2009年12月11日金曜日

灯台難着氷システム

昨年に続き灯台着氷防止実証実験の設置に行ってきた。
実は昨年に実験で良好な効果が得られ、今年は更に一歩進んだ研究が行われる
ことになった。今まで被った布の強度やセッティングの関係で、
破れたり崩壊し実験結果が得られなかったので、大変な成果らしい。

実際、寒地技術シンポジウムで論文が採用になり、
設置技術とそのシステム構築で(そんな大したことではないと思うのだが)
私も論文の共著になり発表された。

小型防波堤灯台への難着氷膜材取り付け手法に関する実地試験
http://www.decnet.or.jp/project/ctc/ctc_prog.html

難しいことはよく判らないが、木登りの技術が北海道ならではのこういう所で
役に立つとは思わなかったので、嬉しい限りである。

メインのロープをプルージックで引いたシステムを2系統作ったことで、
カウンターバランスになり適度に布が動き大きな着氷にならなかった。


しかし、
強度的に問題は
なかったのだが、
上部のカラビナと
ノットが起点となり
最大で約120kg程
の氷の塊ができた。

昨年の資器材は、
潮水を絶えず被り、
塩分濃度も増した
低温の状態で、
アルミのカラビナは
結晶化した塩が噛み
振動によって荷重が
かかった部分は
アルミの機材が
削られていた。
メインの
スタティックも
プルージックも、
毛羽立ち、変形し、
塩が固まり、
今年は再使用するの
が難しい状態。




今年はシートの厚さ
を前回の0.73mm
から0.54mmに
薄く変更し、
灯台上部の起点と
なった部分を
できるだけ小さく
するため、
資器材やノットを
再工夫した。

さらに、
ボトムのアンカーに
テンションメータを
取り付け、
実際の最大荷重が
計れるように
なっている。


ただ、このメーターが5kNまでの計測器なので、実際には問題ないと思うが(計測5kNでMBSが15kN程度!...程度ってどういうことだ!)テントゥーワンの強度を基準にしたら50kgまでと少々不安な部分もあるので、(システム自体の崩壊に繋がるとしたらこの部分になる)メインとは別系統でビレーというかバックアップのラインも設置した。
認識の差や機材が間に合わなかったことで、このシステムのウィークポイントとなる部分だが、テントゥーワンといわれていることがどう作用するか、崩壊するとしたらどのようになるか興味津々だ。


それにしても今年の膜材は、基布となる部分が
ポリエステルで表面を酸化チタンフィルムで
加工した特注膜材なんだが、
どう見てもホームセンターの
ブルーシートを巻いたようにしか見えない。
今年は実験終了時に一緒に参加させてもらい
ギアの状態をよく観察したい。

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