2010年8月3日火曜日

コオモリ

夕まずめに、いつもの防風林と用水路の間を飛ぶコウモリを観ることが多い。
夏場のこの時期が一番よく見える。
といっても、暗がりで夕陽が沈む明るい方角に飛んでいる
シルエットを見つけるだけで、
いつかはちゃんと具体的に観てみたいものだと思っていた。
所が偶然そんな機会が訪れた。

昨日の日中に玄関の所にトリが死んでると思ったらしいが、
まあ暗いところに逃げたのか、偶然落ちたのか判らないけど、
散水栓(庭に水を撒くため、地表よりくぼんだ30cmくらいのふた付きの箱)
の蛇口の所にコウモリが留まっていて、
蛇口を触れず困っているということだった。
散水栓は蓋の縁より大きめに掘っていて、ちょうど蓋の枠がカエシの状態で、
トラップのようになっており、都合の良いところは蛇口部分で、
しかも狭い高さのない箱の中から飛び出すことも出来なくなっていたようだ。


皮手を履いて素手では触らず、
でもよく観てみたいので、
ちょっといじくってみたが、
体長は意外に大きく、
というかどう測ってイイか
判らないが、
頭から尻尾(ケツの先)まで
80mmはあった。


膜を広げてみようとしたら、
キーキー鳴かれて、
手袋の上から咬まれたので
広げずに放すことにした。
防風林に留まらせて
そっとしておくと、
朝にはもう居なくなっていた。


結構迫力のある、鋭い歯。

防風林のコウモリは薄暮の頃に
用水路を挟んで高めのヤチダモから、対岸のエゾマツに向かって飛ぶものや
用水路に沿って水面近くを飛ぶもの、大きさもいろいろ居るようで、
今のは大きかったとか小さくて鳴いていたとか、
なかなか楽しく観察ができる。
子供には聞こえる甲高い声は、私にはさっぱり聞こえず、
「ほら今くるよ」なんて子供が指さす方を観ると飛んでくるといった具合。

なんていうコウモリだったのかなぁ?

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