2010年1月25日月曜日

ツリーイングで冬遊び

この10日間程べらぼうに忙しく、パトロールも鳥見もろくに行けておらず、
デスクワークストレスが溜まっていた。
週末予定していたコトがキャンセルになり、ポカッと空いたので、
懸案だったフクロウ用の巣箱の掃除がてら、ギアの検証などもやろうと
防風林に登ってきた。

穴の大きさ、深さ、サイズ等いろいろ試行錯誤して数回いじってみたが
どうも気に入らないのか、はたまた最近は声もあまり聞かなくなったので、
近所に来ていないのか、狙っているフクロウはどうも利用していないようだ。

一番手前のヨーロッパトウヒに近いポプラの南西向きに掛けた巣箱は、
最近エゾリスがチョロチョロしていて、巣箱を利用しているとは思わないが、
モモンガ穴にも近いし、徒に刺激するのも良くないと思いパスした。

次の開けたドロノキ東向きに登ると....



なんと、種類は判らないが、
スズメバチが巣くっていた。
これはイカン!綺麗に掃除した。
今年もハチに使われるようなら
場所を変えないとダメだね。




巣やらゴミをきれいに掃除して
元の位置に戻した。
ここは一番高く8mくらいの位置で
風通しの良い明るく開けた場所。
林床はタランボ、エゾニワトコが多く
ハリギリ、イタヤなどの幼木が虎視眈々と
次世代の光を求めている激戦区。
ドロノキは枝振りが良く
ツリーイングギアの検証も
ここで行った。のちほど。




掻き出した蜂の巣は
下が雪ということもあり
8mの高さから落としても
ほぼ完全な形で残っていた。
しかし、美しい団地状の巣だ。




次は針広混合樹林の中にある、
ヤチダモに北向きに掛けた巣。
これは巣材が少しだけ
入っていたがキレイなもの。
利用されてない。




何となく気配を感じ周りを見ると
向かい側のポプラの枝に
フサフサ尻尾のエゾリスがいた。
風に耳の毛がなびいてカワイイ。
特に警戒する様子もなく
こっちを見ている。
ジッとしていたが、
こっちには渡ってこなかった。
残念。




このヤチダモは枝張りが立派で、
リムウォーキングに最適な木でなので、
どこまで行けるか挑戦....?
ランヤードを駆使し、直径7cmくらいまで
移動したが、風で揺れが激しくコワイ。
実はこの木に掛けるとき
パウチが取れなくなったので
必然のリムウォークとなった。




ランヤードは3cm程の枝。
メインはほぼ真横の高さ。
デイジーで仮確保。





デイジーとランヤードを6回はど
掛け替えてやっと挟まった
パウチに到達。
これは外れンは!

太枝の脇から伸びた細い枝の間に
見事に挟まっていた。




この位置でラインを引いても
ビクともしない。
パウチを引いて結びを外し、
ラインのみにしても
渋くて通りにくかった。

トラブルも、また、愉快!




ほぼ樹幹に近い高さからの眺め。
ウ〜ンっと悦に入っていると、
樹床に何かの気配を感じた。
目を凝らしてもよく判らない。

そして動いて始めて気がついたが
エゾユキサギだった。
たかだか10m程の距離でも
真っ白で見つけられなかった。




登っている足元のスノーシューに
一瞬駆け寄ったが、
すぐに脱兎のごとく行きすぎて、
写真には納められなかった。
残念。

登っているヤチダモの巣箱近くの枝が
折れていたのは気がついていたが
それが隣の木にかかり枝に
なっていることに気がついた。



ここから、またランヤードを駆使して
隣のエゾイタヤに移ってみる。

エゾイタヤ自体には細くて登れないし、
股と股が絡んで、引いても落ちない。
イタヤの枝は表面が擦れ可哀想だし、
架かったヤチダモの枝はもう樹皮が剥がれ
ツルツルになっている。

一度持ち上げ股をズラし揺すって落とす。


まあ、こういう登れない木でも周囲の木を使って近づいたり、
下からダメなら、上からアプローチするという
ツリーイングの真骨頂だな〜。



無事、降りてきて、そそくさと回収する。
さっきこっちを覗いていた
エゾリスの足跡もたくさんあった。

新鮮な足跡は、指まではっきり
鮮明に見て取れた。




そして、
エゾユキウサギを追ってみた。

ウサギの足跡はよく観るが、
姿は数回しか確認できていない。
まあ追いついて見られるとは
思ってないが
さっき歩いてきたスノーシューの
足跡の上を、ウサギの足跡が
横切っている。





後を追っていくと、
アオジの放置巣の脇から
防風林を抜け、白く開けた
畑を真っ直ぐに横切っていた。


こういうコトがやりたくってツリーイングを始めたのだが、
なかなか自分のためだけの時間というのは作りにくく、
皮肉にも忙しさのため鬱積したモヤモヤ感を解消するような
行動になってしまった。

でも、最近はテクニック的にも余裕が出てきたのか、
肩肘張らず、お気楽に登れることがうれしい。
こういう時間を増やしていきたいね。
フリ○クの宣伝ではないが、
アイデアが生まれる場所「樹の上100%」ってな感じでね。

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