先日ある方から相談を受け話しを聞いていると、どうもおかしな部分があり不思議に思ってしまったんだけど、ローラー付きのカラビナをトップアンカーにしているということなのだ。私も良くない所があって、サイドオープンのプーリーは、フォルスクロッチのフリクションセーバーにもってこいだぜ!とか言ってるから、同じ感じでオープンして使えるから良いんでないの?ってな感じだと思う。大体トンチンカンチン自作って、画像をみてマニュアルや説明も読まず、その人の使い方や条件も鑑みず勢いで声高に言っちゃったら、アンポンタンがマネしちゃうよ。
それはダメでしょ!って言ったら「でも売ってた」ってことで、それをマネして作った!って、よくよく聞いてみると海外のあるショップで確かにあり、でも、それはリディレクト用のシステムとしてモノだった。
それをトップアンカーで使っていて、ロープの流れがスムーズで抵抗も少なくて調子がいい!なんて、すごいチャレンジャーだなぁと恐ろしくなった。
さらにエーデルリッドでは、同じようなリングにローラーが付いたフリクションセーバーがあるし...って、それは全然別物でしょ!それ用に開発されたモノだからEN 795 B 通ってるし何の問題もないけど、ただ見た目が近い(本当に近いか?)モノだから、マネして作ったって鼻高々に、これは良いとか、自分で検証したからOKって、まさにミソもクソも一緒で、クソ汁飲んで旨い!って言ってるようなものじゃないのかな?
ローラー付きカラビナは、スゲェ便利な良いモノだけど、メーカーでも表示されてるように、倍力装置やロープの流れを整えたりするためのモノで、カラビナ自体の正荷重破断強度は24kNくらいだけど、ローラー部分の強度は両側合わせて11kN程度で、チロリアンブリッジとかトップロープでは使用できない、って書いてあるぜ。(にしても、11kNってチャッチく見えるローラーも意外に強度高いんだな)
ゴリゴリ使ってたらそのうちベアリングがイカれて、しかも足滑らして1mくらい動荷重になったら....
皆大好き黄色いメーカーにも同じタイプのローラー付きカラビナがあり、そっちはカラビナの正荷重破断強度自体が20kNで、ローラーは両側合わせて4kN程度。これは逆にPPEに使用できないように、敢えて22kN以下に想定しているとも考えられる。
勿論トップアンカーとして使えないし、アンカーの規格EN 795も通っていない。
EN 795は、高さからの落下に対する保護・アンカー装置で、EN 795 Bは運搬可能な一時的アンカー装置という要件。(100kgのウェイトを、落下係数1.2で2,500mm落とした動的試験で、概ね22kN以上の保持が必要)
オープンスリング
なんかもそうだけど、
パーソナルユースで
PPEとして使用するのは
大体22kN以上の
破断強度だよね。
作業を便利に
効率よくするギアは、
使い方を知っていれば
凄い武器になるけど、
安易に流用すると
甚大な
ウィークポイントになる。
怖いゼ。
話しは変わるが、黄色いメーカーのカタログで、ローラー付きカラビナをハーネスのブリッジに取り付け、そこに皆大好きなメカプルージックのデバイスを付けて登ってる写真があったけど、これってコネクタ自体の正荷重破断強度が20kNなのって、良いのか?
???
?
2018年2月11日日曜日
2018年2月5日月曜日
静かに飛ぶ
まとまった雪が降ったあと、
風も弱く久々に静かな防風林。
スノーシューで歩く踏み音しか響かない。
エゾユキウサギはちょこっと出たササを
喰いながら、点々とシながら。
ササが出ている所に足跡が多く
そこには必ずと言っていいほど
フンが残っている。
目の前を不意に白いモノが静かに横切った。
鳥なら羽ばたきが聴こえるが
ホント静かにスゥーっと。
後を追ってみると、ヤツだ。
しばらく遠くからジッと眺めていたら、
サササッと登って飛び立った。
高さ15mくらいの所から
こっちに向かって滑空した。
またもや目の前を通り過ぎ
およそ25mほど飛んだ。
滑空している所はたまに見るが
暗かったり、天気悪かったり、
こんな日中に目の前を横切って
そろそろ喰い走る時期だもんな。
ハイタカの食事
仕事していると、横目で不意に陰が通る。
そうすると大概ハイタカがやってきている。
ヒバに隠れるカラ類を狙って
突っ込んでいく。
今日は仕留めた後、
ここで食事タイムにはならず
持ち帰ってどっかで喰ったようだ。
それにしても高確率で猟が成功する
良い食卓のようだ。
キレンジャクが落とした結晶
冷え込んだ朝、霧氷が枝に付き
この結晶がパラパラと舞い落ちる。
地べたも大きな結晶が積もった感じになり
踏むとシャクシャク音がして気持ちいい。
それが枝に停まったキレンジャクが
落とした結晶だと思うと
余計に気持ちがイイ!
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