸が好きなんだろうね。
日本の法規に準拠するのは、ホームセンターで売ってるフルハーネスです。
フルハーネスはワークレストレインだから、ロープにぶら下がれないんだよ。

ひょっとしてワークレストレインのフルハーネスでロープにぶら下がってみたら、痛くてしょうがないから、クライミング用品店でフルボディハーネスを買おうとしてるのかね?地下足袋作業でハーネスだけ国際規格適合でも、頭の中身が日本の法律なら、どうしたって自分の都合の良いようにテキトーにやるしか無い。
あんたが事故って身体がくの字に曲がって脊髄損傷になって一生車椅子生活になろうと、国はあなたの仕事を保障してはくれないよ。
日本の法律は落ちた時に機器が壊れなきゃイイんだから。
身体が壊れるのは、保障されてないからね。ワークレストレインのフルハーネスで危険な領域に近づいちゃったアンタが悪い。

日本の法律を守りたいなら、私が言ってるツリーワークとの整合性は取れないよ。っていうと困った顔をしている。

どうしてもそうしたいならツリーワークじゃなく、何処ぞの高所作業特別教育(樹上作業)を学べばイイんでないかい?
それか、何か凄い技術を見せつける講習もあるようだし、強くお勧めされる道具があるようだから、それを買って仕事をすれば良い。
そういうことで仕事が出来ると思うなら、そっちの方をお勧めします。


スパーを使ったリギング技術を宣伝するのはイイけど、そりゃ値段の高いスパーやウインチが売れる方が良いもんね。でもそれは全体の1%有るか無いかの仕事だからね。残りの99%をセーフティに行える知識と技術が良いと思うけど、それは個人の選択の問題だから、より危険で最悪のシナリオが好きならそっちに行ってくれ!

ある人が「うちの会社はなかなか人が育たない」って「育てても、すぐ辞めちゃう」ってこぼしてたけど、恐らく原因はイイ人材が居ない訳じゃなくて、他に原因があると思う。天才プレイヤーはもの凄い特化した部分が天才なんだろうけど、思うに努力で天才になった訳じゃなく、先天的な物理のセンスがあるんだと思う。

身体がどっちに傾くとか、きっとコッチに引っ張られるとか、何となく危険を感じ取れるセンスがあるのだと思う。自分でそれを意識せずに動けるんだと思う。
私なんかてんでダメだから、勉強して取組んでダメな部分を修正して更に疑問が生まれ、繰り返さなければ習得できない。それでも天才の足下にも及ばない。

そういう人は、ハッと眼に物言わす凄技があったり、有無を云わせない説得力がある。理屈を説明してもらっても、私には理解できないことが多い。

そういう人を育てようにも、天才なんだから、育てるものじゃないと思う。そして天才は自分が出来ることは誰でも努力で出来ると思っちゃったりもする。

長嶋茂雄は凄いと思うけど、良いトレーナーに成れないのと一緒だと思う。
他人に自分と同じ事を要求しても、努力では成し得なかったりする。

天才プレーヤーじゃ無くて良かった!
凡人プレイヤーが覚えたいことを、粛々と皆で楽しく考える方が好きだな。

2021年4月6日火曜日

DON'T TRUST ANYONE OVER 30

出来上がった社会のシステムに順応することに疑問など無い。
そう思うのは自由だけど、私は左利きなので、右利きの社会に順応できない部分だってある。社会的マイノリティは社会を疑い、自分で工夫しないと生きづらい。
地下鉄の自動改札機だって書道だってドアノブだって、難しいのよ。でも変えられないものは自分で工夫して巧くやるしか無い。


CDのジャケットって、
左利きのデザイナーがそんな右利き社会に
一石を投じた凄いプロダクトだと思う。
気付いて無い人も多いが、
私的にはパチパチ良くやったって思う。

だから変えられたり、
自分で善き方向を見られるものは、
とことん変えていきたいし、
ソコは突っ張って、
文句を言われようが敵を作ろうが、
構わず言いたいことを言うんね。

従わなくて良いと思うことに
おもねる必要なんて無い。

残り少ない人生、
そんなヤツがいたって良いだろ!
メメントモリ。

自分が築き上げた何かを否定してスクラップ&ビルド出来ないなら、
築き上げたものにしがみついてると、トライ&エラーも出来ない。
始めから築き上げたものが無い人の方が有利になる。スッと入ってく。

何時でも自分を否定できないと、新たなものは吸収できないね。

ムーンライダースって、ニッチでマニアックなバンドが有る。
今はやってないけど、要所要所でメンバーがニッチなことを今でもやっている。

この曲に出会った頃まさにドンピシャで25歳の頃で、全く同じく30歳以上の奴らのいうことは信じてなかった。信じたフリをして着々と信じてなかった。

DON'T TRUST ANYONE OVER 30

今は、もうダブルスコアで60になるけど、Who's gonna die first?の方がふさわしい年齢になったけど、未だにDON'T TRUST ANYONE OVER 30の精神は変わらない。
30過ぎて社会のシステムに迎合するヤツ、その方が生きやすいと思ってるヤツ、文句を言ったって社会は何も変わらないと思ってるヤツ、その疑問すら思ってないヤツ。

そりゃ文句を言ったってそう簡単に変わらないよ。
別に変えようと思っては居ないけど、ただナーナーに従うのがイヤだ。
心にいつもDON'T TRUST ANYONE OVER 30で
自分が納得できる主張は続けるよ。

変わろうとする気持ちを、変えたいと思う気持ちは持ち続けたい。
全くメンドクセェな!って思うけど、そこは譲れない。

選挙に行かないで、政治の批判は出来ないと思うし、敢えて自分が文句を言うために、わざわざ会場に行って白紙投票してくる。
その程度だけど、そうすることで、自分はちゃんと主張した!っていう気持ちに成れる。何となくだけどそれが必要なんだと思う。

逆に何時でも成長出来ると思ってるし、成長してない自分を感じると、自己嫌悪になる。 成長の機会の妨げに成るなら、金儲けも地位も名誉なんて全く必要無い。

最近守るべき対象が減ったから余計に牙を剝いてるね。
ダメ!って戒められたら、少しおとなしくするけど、大人だからカネで解決できることはカネで解決するし、カネが無くてヒーヒーしていた自分の若い頃のような人を見ると、ニコニコ近寄るたくなる。

自分が今正しいと思うセーフティを判ってくれる若者が現れてきているし、奴らのために俺が出来ることはそのサポートとして道を提示することだと思う。
この道を行け!ってんでなく、俺の道を見て自分で進むべき道を見つけられる手助けをしたい。自分の後にゾロゾロと着いてくるヤツは蹴散らしたい。

そういうジジイだっているんだよ!ってことを示したい。

社会のシステムに迎合しようとして、いつまでも自分の小山の大将で居ようとしたって、保身だけになって、でもいつの間にか自分が社会のシステムから弾かれてたら、その先は無いね。無だね。どうするんだろうね?
いつまでのジジイが幅を利かせてたら、カッコ悪いね。

2021年4月5日月曜日

RIGあるある



これ、どういう状態か判りますか?

まあ、判る人には判るだろうし、
こういう経験がある人も多いと思うけど、

デバイスがセルフロッキングになった事で、
下降途中で、別の作業のため停止して、
勝手にロックしてくれるって思って、
レバーから手を離しただけの状態。

ロープの流れが適正じゃなくても、
手を離せば勝手にロックしてくれると、
意識が先行して、レバーが戻っているか?
ロープに干渉してないか?などなど
今までやってた確認をしなくなった。

機器の安全性が強化された事によって
新たに起きるトラブルだと思う。
気をつけなきゃならないポイントだ。


何気なくロックされると思って確認せず手を離しただけでは、ロープの流れが裏に回っていて、レバーがロックポジションに戻る途中でロープに干渉して止まってしまう。これじゃロック状態にはならない。
以前まではいちいちロックに動かしていたので、眼でも確認していたし、ロープの流れを適正に修正するのが当たり前だった。でも手を離したら自動でロップ位置に戻る新しい機構になったので、その確認までイージーに考えてしまっては、正当なロックにならない。

前世代のRIGは、ディセントとロックの間にビレイのポジションが有って、下降時に停止した場合、レバーを自分で戻してカチッとロックしなきゃいけなかった。
リグフォーレスキューの時などその手間がとても面倒臭く、忘れがちになってしまう。
そしてビレイも手前のメクレに掛けて目で見てロープの流れを確認していた。

今のRIGは、そのビレイポジションが無くなって、レバーから手を離したらバネでビョーン自動的にロック状態になる。それにVスレッドが点いたことで、ロープの流れを90˚ズラさなくても良い、ロープのキンクを少なくできる。
これはかなり画期的なことで、いちいちカチッとロックする手間が省けるんだ〜!

前はロープの流れをメクレに掛けて、視認しながら降りてたので、その面倒な手間は省けるけど、ロープの流れを確認しなくて言い訳じゃない!

デバイスが素晴らしくなった、のだけど、自分のセーフティ対策を省ける訳じゃない。

機器がとても画期的にセーフティになったとしても、操作手順の手間が少し省けたからといって、安全になった訳じゃない。

最近は樹冠ではランヤードとフリップラインで移動することが多いけど、登り降りはSRTのP&Bシステムで作業することが多い。
しかし作業が終わりP&Bシステムのアクセスラインで降りている途中で、引っ掛かった小枝を外したり、ちょっとしたタスクはそのままSRTで行なったりする。
降りる時って、厳しい状況を脱して気が抜けてることが多し、あぁこれで終わりあとは降りるだけって、安易に考えてる事が多い。
そういう時にもランラードを掛けて…ってヤレばいいのに、メインの作業が終わった安堵感や達成感でいい加減になっちゃう。
そして表題写真のように、ハッと気づくとロープが逆に廻って途中でレバー止めてるし! ってことになる。
まして複雑な樹間を移動したりして、要らない股を通したりしてるから、上手くロープが流れていなくて、RIGの反対側に廻ったりしてる。

止まって何かする時は、カチッとロックしなくていいけど、今まで通り視認してロープの流れを正しておかないと、手を離しただけじゃロックしてないかもしれないよ。

メーカーの革新で手間が少し省けた画期的な商品でも、
それをラクになったって安易に簡単に考えちゃうのは、とてもセーフティじゃない。

これが「あっちょっとミスした」と考えるか?「ヤバい!」と考えるかに寄って、今後のミスの確率が変わってくると思う。
いくら速さや効率が大事でも、たとえ機器を適正に使っていたとしても、少しの手間や確認で全てを失う前に、自分の頭が及んでないことを承知した方が良い。
レバーを操作してるのは自分の頭ん中の指示だからね。

そんな事って、沢山あるね。
だから基本が大事なんだよ。
クラッチだマエストロだシリウスだジャイアントだレボ3だって、新製品に飛びついてもイイけど、基本の操作や視認やチェックを疎かにできる訳じゃない。
タンデムプルージックビレイが、ちゃんと出来ていなければ、その理屈を知っていなければ、のっぴきならない状態でその機器が無いと出来ないって、言ってられない人は沢山いると思うけど。

成功は一歩間違うと全部ダメになったりするけど、失敗の経験は役立つね。

自戒。

2021年4月4日日曜日

ASAPロック

今公開になってるTG:1を、いくらアーボリカルチャルアソシエーションが公開した技術ガイドでも、ソレは現時点で良好な規範であっても、自分としては納得いかない所が多く、自分なりに見つめ直し、ヤッパリちょっとおかしいゾって部分を検証するプラクティスを繰り返している。そのために写真を撮ってる。

家の前が防風林だから、思い立った時直ぐに
ラインを投げてセットして登ってみる。
今はまだ雪だらけだし、ダニも出ないし
硬雪なんでレスポンス良く林に入れる。
何か上手くいかない時、すぐ家に戻って、
検討し直したり、道具を取りに行ったり、
まあ真向かいなんで、道具も残置する。

それが先日同じようにセット残置で、
リグや他の機器はロープから外し、
ハーネスに点けたままトイレに行った。

戻ってみるとASAPが無い。
撮影位置が決め手となるので、ASAPは
ロープに残したまま自分の接点を外した
私がイケナイんだが、盗まれた!

カメラやその他のアンカー機器や
ロープ等はそのままでASAPだけが無い。
ASAPはレバーを2つ摘まないと外れないし、ロックしてたし、外すのだって結構面倒臭いし、カラビナとかアセンダーなら需要があると思うが、ロープにくっ付いてたASAPだけが無いってどういう事よ?って思ったけど、まあ自分が悪いからしょうがない。

よりによってASAPロックとASAPソーバーアクシスとロックエキゾチカのC2LPAランヤードピンカラビナの一連が全部無い。
私がちょくちょくココで、何か知らんけど登ってる姿を見ていた人が、一瞬の隙を突いて霞めていったのだろう。
C2LPAランヤードピンカラビナは惜しい。結構レアでアレを使ってる人は周りに余り居ないから、見つけたらバレるよ。そして私にしか判らない印もあるし、個体識別出来るナンバーも持ってるからね。近くに居たら見つけられるよ。
百歩譲って何かの事情が有りフォールアレストしたい人間が使うなら良いけど、恐らくメルカリ辺りで売られちゃうんだろうな。

個人用PPEを、ソレもフォールアレスト機器を、中古や個人売買サイトで買うのは辞めようね。どういう使い方してたか判らないものを、安いからって買っても、自分の命がその安さになっちゃうからね。自分を安く見積もる人間だからね。

まあしょうがないから、セカンドバックアップとして持ってたDMMのキャッチを使うけど結構鬱陶しいし、ただでも煩雑な仕事が更に遅くなる。チョイ下がりチョイ降ろしってとてつもなく面倒臭い。
まだキャッチはレバーが抜けちゃうから良いけど、TAZをバックアップにしたら、効いちゃうのね。一緒に降ろすって手順を忘れて下がると、胸のアタッチメントポイントで吊られちゃう。作業の邪魔になるからカウズテールで繫げてたらストローク分手が届かない位置で効いちゃうのね。
作業が一段落して、さあこれで降りたら一服って、精神的にも際どいポイントを過ぎて安心してしまうとミスる。これがもう本当に自分がイヤになる。

改めて、ASAPロックの偉大さに気づかされた。
追従型モバイルフォールアレスターって凄いね。
もうASAP無しでは仕事が捗らない。
今まで出来ていた作業が滞るのは、我慢出来ない。

改めてもう1セット購入しちゃった。
そこでこの写真。上が旧来の使ってたASAPロック。
下が新たに手に入れたASAPロック。
おれはログブックも点けてるけど、写真に収めてるからね。

ちょっとだけ表記が変わってる。
ライトユースに分類されるのはマニュアルで知ってたけど、45YFって何だろう?

Utilisez uniquement un absorber d’énergie compatibleは、単に専用ランヤードを使わないとダメだよって言うフランス語。


今度の個体識別番号は「20K0291931643」

「18B0126300378」を使ってる人間見つけたらチクってください。
または「ソレは盗品ですよ」って教えてあげてください。

2021年4月3日土曜日

湖沼に集まるカモ

この先にカモが溜まる場所が有るって知っていても、道沿いに歩いて行くと遠回りだし、視界が開けているので向こうからも丸見えで、不要にに近づくとすぐ飛ばしちゃう。
この薮を越えると凄く良い観察ポイントが有るのだが、夏場一度近づいてガッツリハマり長靴がすっぽり埋まって、腰まで水浸しになり、しかも抜け出したらノビルが足に沢山着いていて。ちょっともうイヤだ行きたくないという、普段入り込めない湿地がある。

しかし今時期のほんの一瞬だけ、枯れ葦が良い感じに堆積し、水も半氷なんで、近づける水溜りが有る。
ソコはカモたちにとってもイイ環境なのか、見通し良いし、人も近づかないし、いっぱい集まるからキツネやハヤブサなんかの警戒を分散できて、数多くが集まる。



もの凄い数が、いろんな種類が
羽を休めてる。
ピーピー、クワックワ、ッピー
ヒューイ、ピッピッ、ガァガァ
声も様々なヤツが集まってる。

今日はオナガガモが多い。
半氷の岸辺に並んでいたり、数種の仲間と並んで泳いでいたり、潜って盛んに何か喰ってたり、嘴を背中に突っ込んで休んでたり、楽園だな。

こういう一杯集まってる所には、滅多に観られないレアな奴が居たりする。

丹念に双眼鏡で探る。
フィスコあればもっとよく探せるだろうが、x8の手軽な双眼鏡でも充分よ。



写真を撮ることが目的じゃないので、
でも覚えられない自分の為の後から確認で
ただの望遠で手持ちでいける写真を撮る。

双眼鏡で水辺を探し、
疑わしき集団を観たら写真を撮る。
オオッて見つけたら写真を撮る。

今日はそんな中、人生初認の
ツクシちゃんを見つけた。

図鑑でしか観たことないヤツに会うと
もの凄くテンションが上がるゼ!

コレが有るからヤメられない。
この時期はおちおち寝ても居られない。
今日は、オオジュリン・ノビタキ・オオワシ・オジロワシ・ハヤブサ・キンクロハジロ・ヒドリガモ・コガモ・ヨシガモ・オカヨシガモ・ホシハジロ・オナガガモ・ツクシガモ・カルガモ・マガモ・シノリガモ・クロガモ・ミコアイサ・カワアイサ・ウミウ・カイツブリ・ミミカイツブリ・アカエリカイツブリ ああ楽し!

2021年4月2日金曜日

オオハクチョウとコハクチョウ

オオハクチョウとコハクチョウの差が判断つき難く、意識はしているものの決定的な何かが判らない感じ。



最近辺りの田んぼにやって来て
落ち穂を啄んでるんだけど、
どうやら混じってる感じで、そばに居たから
じっくり見てやろうと粘った。

歩いて近づいたり、車を降りちゃうと、
のそのそ歩いて遠ざかるか、飛んじゃう
のでケツしか見えないことが多い。

近くに良いポイントが有り、
人通りも車通りも無い意外な三角地帯に
集まるけど、でもここは冬期通行止めで
4月1日から踏切が開くので
ソコに車を横付けして、
始めは警戒されるけど、
そのうち警戒されなくなる。
一番判りやすいのは嘴の色のバランスというか色状態だけど、コレが個体差で結構バラバラなんだなぁ。大きさの差は20cmくらいなんで、並んでくれないと良く判らない。

そんな事どっちでも良いけど、同定するのが目的ではないけど、なんか悔しい。
判る人に聞くと「あっアレはコハクで、コッチがオオハク」なんて言われると、悔しい。

いつかその違いが判るようになりたいと思っているが、なかなかそんな機会が無く、春のこの一瞬が一番警戒されず近づけるので、毎年チャレンジしている。


そんな中今日は明らかに大きさというか
フォルムが違う個体が、混ざっていたので
じっくり観察できた。
首延ばしたり、嘴を泥に突っ込んでいるので
サイズというよりも、胴体のボリュームって
いうか、足の太さとか、羽の付き方とか、
腰下の盛り上がりとか、表情というか、
コレは良く見てないと判らないレベル。
一発で見分ける人のポイントが知りたい。

嘴の色バランスも明らかに違う。
こういう奴らが並んでくれると
違いが判りやすく、じっくり見てると
それなりに違うポイントが発見できる。

こうやってみると、黄色い部分が
明らかに違う。
やった〜!念願の違いを見つけられた!

鳥を見始める前は、スズメやハトやカラスという身近な奴らとのサイズ比較くらいしか方法が無かった。
ハシブトガラとシジュウカラの違いすら見出せなかった。

季節や環境や状態や声や飛び方や停まり方や時間やその前後関係を判断基準に加えると、数種に限定されるので、そんなに難しくないって事に気がつくと、面白くなる。
生活習慣というか、別種が混群になることを知ると、多くの群れの中に混じってるレアキャラも探せるようになる。
でもヒシクイやシギ系はまだまだ判らんな。

特に似たような奴らが集まってると探しきれないし、ツグミなんか個体差が有り過ぎて判断の決め手がブレる。
いつも同じ見方をしてると判らないことでも、観るポイントや探す視点を何となく知ると、面白くてしょうがない。
そして年間で1回でも今までに出会ったことが無いヤツに会うと、ヤメられない。
そんな事どうでも良いことだけど、嬉しいのサ。
それが趣味ってものだろう。

家に戻って、数種の図鑑や資料で探して確認する時のワクワク感がたまらない。
今まで念願だった、オオハクチョウとコハクチョウのポイントが判断ついて、今まで出来なかったコトが出来るようになると、本当に些細なことでその違いが自分で判断つくようになると、もの凄く嬉しい。

でも、家で図鑑を見ると、、、
嘴全体が黒いからアメリカコハクチョウかも知れない。

そういうがっくりくる時も併せて面白い遊びなのね。

ただ今まであまり意識できなかったポイントが少しだけ判った気がする。

2021年4月1日木曜日

安心安全の対極がセーフティだよ

行政のデジタルシステムって、着想はいいのかもしれないが、運用までの開発で何年もかかっちゃって、1回作った方針を変えないで何年もかかっちゃって、実際の運用する時期にはもう現在の社会情勢やその効用が過去のモノになってたりする。
それでも一方的にゴリ押しするし、過去のしきたりも、最前線の方針も、全部網羅して完璧なモノにしようとするから、完璧なものを提示しないと国家としては認められないようだから、出来上がった時にはオカシなことになるんじゃ無いの?

自然や社会は流動的でそのスタンスに合わせて構成しないと、一部の誰かの頭の中で考えられた事なんて、すぐショボくなる。これを国家の規律にするって事がそもそも整合性が無いね。

今年北海道の豪雪地帯で、屋根の雪おろし作業をしていた人が、
1人は安全帯で命綱を着けて、
1人は命綱無しで作業していた。
そして屋根に貯まった雪と一緒に落っこちたんだけど、命綱を着けてた人が重体になり、着けてなかった人は無傷。

命綱を着けてた人がどういう症状かという報道は無い。


ワークレストレインも
ワークポジショニングも、
フォールプリベンションも、
フォールアレストも、
何の違いも無く落下防止だからね。

私は安心安全の対極にあるのが
セーフティだと思う。
一元的に危険が無い状態が好きなら
それは安心安全だと思うよ。

気合と根性の対極が整合性だと思う。
整合性がある人が気合で動いたり
根性だけで無茶な取組みはしない。

皆どの辺りに居る?
きっと思ってるよりヤバい所だよ。
何年も前から、屋根の雪下ろしは危険です、必ず命綱を着けましょう!と言う感じの報道がなされ、アマゾンとかでも「命綱」って言って売っている。
ロープ自体に衝撃を緩和する機能を備えてるとか言ってる割りに、アブソーバーなどは見当たらないから単にダイナミックな合成繊維。
そして用途が、建築現場・電気工事・屋上作業・橋梁・ツリークライミングなどと書いてある。説明書を見ないと何とも言えないが、ワークレストレインともフォールアレストとも表示が無い。また日本の規格等すら載ってない。

ただ大きく「安心・安全」って書いてある。

安心・安全なのは間違いないと思う。

まさにワークレストレインで落下するとこういうことが起きて、
雪だったからだけど、落下しちゃった人が助かるという、これが日本の法律。
2m以上の高さで作業床が無い現場では、全ての作業員はロープ高所作業特別教育を受ける義務が有る。落下防止器具を装着し法規を守っていた人が怪我をする。
国家が決めた安心安全で、のっぴきならない状態になった人は、侵入制限器具で落下防止されちゃった事による大怪我。
落下防止するけど、器具が壊れない事が前提なので、人体がどうなるかは何も担保されてない。人がケガしても、器具が壊れて国家が訴えられなければ、良し!

テレビの女子アナだって、地方で地震が在ったという報道を、東京のスタジオでドカヘルを被る。神妙な顔をしていかにも対策しているというポーズというか、そういう姿勢を見せる事が重要と思ってるのだろう。
それは飛来物から保護されるけど、ソコで必要有るのか〜?

ヘルメットを被っていれば安心安全っていう幻想を信じてるようだけど、飛来物だけじゃないからね。自分が転けて頭を打った衝撃は守られないかもよ。穴は空かなくても側面を強打したらダメかもしれないよ。命綱を着けていても落ちたらダメだからね。
それは落ちないための侵入制限だからね。
そういうコトをチャンと正確に伝えてない事が、伝えない事が安心安全だからね。

高所樹上作業で日本の法規に準拠するつもりなら、ロープ高所作業特別教育を受けて、フルハーネス型墜落制止用器具の規格を守って、チェンソー安全教育を受けて、ドカヘル被んなきゃダメだからね。
儲かりそうな規格だけはレスポンス良く改訂されるね。
墜落防止装置のナンバーワンブランドのツヨ◯ンとか使わないとダメだからね。
そうじゃないと安心安全にならないからね。
ペツルとかエーデルリッドとかクライミングテクノロジーとかの道具使ったら日本の法規には準拠し難いからね。
(一部出来るものも有るけど)労・検のマーク入ってないとダメだからね。

私は15年以上前に泊であるエリアに山菜採りに入ってしまったジジイが、口封じに家建ててもらった人知ってるけど、大きな事故があった後でも10年以上経っても、相変わらず柏崎でも侵入できるらしい。テロ対策と言いながら動いてないシステムを傘に国民を騙し続けている、そんなお仲間の作った法規を遵守するつもりは毛頭ない。

気合と根性のある人は、ツリーワークなんていう色気を出さずに、気合と根性で生き続けてください。あなた方の気合と根性の上に載せるセーフティは有りません。