2020年8月2日日曜日

カラビナのアンカー

先日、アンカーの設置のためにカラビナでアンカーを設置するって話があり、
最初は意味が判らなかったのですが、色々調べてみると、そういうのがwebにあるある
私は決定的に理解できませんが、そういうのでイイって言う人が、いるいる!

スローラインを架けて、
それにカラビナ結着したロープをガツンと
止めるだけのヤツ。
確かに設置は簡単でトラブルも無いけど、
これで良いって思う輩が信じられない。
確かに出来りゃ何でもイイかも知れないが
こういうヤツはドンドン命を張った仕事を
やれば良い。とやかく言う必要もない。

ただ自分や自分の仲間がやってたら
何の目的でそうしてるのか?
どうしてそういう状態なのか?
根拠はどこにあるのか?
もう色々聞きたいことがある。

幸い自分の仲間にはそういう暴挙を
行うヤツは居ないんで確かめようが無いけど。
ツリーワークに使用するキャノピー(トップ)アンカーは、フリクションマネジメントが当たり前と考えていたので、目からウロコでした。
そして、SRTで登ってプライマリ/セカンダリ確保して、フリクションマネジメントして、チョチョチョイっとMRTに変えられる。
だからSRTが流行るのか?キャプテンフックが流行るのか?
コイツをキャプテンフックでやってるヤツ、居そうだな?

そういう人は合成繊維ロープやハーネスやチェンソーなんか使わないで、
荒縄と斧で仕事をして欲しい。
出来るんなら何でも良いと考えるなら、荒縄や斧でやってるのと変わらない発想だろ。
合成繊維ロープやハーネスやチェンソーの使い方くらい知っていて欲しい。
そんくらいの器材要因は製品マニュアルやユーザガイドにも出てるよ。
そんな事スッ飛ばしで、しかも人的要因も経験則しか無いヤツに、
合成繊維ロープやハーネスやチェンソーなんて使って欲しくないね。
コッチが危ない仕事をしてるって思われるんで、根本的に考え方が違うんで、
そういうのは全く別な「特殊伐採」だからね。
本当に「特殊」だな。

どういう訳か木に登って仕事をしてるってだけで、一緒にされるのは腹立たしい。
そんな人たちは、同業じゃないから。
ハッピ着て地下足袋で水被ってはしごに上る火消しと、
消防士は違うくらいのことは判るよね。
文化的や歴史的背景は一緒だったとしても、ソレが現実的じゃないことくらい知ってよ。
そのプロセスや考え方が違うんだよ。

一般的にはそれで良いかもしれないが、その道でカネを稼いでるなら
マニュアルやガイドくらい読んで理屈は判って欲しい。

耐荷重アンカーなのか?
チョークってどうよ?
カラビナのテコってどうよ?
動荷重って何よ?
最低でもそのくらいの意識は持って欲しい。

そして大きく違うのが、その用途だよ。


この写真も突っ込み所満載だけど、
例えば、チェンジオーバーの時など
一時的なアンカーで確保する場合には
こういうアンカーを使うこともある。

絶対に振動含めて動荷重にならない。
一度荷重したら、解除まで外さない。
荷重/抜重を繰り返さない。
そういう状況では使う場合もあるよ。

どこかのウエブで見て、
これでイイんだとか、
誰々さんがやってたとか、
そんなのは、勝手にやって欲しい。
ただ基本を理解した上で
状況に合わせてだからね。
確かに自分の根拠を自分に置いた作業かもしれないけど、こういう写真だけ見て、状況を考えずに、直ちにクライミングシステムに採用するってのは、どうよ?
以前ツリーマジナーズとかのページでも、こういうのがあったな。ロック式のXSREとか使ってたな。文章を読むと、犬の散歩に最適です。とか書いてあった。

クライミングシステムは、耐荷重アンカーだからね。
クライミングシステムは、荷重/抜重を繰り返すからね。
クライミングシステムは、動荷重になる可能性があるからね。

こういう写真だけ見て、直ちに流用したり、根拠を誰かに預けてはダメだからね。
DMMがイイって言ってる!的なことじゃないからね。
火消しと消防士は違う人だからね。
犬の散歩だからね。残念。

0 件のコメント: