2021年3月13日土曜日

セルフロックゲート

They must have a spring-loaded self-locking gate that requires at least three distinct movements to open it.
カラビナは、それを開くために少なくとも3つの異なる動きを必要とするバネ式のセルフロックゲートを持っている必要があります。

ANSIでは、ダブルオートロッキングカラビナを義務づけているらしいが、
この「ダブルオートロック」と言う言い回しなんだけど、
1.自動で閉めるために、何らかのアクションが有って、
2.自動で閉じる。
でも二重にカギがかかる訳じゃないと思う。

確かにロック機構は2つなんで
間違いじゃないし、正しいのだけれども、
好きじゃない。
厳密的にもカギがかかるのは最後で、
その動きを制限するだけだから、
ダブルロックでは無い気がする。

物の言い回し的なことなんだけど、
少なくとも3つの異なるアクションを
必要とするバネ式セルフロックゲート!
素敵じゃないか。

オートじゃなく自分でロックしようとする
セルフロックゲートだよな。

サードジェネレーションや
ポジティブロックっていう
言い方が好きだな。
オートというのも、日本語にしちゃうと自動なんだけど、なんか何も考えず、ゲートを閉じる動作をしたら、勝手にひとりでに閉まる、みたいな印象が誤解を招きやすいと思う。

ここは積極的に閉まる動作をするだけだと思う。
カギがかかるかどうかは、それを使う人に寄ると思う。

少し前に、あるレスキュータスクのシミュレーションをしている時に、とあるアンポンタンが、1m程度離れた2本のロープでスナッチをしようとした。
「これ離れてるから出来無いんじゃないの?」って言っても、
練習の時は巧くいった!の一点張りで、出来ないと言うアドバイスにも聴く耳を持ってくれなくて〈俺が知っている方法は間違いない!〉って頑張るんで、シミュレーションになったんだけど、

ソコにはベクトルが生まれるから、倍力で引き寄せることは出来ても、結局近寄るだけでスナッチ出来ない「あれ?おっかしいな?」って焦って、何度も中途半端なトンチンカンチンなことを繰り返してた。

まあどこかで見たか、誰かに聞いたかで、自分なりに適合性の無いプーリーとアクセサリーコードで作った簡易倍力装置で、ビクティムとの直接リンクも、デイジーチェーンを間違った使い方して(旧世代のアルパインの知識しか無い人だから、過去の遺産のようなデイジーの使い方!生と死の分岐点)そもそもダメだ。

そうやって四苦八苦してるとき、無理矢理ビクティムを引っ張って、自分のアタッチメントポイントにサードジェネレーションカラビナを掛けたんだけど、その時、機器の干渉や、順序の問題でゲートがちゃんと閉じなかった。

ダブルオートロッキングカラビナでも、ちゃんと閉じない時がある。
積極的に閉じようとしても、干渉や順序で閉じない時がある。

だからオートロッキングって言うのはイヤなんだよな。
まあ単純に、手を離せば閉じる!と思ってしまう危険。

カラビナは自動で閉まるヤツでも、人間の動作の条件状態で閉まらない時がある。
だ・か・ら、オートって言っちゃうと、安心安全見たいで気持ち悪い。
人間にオート機能っていうか、ヤバいことをやったら動かなくなるような、危険制御が付いてればイイんだけど。

ANSIって確かに凄いんだけど、どうも物のことが優先されていて、使う人間の制約は無いなぁ。アメリカはそういうモノの考え方をするな。
SRS/MRSとか言うし、使うシステムの話になるんじゃなく、使う人の技術だと思うよ。
固定された/移動するロープを登る技術。だと思うな。技術。

アメリカイズナンバーワン!の人はイイけど、
世界はそれだけじゃないからね。
日本人はヨーロッパ基準の方が身体的に合ってると思うよ。

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