先月末に岩手大船渡で行われたR5に行ってきた。
スタティックロープやシステムキットを使ったテクニカルロープレスキューを
応用した大会で、皆救助に関わる高い志のもと現役の消防士達による
熱い戦いが繰り広げられていた。
同じ条件で同じ道具を使い、おそらく限りなく正解に近いコンビネーションは
それほど多くはない状況で、11チームが11通りのシステムを組み立てる。
まさにアート・オブ・リギングだ。
百戦錬磨の猛者が、知識の引き出しをたくさん持ち、様々な技術の応用で….
というよりは、メンバー全員が共通の技術と知識を持ち、
シンプルに先を見越した計画的行動の重要性を理解し、
必要に応じて現場で修正して救助を組み立てる、という
当たり前なことを確実に行ったチームが優勝した。
スーパースターがいると、
チームはどうしても依存しがちになり、
アイデアも単調になる。
メンバーが共通の技術と知識を持っていないと
並行処理が巧くいかずリーダーは
よけい感情的になり先が読めなくなる。
そんな中、各地方から集まった初顔合わせを含む
寄せ集めのチームが大健闘!
共通認識の中でよりシンプルに基本を確実に
組み立てるスタイルが素敵。
こんなコトが功を奏するのもチームならではで、
一定のスキルがあれば誰とでも組める。
自治体の境界にある河川の中州救助などは
まさにこうあるべきなのではと思う。
レスキューに限ったことではないが、
まさにじり貧にならないようにチームで動き、
独りよがりにならない共通認識による計画的行動。
よりスマートでクリエイティブな方向性が大切ということを再認識した。
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