2021年6月16日水曜日

TG:1 & TG:2

今年の五月は、何百年ぶりに雨が多かった北海道。晴耕雨読。懸案だったテクニカルガイド:1をツメてとことん編集レイアウトできた。もう六月だけど。
でもTG:1をまとめていると、これ単独ではどうも中途半端じゃないか?って気持ちがどんどん膨らんで、レスキュー部分は独自に追加検証して私の考えをまとめて先行したが、実際の作業を意識したテクニカルガイドになると、まあそんなこと考えなくても良いかもしれないが、A.A.自体がイギリスの方針だし、HSEの指針は全てEN基準に従っている。

コレがなんで問題になるかって言うと、TG:1を利用しようとしたら、マストでHSEに従わなきゃならないということ。

ご承知のように、日本の作業者は、日本の法規が一番で、日本の仕事をしようとすると、日本のアンポンタンな法規に従うのが大前提な人が実に多い。
例えば外資の企業は、そんな危ない法規に従わない方がイイと思って、国際規格を採用している。日本の現場であっても、日本の法規に従わないという選択肢を選んでいる。しかも日本の行政もソレを拙い法規に従わないってことを容認している。
でも「日本人なら日本の法規に従え!」っていう姿勢は崩さないから、日本国民にはとても強権でも、外人の言うことにはヘラヘラして尻尾を振る。

そこでだ、日本の法規に従おうとする人間が、EN基準の機器を使えば危険が増す可能性がある。だから整合性のある機器を的確に使うことが前提なTG:1だけでは、喰い足りない部分が多く、辻褄が合わなくなってしまう。

フルハーネスと勘違いして一流メーカーのフルボディハーネスを選ぶ人間が居る。
フルハーネスとフルボディハーネスが違うものと知らずに、上に言われたから買う。
国家基準に従うつもりでも、ソレは違うかもしれないからね。
フルハーネス型墜落制止用器具を安全なモノと捉える人間には根本的に対応しない。
ソレを安全な国家規格だと思っている人間には読んで欲しくない。

だから並行してTG:2 [ Use of Tools in the Tree ] も同時に作っていかないとイカンという結論で、同時進行で進めていた。

TG:1が発表になってから半年も経過してしまった。
相変わらず、TG:3の[リギングと解体]は出る気配がない。ピクリとも反応しない。難しそうだもんね。去年の暮れにクリスマスプレゼントになる!みたいなことを言ってた割りに全く動きがない。先付けTG:1レスキューも先行した事だし、もう待っていられない。
この半年で私の知ってる限り作業中5人が死亡している。
それもショボイいい加減な仕事の仕方で死ぬ。
もうこういう人に何を言っても伝わらないと思うが、自分の身を自分で守りたい人には早く伝えたい。


私のテクニカルガイド:1
樹上登高とエアリアルレスキュー、と
私のテクニカルガイド:2
樹上で使用する機器、も
同時に出すことにした。

TG:2はそれほど内容豊富ではないけど、
後半に資料として、
相応しい機器の使用(EN前提)を知らない
人間向けに、違いが有るよってことを
大まかに紹介するものとした。

なんか日本の法規に従って、
特殊伐採を紹介してる奴らいるけど、
どうやってるんだ?
法規に対応しようと俺も頑張ったけど、
オレ馬鹿だから良く判んないけど、
無理じゃね?

もうこれは、私の考えだから、イチ作業者の戯言っていうか、命根性汚くて・気合無し・意気地なし・力なし、な私でも取組めるツリーワークを紹介してるだけだから、危ないコトしたくないから、メソッドに惑わせれず、理に適ったロジックを粛々と学んでから、納得してから、仕事をしたい人だって沢山居るから。
恐がりな方が生き残れるから。
臆病な方が無理しないから。
疲れない方が続けられるから。

そういう人に伝えたい。

よく、凄技を見て、俺も頑張るって言う人間が居るけど、俺は違うから。
その凄技の人と土台が違うから真似できないと思ってるよ。
凄技を見たって自分には活かせないよ。
チビの小デブのジジイだよ。それでも役立つ伝えることはできるよ。
チームで動けば己の力なんて小ちゃいもんだよ。

そんなこんなで、もう少しで発売できるよ。

0 件のコメント: