2021年3月18日木曜日

アンカーデバイス

14.6.5 Anchor devices that have greater adjustment in their length and can be cinched against a stem may provide a climber with more options and flexibility in a range of situations. 
14.6.5 長さの調整が大きく、幹に対して締めることができるアンカーデバイスは、さまざまな状況でクライマーに多くのオプションと柔軟性を提供します。

もちろんワークポジショニングとして
ランヤードを使っている人が殆どだろうけど
それの多くは長さ調節が出来ると思う。

カウズテールという呼ばれるギアが有って、
コレは俗称なんだろうけど、
いわゆるワークレストレインの目的が主で、
ダイナミックロープである必要がある。
売ってる製品としては、ジェーンとか。

それとは別にスタティックな
調節可能なアンカースリングって
とっても素敵!

エーデルリッド/マッチスリング
EN 345,EN 566,そしてEN 795–B

この写真は其々目的と条件が異なってる。
使い方によって全部違う。

このマッチスリングは、ちょっと高いんだけど、軽いし、手軽だし、一時アンカーを素早くキメやすいし、ボトムアンカーにも素早く使えるし、キャノピーアンカーなんて結構太さが変わるけど、ジャストフィットさせるといい感じの鉛直線上の位置にアンカー作れるし、概ね構築した後に微妙な位置調整とか出来るし、もう手放せない。
もちろんバタフライとか、グリオンとか、いいコンビネーションは有るけど、マッチスリング好きだなぁ。

例えば、幹に一時的なアンカー確保を採って、アンカーを下に少しづつ下げるタスクが必要な時なんて、超便利!持ってこいだ。

その業界によって、スリングとかランヤードとかカウズテールとかチキンループとかストラップとか、実は使用の目的も条件も微妙に違ったりする。

ワークポジショニングランヤードはスタティック系がイイって言ったら、その人はランヤードはダイナミックじゃないと危ない!って、アーボリストは間違ってるみたいな大上段に振りかぶって襲ってきたんで、ちょっと困ったんだけど、まあロープアクセスで、ワークレストレインとしては、ダイナミックじゃないとエネルギーを吸収してくれないという主張は当たり前で、言い争うような議論になったコトが有るけど、懸架用だったり支持用だったりの違いや、ランヤードやストラップっていう言い方の違いで、ボタンを掛け違えただけなんだけど、NFPAでは..アメリカでは..カナダでは..ってことをしつこく言われた。

どうもNFPAで言うストラップは、ツリーワーカーが認識するカウズテールと同義で、ワークポジショニングとして調節可能なスタティック系のものは、調節可能なアンカースリングって言うらしい。

落下に対するエネルギー吸収が出来無いものは、そのシチュエーションでは不適だという根本を理解しても、アーボリストはソレをランヤードと呼ぶのは相応しくないとか言って、自分の主張を曲げない。ブが悪くなると話をすり替える人なんで、ラチが明かない。

そんな事はどうでもイイけど、俺は間違ってない!とか、Google翻訳なんてアテにならない、お金を出してプロに翻訳してもらったから間違いないって、その人も同じ日本人なのに、誰か一個人が翻訳したことが全ての基本で、それ以外は認めないって言う姿勢は、どうなんでしょう?

それ以来、スリングもランヤードもカウズテールもチキンループもストラップも、言い方とは別にその機能を考えた文脈やニュアンスを大切にして、その文言には言葉の意味だけにはこだわらないようにしている。

さまざまな状況でクライマーに多くのオプションと柔軟性を提供するランヤード。

規格によるけど、アンカーデバイスになる物も多い。
ドンピシャの位置にアンカーを決めるために、調節可能な方が良い。
もちろん姿勢制御にも、一時的なアンカーにも、とにかく樹上タスクには汎用性が高い。

樹上で作業するとき、私の一番の武器はワークポジショニングランヤードになるタスクが多い。シビアなポジションの時、出来るだけその時間を短くしたいから、傷みは気にせず結構荒めに使う。だから半年くらいで頻繁にロープも取り替える。

先日会った人のランヤードは、コタコタのカタカタになって、見ただけでボヨボヨに太さが変わってるロープ。いつの物か判らないブレイズ。
調節可能なデバイスも3世代くらい前のグラブで(未だにグラブの人見るけど、アレ使いやすいのかな?ただグラブに重きを置いてない仕事しかし無いのかな?)しかも落とし止めのワイヤーがちぎれてる。このワイヤーどうしてチギれてるのって聞いたら、ハッと気づいて、どうしたのかな?コレ人の借りてきたから判らないとか言いやがった。
ランヤードを人のを借りてることも、使用前の自分の点検もしてないことも棚に上げて、知らないらしい。

彼にとってランヤードはただぶら下げてる重い道具ってこと。
腰にI’Dとリグとストップとエイト環3つぶら下げてる、訳の解らんヤツも居たな。

ランヤードは、さまざまな状況でクライマーに多くのオプションと柔軟性を提供します。

道具には、多くのオプションと柔軟性が有ったとしても、
使う人に、多くのオプションと柔軟性が無かったら、
宝の持ちグサレってやつだけどね。

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