長野で行われたティンバーワーカースクールを受講してきた。リギング技術の知識と技術を習得し最後に実践するという、ハードでエキサイティングな3日間だった。
会場となったキャンプ場はカラマツが多く、でも北海道とは全然違う植生でめちゃめちゃ興味深い。朝早く起きて散歩に行ったが、カケスやゴジュウカラなどお馴染みの鳥も違うし、常緑の広葉樹があるし、サルは鳴いてるし、イノシシやクマもいるらしくただ単に興味の対象がいっぱいあることに感動した。
ある程度の経験があるということと天候の関係で、初日朝イチでクライミングスパーの登行をやった。今までカタログの中でしか見たことがないリギングギアを目の当たりにして、本当に自分にできることなのか、やって良いのかという疑念が頭を過ぎったが、ここまできてやらない手はない。自分が登っている樹木を頭から切る!しかもチェンソーで...という今までやったことのないキョーレツなカウンターパンチだった。
理屈を理解し体系化されたメソッドを確実にこなしていけば危険はないことを頭では理解しているが、しかし自分がコレをやるという事実に驚愕した。
後半はコレが今の自分の実力という事実を、痛烈に理解する羽目になったがとにかく自分の中で何かが変わりつつある実感がフツフツと湧いてきた。
2日目は朝から時折激しく降る雨。せっかく来たのだから雨の中でも行いたいと思ったが、道具か濡れると翌日の実践で都合が悪くなるためフィールドでのトレーニングは中止。前日の疲れが相当あり、休養にもなったし、個人的にはスプライシングももの凄く興味があるので良かった。チェンソーの理論とロープのスプライシングをやった。個人的にはホローブレイドのスプライスは経験済みなので、もうちょっと難しいダブルブレイドに挑戦。これでランヤードを作る。1本目はとりあえず先生のやった通りに後を追い、2本目で記憶と手の感覚をアテに自分でやってみるが...上手くいくはずもない。チョロチョロ聴きながらそれでも何とか完成させた。
更に自分のモノにするには何度も何度もトライするしかない。せっかく作ったランヤードだが、途中でぶった切り、練習台になってもらうしかない。
いよいよ実践の日。北海道ではなかなか無い牧歌的な山あいの山村っという感じのロケーション。でも意地悪くというか、リギングには適したというか、対象の大ケヤキは電線が四方を囲み狭いバス通りの県道に隣接し、大きく屋根に張り出した枝を降ろす場所も制限されている。チームでプランを組み安全で迅速なシステム...っていっても具体的に思い描くイメージすら思いつかない。もう午前中はボロボロで取り付く島もない感じだった。
午後からは出来ない乍らもプランを提示し、その都度具体的な修正を掛けて、目標とはほど遠いが何とか出来るようになった。それにしてもイメージ通り枝が動いたときは鳥肌モノだった。アドレナリンがビシッと吹き出す感じがした。
3日間の講習で自分の今の実力と問題点、これから向かっていきたい方向、そして繰り返しトレーニングすることで何とかなりそうな実感が感じられ、昨日までの自分とは明らかに違う何かを掴んだ感じを体感した。オモシレ〜!
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