2021年3月15日月曜日

ワークショップ

いつもの美登位創作の家でツリーイングとツリーケアのワークショップを行なった。


レクリエーションのツリーイングの、
樹上の魅力、開放される高揚感、世界観、
遊びを通して理解を深める自然へ対しての
リスクマネジメント等々、と

ツリーケアワークの適合性、
作戦が仕事の効率に直結するプラン、
理に適った方法選択、
己の都合だけではドンドン危険に近づいて
しかも効率が悪くなること等々、

納得してもらったかどうかは
???だけど、
一応自分では伝えたい事柄を
伝えられたと思う。

当日は23名の参加で、木に登って遊びたい人や、仕事で立ち行かなくなってる人、親方に行け!って言われてきた人、今後受ける講習のリサーチ、独親方の同業他社との繋がり、 キラキラ眼を輝かせてぐいぐい来る人もいるし、質問する人もいるし、下を向いて話を聞いてない人や、寝てる人もいるし、会場の一番後に構えて腕組んでオレはオマエらと違うって暗黙の主張をしてる人、目的を持って、または目的が曖昧でどうしようかってビジョンが明確でない人、色々な人が居て面白かった。

座学の後に、スリーノットシステム・ヒッチクライマーシステムのMRT・P&BシステムのSRTの3本を張って、体育館の梁に登れる簡易システムで、木じゃないシステムの体験をしてもらったんだけど、

なんか見てると、実際に木に登ってなくても判っちゃうんだよね~。

ヤバいジジイは、とにかく人の話を聞かないね。

スリーノットシステムは、エッチラオッチラ登るし、登る行為自体を楽しんでるから、ゆっくり上がっていく。そのジジイどもは全く眼中に無く「コレ一度やってみてください」といっても「イヤ辞めとくわ」って斜に構えて見てるだけ。

ヒッチクライマーシステムのMRTも、そりゃ自分の姿勢が悪くって、身体が斜めになってると、フットアセンダーだってちゃんとついてこないから、ジタバタしてしまう。まあ最初はそうなるわな。1回1回システム上げてたら疲れるだけだから、ロープを掴むんじゃなく手で当てるぐらいで身体を真っ直ぐにして、何処に荷重してるかを意識してすっと足を上げればついてくるって見本を見せた。まあ難しそうだと思ったようだ。

P&BシステムのSRTは、速いけど、モバイルフォールアレスターが鬱陶しく見えるし、解説しながら初めての人に体験してもらってチェンジオーバーが巧くいかないのを見て、難しそうだと思ったようだ。登るデバイスと降りるデバイスを変えなきゃならないのが都合が悪いと思ったみたい。
チェンジオーバーは基本中の基本なんで、繰り返しプラクティスしたら直ぐ習得できる技術なのに、ヤッてみもしないで自分では簡単じゃないという結論を直ぐ出しちゃう。私たちは実際の仕事でコレを一番使うと言っても聞く耳を持たない。

そしてロープレンチのロケットで一気に登る方法を見たとき「コレだ!」って思ったらしく、コレを教えてほしい!と主張してきた。

登ることと降りることが一緒のシステムで出来ると言うのが良かったようだ。
P&Bシステムなんて慣れたら何も難しくないし、アセンダーで降りることも、ディセンダーで登ることも出来ると言っても、架け替えが恐いらしく、ヤンチャで度胸は在るくせに、チェンジオーバーがイヤだってどんだけチキンなんだ。

やりたい気持ちは判るけど、全ての人がこの方法に適切だとは限らないとか、色々試してコレに行き着く場合もあると順序を追って基本から勉強しないとここに行き着けないとか、そしてこの道具は自分の身体に合わせないと、人から道具を借りたり売ってるモノを組み合わせただけじゃチットも効率的じゃないとか言ったんだけど、まあ判ってないらしく、というか判るつもりも無いように「何処で売ってるとか、幾らするとか、なんて言う名前だ」みたいな話しかしない。

ロープ上に真っ直ぐ立てる・バランスを保てるかなんて基本のキを言っても、判らないみたい、自分ではそんな簡単なことは出来てるつもりでいる。
でも出来てないんだよなぁ。
そういう人がジグザグは、ローププランナーは、スパイダージャックは、アキンボは、、
アレは速く登れるのか?楽に登れるのか?みたいな話をするけど、ソレ下降器だからね。 登る道具じゃなく、降りる道具だからね。
登るために大切なのは、真っ直ぐ立つとか、力と方向に無駄が無いとか、揺れないとか、その基本が出来てる人が、楽に早く登れるだけだからね。
速く登れる人はどんなシステム使っても速く登れるからね。
道具に頼って登る人は早くも楽でも効率的にもならないからね。

プラクティスもせず知識の幅を持たずに、てっとり速く登りたいだけ。
高所作業車で手が伸びない所にてっとり速く行きたいだけ。

胴綱や安全帯で入札に参加できないからフルハーネスを履くだけ。
ツリーケアを地下足袋履いて出来る技術の上に載せようとしてる。
今までのアンタの持ってる技術の上には載せられないよ。
基本を判ってないヤツに先は無いことを受け入れないと、今までの技術を全部捨てる覚悟が無いと出来ないと思うよ。

こういう人間が特殊伐採になっちゃうんだろうね。

本当に特殊だね。

そういう人間に関わり合いたくないから、始めの一歩を案内するワークショップはとても有効だった。私の言ってるセーフティの意味を考えない人間は、フライヤーも読まないし何か画期的な方法を知れると持ってやってくるけど、お門違いだね。

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