2020年10月11日日曜日

ヤニまみれの作業1

先日十数年前に断幹して伐倒しなかったんで、3本に株立ちしてしまったトドマツとトウヒがあり、電線絡みで、立ってる所が溝で、通常では出来ない伐倒の仕事があった。


可変ダイアゴナルテンションライン
まあモミ系は、触っただけでキツい
ヤニが吹き出すイヤな相手なんで、
出来るだけ枝を払わずに処理しようと、
いわゆるスピードライン的な方法だけど、
電線に引っ掛けず、
テンションラインの抜重で
落下エネルギーを相殺して、溝に落とさず、
大っきいまんまトレーラーまで移動する、
っていう方法で施工した。
2本は2mほどの距離で隣接していて、実際登ってみると、もう枝がメチャクチャに絡んでいて、そのままではとても外れてくれないようで、仕方ないから少し枝を払って、外れるようにって思ったが、もう殆ど枝を払わなくっちゃダメで、あーあって感じになった。
トドマツは表皮にたっぷりヤニを含んで、ランヤードをかけてちょっと滑らせただけでもう枝にプーリーのような溝が付き、しっかりとヤニ引きされたジンの匂いがするランヤードは、もう今日しか使えない。
クライミングラインも葉に触るし、グローブについたヤニでしっかりとコーティング。
それでもダイアゴナルテンションラインは、結構上手くいって、落下エネルギーも巧いこと抜けたし、片付けも良い感じ。

最後の1本はトッピングしかないんだけど、一番太いヤツにテンションラインのアンカーを組むが、これも台付けがやられるんで被服のワイヤーアンカーを使い、他の幹は全部返しが返しで、このラインに乗せて降ろした。
テンションラインは、大丈夫かな?って思ったけど、葉っぱにサァッと擦っただけで、もうギトギト。モミ系はイヤだね。

最悪のシナリオとなるトッピングカットも、適度に足場として枝の付根を残したんで、スパーを使わず安定した姿勢が制御できた。スパーを使ったらスパイクもヤニで動きにくくなるし、調子に乗ってるといきなりフリクションが無くなるし、恐い。
何しろ動きが制御できないのが恐いからね。
そしてアキンボも調子が悪かった。ポーラードにヤニがドンドン堪っていく。制御も出来なくなるし、第一降りられない。メカニカルデバイスは使用条件が厳しいね。

そこの地元は、地熱エネルギーを使って野菜を育てるような所で、唯一良かったのが作業後すぐに横にある温泉に浸からせてもらえた。
作業後に着替えずに、パンイチでその地区の地元温泉に行けるってのがイカしてた。

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