昨年イベントを行ったことがきっかけで、一部のツリーイング仲間では大変有名になった穂別の大ミズナラで、地元の古い木登り仲間が仕掛け人となり、T-1講習会・ツリーイングイベント・ツリーデイと3連チャンの夏の北海道大ツリーイング大会となった。
講習会は9名の参加で18歳から61歳の多彩なメンバーで、タイトだけど中身が濃いものになった。対象となる樹木が素直で掛けやすく、北海道では珍しい枝振りなのでトラブルシューティングもほとんど無く、スムーズに行きすぎた感じ。あんなにいい条件のところはそうそうないので逆に心配が残るほど。ひねくれて上向きで股の狭いところばかり狙っていたから、あそこまでガホーンと空いた枝にアンカーポイントを取るというのは目標が広すぎて狙いにくいということが判った。
2日目の午前で講習を終了、午後からは町民対象のツリーイングイベントとなり、大ミズナラに16本のロープを掛けた。「高いアンカーポイントを取り、リデレクトやリムウォークでどこにでも近づける」というのは北海道では迷信に近い話しだが、ここでは良く理解できる。トップに取ったアンカーをSRTで組み、その気になればどこにでも向かえそうだ。イベント自体は子供たちが大変盛り上がり、盛り上がりすぎてイントラがケンカの仲裁までやっていた。登るまでは少々不安な顔をしていた子も、高さと比例して皆素敵な笑顔になった。
3日目は、本当はもうひとつ別のツリーイングイベントだったが、幸か不幸かキャンセルになったので、担当者の許可をもらいツリーデイということにして、イベントに参加できなかった子供たちや家族、ライセンスを取ったばかりの受講者の家族、そして木登りバカが集まって、大ミズナラで自分たちのために自分で遊ぶという気軽でゆったりとした木登り遊びとなった。後半若干疲れが出て、上に獲ったアンカーの更に上にある、掛け替えでしか狙えないポイントを攻めて、最樹冠に行ってみるつもりだったが諦めてこの次の楽しみにとっておいた。
大ミズナラを見てしまうとその脇のコナラ達はどうしても見劣りしてしまう感もあるが、まだまだ沢山の良い木があるし、向かい側には広大な道民の森が広がっている。最後に仕掛け人の木登り仲間に案内してもらい(彼は樹木医さんである)その森をちょっとだけ歩いていろいろお話を伺った。
魅力的なフィールドとして尽きることのないほど多彩で、まだまだ攻めたい木はあるし、木のお勉強もいっぱいできそうだし「本当にここに住みたいな」って本気で思った。
貴重な機会を作っていただき、本当に感謝します。ありがとうみんな!ありがとうミズナラ!ありがとう穂別!
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