2021年2月15日月曜日

Scafford Knot ABoK #

スカフォードノット
ダブルオーバーハンドヌースヒッチ
ダブルフィッシャーマンズループ
エバンスノット
バレルノット
この各々は全部違う結びと思うんだが、結びは、世界の地域や使用目的や業種によって色んな名前が色々ある。
名前と目的と誰が考えたか?その作法などによって違うのだろうけど、
本質的には一緒って考えている。またの名を、AKAだ。


ABoKと略されることが多い、
[ The Ashley Book of Knot ]
アシュレイブックオブノットっていう、
クリフォードWアシュレイという
漁師が作った?考えた?伝承した?本で、
その元ネタは口述伝承なのか?
ひょっとしたらイラストレーターなのか?
その辺は良く判らないが、
とにかく1944年に出版されて、
誰かが◯年に見た?使ってる?っていう
事実と解説付きで
手書きのイラストがとても好ましい。
人間の生活として、結びが活かされている
そのスタイルが業態が好きです。

おおよその結びの元ネタとなってる本で、
現在も[ ABoKナンバー ]で流通していて、
今のウェブ時代は調べたら
色々文献が出てくるので、
判らなかったらこのナンバーで
だいたいのとこが判る。
そのABoKナンバーで調べると
# 409 Poacher’s Knot
# 1120 Scafford Kont
# 1228 Jam Knot
がソレに当たる。

名称的には「ノット」になってるけど、
いずれにしてもヌース(Nooses)のスタイルに分類される。

このABoKは、凄い情報量で、タイのロジックが良く判り、凄いんだけど、
タイだけで、ドレスが無い。ここが唯一気に入らない要らない所。
ドレッシングできてないと、結びとして本当は機能しないんだが、何しろ誰かがコレをまとめてくれたおかげで、共通認識が持てる。

アシュレーさん、凄い!

私は最も適切と考えられる、考え方が共感できる師匠がそう呼んでいるし、
その師匠はなんか考え方が一貫していて、ブレないし、それ以外の情報も持ってるし、
その考え方を伝承して、ダブルオーバーハンドヌースヒッチと呼んでいる。

名称を聞いただけで、何となくその結びが想像できて、ロジックをしっかり理解できると、そのメソッドもイメージできるから、自分ではこの呼び方が良いと思ってるけど、他の地方や他所の業界ではそう呼ばれないことを理解していれば、そんなにトラブルはい起きない。みんなこの呼び方をしなさいって言っちゃうと、師事してる先生の根拠を預けることになって、自分のモノにはならないと思う。

でもその呼び方には難点が有って、とにかくとても長くなる。カタカナが苦手な人は、名前を覚えられないって愚痴る。
そんなの関係ない。好きなように呼べば良い。

でも日本語に変換しないと判らないって言う人は、日本語に変換しても伝わらないと思ってる。日本文字にするとその意味がどうとでもとれる、漢字に意味がある文字にすることで、本意が伝わらない方がよっぽど恐い。

私がこの名で呼んでいる元ネタは、私の師匠の〇〇だけど、その人の考え方を理解した上で自分で咀嚼し、己の判断でそう呼んでいる、って言うことにしている。
簡単にイージーに、〇〇さんがそう言ってたから間違いない!って言う、責任を誰かに預けたり、自分で責任から逃れたりはしたくない。

私が良いと思うコトを、私の口から言いたい。
そうなると誰かがイイって言ってたことなんかすでに関係なく、イイって言ってた事実に共感して、私がそう思ってるだけなんで、
それが間違いとか、そう呼ぶのが常識です!当たり前です!って、自分の仲間を囲い込むようなダサいことはしたくない。

ロープアクセス系の人は、バレルノットって言うし、
アルパインの人は、エバンスノットって言うし、
昔の人は、スカフォードノットって言うし、
一部の人は、ダブルフィッシャーマンズループって言うし、
アメリカの師匠は、ダブルオーバーハンドヌースヒッチって言うし、
カナダやイギリスやスゥエーデンでは、また違う呼び方をする人が居る。
っていう事を理解していれば良い。
相手にする伝えたい人が、どういう業界の人で何処の地域の人だって、じゃあコウ伝えようっていう気持ちが大切だと思う。

そう呼ぶのが常識です!当たり前です!〇〇さんがそう言ってました!って言いたくない。根拠をその人に預けることはしたくない。

ここで最も恐いのが、
形が一緒でも、呼び方が一緒でも、ヤバいヤツも出来ちゃうってこと。


写真の、上は私が正しいと思う結び。

でも下は、私が使えないと思う結び。

まあ見た目はほとんど違わない。

でもその機能が全く違う。
あなたがこのセットに使いたいなら、
結び方をしっかり覚える必要がある。

言い方、結び方で、
「ダブルフィッシャーマンでループを作る」
って言っちゃったら、
コレは共通の結びになってしまうから、
とても危険だと思う。
だからダブルフィッシャーマンズループ
って呼ばないようにしてる。

本当はループじゃなくてバイトだし、
バイトだからチョーク出来るんだな。
ダブルフィッシャーマンズスルーバイト
とでも呼べば良いのかもしれないが。

上は、結びつける対象を、スタンディングパーツのバイトで締めつける(チョークする)。
下は、結びつける対象を、スタンディングパーツのバイトを結びに通す。

形的に似てるから、エラーが起きやすい。
映像だけ誰かの真似をしたら、本質や機能を無視したら、
映像だけ誰かの真似をしたら、死ぬかもしれないよ。

ヒ~っ、〇〇さんはこう言ってたのに~って、落ちたくない、怪我したくない。

しっかりメソッドを踏襲すれば良いけど、
その手法が面倒臭いからって、イージーに見た目の映像でマネして事故る可能性があるなら、そういう映像をマネしなければ良い。
「どっちを掴むか?」だけで回避できるなら、その危険を正確に回避すれば良い。

バカなワーカーは脳ミソも筋肉で出来てるから、おもいっきり力一杯引っ張っちゃうと、一応形としてセットできちゃったりするのも危険。
一時的に見た目に一緒で機能しちゃうけど、手で引っ張ったくらいじゃビクともしないけど、もし負荷が増大したら不意にエネルギーが生じたら、簡単に崩壊する可能性もある。 ノットは力じゃなくT.D.Sをしっかりする。
出ているパーツは各々1本ずつ確実に引く、まとめて力一杯引っ張るんじゃないよ。

確実に1本づつ引くことで締めつけられ、それがヌースだと思うから、
ダブルオーバーハンドヌースヒッチって、長くて面倒だけど、そう呼んでいる。
そしてその使い所も、限定的にしている。

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