2021年2月3日水曜日

正解とは限らない

清く正しく正確な作業事例を踏襲するためには、その作業における条件と状態を知らないとダメだと思う。正しい作業事例は過去に正解だったモノで、直ぐさま今の作業に活かせな無い。善き方向に導くための参考や自分の正解の一助となればと思ってる。


自分の為に、私の行動規範を紹介している
satoc booksは、単に私の考えであって、
正解のテキストでは無い。
善き方向は絶えず変化するんで、
一度に正しく正解をまとめて
多量に印刷するってんでは、
出来上がった時点で過去のモノになる。
だからレスポンス良く改変できる
〈しまうまプリント〉にしている。

奥付っていうか、ページの一番最後に
バージョンを表記してるが、
改変があった時点で、
善き方向の変化をバージョンとして
どんどんアップしてる。
正解ではないものの、正解に一歩づつ近づくために、変化するタスクを絶えず紹介して、自分のタスクに活かして欲しいからであって、今の所このやり方が一番イイと思ってる。

この本に「あれ?変だぞ」とか「ここ間違ってるじゃん」ってコトがあれば、ドンドン教えて欲しい。より多くの人の目があれば、善き方向に近づいて行けると思う。

私はイギリスのHSEで紹介されてる行動規範を元に、自分なりにアレンジしているが、そういう人がドンドン増えれば良いと思う。
英語で紹介された行動規範を訳して元にしてるが、何処をどう変えたか、自分で判ってるつもりなんで、マルッと盗用すれば直に判るけど、より良くしようと思ってるなら勝手にアレンジしてもらうのは構わない。
それが知的財産で、マルッと盗用すればそれはパクリだ。

ただ、ある有名な会社が連絡をくれて、これをそのまま我が社のテキストにしたいとか言ってくることがある。まあ作業のセーフティを守るためなら構わないんだけど、どういう風にしたいのか話を聞いたり、そのテキストの途中経過を見せてもらうと、全く作業者のセーフティを見ていないことが多く、そんな奴らに協力するつもりは無いって言って断ってる。手間を省いて楽に儲けようとしていることがアリアリだ。

まあ名の知れた有名な会社なので、皆もよくご存知だろうけど、そういう会社が私一個人の考えを我が社のテキストにしたいって考える事自体オカシイだろ!
マスタースレイブで知らない奴を騙して儲けようとしている姿勢が見える。
自分たちが考えても本筋の目的が疎かになってるんで、表面的にマネしたってダメだと思うが、そうやって作業者を食い物にして、自社製品を売るとか、国の基準と整合性を持った講習を行うとか言って、何とか工法とかワーカーを育てるとか立派なお題目を掲げる奴らに騙される人間が良くないのだと思うが。
そういうトンチンカンなワーカーにモノを売って、おかしな講習や嘘くさいデモンストレーションを見せて、自社製品を売りつけて、儲けて、会社が大きくなって、支店を作るみたいな会社は、自分たちが騙されて儲けたカネで会社が成長しているってことを知るべきだと思うよ。

世界で今脚光を浴びているツリーケアは、何で今注目されているか?ってぇと、危険な作業を効率良くセーフティにできるようになってきているからで、これなら基本をしっかり学べば誰でもセーフティに取組めるっていうタスクになっているからだと思う。
最近では身体が小さくってウェイトが軽い女性がチェンソー持った方が作業に適してるから、チームタスクとして登る人は小さい人の方が有効になる。

日本と同じ頃にツリーケアの考え方が輸入されたニュージィランドやオーストラリアや中国なんかも、それぞれの国でA.A.の考え方をベースに独自に熟成させている。
独自と言っても考え方。良い考えは直ぐに取り入れるから、これまでの考え方を一気に捨てたりたり、セーフティの目的を失わず方法が変化したり、ベースが共通なので、他の国や企業とも互いに高め合って、声が多数になるほど熟成度合いも進化し深化する。
チームが個々に繋がっている、民間レベルの大きなネットワークはとても有効だ。
オーストラリアの何とかさんと通じてるって言ったって、正解とは限らない。

一方日本は、いつまでも親方が言うことが一番のマスタースレイブだから、そりゃ親方日の丸になってしまう。個々の労働者はあくまで戦闘員っていうか部品だから、ダメになったら直に取り替えれば良い。独自の考え方をこれまでの方法に無理矢理合わせたり、これまでの考え方に方法だけ取り入れたりするから、それこそ整合性がなくなる。
他国からどんどん置いて行かれガラパゴス化する。
それが良い部分もあるが、道具ばかり進化し取り入れ、考え方が昔のまんま。
概ねおかしな方法を向いてしまう、それに疑問を感じない部品の労働者が悪いんじゃ無いかな。もっと現場が自分の為のセーフティを意識して、意見していかないと、一部の利害関係車が儲けるだけでは変わり様が無い。

例えば中国なんかは、共産だから国の考え方は日本よりもっと厳しいと思うが、現場の人はちゃんと権力に抵抗する反全体主義のインディビディアルな考え方が浸透している。レジスタンスで自分の身は自分で守るのが当たり前で、国の言うことなんか信じて従ってたらコッチの身が危ないってことを理解してるから、ワーカーも他のワーカーと繋がって自己を高めている。全くマスタースレイブじゃない。

疑問を持とう。質問しよう。皆で話し合おう。

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