2014年8月26日火曜日

アメリカ製も悪くない!

以前より欲しかったレスキュー系の道具に出会う機会があり、ロックエキゾチカのロックスターとスイベルプーリーやスターリンのロープをやっと手に入れた。


アーボな世界ではヨーロッパ系の
DMMとかトイヘルベルガーとかが、
かなり人気だけど、
それとは少し方向が違う、
でもかなり有効なプロダクトの
ロックエキゾチカやスターリン。

関係ないのも混ざってるが。




DMMのリギングハブも良いが、
ロックスターリギングプレートは
同軸近くで操作できてガチャつかず
加重しても穴位置があまり
変わらないので角度などの
エネルギー計算もしやすい。
フローティングアンカーなど
三次元的な構成を考えると、
UFOやロックスターは素敵!


それからスイベルプーリーのOmni-Block 1.5 P51 狭い移動範囲で倍力を構成して、ハウルプルージックを入れ替えなきゃならない時に極めて有効。

アレコレ試してみたくなる。

DMMもそうだけど、単純にプロダクトとしてグッとくる形やアルマイトのヌラヌラした感じや色合いが堪らない。本質ではないけれど、手に持つ感じって重要な気がする。

ソフトマティリアルも、ヨーロッパのエールやニューイングランドといった系が好きで、アメリカのサムソンはどうも手に馴染まなく好きではない。
でもレスキュー系で信頼が高いスターリンの6mmコードはプルージックとして大好き!
しなやかで食いつきもよく最も使いやすい。レクリエーションで使うフットループは、固いと使いにくいことが多く、全部スターリンのパワーコードと決めている。
そのスターリンが作っていたアーバーなRIT(Right In Trees)というプルージック。これも前から興味があり、バスケットで使えば22.3kNでヒートレジスタントのすげぇヤツ。これもハウルプルージックで使いたい。

そしてそのスターリンがアーボリスト用のDdRTロープを出してきた!

Tendril / Starling

テンディルって言うのか?「巻きヒゲ」って意味らしい。
チェコのTendonというスタティックロープがあるが、何か似た音だけど、
こっちはアメリカ製。

7/16in.カタログでは11.1mmって言ってるし、実際握ってみるとかなり細く感じる。細く軽いので収納もコンパクトになるし、なかなかのモノ。
スターリンのロープはガチガチに固く、ノットもドレッシングし難いイメージがあるが(スタティックなので?)ダブルブレード構造だからか、しなやかでピンチテストしてもイイ感じ。ABSは6,000lb.と少し低めだが、伸び率も低く、ANSI Z133にも準拠している。
まだロードテストで数回しか使っていないが、8mmのe2eプルージックとの相性も良いようだし、ブレイクスヒッチも充分に効く。
ただ、ReviveXのクライミングロープクリーナーでとことん洗ってから使ったからか、めちゃくちゃ外皮がズレる。


数回の使用で15mほど登って
降りてくると、
ズズッとズレる感じが気持ち悪い。

別ロープで登り、樹上でセットし
しっかりとエンドから
自重でミルキングしていくと、
150ft.で34cmもズレた。


その後はズレもなく、快適だし、しなやかさも失っていないから大丈夫だと思うが、今後の使用でどう変化するかが楽しみだ。


2014年8月15日金曜日

西興部でツリーイング



昨年もやった西興部村のワイルドライフ教室
レンジャーキャンプという企画の中で
ツリーイングの体験イベントを行った。

昨年はキャンプ場近くのヤチダモだったが
どうもあまり嬉しい木ではなかったので
何処か違うところで出来ないものかと
相談したところ、とても良い樹に巡り会えた。

森林公園の坂を少し上った所で
クラウンが大きく広がったカツラ。
少し枝が細いが、流石カツラで
どっちりと安定した良い木だった。




前日まで降り続いた大雨で
樹皮にたっぷり水分を含んで
ラインは掛かるが動きが渋く
全然パウチが降りてこない。

仕方なく低いアンカーをとって
ランヤードをとっかえひっかえ
下枝から登り上がらないとダメ。




それでも何とか10本掛けて
イベントスタートできた。

昨年も行ったので、顔見知りが多く
スリップノットを教えずにも
覚えていた子がいたのには驚いた。




前回はほとんど登れなかった子でも
身体が馴染んだかスイスイ登る。
本当に楽しそうに登る姿を見て
子供の成長を目の当たりにできる。
ツリーイングをきっかけに
緊々と喜びを感じる一瞬だ。





セッティングの時、18mほどのトップまで
つないで登り高いアクセスラインを採りながら
気がついたが、アンカーにできるような股は
地衣類や苔が覆い、まるでスポンジのよう。
抵抗が多くパウチが降りてこないのも納得。
たっぷりと水分を含んで活き活きとした
元気のいいカツラは登っていても
ゆったりとした安定感に包まれ実に楽しい!
枝振りも素晴らしく、本当はイベントじゃなく
プライベートで色々やってみたい。
キャンプ場の申し分ない環境だし、
ゆったりと楽しむのに最適なとても良い樹だ。
ひとりでこっそり登りに行きたくなる。
ありがとう!


2014年8月8日金曜日

タキオンの素材

先日頼まれてタキオンのアイスプライスをやっていて気がついたことがあった。
ロープにはデータが記載されたフィルムが内蔵されていて、
タキオンには
NEW ENGLAND ROPES EN1891:1998
TYPE A-PROPROPYLENE-NYLON-POLYESTER
-MANUFACTURED 2014 とある。

外皮がポリエステルで、コアがナイロンということは知っていたが、インナーコアの素材(紫のヤツ)が、ポリプロピレンということか?今まで気にしていなかったけど、インナーコアは違う素材らしい。
何となく(これがイケなんだが)色がついてるし、外皮のポリエステルと同じ素材だろうなぁっと思っていたが(ここにもあったバカの壁)全然違う素材だった。



ポリプロピレン{PP}はいわゆる
プラスティックだし、
繊維にするといわゆる
虎ヒモの印象があり、
外皮の化学繊維とは違う。
でもひょっとして、
この製造データのフィルムの
ことを指すのかなぁ?


んで、色々調べていたら本家TEUFELBERGERには、インナーコアはポリオレフィンという表記があり、さらに判らなくなった。製造データにはポリプロピレンとあるし、ポリプロピレンはポリオレフィンの一種だから、そういう表記なのか?謎は深まるばかり。
人に聞いて安易に解決するつもりはないけど、誰か判りますか?



まだまだ調べることが沢山だけど、
現実逃避。

シースとコアのズレが気になり、
ミルキングして、末端をカット。
熱処理したエンドをフサフサに
広げたら、お花みたい!


イヌエンジュ



イヌエンジュの花が咲いた。
コイツはイイ匂いだし、
形も素敵。
大好きな花。