どんなシステムでも良いけど、地上から意気揚々とMRTで登っても疲れるし、自分の末端が長いから邪魔になるし、伐った枝に挟まって動きようが無くなったり、大きな幹を落としてラインに当ててロープを傷めるのが好きならやれば良い。
「ロープの長さと仕事の遅さは比例する」
って言ってた人がいたな。
際どい作業やシビアな姿勢では、
ロープ末端に気を使う余裕が無くなるね。
枝をまたいで横移動してたら、
使ってるラインは末端近くなんで、
残りの長〜いロープが枝に絡んで、
いちいち引き上げて流れを直したり
しなきゃイケナイよね。
ワークポジショニングで
あちこち移動して眼の前の
ターみネーションがグチャグチャに
絡んじゃったら
ニッチもサッチもいかなくなる。
前にドンドン伐って自由落下で落として、調子こいてドンドン落とすから片付けるヒマモなく、自分の末端の地上のロープの上に枝が積み重なって、結局落とした枝を片付けるまで降りて来れなかった人が居た。そういうみっともない作業はしたくないね。
高い木に登って作業することを考えて、そういう仕事もある前提で45mのロープを常に使ってる人が居るけど、実質登って使う部分は10mくらいじゃないの?
そんな45mロープを使って、せいぜい高さ10mの複雑な枝絡みの木に使うのはおかしいね。残りの35mを引き上げたり、流れを直したりするのは大変そう。
それなら最初っから20mのロープを使った方がよっぽど速いし疲れないと思うよ。
私はアクセスラインとバックアップラインをセットして、登高はこのラインを使い、樹上で行う実際のタスクは、登るシステムと別系統のフリップラインやランヤードにチェンジしてワーキングラインとして作業を行うことを提唱している。
実際に自分で今まで散々やってみてコレが今の所最も作業に適していると思う。
シビアな樹冠の場合だって、フィックスロープ1本で、バックアップごと移動させれば、
安心感が増し、キツいタスクも視野が広がり、善いアイデアだって出てくると思う。
常に自分の身体が引かれる鉛直方向を意識して、架設すればそんなに難しくない。
本当は作業はすべからず地上まで降りられるシステムを使った方が良いのだけど、全ての作業で必ず使わなくてもイイと思う。
ちゃんとワークポジションを取れて、ポジショニング三角を意識できれば、そして万が一のトラブルで、アクセス&バックアップラインに移動できてるようにシステムを組めば良い。元々2系統は地上に落ちてしまわないような防止システムなら、落ちる落下エネルギーを相殺し、身体を保護することを、落下距離を短くすることをテーマに組んだ方が良いんじゃないかい?
それなら短いロープが良いよ。
その快適性を知ったら止められないよ。
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