私が知っている中でも、アートのコクーンとかスネイクとかに並んでかなりの変態道具。
TAZ_L’OV2
もうド変態過ぎて、〇〇に使うためって言うより、タズが有るからこういう方法も考えられるって、極めてニッチなデバイスだ。
EN1891:1998typeA 並びに
EN892:2016 のロープ
EN795typeB で12kN以下
11mmでEN358:1999
10<11mm,マックスロード120kgで
EN12841:2006typeA/C
9.5〜11mmでEN1515-1:2012
EN1891-Aは、EN 361のハーネス
セルフロックEN362コネクタを使用の事。
EN12841は条件付きで、
下降器・アンカー・フォールアレストまで
網羅している。
って言うものの、グレーゾーンが多過ぎ!
発売されてからかなり時間が経つが、凄く良い!とか言ってる人に「どこが良いの?」って聞いても、ヘウレーカ!って何かはっきりとした応えも無いし、ピントがズレた応えや、困っちゃって答えられない人が多いので、何がイイんだかさっぱり判らない?
唯一「良くない」って言っている人が、一番ちゃんとした応えを持っていた。
私も借りて使ってみても、さっぱり良さが判らなかった。
だから今まで興味を示さなかった。
マニュアル読んでも意味が判らん事が多い。
ユーザがデバイスから吊り下げられデバイスをアクティブにすると、ロープによって可動シーブが旋回し、2つのシーブ間に反対のグリップ効果が生まれる。
ロープの下部をホールドしながら、ハンドルを動かし、同じ方向に圧力がかかると、グリップ動作が解除し、これによりデバイスが回転しロープの緊張が解放される。
さらに、角度は常に水平面から15°以上でなければなりません。
必要な計算を行い、アンカーポイントの荷重が3kN未満にする必要があります。
恐らくフランス製なので、元の原語はフランス語で、それを英訳したものを日本語にするとこうなる。最近のGoogle翻訳はフランス語もOKなんで、直接訳しても同じ感じ。
って事は、レバーを動かさなくてもロープの流れが直線に近づくと荷重抜けるじゃん。
テンションラインが水平に近づくと、荷重抜ける?
ざっくり3kN=300kgと仮定して、水平面から15°以下でアンカーポイントの荷重が3kN未満ってことは、ロープの分力角度は150°くらいになり、分力荷重約200%になった場合では、300kg/200%で、150kgまでの荷重はOK?
実際にそんな事無いだろうけど、、、
股聞きで聴いた話で恐縮だけど、フランスだし、ペツルがこのTAZに興味を持って、この機能を買い取るって話になったらしいんだけど、TAZは「ヤダ」って断ったらしい。
いかにもフランスの変態クライマーが独自に考え出したド変態デバイスだからね。
まあ兎に角、怪しくて、胡散臭くて、グレーが多くて、、、
私は目的として、テンションがかかった自分のロープの上(ミッドラインって言うか)インラインアンカーが構築できるデバイスとして秀逸なんじゃ無いの?
っていうのが、今さらタズに興味を持った原因。
しかし、タズは、めっちゃ汎用性が高い割には、使用条件がニッチな特殊機器。
基本チョークとテコで停まってる。ポジショナーに近いな。
レギュレーションは11mmまでなんで、小数点以下は丸めて良いので、11.5mmとかは大丈夫、なんだけど、、、それはあくまで1人荷重の下降器としてだから、1人で使っている分には「ちょっとキツいかな?ってな感じだけど、
エスケープとかレスキューユースの2人荷重に成ったとたん、めっちゃキツくなる。
もうレバーが引けないレベル。
無理に引くとガツンっと動きが極端になる。
可動域が極端に狭くなる。
ポジショナーの荷重が抜けたときみたいに、とたんに滑り出す。怖い。
2人荷重で折り返しのフリクションビナを入れないと、とても扱えるレベルじゃない。
タキオンとかドレナラインとかアーボリストの多くが大好きな、
11.5mmとか11.8mmとかのロープは、
ちょっと無理なんでないかい?
KM IIIとかHTPとかのスタティックは凄く良いけど、
11mm以上はまともに扱えない。
コイツを使いたかったらロープを見直す必要がある。
操作が極端になり過ぎて、危ないぜ!
そして1人でビュンビュン行く時はイイけど、
何か起こって救助に向わなきゃならん時も、ロープを選ぶよ。
いつも使っているロープでそのまま使うと、とんでもないことになるかもしれない。
スナッチスクープした後に、さあ降りよう!ってしても、
デバイスが動かない。これはかなりヤバいよ。
レスキューユースで使えないってことじゃなく、
レスキューの時はロープのセレクトに慎重に!ってことで、
これもプラクティスしてみなくちゃ判らないことだった。
つくずく汎用性が高いけど、条件がニッチな特殊機器。
でもアーボリストの基本はレスキュー前提でシステムを組まないといけないから、そういう傾向を考えると、やっぱり今まで使っていた俗にいうアーボリストロープっていうやつの多くは使いにくい。ってことはスタティックになってくるじゃないの。
そしたら、アレもコレも、適しにくい、あんまり巧くいかない、条件が難しくなる。
どんどんロープアクセスに近づいて行く感じだな。
まあ、ロープアクセスは事故を起さない前提でシステムを組むから、それに越したことはない。
結果高所樹上作業も、ソレに近づいて行った方が有効ってことね。
なんかロープアクセスを実践してると、理に敵ってるなって思っちゃえるし、
ただ眼先の欲にまっしぐらな条件無視した効果を目指すことや
ただ眼先のキラキラ道具に群がるとか、
そんな奴らはロープアクセスは、面倒臭いってしか思わない。
動くにくいとか、邪魔だとか、
そんな理由で自分の危険と秤にかけて、
儲かることだけ目指していては、使えない道具よ。
そんな感じで、迂闊に手を出すと、ケガするぜ!
タズはあるケースで、何か良いものはないかと物色してたんで、そういうレアケースに使えるものってなかなか無いんだなぁ。でもタズってそのレアケースにピッタリで、とても効率良くシンプルに扱える。
タズが有れば、アレもしたい、コレもしたい、アノ可能性もある、
ってイメージがめっちゃ広がって変態街道まっしぐらな感じだよ。
ヤバい物に興味持っちまったな。
ただの下降器としては、操作やセットの汎用性がなかったり、まぁ〜面倒臭い。そして注意しないとモノ凄く危ない。
意味なく新もの好きなユーチューボリストとか、自分のサイズ感を全く持っていないアホーボリストは、手を出すべからず!ヤバいよ。
道具にしか興味ない特殊な人による特殊伐採じゃ絶対に使えないからね。
私は救助前提でシステムを組むツリーワーカーだから
何かあったら助けに行ける準備を怠らない作業だからね。
だから可能性が見いだせればモノ凄く面白いと思う。
救助デバイスとしては、セカンダリで持っててイイ感じ。
身体的に出来なかった変態救助が道具によって可能になる。てことだからね。
こういうヤツは、不用意に近づくと火傷するぜ!
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