2009年12月28日月曜日

防風林留鳥交響楽団

防風林は森から移動する鳥たちが通る道のようなもの。藪も落ち着き、
見通しも良く、観察するにはもってこいだ。
しかし防風林が必要な環境ということは、風が強いと寒いし雪だるまになる。
防寒対策をガッチリして気になった場所でしばらく留鳥の混群を観ようと、
構えた場所はキハダとハリギリとシラカバ3本の木が1箇所から育ち、
囲まれているのでじっとしていると他からなかなか気付きにくい場所。

向こうから小鳥たちがざわついてやってきた。先頭はツグミだった。

頭の上のキハダの実を啄む。

次はエナガ。ちょっと離れたエゾマツの繋がった部分を移動している。
カラ類とキクイタダキもいた。コゲラも混じる。
ゴジュウカラは春のさえずりのようなロングトーンで
ハシブトガラがチチビービービーっとアクセントを入れ、
ヤマガラがちょっと濁った甘い声でシジュウカラと競り合う。
そしてなかなか近づいてくれなかったが、キバシリも来た。


コゲラの頭の赤い部分を観たかったが、なかなか観られない。
雪が積もった枝をコツコツ突き、頭の上に雪がハラハラ舞い降りた。

ヒヨドリが樹上を鳴きながら足早に移動。
カケスが遠くでジェージェーいっている。



そしてアカゲラも混ざり、
賑やかな群れになり頭上を飛び回る。
寄りかかっているキハダに
アカゲラとコゲラがやってきて、
コツコツガツガツ突きだし、
幹を通し意外に大きな音が身体に伝わる。
音と震動が心地よい。
そういえば今まで
1フレームに納めたことがなかった、
アカゲラとコゲラのツーショット。

イントロから主題へと移り
5分ほどで群れは過ぎ去っていった。
ソロパートが多いし、弦楽器はないが、
管楽器・打楽器が素敵なバランスで響きあう
シンフォニー。

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