2010年5月31日月曜日

エゾノウワミズザクラ


エゾノウワミズザクラが咲いた。
今年は花のつきが
イマイチみたいだけど、
この花大好き。

ハリギリ


例のハリギリのウニ芽も
展葉していた。
それぞれから5本くらい
葉柄が伸びている。



他と比べても葉が密集している。
やはりちょっと異様な感じだ。

チュウヒ


草原で不審な鳴き声を聞いた。
間の抜けたクラクションのように
ブィーブィー。
ピングーのよう。
ペンギンはいるはずはないし、
っと思ったら、不意にチュウヒが
飛び立った。でも鳴き声の主は
まだ鳴いている。何だろう?
チュウヒではないみたい。

2010年5月28日金曜日

赤・青・黄色

今朝、クロツグミの良い声に誘われて防風林に向かった。
爽やかに透き通るような響き。声量があるので遠くに確認できるが
なかなかそばに寄れない。近づいてくるのを待っていると、
ふいに鳥影が現れた。
慌てて撮るがピンぼけ。
まだリズミカルに唄えない
アカハラがバツ悪く
飛び去った。


神社に行ってみた。
ジッジッと聴き慣れない声。
待っていると目の前に現れたのは
オオルリ。ブルーが鮮烈。
囀りはなく、忙しなく、
そばにメスもいるようだ。


クロツグミ・アカハラ・オオルリときたら
アレを探さなきゃ。

なかなか見つからず、家に戻ると
玄関の前の林ににいました。
キビタキ。
リズミカルに良い声で
エゾニワトコの根元を飛び回り
さかんに囀っていました。


別にどうってコトはないんですが、
一時に赤・青・黄色、イイじゃないですか。

2010年5月24日月曜日

アースデイEZOでツリーイング

日曜日は円山動物園で行う「アースデイEZO」でのツリーイング体験会。
オランウータンの横で木に登ろうという面白い企画。
天候にも恵まれ、ニンゲンにとってはあずましい一日を過ごせた。

円山のオランウータンはもうすぐ赤ちゃんが生まれる時期で
何か微妙に気を使わなきゃと思っていたが、
そんなことお構いなしという喧噪で、気の毒になってしまった。
もうちょっと静かに彼らのことを考える気持ちを伝えたかったが。



木登りしている様子を          数多くの子供たちが
うかがっているよう。          体験してくれた。

動物園のほぼ中央の一等地で胸高直径1mほどのハルニレ。
花はほぼ終わり、まだ青いがもう実になっているところもある。
初々しい明るいトーンの新緑が眩しい。
それほど高くはないが、枝振りも良く、元気の良い木。
今回はレスキューライン含め12本掛けた。



今回うまくいった企画。
看板に葉のない木が描いて、葉の形に切り抜いた紙を使って
みんなの気持ちを書いて張り、元気な木にしてみよう!
というメッセージボードを作り子供たちが書いて張ってくれた。
すばらしい、元気の良い、宝物のような木の画になった。



今回は自分以外に4人のクライマーに手伝ってもらい、
忙しかったけど、充実した楽しい時を過ごせたと思う。
みんなありがとう!!

木登りって子供が良くやるものだけど、
ツリーイングは本当はオトナにやってもらいたい。
凝り固まった頭を解き放って欲しい。

ガッカリなのは「おとーさん、これやりたい!」って
同じアースデイの取組をしている人の子供が来て木登りしたがっているのに
「だめ、ここは子供相手なのにお金がかかるんだよ」って言って
無理矢理子供を連れ去ったのを見てしまった。

正直言って子供にとって魅力のない、説明臭い、
しかもオトナたちの自己満足に近いエコとか低環境負荷とか言っても
それじゃ子供には伝わらないだろう!
というコトをやっている団体だったので、やっぱりなっという印象。

第一子供相手だから無料とか安価という理由がわからない。
「木に登る」ということと、「木に登って感じられる感覚」を
脳みそでごっちゃにしちゃっている。残念!
高い!と思うオトナはしょうがないとしても、
自身の狭っ苦しい脳みその中に子供を引きずり込むな!と言いたい。

アースデイの打ち合わせやその時配られるレジュメにも疑問がある。
再三にわたり何度も同じコピーが配られたり、
誘導経路に人が立っているなら、そのプリントアウトしたものを
各団体に何度も配る必要が何処にある。

面白くなく伝わらないボランティアって誰のためのものなの?
考えることばっかりで、感じることのできないコトを
子供に伝えるなんて不可能だと思うのだが....

子供はオトナが喜ぶコタエをいくつか持っていて
上手にソレを使う。オトナはソレを鵜呑みにして
あー私はなんてスバラシイことをしてるんだっと満足する。

アースデイ。いろいろ考えさせられました。

クワッドのハイライン

土曜日に札幌某所の駐車場でアドバンスレスキュー技術の確認というか
トレーニングの資料づくりのために、
トライポッドを立てクワッドのハイラインを張った。
車通りの激しい所で興味津々に見ていく人の視線を感じながら、
もう、一度では到底覚えきれないハイレベルなシステムだった。

何通りかの基本技術を組み合わせた構成が多いのだが、
順序や構築の仕方を解説するためにどう見せたらいいか、
判りやすいかを考えながら、
イラストで起こすために写真やビデオを駆使し、
同時に理解していかなければならず、
頭がパンパンになった。

写真はパラレルハイラインの倍力システム、
デュアルキャリッジでのレスキュアーの動き.....
画にするのは大変だ!

2010年5月21日金曜日

オオカメノキ


オオカメノキが咲いていた。
白い飾り花の風合いが
しっとりとして大好きな花。
透き通るようなキビタキの声が
静かな森を一層引き立てている。



オオカメノキが咲いたら...
すぐそばのスモモも
もうつぼみが綻んでいる。




そうすると...
エゾノウワミズザクラは...
まだもうちょっと。
でも花芽が上がってきている。
イイ季節ですねぇ。

2010年5月19日水曜日

rock exotica

rock exotica Rirate Manual Lock Carabiner


かなり期待していたカラビナを
偶然見つけ手に入れた。
マニュアルロックという新機構
ターミナルになる確保は
オートロックを使うが
好みもありどうも馴染めなく、
探すともなく期待していたが
期待通りのスグレモノだと思う。


通常ギアラックに掛けるときは
ドクロマークの状態で手軽に簡単に開け閉めできる。
ロックしたいときにはちょっと押し上げるとすぐにロックされる。

スクリューとオートロック3rdジェネの中間的存在。
本当はこの形ではなく、耐荷重やターミネーションノットの関係で
オフセットDが欲しかったが、それでもかなり使いやすい。
メジャーアクシスで Pirate=27kN RockD=29kN
バントラインだとPirateでも充分だが、
RockDの方が下が幅広いのでアンカーノットを組みやすい。

ますます、オフセットDのマニュアルロックが欲しくなった。

コサメビタキ


やけに防風林が騒がしく
小鳥が飛び回っている。
身体の羽毛を膨らまし、
尾羽を開き、両の羽と交互に
激しく上下に振る。


そうやってディスプレィのような動きをしていると、
たぶんオス同士なのだろうけど、もう1羽やってきて、
同じ動きで近づき、激しくパチンッパチンと羽をぶつけ合っているよう。
動きが激しくて良く見とれないが求愛ではないような感じがする。
縄張り争いというか、優位性の主張か、とにかく激しく動く。

コサメビタキ?サメビタキ?

ベニマシコ


庭にベニマシコ夫妻が現れた。
優しくフィッフォッ鳴きながら
地面を突いてる。
家の庭は野趣あふれていて
何かいっぱいイイモノが
ありそうだからなぁ。



よく観ると
たまに草を直接啄むこともあり
エゾエンゴサクの種を
喰ったり、飛ばしたり。
スプリングエフェメラル。
こうやって飛ばされる種も
儚い命を繋ぐ方法なのかなぁ。

センダイムシクイ


チチョッチチョッビ〜
賑やかでどことなく惚けた感じの
センダイムシクイ。
今カップリングの真っ盛り。

2010年5月17日月曜日

植樹会とツリーイング

放置された小学校の裏山スキー場。
そういう場所はいくらでもあると思う。
そうするとジワジワとなかなか大変なことになる。
ニセアカシアがコレデモカというばかりに蔓延り、
手を入れなくなると、手をつけられなくなる。

そんな場所をある程度整地して、
混合樹林にしようという植樹会のお手伝いをしてきた。
カミネッコンを使うポット植樹は誰でも簡単にできる。
しかし、木を植え育てるということはそれはタイヘンなことだし、
手間も労力もかかる。

しっかり育ってほしいという気持ちは変わらないと思うのだけど、
フワフワにしか土を入れてなかったり
ポンっと置いただけのような、ちょっと残念な状態のものもあった。
なんか横から手を加えるのも何だし、気がついたものは
さりげなく土を押し込んだり、ちょっと掘って動かしたりしたが、
雑草に負けずにしっかりと根付くために、もうちょっとなんだけどなぁ。
植樹会に参加することが目的じゃなく、
木を植え育てることが目的だし....


植樹終了後、その参加者の中の希望者に
ツリーイング体験をしてもらった。
開けた河原に、ドーンとそびえる、
おおきなドロノキ。
5歳の女の子が、寡黙に一生懸命10cmづつ
コツコツと登り、高さ7m程の
スリーブの口まで登ってしまった。
途中からはちょっと危険を感じたので
一緒に登ったのだが、なかなか芯のある
イイ表情でがんばっていた。



枝張りが大きく広がり、登るとなかなか楽しい。
ロープをバックアップに、枝伝いに手で登れる。
掛け替えというより、ランヤードバックアップでトップまで行けそうだ。

カワラヒワの巣作り

5月の初めからカワラヒワが多くなり、ビュィーン、ビュィーン賑やかだ。


庭にも良く現れるのだが、
ある日ふっと見ると、
足にビニールヒモを
絡めたヤツが来て....
可哀想っと思ったら、
よく観るとそうじゃない。
足で押さえて嘴で細く裂いている。



そして、
ヒバとの間を往復している。
ヒバの中に巣を作っているよう。
こんな庭によせばいいのに。
しかし天敵が少なく
案外快適な巣なのかなぁ。



せっせと毎日巣材を運び
完成間近にサクラが咲いた。
エゾヤマザクラとカワラヒワ。
近づくとキリリコロロ周りを
飛び回り警戒している。
ここで子育てされると
洗濯物が干しにくいなぁ....

2010年5月12日水曜日

Bowline with a Bight Retrace Bight



綺麗にドレッシングするとモノスゴク美しいノットです。

ブーリンウィズアバイトリトレースバイトは
SRTでトップのみのアンカーの時に回収がラクなので使います。

ランニングになる部分が独立したバイトになり、
末端の出る方向がスムーズになり、
木の太さに合わせてバイトの大きさを変えやすく
なるだけノットに加重しないような位置に持って行けるのが利点だと思います。
ランニングブーリンとそれほど変わらないようですが
個人的にランニングブーリンは好みじゃないので、、

ハリギリのウニ芽

ハリギリの芽が膨らんできた。
例のウニ状の短枝集合も先が色づいてきた。
茶色の魚鱗の間に若々しい緑色が見えてきた。
枝の途中にあるウニ芽も所々綻んでいた。
長枝と比べると小さいし膨らみ方も貧弱な感じがするが、
それでもみんなそれぞれの方向に芽吹いている感じ。




長枝の方はこんな感じ。
普通のハリギリの芽。

短枝はこれからどうなるのだろう?
あそこから一斉に葉が出て
花が咲いたりしたら
大きなぼんぼりの中から
沢山の小さいぼんぼりがでて
花火のようになるかなぁ?

Birds of East Asia


先日知りあいに紹介され、
新しい図鑑を手に入れた。
「Birds of East Asia」
英語版なので中身については
???の連続だが、
それでも見ていて楽しい。



フィールドガイド 日本の野鳥 555 から始まり
Voice of Hokkaidoのカセット5本(これよかったなぁCD版あるのかなぁ)
ヤマケイや蒲谷さんの大鑑、最近ではアリスの図鑑もイイが、
やはり図鑑は「絵」がいい。
写真では表現しすぎてしまうディティールを適度にデフォルメし、
色っぽく、オレはこう表現したいんだ!っという
描き手の思いみたいなモノが、実に小気味良い。
英語力の無さから自分で得られる情報としてはカラッキシだけど
英名が知りたいときに便利だし、
なにより、ニヤニヤしながら、眺めるだけでも価値がある。
本来の図鑑の目的ではないのだが....

2010年5月11日火曜日

キタコブシ


札幌市内では桜が咲いてるが
この辺りもやっと
芽が膨らんできた。
一足先に満開になった
キタコブシ。
ハッとする白に心奪われる。

ニリンソウ


まだ木の芽吹きが少なく
明るい林床にはニリンソウが
可憐にしかし強かに
咲き始めていた。

ウグイス


何か大分巧くなってきたか
今日は枝の上をチョロチョロと
こっちを意識しながらも
鳴かずにはいられないとばかり
イイ声で鳴いていた。

ミコアイサ


河原にポツポツできた溜まりに
ミコアイサがいた。
久しぶりに見つけるが、
如何せん障害物のない開けた所
車で近づけるだけ近づくも
警戒される。



そっと近寄って良く見たい
だけなのだけれど、
飛んでいってしまった。
確認だけでよいが
ちゃんと見たくなる。
レベルが違うだけで
私も鳥見人間失格だ。

ヤマゲラ

藪の中から下手くそなウグイスの囀りが聞こえた。
まだ巧くキレイに鳴けないから隠れて練習しているの?
そういうわけではないが、微笑ましく聴いていると、
遠くでヤマゲラの声が聞こえた。
あんまり良くないことだが、ヤマゲラの声を聞くと
どうしても鳴き真似したくなる。
ジッとして口笛で真似すると十中八九近づいてくる。

おそらくここに止まるだろうな
という位置で待っていると
こちらをのぞき込むように
不思議な顔で見に来る。
ゴメンゴメン。

オオバン

道北の川でオオバンを見つけた。
対岸にいたのだが、
雪代で増水した強い流れに
流され、慌てて水面を歩くように
目の前に近づいてきた。


Iどうもこの鳥は
大空を飛ぶイメージがないので
一体どうやってここまで
来たのだろう?っと
想像すると楽しくなる。

2010年5月7日金曜日

春本番

今朝、家の窓から、ふと防風林を見ると
枝の上になにやら大きなものがモゾモゾ動いていた。
双眼鏡で見てみると...オシドリのメスが樹洞を探してウロウロしていた。
いやぁ、その、ゴミステーションの上はまずいでしょう!
仮に巣を作れるような樹洞があったとしても
ここには作らない方が良いよ。
それにしても、水かきのついた足で器用に枝に止まる姿は
何ともユーモラスだ。

そいつに誘われるように外に出ると
エゾムシクイの声が聞こえた。
ゆったりとしたリズミカルな三拍子。
これを聴くと春本番という感じ。

防風林にはコルリやセンダイムシクイ、ヤブサメなんかの声。
神社の裏ではコマドリも鳴いていた。
しかし写真は一枚も押さえられず。

2010年5月6日木曜日

Art of Rigging

手入れしたい木の所有者と、
手入れの技術を観たい人と、
手入れのトレーニングをしたい人、
三者の思惑が合致し、登って切って降ろすリギングを2日間に渡り行った。
対象の木はドロノキ。とは言ってもあまりそう見えない。
いずれにしてもハコヤナギ系で、胸高直径1.5mほど、
樹冠までは30mを切るくらいのなかなかスバラシイ大木だ。
枝張りも概ね四方に広がり、バランスの取れた樹形。
火山灰系のあまりしっかりしていない土地柄で風も強そうで
大木が育ちにくそうな環境のなか、
うまい具合に谷間の海風の影響をあまり受けずに立派に育っている。
しかしドロノキらしく、低いところの枝は次々に枯らし
30〜40cmほどの太さのデッドがいっぱいある。

とりあえず下の方から3本(2.5m、3.5m、6mくらいの長さ)は
高さ18m、直径40cmの頑丈なアンカーを取れそうで
スタティックリギングを目指しリフティングカットで処理。
2本は手ノコで行ったが、長いヤツはエンジンものを使った。



手ノコの2本は素晴らしくうまく行って、切り離した後も静止していた。
チェンソーを使う大物は根元で50cm程の太さ。
オフセットアンカーで移動するベクトル方向側のフケが予想以上で、
追いを入れるている途中で動き出してしまった。
幸い作業位置も荷重しているラインも干渉がなかったし、
動き出してすぐエンジンも切ることができたので大事に至らなかった。
が、あの高さであの重量がギギッと動くのは恐怖だ。
最後はボトムのコントロールで切り離し安全に降ろせた。
予想以上にうまく行き時間が残ったので、
相棒が明日のため、高い位置にハンドスローし
22mのベストアンカーを取った。スバラシイ。



次の日残る大物は、張り出した先で枯れ残る直径30cm長さ5mと
おそらく一番高かった枝だろうが、何らかの要因で折れて
20m程の所に乗っかってしまった長さ8m程のデッド。
昨日取った高いアンカーでも動く方向も予測が難しい。
しかもコクワが絡んでそれによって押さえられているかも知れない。
揺れると重さでバランスが崩れ落ちるかもしれない。

とりあえず登って、状態を見るとまさしくコクワの成せる業で
股に乗っかっているものの、触れると揺れる。
そのまま落としても、またその下の枝に掛かりそうなので、
片側に寄せバランスを崩した1点確保で
ギリギリまでテンションをかけてもらい、手ノコで蔓を切っていく。
22mの更に上にDRTとランラードで複数確保をとり、
リムウォークしながらの作業は予想以上にコワイ。
それでも思惑通りに枝は動いてくれて
真っ直ぐ下にタテに降ろすことができた。

予定していたリギングをたたき落とすことなく
スタティックで降ろせたのは本当に嬉しかった。
コクワといっても根元は20cmほどもある
強烈なヤツにギリギリと巻き付けられていた。
最後に絡んだコクワを処理して終了。



樹冠の処理もまだまだだけど予定していた作業を無事終了。
こうやってみると、BeforeがないとAfterが
あんまり変わって見えないが
樹形が美しく活き活きした感じがする。