2014年4月21日月曜日

ノットパス



クライミングラインは毛羽立ったぐらいが
丁度フリクションが効いて良いのでけど、
ナチュラルクロッチを多用すると
気になる所が出てくるので、切ってしまう。
14mとか9mとかの中途半端なロープが
どんどん出来てしまう。
クライミングラインは消耗品なので、
過荷重とかでダメになったら即破棄だけど、
まだ日も浅く、使用に耐えるモノだったら
ランヤードやアンカーに使ったり、
スプライスの練習にしたりする。
でも、短いクライミングラインだって使える。
「ロープの長さは能力を反映する」って
ツリーツールで誰かが言ってたな。




枝の上であちこち移動する場合は、
ランニングエンドは短い方が
取り回しがよくって良いに決まっているが、
短いと一度に登れないという弱点がある。

でも最近はソレを逆手に、
短いロープをつなげて登ることも多い。

15mのアンカーの場合、通常は30m強の
ラインが必要だけど、
14mと16mの2本をつなげて登る。
スプリットテイルは枝をパスしながら
登れるので、それでノットパスすれば良い。




片方のロープがアンカーまでの高さプラス
ちょっとあれば、後は何本つないでも
理屈上はイケる。
ワーキング側フライで16m、
ランニング側タキオンで14mのパターン。
この場合のフリクションマネジメントは
ロープスリーブを使っているが、
リングセーバーでも出来る。

タキオンを登って行っていくと、
アンカーからの長さ7m程のところで
ノットにぶつかる。そこで二次確保する。
これが出来ないと無理なのだけど、
枝が込んでるような場所なら割りと
容易くできる。




そして今登ってきたシステムと別に
ノットの上に新たにシステムを組む。
加重を受け渡せばノットパッシングになる。
ランニングエンドのロープを開放すれば
樹上移動の邪魔にならないし、
下のシステムごとラインを残しても良い。

ただ、下のシステムはレッグの短いモノで
上のシステムは長めのVTとかの方が、
システムを乗り換える時にあんばいが良い。




それほど実用的ではないかもしれないが
考えようによっては、便利に使えるし、
半端な長さのラインでも使えるものは使う。
高いから長いロープと考えずに
汎用性の高いアイテムを臨機応変に
スマートに使う方がイイですね。
アイデアの引き出しとして持っていても
ソンは無い。
とにかく、樹上であっちコッチと動く場合
スタンディングエンドは短い方が良い。


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