2008年10月31日金曜日

オジロワシ

最近天候が悪く、日に日に寒くなり気持ちが萎え、朝のパトロールもおっくうになってきている。今朝は意気込んで身支度をして玄関を出たとたん、ミゾレが激しく降ってきてあきらめた。空は明るいのに、天気雨というのはよくあるが、天気霙というのは、なんだかなぁ。しかし通勤時には晴れてスカッとした青空が広がっていた。札幌大橋の上から手稲山の雪がまぶしい。っと思ったら向こうから大きな猛禽が近づいてくる。周りのトビと比べてもあきらかにデカイ。肩は白くなかったのでオジロだろうが、相当デカイ個体だった。立派な成鳥は逆光で尾羽が透かされ真っ白に輝いていた。

2008年10月27日月曜日

道民森づくりネットワークの集い

「道民森づくりネットワークの集い」が北海道庁前庭で行われた。毎年恒例になっているツリーイング体験会も、今年は約70名の体験者で大いに盛りあがった。今までは目が血走って力んで余裕のない進行だったが、北海道のイントラも増えたのでスタッフも充実、余裕のあるいい体験会となった。今年は金曜から週末ずっと雨の予報で心配していたが、ピンポイントでイベント中はとても良い天気になった。このイベントは毎年天候が心配だがいつも晴れるのがスゴイ。

毎年これを楽しみに来てくれる人も増えてきた。今年一番印象に残ったのが、昨年上手く登れず悔しい思いをした4歳の子がリベンジに来た。今年はもうスイスイ登って上で「ヤッター楽しい!」と喜んでくれた。(右photo)道庁赤レンガを背景にいい写真を撮りたいのだが、時間の関係でどうしても逆光になるし、今度レフ板を使ってみようかな。

トビ・ノスリ

オオタカやノスリの違う個体なのだが、いつも同じ辺りから飛び出す猛禽がいて、気になっている場所がある。農作業も一段落したようなので畝を歩いて近づくと、不意にトビが飛び出した。しかも目の前で定空飛翔してくれた。

なかなか人が近づかないし、ちょっと窪地になっていて、休む場所なのか、狩った獲物を食う場所なのか、見通しの良い畑のど真ん中の畝。そこから今日はノスリが飛び出した。

写真は撮れなかったが、神社のトドマツにヒガラたちが集まっていた。よく見てると、キバシリとキクイタダキも混じっていた。上空を猛禽が飛ぶと騒がしく移動する。不意に現れたハイタカだと思っていたが、撮ったときに気がつかなかったがこれはどうやらミヤマカケスのよう。

2008年10月22日水曜日

ベニマシコ

去年のこの時期も姿を現したベニマシコ。そろそろかなぁと思い、林縁から草原にかけて歩いていると、フィフィホッっと鳴き声がする方へ...居ました、多分夫婦。草の高いところに留まってくれるので判りやすい。二羽は追い駆けっこをしながら、野地を移動していきました。

ウグイス

ジュィ、ギュィとせわしなく鳴きながら足元を飛び回り、なかなかしっかりと姿が見えない。ヤブサメ?ムシクイ?ヨシキリ?いえ多分ウグイス。ヤブから針葉樹へ動く間にあるちょっと飛び出した枝で、姿を現してくれた。8個体くらい居たが全員ここで一呼吸おく。そういうものか、これもまた鳥道なんだなぁ。
数日前にグゼリというか、藪で色のはっきりしない幼鳥が、小さな音量の低いトーンでゴーッゴギョ、ケギョケギョゲキョ、キココココっと、文字通り来年のための練習のようにかわいらしく鳴いていたのを聞いたので、この集団はその一派だと思う。

スティン・アライブ

CPRにおける心臓マッサージに最適なリズムが、ビージーズの「スティン・アライブ」というイリノイ大学の研究者の結果が出たそうだ。歌を口ずさみながらCPRというのはリズムが掴めるし、救護者もパニックにならずリラックスしてできそうだが、日本ではどうも不謹慎に思われてしまいそうだ。50回x2吹きのペースで教わったときは、もう少し早いリズムだったように感じる。
この曲は高校一年の夏休み大ヒットした曲なので、別に好きではないがリズムが身体に染みついている。これからの救護トレーニングは「土曜の夜にしよう」

ダイズ

ほとんどの畑が今年の収穫を終え、水田だったところに暗渠を入れたり、秋まきの小麦が青くなってきたり、冬に向かって着々と準備をしている。そんな中カサカサに乾いて残っているのがダイズ。いつ刈るのかなぁと思っていたが、今朝大型のトラクタが入っていたのでいよいよ刈り取りの時期だろう。

2008年10月21日火曜日

結実

オオウバユリはもう、実が飛び始めている。パンッと開かず中途半端に開いている。上から見るとメルセデスのマークのように3方向に分かれ開いている。その殻が互い違いに茎から5-6個出ている。これは大変戦略的な方法で、この固い殻の内側には棘というかヒゲが生えていて、開いた隙間からタネがこぼれないようになっていて、しかも風は横の隙間から入り、タネが上から飛び出してくる。これが面白く巧くできていて感心してしまう。顔を近づけフーッと息を吹き付けると、殻の上から勢いよくタネが舞い上がる。

ちょっと遠いところにあるクサギがそろそろ結実していると思い、前回その臭さを確認するのを忘れたのでそれも含めて見に行った。とても色鮮やかな配色で周りの枯葉色とのコントラストがまぶしい。
茎はそんなに臭わない。葉のつけ根は薬品臭というか苦い漢方薬のような臭さだった。花も実もそんなに臭わない。クサギって言われるほど臭くないのになぁ。クサイからクサギという名前なので、みんな嫌がって臭いもかがない。どんな風にクサイか確認しなくて、クサイという情報だけで一元的に遠ざけてしまう。悲しいな。オレはそれほどイヤじゃないぜ!

キタコブシの実もパカッと割れ始めていた。何か腐ったか萎んだような黒い塊から、真っ赤な実が見え隠れしている。春先早い時期に花が咲くのに、結実するのは10月とかなり遅い。どうしてなんだろう。

ズミの色合いも日に日に強烈さを増しているよう。周りの緑が黄色や茶色に変化するから相対的に色が鮮やかに見えるだけではないと思う。実自体もオレンジ系からスカーレット系になり、今はクリムゾン系の強い赤色だ。橙→朱→紅、日本の伝統色の呼び名の方がしっくりくるな。

霧が濃かったので、蜘蛛の巣がキレイにかかったナナカマドを探したがあまり良いのはなかった。この時期鮮烈に色濃くなった実に蜘蛛の巣が掛かり、それにイイ具合に水滴がつくともの凄く綺麗なのだが。

ノブドウの実が大きく膨らんで...と思っていたが、これはブドウタマバエとかが卵を産み付けているかららしい。紫や赤や薄緑など一房にいろいろな色づき方をする美しい実だが、大きく膨らんでいるのは寄生のためらしい。ひとつ獲って割ってみたが、虫は見あたらなかった。それにしても熟すと濃い色から空色に変化するというのは不思議だ。今はトラマメみたいな色になっている。

ヨウシュヤマゴボウ
家の前の防風林に茎が赤く濃い群青色の実の個性的に実っているヤツがいる。どこから来たのか今年初めて花がつき、今強烈な色合いで目立っている。洋種の帰化植物の山ゴボウ、でも食べられない。実には毒性はなく鳥たちに繁殖を手伝ってもらっているのだろう。

2008年10月17日金曜日

ツルウメモドキ

イイ感じに黄色が割れ、赤い実が顔を出してきた。辺りが黄色や茶色に変わっていく頃に、鮮やかな色合いが目に浸みる。好きなんだよね。

エゾノコリンゴ

近くの木の実もすっかり赤く美味しそうな感じになっている。渋酸っぱくて美味しくないけどね。

オオバボダイジュ

もう葉が落ちて、カサカサの茶色い胞と実が残っている。この無光沢なベッチンのようなマットの感じも素敵だ。今日は朝露でちょっとしっとりな感じだった。

キハダ

キハダの実はもう全部黒くなり、中にはシボシボの干しぶどう状態になっているものもある。コイツをつまんで手ですりつぶすと、これが柑橘系の清々しい何とも言えないイイ匂い。でも食ったらただ苦いだけだけどね。

スズメバチの巣

いつものパトロールルートもすっかり秋色になり、風が吹くとハラハラと落ち葉が舞っている。気がつかなかったがこんなところに巨大なスズメバチの巣があった。オソロシイ。相当大きいしキレイな形をしているので、登って獲ってこようかな。

2008年10月15日水曜日

雪虫

今朝は一段と飛びまくっている。しゃべりながら歩いていると、いくつも食ってしまうし、辺りをひと回りしただけでジャンパーにも無数のヤツらがくっついて嫌な感じ。花にくっついていると、もの凄く嫌がられ殺虫剤を撒かれるくせに、冬を迎えるころは妖精とか言われてる。まだケツに綿毛を付けていないが、交尾をし卵で越冬するために羽が生えた、ただのアブラムシじゃん。その場にいると迷惑千万。カミさんも洗濯物が外に干せないと文句を言っている。

ガガイモ

巻き付いているニワトコの葉が彩度を落とし、見つけやすくなってきたガガイモ。もう割れて綿毛だ出てきていた。今朝は気温が高く、夜露が一斉に霧になりあたりを白く濃く被っていたので綿毛も濡れていた。ガガイモ自身の目的とは違うが、しっとりと素敵な色合いになっていた。

アオジの巣

同じく見通しが良くなったエゾニワトコに巣がかかっていた。たぶん高さも大きさからもアオジ君が使っていた物だろう。夏場の繁殖に時期には密に葉を付けるため、気がつかないことが多いが、こんな道のすぐそばで繁殖していたんですね。

シノリガモ

週末、風が相当強く沿岸部で3-4mのなか、まああまり期待はしていなかったが、海鳥を見ながら野暮用で実家に向かった。いつもは車の中からでも相当数見つけられるが、やはりあまりいない。というか岸壁の岩場に上がっているので、動く車の中からは見つけにくい。そんな中、海苔の養殖用に沿岸にテトラを組んだ内海にシノリガモがいた。良い色合いだ。

アオジ

葉が落ち始めたエゾニワトコにアオジ君がいる。
写真を撮っていても、後から見ると何処にいるのか解らなくなることがよくある。オートフォーカスで画角の中心にいれば解りやすいが、そうじゃないとうっかり見落とし「あっ撮れてない」と思ってしまう7。普段地面にいることが多いアオジだが、良い色合いの枝に留まってジットしていることもある。わかって迷彩しているのかなぁ。

近づきすぎて逃げる瞬間のアオジ君。

2008年10月9日木曜日

モズ


目の前の藪からモズが警戒音と共に飛び去った。でも逃げ遅れた一羽が気づかれないように、おとなしくこちらの様子をうかがっていた。まだ幼鳥なのか色がはっきりしなかったが、尻尾をくるくる回していたのでなにモズか判らないがモズでしょう。動きがユーモラスで見ていて飽きない。

オオタカ・ハイタカ


防風林の隙間で渡る小鳥たちを見ていると、いつも不意に現れる猛禽類。数日間天候が不順であまり見かけなかったが、今日は久々の青空。違う4カ所でそれぞれ違う個体がみな同じように飛び出してきた。たぶん最初はハイタカで、次はオオタカだろう。今年はチョウゲンボウをあまり見かけない。

近所

いつもの神社にちょっと活きが悪いシナノキがある。今年の春の霜害の影響なのかどうも元気がない。まだそれほど大きい木ではないのに、ヒコバエがもの凄く元気で不思議、巨大な葉を広げている。そんなことはないと思うが、もう本体の成長をあきらめ更新しようとしているようだ。

実が黄色く色づいてきた。そのうちパカッと割れ、赤い実が顔を出す。葉が落ちた後、辺りが無彩色になってくる頃、この鮮やかな色の実を見るのが好きだ。そろそろ現れだしたメジロたちが良くここに止まっている。

春の芽吹きの季節に霜がおり、イタヤやミズナラの花が咲く前に枯れシオシオになってた。このアズキナシも同様に今年はあまり花を付けずに...と思っていたが、隠れた花があったようだ。幾分葉が落ち奥の方にしっかりと実がついていた。今年はアズキナシの花に注目していただけに悔しい。また来年トライしょう。

お盆の時期にバカッと大きな花をつけ、薄暗い林床に強烈な印象を与えていたオオウバユリ。数週間前はまだ薄緑だったような気がするが、もう実が割れ始めている。この強かな爆ぜてタネをとばす戦略を披露するにはまだ時間がかかるが、もう冬も近づいているということだろうな。百合根は美味しいそうだが、今年は一度根を掘って食べてみようかな。

2008年10月6日月曜日

長沼ヘッセの森

日曜日に長沼に行ってきた。以前にコンタクトがあった方で、フィールドがあり、ゆくゆくはツリーハウスを作りたいという希望がある。様子見がてら、手入れをして良いかどうかの確認と作業、あわよくば近所のガキにちょっと体験してもらうというもの。分譲地で二次林とはいえ沢もあるし、なかなか楽しそうなところ。中でも取っつきやすく、樹形がやや不自然ではあるが、なかなか立派なミズナラだった。

おそらく昔片側に樹木があり、成長が偏ったのであろう。その片方にあった木が切られ不自然に枝が伸びたと思われる。でもそんなことは気にならない堂々とした、しかも強い樹勢を感じられた。手を入れればいくらでもできるが、地権者と所有者に直接承諾を得ていないので、あまり大きな剪定をせず、危なそうなヤツだけ落とした。もう変なところでいちゃもんをつけられたくないもんね。そしてやはりガキがわらわら集まってきて、体験会のようになってしまった。

樹上には今年使われたと思う鳥の巣が残っていた。始め見たとき「卵がある!」と思ったのは、ドングリの傘だった。こういう物が残っていると、それを間近に見に行くという目的が明確になり、巣を目標として次々に子供たちが登っていった。
それから懸案だったワンウエイのDRTの実験もしてみた。登るためには問題ないが、降りるとき荷重がうまく移らないのかブレイクスがかなりきつくなる。まだ検討の余地は大きい。