コビッド-19の影響で、いつもワークショップをやってる会場が休館延長になった。
1,000人以上も来ないし、っていうか講習の間に訪れる人だって殆ど居ないし、密になる事なんて無いのに、道の要請で田舎の地方自治体も右習えで休館にする。こういう融通の利かない世の中になってしまうのか?トータルイタリアニズムっていうか、親方日の丸な体制が、一般市民にどういう変革を齎すのかイメージできない人間に政治体制を任せておくと、田舎はどんどん衰退して、、その方が自然の為にイイか。
何処か他に場所を用意しないと、ってことになり、レスポンスがイイ植木屋さんに相談して、そこが管理しているレスポンスが良い自治体の出先機関にコンタクトすると「どーゾどーゾ使ってください」ってことで、会場を直前になって変更した。
エラそうにしている田舎の役人より、世の中の役に立つコトを行なってると判っていただける、都市の指定管理団体の方が良いな。もう今度からコッパ役人の施設は使わないようになるかも?
今回は、その筋じゃ超有名なアウトドアショップの店員さん向けに、システムやテクニックの考え方を伝えるワークショップ。
商品知識はあっても、実際に適したシステムを組めるか?は、全然別な話だからね。機器は適合性が要だから。一流な人がこれイイよ!って言っても、その人の装備や考え方に適さない場合だってある。そういうコトを理解してる上司が居るから、実際にどう使うか判らない道具を、コレ売れてますよ!って商売するのは忍びないんだろう。
その上司はモノを売る前に、実際に自分で使ってみて、その適正を理解して、好ましい状態の場合に、条件付きでお勧めする。一概にコレが良いなんて機器はない。ことをちゃんと理解している。だから信頼されてるし、信用できる。
一緒にプラクティスするし、使ってみるからこそいろいろ画策できるし、私ももの凄く得るものはあるし、お互い切磋琢磨出来るから楽しいしね。コレは一方的な考えかな?
もっとも売れるモノを売る、という商売の仕方をしていれば、客が熟成すれば売れなくなるのが目に見えてるしね。
特に木登り道具はニッチなモノが多いし、ポータラップなんか、どうやって使うかなんて本当の所は理解されてないことが多いしね。
私も理解してなかったし、見よう見まねでは絶対に良好な使い方なんで出来ないね。
機器の適合性を無視してたら、結局気合と根性で何とかしようとするし、方向・力・重力をザックリとでも知ってないと、危険だしキツいし効率悪く疲れるだけだからね。
そういうコトを理解してる店員さんが居ることで、益々信頼できる所になるよ。
ショップで色々聞いてみる方はイイけど、モノだけ持ってレジに来る、またウェブの一側面の情報だけでこの道具が有れば良いって、知りもしないで俺様は一流だぜ!っていうアンポンタンな特殊伐採の奴らには、解説無くそのまま売った方がいい。
でもセーフティを見てる人にはちゃんと説明できた方が良い。
もっともアンポンタンな特殊伐採の奴らに売れるものは高価なもの売った方がイイしね。
でも、そのアンポンタンが死ぬのは構わないが、アンポンタンがうそぶいて素人に吹聴するのは許せない。そういう奴らが、俺はコレでコウやってる。って事が危険なコトだって理解してもらうためにも、販売者が一定の知識を持っていた方が良い。
お店ではキラキラピカピカで、動きが激しいYouTube映えするようなギアが相変わらず売れるらしい。まあそういう条件も状態も考えず、手っ取り早く「結果」が出せると感じそうな道具ばかり注目させるらしい。そしてマニュアルや注意書きも読まず、巧く使いこなせなかったら、この道具おかしい!ってお店にクレームをつけるらしい。
自分がどんだけアホかを露呈するような文句らしいが、そういう輩にも真摯に対応する必要があるから、そのためにワークショップを受けてくれる。
輩を一蹴するために知識で武装する必要がある。大変だね。
例えば機器の条件を知っていても、どうやって使うか?を聞いてくる輩も居るらしい。どうやったら良いかを自分で組立てるのが「仕事」だと思うが、臆面も無く正解を知りたがる。そんのな知らねぇよ!で良いんだけど、お店ではそうもいかない。現場の条件も状態も均一じゃないんだから、その都度〈現場の環境要因に適合させてコンビネーションを組む〉って発想が仕事になるのだと思うが、手っ取り早く「結果」を出すために「正解」を当てはめようとする。
自分で正解を探して導き出す訳でもなく、今ある一定の条件下の正解をそのまま自分の現場に使おうとする。自分の現場に合わせてタスクオブユージュアリーで、出来るだけセーフティに向う姿勢が、個性ある仕事だと思うが、誰かが巧くいった方法のみをマネして、その巧くいった方法が自分の現場に即ち当てはまる分けないのに。
現場の要因を照らし合わせて、できるだけ適合性の高いコンビネーションを組むことが価値ある「仕事」だろ!
そういう輩は、いつまでも儲からない辛く厳しい誰でも出来る方法でシンドく仕事をすれば良いけど、お店の人にイチャモンつけるのは如何なもんだろう?
地上で出来ることでも、樹上に行ったらそう巧くはいかない。登ることよりポジショニングやタイイングが難しいこと、力の方向が重力と違うということ、登るシステムだけでは何もできないこと、レクリエーションや方法だけ知ってても実際の作業は出来ないし、手っ取り速く仕事を進めようとすると直に限界がくること、そしてそういうタスクオブユージュアリーが、セーフティを削ってより危険な方に向かうこと、を身を持って体験できたことが良好な考えに向って貰えたと思う。
自分がプラクティスしていないから道具に走るバカが居ること。
パウチを投げる経験が乏しいからランチャーに走るバカが居ること。
そういうランチャーを見せびらかし、さも仕事ができる風に見せるバカ。
道具を自慢するバカが、知識が無いとアピールしているようなもの。
知ったかぶりで条件も状態も考えず、ただ切ればイイと思うバカ。
そういう輩にどうアピールしたら良いか判ってもらえたかな?
お店の人は大変だね。そういうバカを相手にしなきゃいけない。
実際に登って良好な作業姿勢や、結びの厳しさや、的確なアンカーの採り方を実践交えてプラクティスできたし、失敗から学んでもらえたと思うし、園路上空に、枯れ枝や架かり枝が在り、手入れの許可も得たので、実際に伐って落とせた。
今回は災い転じて福と成す感じで、会場が使えなくなったコトで新たな良好な会場を使わせてもらえたし、公園も参加者もウィンウィンで、こういうセーフティで適正な作業を目指すのなら、今後とも何時でも使って欲しいって逆にお願いされた。
この後昨日まで往復400km走って、別のワークショップだったので、身体がキツい。
けど、セーフティ重視の良好なクライミングを伝えられたからイイか。
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