決まりきったモノを手に入れて安心する。
出来上がったモノに自分を合わせることに疑問が無ければ、
それはそれでOKだけど、安心してどうする?
木登りの人たちにレスキューの話をすると、
レスキューが大事なのは判ってる(本当か?)
まだそういうレベルじゃない。とか言われることが多いけど、
一度見たことがあるとか、
一度やったことが有る、
って言うヤツが一番危ない。
それで安心してる。
実際やってなくても
レスキューのトレーニングを
理屈で判ったから
それでOKみたいなことらしい。
普段起こらない緊急事態だし
滅多に無いから、、、
モンカ省とかコッコー省とかの
災害訓練みたいなもんだね。
スーツ着てドカヘルの奴ら。
そうやってメルトダウンだからね。
レスキューは、特に樹上レスキューは、対象が自然なんで、一様のトレーニングじゃどうにもならないよ。そしてアイテイなやり方を当てはめたら、返って危険が増すからね。
アンカーの状態やスナッチする方向や角度や位置関係は、幾らやっても足りない。
それに現場の環境や、その場の道具や、要救の状態や、要救の知識レベルや、
一回やった見たで、これで充分なんて思えるのが不思議だよ。
そういう状況や状態の怖さを知ると、私はいつも、もし今事故ったらどうしよう?なんてことばかり考えている。
だから、できる限り穴を埋めたいんで、自分でプラクティスする。
考えて見なさいよ。
周りに吊れる所が何処にも無いから、他に方法が見いだせなくって、最悪のシナリオと呼ばれるトッピングカットするような現場で、何かあったらどうするの?
伐ってるヤツも細くてとても2人の荷重は受け持てない、グラグラ揺れる中、メイン切っちゃって、足も外れて、ログに挟まれて、チェンソー当たって血ー流して、パツンパツンのランヤード1本でぶら下がる意識不明の人。
そんな状況なら公共の救助サービスも、少なからずアテにならない。
もうそんなの無理ですよ。
レスキューって言うより、それは事前のバックアップや事故想定を意識した計画で99.9%はどうにかなる。だからトッピングは最悪のシナリオなんだよ。
でも、残りの0.1%の可能性があるからレスキュープラクティスを繰り返すんだよ。
100回に1回、事故る可能性があるからレスキュープラクティスを繰り返すんだよ。
それを、保険のように「レスキューはやったことが有る!」では、どうにもならんよ。
そんな保険は何も役に立たないよ。保険になってないよ。
保険って万が一の想定かもしれないけど、万が一よりよっぽど高確率だよ。百が一だよ。
カネで解決できるコトならイイけど、その後、仕事できなくなるよ。
脊損で身体動かなくなったら、カネだけじゃ解決しないよ。
決まりきったモノを手に入れて安心する。
ファクトチェックや比較検討も無しに、安心する。
データリテラシーの必要性も考えない。
オレはそんなの信じないね。
0 件のコメント:
コメントを投稿