2012年1月4日水曜日

ケイマフリ

いつも年末年始には、爺婆に孫を会わせるため実家詣となる。
楽しみの一つにその道すがら日本海側の海鳥を見ること。
だからなかなか目的地に着かないで心配をかけたりするのだが、
普段あまり見る機会の少ない冬の海に期待が膨らむ。
いつもは寒風吹きすさぶ樹氷の上にオオワシを見つけるのだが
今回は荒れる荒れると予報されながら、好天続きでちょいと残念。
青空で波も穏やかだとオジロワシすら見かけない。

ホットスポットの漁港に行くと、
漁師のおこぼれを狙う
オジロワシがいた。
頭の羽が白っぽくなった
なかなか勇壮な成鳥。
カックイイゼ。


波が高く天候が荒れた翌日は小さな漁港に珍しい奴らがいたりするので、
ちょろっと寄ってみると、いつものシノリガモが沢山いた。
シノリガモは美しいし割と近くで見られるので素敵だ。
今回は沖の方に小さなヤツが居た。
サイズ的にも周りより遥かに小さく、潜っている時間も距離も違う。

おなかが白っぽいし、
首も短いし、
でも遠すぎてなんだか判らない。
う~ん、難しいなと
あきらめかけた頃、
不意に目の前の岸壁の
船の隙間に現れた。


ケイマフリ?ちょっと目を疑って
追いかけるもすぐにまた潜って
判らなくなってしまった。
そして二度と近くには現れなかった。
自信がなかったので、後で
図鑑と照らし合わせても
決め手に欠き悩んでいた。


すると子供が、
さっきのヤツは潜る時、
足が真っ赤だったよ…って
その瞬間は見ていなかったので
残念だったが、
ケイマフリって
口の中も真っ赤なんだなぁ。

居ないという先入観で見ると見えるものも見えない。

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