2019年2月11日月曜日

アキンボー、さらに



アキンボのいろいろクセの特徴を知るべく
続けてやってみた。
まずタキオン問題。問題ではないが
周りの人やコメントにもあったように
タキオンはダメじゃ無いです!そこで
今試せるタキオンで試用してみました。

まず最初にオレンジ/ブルー。コレは
2015製_7/16(11.5mm)_7,100lb
MRSで登るが、特に問題なくイケる。
設定は私は[B1]が良いようだ。
ただやっぱりアームがぶつかる。
ちょっとイヤかな?



次に同じロープでSRSで登ってみた。
登りは特に問題ないが、
降りは、キツ感じる。
そしてアームがぶつかり
[B1]では急に動き出す。
[A1]でもちょっとキツい。
スラックを生まないように注意して、
昇降する分には問題は無い。



2番目にグリーン/ブルー
2017製_7/16(11.5mm)_5,900lb
比較的新しく、ロープの毛羽立ちも無く
この前のHBカラーと一緒のデータ。
設定はやっぱり[A1]がお好み。

ただアイ加工してるのでMRSはイイな。
MRSの方が降りる時の挙動がスムーズ。
そりゃそうか、荷重半分だもんね。



同じ[A1}でSRSで問題ない。
一番好き!
ここで気がついたが、
コレは最近洗ったばかりなので
よりスムーズか?

ロープを買って直ぐに一週浸して洗う。
その後も汚れたら洗うし、
私はそんなに使用頻度が高くないけど
少なくとも2ヶ月に一度は洗う。
そしてローテーションして
1〜2日荷重をかけたロープは
最低5日は休ませて違うのを使ってる。
状態良好で、スムーズなのかもしれない。



最後に、オレンジ/イエロー
2012製_7/16(11.5mm)_6,800lb
コレが一番古く最近あまり使っていないし
そろそろ廃棄かなっと思っていたヤツ。
キツいね。[A1]でもキツい。
MRSだと何とかイケるけど。
仕事でSRSでは、私にはうっとうしくて、
ちょっと無理。

やっぱり古いロープは、径が太るんで、
スムーズに動かない。

ロープは消耗品だから、当然だけど
無理して使って、作業が遅くなったり
疲れがたまるなら、あまり向かないかな。

タキオンをMRSとSRSで色々やってみて判ったことは、当然ながら、ちゃんと手入れした洗い立てのロープがイイんじゃないかな?ソコが一番の違いのような気がする。
ロープ径が最も重要なファクターでしょうが、それはメンテナンスによる部分が大きい。例えば雨で濡れたらシステムが調子悪くなるのも、基本的にはダイヤメータが超重要だと思う。そしてその径の変化がデバイスの調子を変える。デバイスのセイじゃないと思う。
メンテナンスせずに、部分的に砂を噛んだロープをそのまま器械に通してゴシゴシ擦り付けると、そりゃ径が変化してるんだから、動きづらかったり、滑ったりするのは当然。そしていくらアルミアロイだって傷がつく。

逆に、買ったばかりのトリートメントが効いてるロープを、そのまま使ったらどうなるだろう?自分は荷重乗せる前に絶対に一度洗うから判らないが、一度でも荷重乗せてしまったらパーマネントエロンゲーションが生じ、滑り続けるし、外皮と内芯のズレが生まれやすいし、なにより寿命が短くなる。せっかく買ったロープだからそんな無駄はしたくないので、初期設定と日々のメンテナンスは欠かさないけど、手間をかけるとやっぱり自分にとっても都合が良くなってくる。

「楽に登れそう」?って色々なデバイスが注目を集めるけど、楽に登れるのモノは基本的に無いし、楽に登るために自分なりのファインチューンとメンテナンスを心がけた方が、カネもかからず快適に仕事できると思うんだけど....
ありがたいことに、いろんな人が私の道具は使いやすい!って言ってくれることが多い。でも、同じの買ったけど調子よくない、みたいな話しも伺う。それはファインチューンのメンテナンスですよ。

それからご承知のように、例えばタキオンでも、製造年によって、MBSが違いますからね。同じ色のロープでも根拠が変わっているんで気をつけてね。
おそらくENの根拠なんかは、多分EN1891のテスト結果を受けての変更だろうけど、変更が生じるとメーカーは改めて試験データと結果を報告する必要があり、メーカーだって基準を満たしていれば、あえて強度を高く表示する必要も無い。しかし、タキオンは一度MBSが高くなってから、最近昔より下がった。

面白いな。

タキオンなんかは、元々ニューイングランド製で、買収したトイフェルベルガー(まあ造ってる工場は変わらないんだけどね)が、改めて試験したら...変わったのかなぁ。さらに、原糸メーカーが変わったとか、そのメーカーで出してる原糸データが変わったとか、いろいろありそうだけど、いずれにしても、根拠は毎年変わる!と思った方が良い。

基本的にメカニカルデバイスはあまり好きじゃないんで、それは100か?0か?のコンディションってどうよ。っと思うから。やっぱりグレーゾーンの多いソフトマティリアルが好きです。アキンボで登っている時も、やっぱりヒッチコードとランヤ持って登るもんな。基本的に信じていない。だからアマタのデバイスを次々に手に入れる人間が信じられない。そんなのラプターで良くない?その方が楽よ!って思う。楽に登りたいならエンジン付きでしょう!
アキンボだって結して楽ではないよ。
コレまでのものよりは自分のスタイルに合ってるというだけ。
ギアコレクターならイイけど、買う前に友だちに借りようよ。借りて登ってみようよ。
目の届く範囲ならいくらでも貸すよ!
そして根拠を自分にして、フィールを確かめてからでも遅くない。



そしてもうひとつ。
チェストアタッチメント問題。
海外でコイツが、壊れる!とか使えねぇ!
とか言われてるけど、私は???
何の問題も無い。確かに外れるけど、
それは設定とチューンの問題な気がする。

私はアキンボが来る前に推奨している
rockOのワイヤーアイとrockXを
手に入れて、とりあえず言われてるように
やっているが、問題ないぜ!

壊れた人の画を幾つか見たけど、やっぱりなって部分が多い。ひとりは完全にバネが飛んでたけど、その人の設定は、モーションでブリッジが長く、アキンボの位置が頭の上の方にあった。それじゃテザーだってパンパンだろうし、急に変な動きをすればブッ壊れるかも?コネクタの問題ではなく、テザーと張り方だと思う。もう1人もやっぱりシステムがかなり上にあった。
自分は小柄な小デブなんで、とにかくシステムを目の前にしたい。だからセコ◯ヤでアジャストブリッジなんだなぁ。つうかアジャストブリッジを使いたいからペツラーじゃないけどセコ◯ヤなんだな。その位置で張りすぎず緩みすぎずテザーを取付ければ、登る時についてくるし、降りる時に外しやすい。確かに写真撮る時に外し忘れて、不意にのけぞったら、パチンッて外れたけど、そもそもアッパーカムとボーラードを強制的に外せる機構なんで、それが何か?って感じです。
テザーの善し悪しはまだまだ決まらないけど。

調子が悪いのはデバイスのせいじゃなく、ハーネスとの相性やテザーの設定、延いては登り方のパーソナルな問題のような気がする。それを。デバイスのせいにしてはどうなんだろう?自分の問題だろっ!

面白いね。

また私のような、好き勝手やってるヤツの感想なんて、へぇ〜そんなヤツもいるのね。くらいに考えてもらいたい。私は国家資格も無いし、エラそうな肩書きも名声も無いただのヒトで、そういうコトを自由に発言できる体制が出来れば良いなぁと思いつつブログにしてます。なんかしがらみで(例えば販売店とかメーカーとか、講習とか、肩書きのために)自由な言葉を発せなくなるとイヤなんで。
あの講習を受けて、あの先生が使っていて、とかで道具は選ばない。そしてイイと思っていない道具を売るために宣伝したり、コレを売って欲しいからお勧めしてとか、、、そんな情報に踊らされたり、考えも無しに真っ向から信じたり、イヤなんで。
他のヒトの忌憚ない意見を聞きたいな!
そういうフォーラムがあればイイな!ってやってます。
だから、自分で思うことをこっそり考えてるだけじゃなく、教えてね。
よろしく

1 件のコメント:

K-hase さんのコメント...

こんにちわ
岡山県で自伐林業してるhaseです。
 今回は「Akimboとタキオン」私にとってありがたいテーマです。
早速参考にします。
 私は、zi○za○やロッ○ジャッ○、HH2なども使いますが、
腰にはいつもヒッチコード着けてこれがメインです。
 ドレーナライン届きましたので早速桶に漬けます。
追伸、私は「Knot Craft」と「Tree Rigging TACTICS BASIC」で
学びました。(Tシャツも買いました。ミーハーな還暦爺さんです)