2014年6月12日木曜日

入林承諾顛末

自宅近くの防風林は春になると山菜採りの人たちで賑わう。アプローチしやすい環境なのでワラビやタランボを狙って多くの人が林をさまよっている。まあ個人的には微笑ましいのだけど、林縁には「倒木のため立入禁止」とか「関係者以外立入禁止」などの表示があり、まあ許可なく入林することはマカリナランということなんだけど、基本的には国民の財産だし、正式な道筋を通って条件をクリアすれば、国民なら誰でも利用できるだろうと、、でもこれが正式に入林許可を得ようとすると(採取はダメなんだけど)なかなか一筋縄にはいかない。
先日、ある事情で、正式な道筋を通るべく、重い腰を上げて、手続きに、立ち上がった。
大げさな言い回しだけど、ホントそういう大げさな感じだった。

結論から言うと、ありがたく、入林許可を戴きました。
でも、あまりに納得のいかないことが多く憤っているので、その顛末を。

近くにある森林管理署は、いつ行っても人が居なくて、どうなってるんだろう?ということで、遠回りだけどまず、知り合いのツテで道有林を管理する森林室に伺い、国有林を管理する林野庁の森林管理局の人を紹介してもらった。するとあろう事か、その事務所は現在使われておらず(看板を下ろしとけっ)別な場所に設けられていた。そこで一度電話を入れて…と思い、何度電話してもつながらない。20数回時間を変えて連絡してやっとコンタクトが取れて、簡潔に事情を説明したら「一度来て詳しい話を…ということになり、後日ちょっと遠いとこまで伺った。
そして詳しい説明を一通り行って「使用することについては問題ない」ということだったので、許可申請をしようとすると、ここでは手続きが出来ないと言うではないか!(それなら最初の電話の時に言ってくれれば良いのに…まったく)まあ、この森林官に文句を言ってもしょうがない。事情は説明しておきますのでということで、担当者を紹介してもらい、また別の場所に出向かなければならなくなった。これは都会の町中にあり、担当者も「森林ふれあい担当」ということでいさんで出かけた。
署にはWood Jobのポスターとか「森林への招待状」とか、ふれあい何チャラとか、森づくり..自然遊び..エコツーリズム..手を取り合って、、もう溢れんばかりの広報誌やポスターが備えてあり、これは好感触に話が進むかな?っと期待が膨らんだ。やっとここまで来たかとその担当者に会い、またイチから事情を説明しようとすると、、、
この担当者は話を遮って「基本的に許可は出せない」と、ニベもなく門前払いの感じ!
ケンもホロロに退散、、、する訳がなく「何が問題なのか?」「なぜ許可できないのか?」「どういう活動なら許可できるのか?」いろいろ聞いても、そういうコトには認められないと。ノラリクラリ回りくどい言い方でダメという結論しか言わない。それでもやっと聞き出せた理由がふるっていた。「安全を担保できない」だった。  だ・か・ら、 その安全を考えるための活動なのだと。いくら事情を説明しても明快な返答もないし、結論ありきなので「もう、うっとうしいなぁ、早く帰れよ!」という雰囲気をプンプンさせている。
何だこのオオヤケノシモベは!っと若干キレそうになった時、その上司らしき人がやってきて、一応事情を聞いてもらえた。
そしてまた改めてその主席森林官に、活動の主旨や安全性を主張して話を聞いてもらい、まあ問題はないということで、渋々ながら申請書を渡してくれた。
その後、その許可申請を提出しようとすると、、個人には認められないと、肩書きが無いとダメだと。突っ返された。どうも国有林に入林するためには「肩書き」が無いとダメなようだ。私は人を肩書きでしか見ないヤツが大嫌いなので、胸ぐらを掴んで…と行きたい所だがグッとこらえて、任意団体でも良いかと聞くと、定款を見せろと。もうびっくりです。
その後、正式に不備無く許可申請は提出できたものの、場所の限定や期日等の確認もなく、一応受理しましたと。許可されるかどうかは、森林管理署長の判断だということで、まあ、テイよく追っ払われた形だった。
日数も時間もかかり、移動距離だって相当なエネルギーを使って、結局は「森に近づくな!」ということで、とにかく、通常業務以外の(これも業務だと思うが)メンドクサイことには関わりたくなく、国民の何人も森には近づくな!という姿勢がアリアリで、普通の人がここまで情熱を持って許可申請することは本当に難しい。というか難しく面倒臭くすることで国有林に人を近づけないということなのか?「立入禁止」の看板を付けて回って、国民から財産を遠ざけ、自分たちの利益を供与できる小っさなサイクルの中で国民に知られること無く完結しようとしているのか?ふれあい担当が聞いて呆れる。ステークホルダーとして、こういう手続きの煩雑さを円滑に改善できないものなのだろうか。いろいろ考えてしまう。
* * * * *


そして後日、明確な場所の確認も無いまま、
郵送で入林承諾証が届いた。
基本的に許可するが責任は持たないゾ的な
モノスゴク沢山の条件書きが付いていた。
当たり前だ!こちとら肩書き無しの
Enter at own Riskで動いているんだ。

ワラビを採ってるそこのおばさんだって、

オウンリスクですよ。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

お役所仕事 ほんとに怒り心頭です!

小役人でありながら呆れてしまいます…

多少事情のわかっている自分でも

なんだその対応は!!!

と思うことしばしば はぁ…


元ヤクニンとして、ホントすみませぬ

森林室まではイイかんじだったのになぁ

国の機関は、文書の宛名に『殿』ってつくくらい時代錯誤な団体ですから

江戸時代かっ!

自分の保身(査定が下がらないように)のために生きている人々

オレが担当の時にメンドウ起こすなよな!

やるならオレが転勤してからやって!

『公僕』が聞いて呆れます

税金とはなんなのでしょうね?

何のために納めている(決して『払っている』ではないそうです…)のでしょうね?


結論としては申請した者勝ちです

許可を出した側にある程度の責任があります

裁判所ではのナハシ


とにかく お疲れ様でした
 

匿名 さんのコメント...


若干訂正

ナハシではなく『話』です

日本語が不自由な私 ほんまあほやわ