2020年8月16日日曜日

シェアードアンカー

use an anchor which is independent of the primary system anchor or, if there is not one that is suitable, be installed over a shared anchor
プライマリシステムアンカーから独立したアンカーを使用するか、適切なアンカーがない場合は、共有アンカーの上に構築する

この共有アンカーってのは、ツリーケアでは馴染みが無いと思う。


産業用ロープアケセスでは、
シェアードアンカーは
半ば常識になってるんだけど、
一方のシステムがが崩壊しても、
アンカーを共有することで、
もう一方が効いてくれる。
幾ら2系統にしても、
一方のアンカーが崩壊した場合、
とたんに1系統になってしまう。
だからアンカーも共有した方が
イイんでないかい?ってヤツ。
同じように、ターミネーションも
1カ所ならダメだよね。
アタッチメントポイントも
分ける必要がある。

プライマリ&バックアップシステムで、何とかシェアードアンカーに出来ないかと、今検討してるんだけど、

意外に簡単だった。

通常のプルスルーでセットして、プライマリ&バックアップシステムでSRTで登って、サーシャリーで自確取って、MRTに変更するとき、予め鉄ビナ側とマイロン側それぞれに、鉄ビナをかけておく。
後は通常のMRTセットで作業を行い、そのまま降りる。

2本のアンカーデバイスの、鉄ビナ側とマイロン側が相互にシェアする形状。
これなら片側のアンカーデバイスがぶっ壊れても、もう一方に荷重が移る。

この場合、スチールアンカーだと、いろいろ都合が悪く、スリングになった。
ダイニーマとか細くてイイと思ったが、どうも屋外の紫外線ばりばりの樹上では、
感じが悪いし、逆に細いと狭いアンカーでは、カラビナがテコになりやすく、
結局ロックエンパイアのオープンスリングランヤード。
コイツは厚みもあり、マイロンや鉄ビナにも負けない固さがある。
それに35kNという強度で、2人荷重のレスキューにも心配ない。

オープンスリングなんで、バラけて小枝や出っ張りに引っ掛かったり、
片効きになってしまわないように、例の保護カバーで覆って
もうこれ専用って感じにした。入れる時難儀するけどね。
この保護カバー、やっぱりスグレモノ。大したモンだ。



降りてきて、やっぱりゴチャゴチャで
判り難く、
ちょっと地上に再構築。

アンカースリングの鉄ビナ側をリンク
アンカースリングのマイロン側をリンク
それぞれのコネクタ側をそれぞれリンク
することで、シェアードアンカーにした。

これなら、回収も地上で出来るし、
何なら1本先に抜いて
残りの1本だけでバルコーンで
回収できる。

これが良いかな?

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