2010年10月12日火曜日

ハリギリ特伐

先週金曜に北野坂の上特別緑地から民地にかかる枝を特殊伐採してきた。
樹高25mほどのハリギリ。以前にも手を入れられていて(おそらく周辺が宅地造成されるとき)あまり元気が良くない雰囲気。
葉が大きいし鬱閉していてアンカーが見えず18mほどの所に架けて切り返しで登ると、イヤ〜な揺れ方をする。
1〜2mほどの隣接する住宅の壁・屋根・アンテナに触れずに小枝を払う。本当は登っていくラインを阻む小枝を先に落としたいのだが、作業姿勢が取れないため無理矢理通過すると、ハリギリのトゲに引っ掛かり刺さりで、10年来使っているピステがカギ裂き穴あきでボロボロになってしまった。
徐々に見えてくるアンカーに切り返し、ほぼ樹冠の22m付近まで登るとちょっと風が吹いただけで、妙に揺れる。3階建ての住宅の屋根を下に札幌ドームが見える高さで、おそらく60cm位は横に揺れている。風が吹いたあとに遅れて揺れて、なかなか揺れが収まらない。複数アンカーで確保しているものの恐怖を感じた。

枝払いの後、手では降ろせない大枝を林側に引きポータラップでリギング。ブロックとの角度が大きく、振れが大きそうなので、カットポイント付近にアンカーを取り、タグラインで動きを制御しスタティックリギングできた。



小枝を落とすときに、手で支えきれる範囲はイイのだが、細くても長さがあったり、風で煽られたりする場合、リギングするほどでもなく、しかし手持ちでは心許ないことがある。手元にあったチキンループを使い即席だが「万が一確保」を取って落としてみた。落ちる枝のベクトルや作業位置の関係をふまえ、簡潔で人手いらずのセッティングを考えなくては...

2 件のコメント:

ojiji さんのコメント...

そうですね。手で持てる程度の枝を落とすのでも、下手に枝の先を下にすると地面で跳ねて建物にあたる事もあるし、回転させると壁にあたる事もあるし結構慎重に手を離さなくてはいけないですよね。

そのためにも鋸やチェンソーで切り離す瞬間、手で掴む前に落ちていかないよう補助的にロープをかけるのは正解ですね。木によっては粘らずに最後まで切らないで止めようとしている前に折れて落ちてしまうのもありますしね。

satoc さんのコメント...

ご苦労様でした。
実際作業してみるといろんなことが判ります。相手が自然物なので、一通りではいかないことや、いろんなオプションというか想定をしなければ、作業が複雑になったり、疲れたりで、なかなか、ですね。
9mmのスタティックを使おうと思います。
アンカーはノーノットで回し、デレクショナルF8をコネクター止め。落とす枝にはパーセルループのアブソーバをつけて、末端確保。
受けと追いを入れた後、パーセルループを効かせてから落とします。
アンカーと落ちる枝のベクトルを考慮しないと危険です。
とりあえずこの簡易システムで有効かどうか検証しています。