普段「自分を磨く」とか言ってるけど、何も全部自分でできるスーパースターに成れって言う意味じゃない。
人間はミスするんだから、
絶対に失敗するんだから、
100%の完璧なワーカーに成れないよ。
アベンジャーズだって
それぞれの得意分野があって、
チームでタスクをカバーしてるね。
漫画だけど。
チームタスクが出来ない人は
自分の感覚ノミになるし
自分が考える危険にしか対処できない。
ましてやリギングなんて出来ないよ。
緩いネットワークでカバーし合える
仲間が必要だと思うよ。
私がある人の講習を受けたとき、ちょっと方向性も違うんだが「お前はなぁんにも出来ないなぁ」って言われた。そして「Did you understand?
If you can understand, everyone here is okay.」って言われた。
要は、お前が一番出来損ないだから、お前が理解できるなら他の皆は大丈夫だってこと。
私はその言葉を、バカにされたとは思っておらず寧ろ誇らしげだった。
他の皆には迷惑かけたのかもしれないけど、判らないことがあるから高いフィーを払って講習を受けて、出来ないから教えてもらうんだから、なぜ?出来ないかを理解できるんだから。新たに間違いを探してソレを解決できるんだから。
その方も「私はお前らに一週間雇われたんだから、何でも聞いてくれ。お前らの疑問を解決するためのホストだから」って言っていた。
その後私のワークショップや講習は、この言葉をそのまま使わせてもらっている。
人に何かを伝えるのは、伝える側はホストの気持ちで受講者に向き合った方が良いと思う。例えば凄い先生に教わりに来たって言う人は、他を当たってください。凄い先生は要らないと思ってるから。私は完璧に見せつける事は出来ないし、有無を言わせない素晴らしいパフォーマンスを見せつけるワークショップではない。逆に受講者に失礼だと思う。パフォーマーじゃないんだから。
私も人間だから判らないこともある。できないこともある。でもソレを皆で考えようぜ!って言う姿勢で、自分の持っている知識や技術を紹介して、皆がソレをどう受け取るかはその人次第だし、できる限るその人が満足できるように支えるのが私の役目だと思う。
判らない事があれば後日調べて連絡するし、できない事を紹介するんなら、できる人を呼んできて一緒にやってもらうよ。
そしてその先生を日本に招いて講習をやったことがある。
私はサポートというか、パシリだったけど、
その方は、一番できの悪い私の事を覚えていて、講習中にも同じように私に「Did you understand?」って聞いてきた。私はOK!って言うと「If you can understand, everyone here is okay.」って言ってタスクに入って行った。
その時の受講者は「先生の前でカッコ悪い所は見せられない」とか「失敗は出来ない」って言って、持てる知識をフルに活用しようとカラ回りしたり、変な言い訳をしたり、話を聞いてなかったせいで言葉が判らないからって方向性を曖昧にしたり、、、
そして先生は私に小声で「Why don't these guys understand when you understand?」とか「I thought you were a bad guy, but it's better than these guys.」とか言っていた。
出来ないから、判らないから、知りたいから、講習を受けてるのに、それを「先生、オレ出来てるでしょ」って褒められたいから来てるのか?そして失敗して「You are wrong」とか「You can't do it」とか言われて、あとでオレのせいで皆に迷惑をかけたとか言って陰で泣いていた。ダッセ〜!
判ったテイでのエエカッコしいはカッコ悪いぜ!
通訳をやってくれたガイドさんは、私は八甲田で絶対に事故らない。こういう方々に助けられたくないって言ってた。ソリャそうだ。
先生はホストだから出来の悪いヤツほどちゃんと教えようとする。ちゃんと教えられる方法を考える。どうして伝わらないかを考える。そういう姿勢も学んだよ。
自分ではこの先生のようなワークショップにしようと心がける。
出来ないからここに来ているんだ。
ここに来たからには何かを掴んで欲しい。と思っている。
掴めないなら掴みやすいような伝え方をしている。
有無を言わせない凄い技術を見せつける事は他でやってもらった方が良い。
私にはそんな技術も知識もないから。
出来ない人にできるようになって欲しい。
効率や早さなんて後からのトレーニングで何とでもなる。
効率や早さより危険回避を一番に考え積み重ねているうちに、効率や早さはついて来る。
ワークショップ中は間違えて、どうして間違えたか?とかどうしたら良くなるか?とか、ソレを考えるプラクティスだからねって言っている。
オレに良いカッコを見せたって、何の徳も無いぜ。
それにいきなりレベルの高い事を見せつけたって、同じ事出来ねぇ〜し。
相手が自然だから、仮に同じ事できても実際には使えねぇ〜し。
直ぐに高レベルな事ができる仕事じゃないし。
レベルの高い事をしたいならちゃんとベーシックを覚えようぜ!って言ってる。
出来ない人こそ来て欲しい。
誰も最初からは出来ないんだから、巧くやる方法の前に、巧くやる考え方を覚えようゼって、道具選びだってこの人が良いっていうギアを事前に買って持ってきたりする人が居るけど、そんなの必要ないよ。
適切なギア選びって、仕事を速く効率良くするためにとっても重要だから、自分の方法や身体に合っていないギアは、かえって遅く効率悪く危険にするんだから。
何も持っていないから何も出来ないって思ってる人多いけど、そういう人は結局道具さえあれば何でもできるって思ってる。
だからGRCSだ、モーションだ、ボーテックスだ、って言うんだと思う。
無理矢理誰かの真似をして道具揃えても、必ずしも身体やチームやタスクに道具が合っていないから、痛いし疲れるし効率悪いし危険なんだよ。
そういう人にその道具は良いですか?って聞くと、ほぼイイって言う。何が良くて何が塩梅良くないか判っていないから、イイって言う。そしてせっかく買ったんだからソレを使い倒そうとするけど、塩梅良くないから巧く出来ない。ソレは自分の鍛錬が足りないんだって思うみたいだけど、、、そうじゃないからね。
そういう人に試しにコッチ使ってみてくださいって言うと「あっ、これ痛くない」とか言う。だから身体に合っていないんだよ。誰かがイイって言っても自分には合ってないんだよ。そういうところからワークショップで紹介した方が良いと思う。
道具に無理矢理身体を合わせるのは危険だよ。
酷いのになると、チーム全員同じ装備って言うアホな人々も居る。
今は色んな道具が有るから、自分に合わせて揃える方が格段に巧くなるよ。
その道具選びもワークショップの重要な項目だよ。
だから裸一端でまっさらで来て欲しい。
その方が近道だよ。
自動車免許を取りに行く時に、自動車買って行かないでしょ。
そして免許取り立てで、ふつうマクラーレン買わないでしょ。
コンビニにタバコ買いに行くなら、ウニモグよりも自転車が良いよ。
自転車もバイクも乗用車も、場合によってはトラックとかホイルローダーとか
全部用途は違うんだよ。
さっきの先生にあるヤリ方について「これはどうだ」とかって聞くと「Better」ってそして「But, don't like it」って言われた。
その方法はまあ良いと思うよ。でも俺は好きじゃない。って、
ウニモグでも良いけど、オレはバイクで行くなって感じ。
確かにウニモグは色々使えて申し分無いけど、今じゃ無いんじゃない?
ユニバーサルモーターグレーダーは多用途発動機だけど、凄く何でも使えるし便利で力持ちだけど、今行うタスクには向かない。って言う判断が出来るかどうか。
ウニモグも持ってるけど、バイクで良いタスクはカブで良いよ。
それでイイんじゃないかな。
先生の真似をする事をその先生も望んでない。でももっと良い方法がある、その理由はこうだからねって。彼はそう考えるからこの方法を選ぶ。
唯一の正解、100%正解なんて無いんだ。そのことについて否定も肯定も両方あって、ソレを選ぶのはあなた次第だ。って意味だった。
逆に言うとソレを選ぶためには、一方向だけじゃなく、他方向に考えを巡らせ広い視野で判断しろ!ソレがお前に科せられた使命だ。とも言われた。最初は意味が判んなかったけど、さすがインディビディアルな国だと感銘を受けた。
国や上司や先輩の意見は、ソレはそれ。それを総合的に判断しないといつか絶滅する。
「Never violate the low of gravity. Penalty is dealt out in shock force! 」って言っている。
無理矢理の方法や道具は必ず怪我するんだよ。って
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