2008年6月18日水曜日

ツリーイング全国大会

ツリーイング全国大会のため、フェリーを使って東北に行ってきた。ほぼ10年ぶりくらいにソロのロングツーリングでツリーイングしてきました。

会場となったのは岩手県久慈市平庭高原。到着早々地震の強い揺れを感じた。
この場所は特に被害はなく、たいしたことはないと思っていたが、後でニュースを知りビックリ。
岩手・宮城内陸地震の被災者の方々の一日も早い復興をお祈り申し上げます。

バイクのうしろに積んだ大きな箱。荷物の半分以上はツリーイング道具で占められた。ほとんどの行程で"雨"。でも久々なので非常にエキサイティング。

平庭高原は白樺林が有名らしいが、北海道から行った身としてはあまり興味がない。しかし素直に伸びた図鑑に出ているような樹形の木が多く、普段ひねくれてこじけて、もとの樹形がどうなのか判らない木を多く見ているためか、ゆったりとした奥行きを感じさせる森だった。会場となったブナ林。北海道とは植生が違うので見るもの聞くもの目新しく、そしてスローラインがすんなりかかる伸び伸びとした枝ぶり、すばらしい森でした。

宿泊で入った立派なコテージの前では、イワツバメが元気よく飛び回っていて、水たまりに来たところをパチリ。まだ抱卵は始まっていないようだが、巣作りを盛んに行っていた。

花が終わり実になる前のブナ。ブナの樹上でじっくり観察。

向かいの木の枝の上に立っている。何気なく立っているようだが、8m程の高さがあり、ロープバックが下の方に見える。不思議な絵面。

北海道の樹上ではあまり見たことがない3cm程のヤスデ。脱皮していた。

そして、これがその脱皮後。

ブナの樹上12m程の所でひと抱え以上ある幹。模様がきれい。それにしても掛けやすい素直な枝ぶりだった。この辺りも雪は多いそうだが、枝の上は融けて積もらないそうだ。

左側の木に登っていた。掛けてたアンカーは見えない。そこからさらにデイジーで2m程上がり、沢向かいの山並みが見えた。樹冠にあったウィドーメーカーを撤去したときに、22mのデイジーの末端が届かなかったから地上18m程。

立派なブナが沢山ある。しかし、樹芯が腐って空洞化しているところのあるそうで、気をつけなきゃならんそうだ。今回はスタッフが事前に木槌片手に全部調べてくれていたらしく、楽ちんツリーイングだった。スタッフに感謝!

林床ではオダマキの白い花がキレイに咲いていた。いつも見ている紫色ではなく白が多い。この上の高原のある場所には明るい青色のめずらしいオダマキもあるそうで、でもまだ季節が早く会えなかった。ザンネン。

説明を聞いたが、名前を忘れてしまった野生のラン。両手に道具を抱えていたのでメモできなかった。教えていただいた方は、人目につく場所だが誰も興味を示さないと言っていたが、すごくカワイイ。ひっそりと咲いているところがステキでした。

会場周辺ではツツジ祭りが開催されており賑わっていた。テント村で食ったまめぶ汁が旨かった。この地の名産「短角牛」の闘牛ツツジ場所が行われていた。高台からタダ見の見物。

横綱クラスの牛は迫力が違う。ふだんメスのホルスタインしか見ていないし、このゴッツさには目を見張る。関取は取り組みが始まると興奮して目が充血しさらに迫力を増すそうだ。

帰りはのんびりめに出発し、道すがらの久慈渓谷に寄ってみた。清々しい水の流れと険しいゴルジュのコントラストが美しい。

北海道では見る機会が少ないコサギが国道そばの河原にいて、思わず河川敷に下りて観察。警戒したかすぐ飛んでいってしまった。バイクで近づくべきではなかった。


今回が初めての全国大会参加で、本当に利己的に楽しもうと思って出かけた。なんだあいつは勝手なヤツだと思われたかも知れないが、バイクに跨り、風景を楽しみ、鳥や花を見て、ブナの巨木に登るという目的を純粋に楽しんだ。
大会の企画・準備そして運営をしていただいた北東北ブロックのみなさん、勝手に遊んでてゴメンナサイ。本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。

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