2021年2月11日木曜日

The Ashley Book of Knot

これ以前からず~っと探してたんだけど、6年待って遂に見つけて買った。
1944年の初版本。

まあ今となってはコレクターズアイテムっていうか、殆ど趣味の本だけど、
もちろん現在でも売ってる本で、だけどあえての初版本。


現在発売してるのは表紙が違って
ちょっとつまんない。
1万円も出すのはアレだし、
だから古本屋で探してたけど、

レナウンリサーチセンターって所の蔵書印
があり、資料室の所有だったのだろうけど
事実上倒産して、管財だった蔵書が
放出されたみたい。
図書カードを入れる袋とか
分類シールとか貼ってある。

表紙もボロボロでかなり年季が入ってる
でも蔵書で丁寧にカバリングされていたり
大切に扱われていた印象がある。

やっぱりPDFと違って
紙のハードカバーはイイねぇ。

酒のつまみとして、これほど楽しい本はない。


そして発刊当時の著者近影的な写真は、
意外に良い男でハリウッドスターのようだ。
1881年にマサチューセッツ州
ニューベッドフォードに生まれ、
船員で船医で、結び目が主な関心事であり、
中でも海景画と結び目に
情熱を持っていたらしい。

まあこういうとこにはキレイゴトが
掲載される事が多いが、アンティーク家具・
航海の本・農具・船の模型・
そして錫製品のコレクターで、
捕鯨船に乗って6か月間航海した結果、
彼の美しい挿絵の本が完成したようだ。

CLIFFORD W. ASHLEYは、船員で結びに興味があり、半年もの長い航海の間中、見るべきものは海と空しか無く、穏やかな外洋で波に揺られながら暇を持て余し、他の船員から結びを聞いて、実践して、そしてそれをクリエーターとしてメモ的に描いたイラストを残したのだろう。
ページのあちこちに、想像力をかき立てる挿画が有って、コレもまた良いんだよなぁ。



こんな登って、吊って、伐ってる、
ヤツも出てて、面白い。

あと、電柱登ってるペンキ屋とか、
ニワトリやヤギやクマの運び方とか、
フィドを使ったスプライシングとか、
高倍力の組み方とか、
所々に登場するクジラやダンサーや
ドクロや植木が出てくるんだけど
ヒョウタンツキみたいなヤツの
意味を想像したり、
もう観ているだけでワクワクする。
比べるのもおこがましいが、自分でも納得いかなかったり、手順が複雑だったり、覚えが悪くて、師匠に画を描いて確認していたから、同じ感じかな?

個性的で創造的で夢があるイラストは、まさにアートで、私が生まれるかなり前の第二次大戦前にすでに、この一定の体系化された600ページ以上の美しい本をよくぞ出版してくれたっていう、畏怖の念を抱きつつ、
あなたの考えは、ABoKとして現在でも十分に通用するテクニックの伝承で、あなたによって世界各国の人が共通の認識を持てるっていうか、
スゲェ電話帳だよ!!

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