2020年10月1日木曜日

例えばアクロスレスキュー

ICoPの2ndが出て、TG:1のドラフトが発表になり、私はとても心配になった。
TG:1はレスキュー含めたツリーワークなんだけど、あまりにも現実と乖離があるっていうか、どうしても今までのヤリ方を踏襲するっていうか、メーカーの力関係やヤンゴトナキ事情からそうなってる?って疑問が多い。
もちろんドラフトなんで、どんどんパブリックコメントを出していたんだけど、メンバーでもない東洋のツリーワーカーのGoogle翻訳した意見なんて、聞いてくれるかな?

まあ、言ってることは判る!
向わせたい方向も判る!
でもソレはとても効果的ではない!
トンチンカンチンなレスキューは、
かえってヤバいよ。

ツリーワークの行動指針が
明文化されるのはとてもありがたいが、
あくまで個人的には
記載されてるレスキューは
お粗末だと思うな。

っていうか、
もっと効果的な方法があるよ。
私はソレを実践してるよ。
だからそんな方法が今さら
スタンダードだって言われても
納得しにくいなぁ。
そこで、実際に方針どおりタスクを検証し実行してみたが、出来ることは出来るんだけど、時間がかかり過ぎたり、もっと良い方法を知ってると、お粗末に感じてしまう。
通常の私がやってるレスキュープラクティスでは、そんなコトはやってなかったので、ガテンがいかないんだなぁ。

まあ、端的に言うと、IRATAなんかの方法がより効果的で簡潔で素早い。
仲間を救うって根本に立ち返ったら、そんな煩わしいコトしない。
ロープアクセスは、使っている道具も共通性があるので端的になる。
でも、ツリーワーカーは、良くも悪くも、いろんな道具が溢れてる。
例えば、ヒッチコードのシステム(結びも含めて)とリグなんかと比較すると、ストロークが全然違うんで、出来るタスクが変わってくる。
私はチビの小デブなんで、チビにはチビのやり方を考えないと、一般的なタスクがこなせないんだ。これで救助できるよって言われても、私には出来なかったりする。

それが、MRTだSRTだ、しかもデバイスによって、ターミネーションの長さが変わってくる、しかもブリッジで吊られてる人のブリッジの長さも相まって、コントロールする幅が広がってしまう。頭が下がっちゃうんで都合悪かったり、システムによってタスクが大きく変わってしまう。

ソコの整合性をとるのは、星の数ほど。

そんなの無理だし、ちっとも効果的ではないと思うよ。

そして、今の所そのタスクに準じるのは止そう。って結論になった。
少なくとも、一緒に作業している人はその人が使う機器を殆ど把握しておく。
そしてその機器に合わせてレスキュープランを組み立てる。
まあビクティムの状態は選べないから、レスキュアーの考え方や装備は一元化した方がとてもスマートになる。簡潔になる。勉強もしやすい。って考えている。

新しいTG:1が、ドラフトを見つめ直し今秋にリリースされる予定だけど、どういう変化があるか楽しみだ。でもドラフトにも色んなメーカーの力が及んでそうなんで、ちょっと心配。まあ「これがイイんじゃないの?」っていうテクニカルガイドなんで、これをマルッと信じちゃうのもまたバカの壁だから、コイツをベースに自分なりのスタイルを見つめ直し、確立すれば良い。

そんな感じで、最近は時間がある時に一人でシコシコレスキューをやっている。
そしてこんな感じで良いのかな?って言う感触が掴めたら、仲間に声を掛けて自分たちだけで実践している。
そして何度かソレを繰り返していると、、、やっぱり胸に[A]があって、クロールがついてるフルボディハーネスの方が良い。絶対に効率的。
TG:1で紹介されている方法を実践しても、出来るんだけど、仮に救助に向う人がフルボディハーネスで、登高器下降器を動くシステムだったら、もっと速く動けるよ。
ビクティムになる人だって、フルボディハーネスだったら素早く対処できるよ。

もう今の所の結論として、
作業は、SRTでアクセスラインとバックアップ。
樹上に登ってから、ワークポジショニングやフリップラインで2系統。
何かあった場合のレスキュアーは、フルボディハーネスで登高器下降器で向う。
基本はボトムレスキューでシステムを考える。

Keep It Always Simple
そう統一した方が、良いに決まってる。
最近の公共レスキューはロープアクセスに精通した人も増えつつあるんで、
消防が使える道具を使って、作業も組み立てれば、
独り親方でも、万が一の時に消防に救助してもらえるかもしれないよ。
ツリーワーカー独特の、へなちょこなデバイス使ってたら、助けてもらえないかもしれないし、時間がかかってしょうがない。出血多量でお陀仏かもよ。

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