2012年10月6日土曜日

R5

先月末に岩手大船渡で行われたR5に行ってきた。
スタティックロープやシステムキットを使ったテクニカルロープレスキューを
応用した大会で、皆救助に関わる高い志のもと現役の消防士達による
熱い戦いが繰り広げられていた。

同じ条件で同じ道具を使い、おそらく限りなく正解に近いコンビネーションは
それほど多くはない状況で、11チームが11通りのシステムを組み立てる。
まさにアート・オブ・リギングだ。

百戦錬磨の猛者が、知識の引き出しをたくさん持ち、様々な技術の応用で….
というよりは、メンバー全員が共通の技術と知識を持ち、
シンプルに先を見越した計画的行動の重要性を理解し、
必要に応じて現場で修正して救助を組み立てる、という
当たり前なことを確実に行ったチームが優勝した。

スーパースターがいると、
チームはどうしても依存しがちになり、
アイデアも単調になる。
メンバーが共通の技術と知識を持っていないと
並行処理が巧くいかずリーダーは
よけい感情的になり先が読めなくなる。

そんな中、各地方から集まった初顔合わせを含む
寄せ集めのチームが大健闘!
共通認識の中でよりシンプルに基本を確実に
組み立てるスタイルが素敵。
こんなコトが功を奏するのもチームならではで、
一定のスキルがあれば誰とでも組める。
自治体の境界にある河川の中州救助などは
まさにこうあるべきなのではと思う。

レスキューに限ったことではないが、
まさにじり貧にならないようにチームで動き、
独りよがりにならない共通認識による計画的行動。
よりスマートでクリエイティブな方向性が大切ということを再認識した。

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